藤井六冠応援ブログ

藤井六冠応援ブログ

藤井七冠の対局速報などを発信しています。

※登場する人物・団体名等は、架空のもので実在しません。

 

 

新作です。カバー曲を作りました。

 

【これまでの主な登場人物】

雲母 岳
36歳独身
ランキングEクラス棋士四段
大記録を目指して奮闘中





 
町田 凛子
31歳独身
女流棋士
雲母とは、錬成会の同期
雲母の活躍を心から願う存在
居酒屋「凜」の女将


 
臥龍岡 拓磨
名人位、龍将位、十段位の三つを保持している棋界の第一人者
雲母とは錬成会の同期






 
水原 連
元錬成会三段
東都大学の准教授
将棋AIソフト「水蓮」の作者
雲母の後輩






 

中根 誠
将棋連合会会長
第20世名人
雲母の師匠






 

 

 

将棋小説「背徳の棋譜」バックナンバー

 

破竹の大記録⑰

破竹の大記録⑯

破竹の大記録⑮

破竹の大記録⑭

破竹の大記録⑬

破竹の大記録⑫

破竹の大記録⑪

破竹の大記録⑩

破竹の大記録⑨

破竹の大記録⑧

破竹の大記録⑦

破竹の大記録⑥

破竹の大記録⑤

破竹の大記録④

破竹の大記録③

破竹の大記録②

破竹の大記録①

将棋検討ソフト「スーパー水蓮」⑥

将棋検討ソフト「スーパー水蓮」⑤

将棋検討ソフト「スーパー水蓮」④

将棋検討ソフト「スーパー水蓮」③

将棋検討ソフト「スーパー水蓮」②

将棋検討ソフト「スーパー水蓮」①

人生を賭けた三番勝負㉗

人生を賭けた三番勝負㉖

人生を賭けた三番勝負㉕

人生を賭けた三番勝負㉔

人生を賭けた三番勝負㉓

人生を賭けた三番勝負㉒

人生を賭けた三番勝負㉑

人生を賭けた三番勝負⑳

人生を賭けた三番勝負⑲

人生を賭けた三番勝負⑱

人生を賭けた三番勝負⑰

人生を賭けた三番勝負⑯

人生を賭けた三番勝負⑮

人生を賭けた三番勝負⑭

人生を賭けた三番勝負⑬

人生を賭けた三番勝負⑫

人生を賭けた三番勝負⑪

人生を賭けた三番勝負⑩

人生を賭けた三番勝負⑨

人生を賭けた三番勝負⑧

人生を賭けた三番勝負⑦

人生を賭けた三番勝負⑥

人生を賭けた三番勝負⑤

人生を賭けた三番勝負④

人生を賭けた三番勝負③

人生を賭けた三番勝負②

人生を賭けた三番勝負①

プロローグ⑥

プロローグ⑤

プロローグ④

プロローグ③

プロローグ②

プロローグ①

 

写真ブログもよろしくお願いします

 

 

 

 

 

 

 

 

【王将戦第6局】藤井聡太王将、驚愕の完封劇~王将戦第6局を徹底解説

 藤井王将と永瀬九段が激突した王将戦第6局は、序盤から終盤まで見どころが詰まった名局でした。角交換から始まる序盤の駆け引き、中盤の複雑な攻防、そして終盤の寄せ合いまで、将棋ファンなら思わず引き込まれる内容です。本記事では、難しい局面もできるだけわかりやすく、3つの流れに分けて丁寧に解説していきます。

  序盤:角交換相掛かりから後手が主導権を握るが、先手が巧みに均衡を保つ

 序盤は相掛かりの出だしから10手目△7七角成で角交換となり、後手は△2二銀〜△3三銀と自然な構えを取りました。後手は△7四歩〜△6四歩と早い段階で仕掛けの含みを持たせ、30手目△7五歩→▲同歩→△6五桂と踏み込んで主導権を握りにいきます。この△6五桂は序盤の最初の勝負手で、先手に受けの選択を迫る鋭い一手でした。

しかし、ここで先手が放った▲6六角打(43手目)が序盤の最初の分岐点です。 この角打ちは、

  • △6五桂の利きを止める

  • 後手の飛車の動きを牽制する

という、高度なねらいを秘めた角打ちだったのです。後手は△5四歩〜△4四歩と中央を厚くし、先手は▲4五歩と位を取って対抗。序盤は後手が動きの早さでリードを狙い、先手がそれを正確に受け止めて均衡を保つ、緊張感のある立ち上がりとなりました。

 

 中盤:勝敗の分岐点~54手目の8八歩

 

 図は、本局最大の分岐点である54手目の局面です。この手の前までは、互角の形勢でした。AIは、無情にもこの一手を悪手と判定しています。

【この歩の意味】
 もしも先手が「同金」と取れば、壁金の悪形となるばかりでなく、守りからも遠のく形となります。
 
 後手の最善手は、 1七歩成でした。以下、▲同 歩(18) △1八歩打 ▲同 香(19) △1九角打 ▲2七飛(28) △1三桂(21) と進めるのがAIが示した手順です。
この8八歩を境に、形勢は大きく先手に傾いたのです。
 
