ストリップ童話『ちんぽ三兄弟』

 

□第37章 場内「妖怪ウオッチ」ブームの巻

 

 

 只今、ちんぽ三兄弟たちは劇場内での「妖怪ウオッチ」ブームの真っ最中。

 劇場は妖怪スポットに間違いない。

先日の妖怪アマビエの登場で彼らの「妖怪ウオッチ」魂に火が付いた。最近では狐の演目をやる、強い色香を放つ踊り子さんのことを妖怪「九尾の狐」ではないかと目を付けている。

 踊り子だけでなく、場内を見渡すと観客席にも妖怪がうじゃうじゃいることに気づく。

 

 まずは河童。茨城からやってきている「カッパさん」と呼ばれている常連客がいる。彼の頭はお皿のように禿げている。人懐こい顔で、キュウリをあげると喜ぶ。

 この手の妖怪は今後増えるかもしれないな。お皿禿げ予備軍はたくさんいるからね。

 

 次は、天狗。赤い顔をして、踊り子さんがオープンショーで近づいてくると、鼻を長くしてニオイを嗅ぐようにひくひくさせる。

 

 ゲゲゲの鬼太郎で有名な、こなきじじい。小柄な常連の老人。毎日のように劇場に通う。

 いつも、かぶり席に座り、石のように硬くなっている。早朝からラストまでかぶり席をじっと動かない。オープン時には、にたぁーっと子供のような笑顔で笑うので、踊り子さんから可愛がられる。

 

 ひょっこり現れるのが、坊主頭の「ぬらりひょん」。こちらも常連の老人だ。長年のストリップ歴をもっており不思議な貫禄があり「劇場の総大将」と呼ばれることもある。

 

 ボサボサ頭の「おとろし」。怖いを意味する「おどろおどろしい」が名前の由来。

 ボサボサと生えた長い髪の間から鋭い眼光と牙が見える。気持ち悪いので踊り子は目を合わせないようにしている。それでも彼はチップを出して踊り子の気を引こうとする。

 

 場内で喧嘩があると現れるのが「赤舌」。客同士で争いになると、口を大きく開けて舌を出し、間に入って仲介役に入る。争っていた客も、その顔を見るとひるんで喧嘩を止めてしまう。

 

 やけに男前な「桂男」。京都からやってきているらしい。

 イケメンな目つきで踊り子を誘う。ついついはまってしまう踊り子も多い。それを見て、

「こんなにイケメンなのに何故ストリップなんか来るんだ!おまえなんか普通にモテるだろう!?」と他の客のやきもちを一身に浴びる。

 

 とにかく体の大きな「ダイダラボッチ」。ジブリ映画「もののけ姫」に登場して一躍有名になった、シシ神の夜の姿でもある。

 彼の前に出るとみんながひれ伏す。前に座られるとステージが見えなくなるが、誰も文句は言わない。いや、言えない。

 

 面白いのが「あずきあらい(小豆洗い)」。シャキシャキシャキという小豆を磨いているような音をたててポラを買いに行く。踊り子の前に立つと、おもむろに「クリを剥いてくれますか?」と言う。やたらとクリトリスを撮りたがる。

 

 かわいいのは妖怪「ざしきわらし」。彼のことは話したいことがたくさんあるので別の稿「ストリップわらし」で話します。

 

 まだまだいる。

 男の妖怪ばかり紹介したが、女の妖怪もいる。

最近は入場した途端、場内に長い黒髪の女性が座っているのに驚く。彼女たちを真後ろから見たら、まるで妖怪だ。振り向いたら、目と鼻がない口裂け女かもしれない。貞子のように迫ってくるかもしれない。

 あぁ~っ!? 場内は妖怪でいっぱいだ。

 

                                    おしまい

 

 

 

 

 

 

 

 

JUNさん(西川口所属)について、2019年5月結の池袋ミカドでの公演模様を、演目「百鬼夜行」を題材にして、「人間こそおばけか!?」という題名で語りたい。

 

 

 

JUNさんから演目「百鬼夜行」について解説をもらった。「こちらは、園田しほり姐さんから頂いた演目です。100匹の妖怪を引き連れた総大将のお話です。今年3月21日の週(ライブシアター栗橋)に出した演目です。」

 JUNさんのトレードマークは「じゅんこ」。おばけのQ太郎に似ている。だから、おばけのテーマを演じているからにはレポートせずにはおれなくなった。笑

 じゅんこに「妖怪になんかようかい?」と言われたような・・(親父ジャグです)

 

 さっそく、ステージ内容のさわりから。

 最初に、インスト曲に合わせて、妖しい着物姿で登場する。

 右の頬っぺたに‘じゅんこ’のペイントがある。おばけを意味している。

 髪は、丸く結い、簪を付けている。

 上半身は、長い振袖のついた紺の着物。黄色い花の絵柄が描かれている。金と黒の格子縞の帯を締める。下半身は黒いズボン。音楽に合わせ、扇を持って裸足で踊る。銀の扇には緑の松の木が描かれている。時折、飛び上がるシーンもある。

