※登場する人物・団体名等は、架空のもので実在しません。
小料理屋「凜」の女将の町田 凛子は、元錬成会員で、雲母と同期だった。三段リーグに所属していたが、年齢制限により退会を余儀なくされた。その後は、女流棋士会に入会し、女流棋士として新たな道を歩み始めた。錬成会三段リーグで揉まれた腕前は、彼女を瞬く間に女流棋士のトップレベルに押し上げた。今は、女流名人位、女王位の二冠を保持する第一人者である。独身の超美人で、モデルのような容姿の彼女は、各種イベントやテレビ棋戦のアシスタントとして大活躍中である。
現役の女流棋士が何故小料理屋を営んでいるのか。疑問に感じるが、この小料理屋は、火曜日と木曜日の週二日限定の営業なのだ。凛子が、勝負師の熱を冷ますために、趣味で開いている店なのである。勿論、女流棋士会の公認である。超美人の女流スター棋士の申し出には、女流棋士会もダメ出しはできない。プライベートなことなので、許可を受けるというのもおかしい気もするが、それは町田 凛子の筋の通し方なのだろう。
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