 2日目、封じ手は予想された「同角」でした。永瀬九段は、この手を見て、2五歩としましたが、この歩取りも形勢をさらに悪化させる一手となりました。勝負の流れとしては、悪いながらも「1七歩成」と行くべきでした。
 63手目、先手は2三に歩を垂らしました。この一手は、解説者が絶賛するほどの妙着でした。後手は、△4六桂打と勝負手を放って行きますが、先手は、▲同銀に△同馬に4九香と馬を追い、反撃の態勢を整え、▲4四歩〜▲4五桂打と優勢を拡大させました。

図は、75手目の▲5五角。後手は△4四銀〜△4五歩打で応戦しますが、先手の▲4七銀打〜▲4五香が鋭く、形勢は先手の勝勢になりました。

 

  終盤:龍の制空権と玉頭戦、先手が勝ち切りの流れを完全掌握

 終盤に入ると、先手の龍が盤上の主導権を握り始めます。87手目▲3二龍から▲1二龍と自在に動き、後手玉の逃走経路を狭めながら攻めの拠点を築きました。後手は△4三銀打や△3三桂で受けに回りますが、先手は▲6六歩〜▲6五歩と玉頭からも圧力をかけ、攻めの手を緩めません。

 94手目△6六桂打は後手の渾身の勝負手でしたが、先手は▲6七金〜▲7八同玉と落ち着いて対処し、玉を安全圏へ移動。後手は△2一金打で龍を追い返しつつ反撃を狙いますが、先手は▲1五龍〜▲2四龍と龍を活かして駒得を拡大し、攻めの主導権を完全に掌握しました。

△8五歩打で飛車の活用を模索する後手に対し、先手の▲7四銀打が決定打級でした。局面は、まだ差し続けられるものでしたが、永瀬九段はここで投了しました。この7四銀は、粘りで定評のある永瀬九段の戦意をも打ち砕く一手でした。

 投了図
 
 

【癒やしのCover】新作です。是非、聴いてみてください。よろしくお願いします!!

Andy Wisteriaの癒やしのMusic

 

将棋小説「背徳の棋譜」絶賛連載中!!

 

写真ブログもよろしくお願いします

 

 

 

 

 

 

 

藤井聡太棋王、カド番で見せた“神の読み”~棋王戦第4局を深層解析

 棋王戦第4局は、ただの一局ではありませんでした。
負ければ失冠、勝てば最終局へ──藤井聡太六冠にとって“後がない”舞台であり、挑戦者・増田康宏八段にとっては初タイトルへ王手をかける絶好の機会でした。緊張が張りつめた盤上で、両者は序盤から一歩も引かない相掛かりの激戦を繰り広げ、形勢はやや先手寄りの状況が続きました。しかし、互角の範囲から動かず、両者の読みがぶつかり合いました。
 中盤では、角の打ち合いと歩の連打が交錯し、AIでも評価が定まらない難解な局面が続きました。そして迎えた終盤、増田八段が放った“5連続王手”。勝負を決めにいく渾身の攻めに対し、藤井六冠はすべて最善で応じ、わずかな安全地帯へと玉を逃がしていきます。極限の読み合いの末、藤井六冠が反撃の糸口をつかんだ瞬間、盤上の空気は一変しました。

  【序盤 詳細解説】1〜40手付近

 本局は相掛かりの出だしとなり、先手増田八段は1手目▲2六歩、3手目▲2五歩と、現代相掛かりの王道を進みます。後手藤井六冠も△8四歩〜△8五歩と応じ、互いに飛車先を伸ばし合う“スピード勝負”の構図が早くも整います。
 序盤の最初の分岐は13手目▲2四歩〜15手目▲同飛の仕掛けです。増田八段は飛車先交換を強行し、後手に△2三歩を打たせて飛車を引く形に誘導します。これは相掛かりでよくある“歩を持たせて主導権を握る”狙いで、増田八段らしい積極策です。
 後手は△3四歩〜△3三金と構え、飛車の横利きを止めて安定を図りますが、先手は▲3六飛と横歩取り風の配置に飛車を据え、後手の陣形にプレッシャーをかけ続けます。この時点で、先手は飛車が活発、後手は玉形が安定という典型的な相掛かりのバランスです。
 22手目△8六歩〜24手目△同飛は藤井六冠の積極的な踏み込みで、飛車を捌きながら先手の陣形に揺さぶりをかけます。しかし増田八段は▲8七歩と冷静に受け、飛車を追い返して主導権を渡しません。
 ここまでの応酬は互角ながら、**先手の“攻めの形”、後手の“受けの形”**がはっきりと分かれ、後の中盤戦の激しさを予感させる流れでした。
 31手目▲同飛に対し、藤井六冠は32手目△8八角成と踏み込みます。これは後手の角交換からの強手で、先手の金銀の連結を乱す狙いがあります。増田八段は▲同銀と応じ、角を手持ちにした後手に対して慎重に構えます。
 その後、後手は△2二銀〜△5二玉と“玉の早逃げ”を選択し、先手の飛車の横利きを避けながら中盤戦に備えます。
 一方、先手は▲7七銀〜▲4七銀と銀を活用し、攻めと受けの両面を見据えた柔軟な布陣を整えました。
40手目△6四歩の段階で、局面は完全に“中盤の入り口”に差し掛かります。
ここまでの評価としては、
•     先手:飛車が活発で攻めの形が良い
•     後手:玉が安定し、角を持っているため反撃力が高い
という、まさに“相掛かりらしい互角の難解局面”でした。
 