 すぐに、音楽は、米津玄師の「百鬼夜行」に変わる。まずは米津玄師がこんな歌を作っていたことに驚く。昔の米津玄師はなんだか棘があって、それがまた今とは違う良さがあるね。この曲は♪「我らは現代の妖怪だ!」という歌詞の通り「現代の人間を妖怪に例えた歌」だ。とっても皮肉っぽくてそんでもって下ネタのオンパレードである。この曲に出会えただけでも、私にとって今回の演目の意味は大きい。

 一旦、暗転し、音楽が変わり、着替える。

 今度は、右側が白で、左側が水色の着物姿。長い振袖が付いている。左の襟には赤い花のマークが二つワンポイント。髪は先と同じ。

 音楽は、澤田かおりの「おばけ」。歌詞も面白いがドラマティックなストリングスがいい。

 澤田かおりさんの声や音楽に興味をもったので調べたら驚きの連続。 TVサスペンスドラマによく出演されていた美人女優の沢田亜矢子はもう70歳になっているんだ。シングルマザーとして噂されていたが、米国で女の子を産み、それがシンガーソングライターの澤田かおりさんとはびっくり☆

また経歴を見て驚いたが、本格的に音楽の勉強やってきた彼女の音楽性が素晴らしい。「幸せの種」の曲を聴いて心が震えたよー。こういう人こそ応援しないといけない。

そのまま、ベッドショーに移行。

ラスト曲は、Mattsu ToBitの「Hyakkiyakou」。ネットで調べたが、私の探し方が悪かったせいか、この曲だけ調べられなかった。残念↓      

 

 

 さて、ステージのさわりはここまでにして、テーマ「百鬼夜行」について話したい。

 まず「百鬼夜行」をネットで検索。

 ピクシブ百科事典によると、次のようにある。・・・

百鬼夜行とは、妖怪が大行進すること。漫画・アニメでは「ひゃっきやこう」と言われる事が多いが、「ひゃっきやぎょう」が、正しいとされる。

 百鬼夜行とは、深夜の町を鬼や妖怪などの異形の存在たちが徘徊すること、もしくはその集団の存在を指す言葉である。 もしそれを間近で見ると、その人は死んでしまう。正月、2月子日、3月・4月午日、5月・6月巳日、7月・8月戌日、9月・10月未日、11月・12月辰日には百鬼夜行が起こるという。そのため、当時の貴族はその日には外出を控えたという。なお「カタシハヤ、エカセニクリニ、タメルサケ、テエヒ、アシエヒ、ワレシコニケリ」という呪文を唱えると、百鬼夜行の害から避けられるらしい。・・・

 一方、ニコニコ大百科によると、より砕けた説明になっている・・・

百鬼夜行とは、妖怪ものに登場する鬼や妖怪及びその類の行進のこと。

「平安時代に愛人の家から帰る途中に鬼や妖怪の大部隊に遭遇して念仏唱えながら震えていました。」という本当か嘘なのかわからないが、宇治拾遺物語・今昔物語集にそのような話がいくつか収録されている。主に百鬼夜行に遭遇した人間はいずれも念仏や札を握りしめており生還するのが一般的で仏の偉大さを説くと同時に、遭遇者が死んでしまうような三流怪談話より幾分かリアリティがある。

なお、「夜行」の読みについては地方によって異なる模様。「やこう」でも間違いではなく、地方によっては「やぎょう」とは読まない事もある。結局は2つとも正しいのでどちらで読んでも大した問題はない。・・・

愛人宅へお忍びなんかするから、妻が鬼の形相になるんじゃないのかな(笑)。

まあ、百鬼夜行というのは、その名の通り「百」の「鬼」が「夜」に「行」くと理解すればいいようです。たくさんの妖怪たちが夜中のパレードをしているところを思い浮かべればそれで間違いありません。

 

 以下に、少し個人的な話をさせて頂く。

 私は、小さい頃に漫画ノートを作って友達に自慢しているような漫画少年だった。周りからは漫画博士と言われるほどの漫画好きで、その中でも水木しげるの漫画「ゲゲゲの鬼太郎」の大ファンであった。

 妖怪好きでもあったのだろうが、これまた大の怖がり屋だった。昔の田舎育ちだったので、家がただっ広く、夜にトイレに行くのが怖かった。居間からトイレまでの廊下の電気を全て点けて明るくしないとトイレに行けないほどだった。だから、ホラー映画は苦手。これを観たらトイレに行けなくなる。今でもホラー映画は殆ど観ない。でも、漫画「ゲゲゲの鬼太郎」だけは大好きだった。

 漫画博士としては妖怪もこまめにノートにまとめていた。その中に百鬼夜行も入っていたはず。少年時代から今までの50年間、じっくりと妖怪を振り返ることもなくなったので、百鬼夜行もうろ覚えなのだが言葉には激しく反応した。

