相手の気持ちを考える時の注意点① | 共依存克服・夫婦問題カウンセラー大村祐輔 takeheartのブログ

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「もし自分が相手の立場だったらどう思う?」

と、相手の気持ちを考える一つの方法として、小さい頃から親や学校の先生等に教えられてきたことがあると思います。

 

しかし、

この「もし自分が相手の立場だったらどう思うか」という考え方は、相手の気持ちを考えたことにはならず、場合によっては悪い方向に進むことがある、

ということを知っておかないと落とし穴にはまります。

 

「もし自分が相手の立場だったらどう思うか」という考え方について勘違いしている方がたまにいるので、どういうことかを今回は書きたいと思います。

 

以下のことを、単純に、

「勘違いしていただけだった」「考えたことがなかった」等のケースもあるので、

相手をASDだと決めつけたりするのは待った方が良いかもしれない、

ということにもつながります。

 

 

ではさっそく本題です。

 

 

「もし自分が相手の立場だったらどう思うか」というのは、相手を自分と見なして考える、ということになります。

言い換えると、「もし自分が相手の立場だったら自分はどう思うか」ということになるということです。
 

「自分はどう思うか」というように、「自分」が主語になってしまうのです。

 

目の前にいる相手は、相手という着ぐるみを着た自分、ということになります。
つまり、相手の気持ちを考えているのではなく、結局自分の気持ちを考えていることになるのです。
 

 

これの何がまずいのかというと、

自分と相手は異なる人間であり、同じ状況でも自分と同じように感じるとは限らない、

ということが抜け落ちているという点です。

 

この点を認識しておかないと、

「もし自分が相手の立場だったらどう思うか」で考えたことが、そっくりそのまま「相手の気持ちを考える」ことだ、と思ってしまいかねない、

ということになります。

 

「自分だったらこう思うから、相手も同じように思うだろう」

「自分だったらこう思わないから、相手も同じように思わないだろう」

となってしまうということになります。

 

 

繰り返しますが、結局「自分がどう思うか」を考えたことになってしまい、「相手がどう思うか」を考えたことにはならないのです。

 

そのため、相手にとって望んでいない的外れなことを相手にしてしまうことが増えます。

そして、相手の気持ちを考えることができていると思い込んでいるため、プラスの反応(喜び、感謝、同意等)がないと不満になってしまう、ということも起こり得ます。

 

「なんで喜ばないのか!」

「なんで感謝しないのか!」

と怒ってしまうことにもなりかねないのです。

 

 

「相手の立場に立つ」ということと、「相手の気持ちを考える」というのは違う次元の話なので混同しないようにしましょう。

 

 

以上を踏まえると、

 

「もし自分が相手の立場だったらどう思うか」で考えて、自分が思ったことを相手にした(または伝えた)時に、相手が喜んでくれたり同意してくれた場合というのは、

 

たまたま当たっただけだった、

ということになります(他にも「気を遣ってくれただけだった」等あると思います)。

 

たまたま自分が思うことと相手が思っていたことが一致しただけだった、

ということになります。

 

たまたま当たっただけなのに、これを成功体験としてしまい、「自分は相手の気持ちを考えられる人間だ」と思ってしまうのが危険なのです。

相手の気持ちを考えていない(あるいは考えられていない)のに、「自分は相手の気持ちを考えられる人間だ」と思ってしまう人が大量生産されてしまうことになるのです。

 

 

では、「相手の気持ちを考える」とはどういうことなのでしょうか?

 

「相手の気持ちを考える」というのは、相手がどう思うかを考えることです。

「相手」が主語です。

わかっている人にとっては当たり前すぎて「何を言っているの?」という感覚かと思います。

 

「この状況でAさんだったらきっとこう考えるだろうな」というように考えることです。

つまり、Aさんのこと(性格、思考パターン、育ってきた環境等)を普段から知ろう理解しようと努めることが、Aさんの気持ちを考える、に近づくことになります。

 

近づく、と書きましたが、それは完全にわかるということはないからです。

ただし、完全にわからないからと言って、相手と良い関係を作っていくためにわかろうと努力しなくて良いことにはなりません。

わかろうと努力することそれ自体も大切なのです。

 

 

「もし自分が相手の立場だったらどう思うか」というように考えることが完全に間違いということではありません。

それも相手の気持ちを考える、寄り添う、という面で一つの方法ではありますが、これ単独では不完全だということです。

 

「もし自分が相手の立場だったらどう思う?」

というように考えることについて、親や学校の先生等は正しい知識をもっておかないといけないですね。

 

すべての人がこの記事のような内容を知っているという前提でコミュニケーションができると良いですね。

学校で教えてくれたら良いのに、なんてことを思いますね。

 

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