  【中盤 詳細解説】41〜90手付近

 41手目▲4六歩から中盤戦が本格的に動き始めます。先手は飛車を3筋に構えたまま、4筋の歩を突き合わせて後手の銀の進出をけん制しつつ、攻めの含みを持たせる狙いです。後手は△6三銀〜△7四歩と、右銀を積極的に繰り出して主導権を奪いにいく構えを見せます。相掛かりでは後手が銀を繰り出す形はややリスクもありますが、藤井六冠は玉の早逃げを済ませているため、攻め合いに踏み込む準備が整っていました。
 47手目▲3七桂に対し、後手は△6二金と受けの形を整えます。ここで先手は▲4八金と固め、後手は△8一飛と飛車を引き締めるなど、両者が“攻めと守りのバランス”を慎重に調整していることがわかります。
 中盤の最初の大きな山場は、57手目▲5七角打です。この角打ちは、
•     7五の地点をにらむ
•     後手の銀・桂の連携を乱す
•     飛車の横利きを強化する
という複数の狙いを含んだ高度な一着で、増田八段らしい鋭さが光りました。
これに対し藤井六冠は△8三飛とかわし、先手の角の利きを避けつつ反撃の準備を整えます。続く▲7五歩〜▲同角に対し、△7四銀とぶつけたのが藤井らしい“受けながら攻める”妙手で、ここから局面は一気に複雑化します。
 64手目△5三角打は、後手が角を手持ちにしている強みを活かした反撃の一着で、先手の飛車・銀・角の連携を乱す狙いがあります。
 先手は▲1五歩〜▲1三歩と端攻めを絡めて揺さぶりをかけますが、後手も△6六歩〜△8六歩と歩を連打し、先手陣に迫ります。特に76手目△8六角は鋭い踏み込みで、先手の金銀の連結を乱しながら飛車取りを含む強手でした。
 このあたりはAI的にも形勢が揺れ動き、どちらが優勢とも言えない“読みの勝負”でした。
そして90手目△7五桂打で、後手は先手玉への攻め筋を明確にし、終盤戦へ突入します。

 

  【終盤 詳細解説】91手以降〜投了

 91手目▲2四歩打から、終盤の激戦が幕を開けます。
先手は歩を叩いて飛車を活用し、後手玉に迫る準備を整えます。
藤井六冠は△8七桂成〜△同飛成と踏み込み、ついに先手陣に龍を作り、攻めの主導権を握りました。
しかし増田八段も負けていません。
97手目▲2一飛成は鋭い寄せで、後手玉に迫る“勝負手”。
後手は△2二金と受けますが、先手は▲3一龍と食い下がり、玉頭戦に持ち込みます。
ここからが本局最大のクライマックスです。

101手目▲6四角打

 この角打ちは後手玉をにらみつつ、▲7三角成〜▲同角成の両狙いを含む強烈な一着で、増田八段の勝負勘が光りました。
 藤井六冠は△4一金と辛抱し、先手の攻めを受け止めますが、先手は▲7三角成〜▲同角成と攻めを継続し、ついに後手玉が薄くなります。
108手目△8九龍は後手の勝負手で、先手玉に迫る決定打を狙った踏み込みです。
ここで先手は▲8六歩と受け、後手の龍を追い返しながら反撃の糸口を残します。
しかし後手は△7七歩成〜△6八とと迫り、先手玉を薄くしていきます。
先手は▲4七玉と逃げますが、後手は△5九龍と迫り、ついに先手玉が危険圏に入ります。
ここで増田八段は121手目▲5五桂打からの“5連続王手”に踏み込みます。
•     ▲5五桂
•     ▲5四銀
•     ▲5五銀
など、玉頭に迫る連続攻撃で、藤井玉を追い詰めにかかります。
しかし藤井六冠はこれをすべて最善でしのぎ、
•     △同歩
•     △同玉
•     △6三玉
と逃げながら自玉の安全を確保します。
 この“受けの正確さ”こそが藤井将棋の真骨頂であり、勝敗を分けた決定的なポイントでした。
最終的に先手は攻めが切れ、後手玉は安全圏に脱出。
一方で先手玉は龍と角の利きの網にかかり、詰み筋が生じたため、126手で増田八段の投了となりました。
 投了図
 
 

【癒やしのCover】新作です。是非、聴いてみてください。よろしくお願いします!!

Andy Wisteriaの癒やしのMusic

 

将棋小説「背徳の棋譜」絶賛連載中!!

 

写真ブログもよろしくお願いします