 昨年、ジブリ映画にはまり、ほぼ全て観終えた。その中に、映画「平成狸合戦ぽんぽこ」があり、それに百鬼夜行が登場し、懐かしいなぁとしみじみ思った。

 そして、今回、JUNさんの演目「百鬼夜行」を拝見し、昔の漫画博士の血がめらめらと湧き上がってきた(笑)。そうしたら、私が気になるミュージシャンの一人(踊り子さんが彼の曲をたくさん使用しているため)である米津玄師さんに、「百鬼夜行」というタイトルの曲があることを知り、これまた腰を抜かすほど驚いた次第。とにかく、百鬼夜行についてもう一度調べ直したくてたまらなくなったところだ。

 次に、私の思いを勝手に述べる。二つある。

 

ひとつは、現代日本は夜が明るくなり「眠らない街」になってしまったことに対して。

 本来、夜は暗くて怖いものじゃなきゃいけないと思える!!! 夜というのは電気という技術力で昼のように明るくしてはいけないものなのだ

夜には夜の世界がある。その世界に生きる生き物もいる。そのひとつが妖怪と考えてもいい。夜を明るくしたら彼らの邪魔になるだろう。

本来、人間は暗い夜には眠らなければいけないように作られている。だから古来、大人たちは子供たちを早く寝かせつけ夜遊びなんかしないように、妖怪を作って子供たちを怖がらせてきた。それが人間の生きていくための知恵なのだ。

 

また、妖怪の世界はパラレルワールドなんだな。人間が今の世を生きているのと同時に、妖怪もまた生きている世界がある。

妖怪を恐れ、侵してはいけない世界がある。それが自然だ。「八百万(やおろず)の神々」という。日本人は全てのものに神が宿っているという古来からの信仰がある。それが百鬼夜行の源なのだ。妖怪も妖精も全て神が形を変えたものなのだ。

だから、百鬼夜行がパレードしているなら、人間は首を垂れてかしずく必要がある。まるで大名行列が通るときの庶民のようにね。彼らは人間より偉い神なのだ。恐れ崇めなければならない。まぁ、もともとの百鬼夜行は、出会ったら死んでしまうからと夜は出掛けてはいけないことになってるわけ。

 

ジブリ作品は一貫して次のように主張している。

人間にはけっして侵してはいけない神の領域がある。「人間には自然を操作できる技術力がある。生命だって操作できるんだ。」なんて言って、人間の技術力に驕ってはいけない。自然はおとなしくしていれば恵みを与えてくれるが、そむけば自然災害の猛威をふるう。これは長い歴史の中で痛いほど分かっているはずだ。だから、もっと自然を敬い、自然との共生を図っていかなければならない。人間の生き残る道はそれしかない。そう強く主張している。

実はジブリ作品には未来を扱ったものが二つしかない。「風の谷のナウシカ」と「未来少年コナン」だけ。そして、その二つとも人間が作り出した兵器(原爆など)により人類が破滅した場面設定からスタートしている。残りの作品は全て昔の懐古主義に徹している。すなわち、自然と共生してきた昔に帰れ!という主張なのだと感ずる。

 

 もうひとつ思うことがある。

たしかに、小さい頃は妖怪(おばけ)が怖かった。しかし、大人になると怖い対象が変わってきたことに気づく。

会社関係でも嫉み妬みが蔓延していた。会社の中で出世していくのに、人間としての器より好き嫌いで人事されていたり。上にいけばいくほどにそうなっていた。日産のカルロス・ゴーンが話題になっているが、あんなのは大なり小なりどこの会社にもある。それはおかしい!とまともな意見を言って反発すると組織から弾き飛ばされる。私もそれを経験した。丸いものに巻かれるようにしないと組織の中では生きていけない。趣味と思って楽しんでいるストリップの世界も嫉妬心渦巻く世界であることに変わりない。私自身はなるべく綺麗なものだけを見たいと思い、ファンタジーの世界に生きようと努めているが、現実はそうではないことがたくさんある。

そうこう思うと、なんか人間が全部おばけに見える。妖怪の方がかわいくて、まともじゃん。そんな気がしてくる。

 日本語の歌詞である、米津玄師の「百鬼夜行」や澤田かおりの「おばけ」の歌を味わうと、二人とも同じような感覚なのに気づく。

 

 いろいろ考えさせてくれた本作品「百鬼夜行」に心から感謝する。

 

2019年5月                          池袋ミカドにて

 

 

 

 

 

 

鶴見つばささん(ロック所属)の、大阪東洋ショー劇場のH30(2018)年12月結におけるステージ模様を、二周年作「スケバン刑事(仮称)」と期間限定演目「クリスマス(仮称)」を題材に、「今年のクリスマスは鶴見つばささんと共に」という題名で語りたい。

 

 

 

今回は、二周年作「スケバン刑事」と期間限定演目「クリスマス」について紹介する。

まず、二周年作「スケバン刑事(仮称)」のステージ内容は次の通り。

 

最初に、「ロック座専属ストリッパー。またの名は“スケバン刑事”。おまんら、許さんぜよ!💢😠💢」という台詞とともに、スケバン刑事の定番の恰好で登場。

セーラー服に白い鉄仮面を顔にかぶり、左手に黒い皮手袋をして鎖の付いたヨーヨーを持っている。

定番のセーラー服で、白い長袖ブラウスに、大きな紺の襟(ジョンベラ)と赤いスカーフ。紺のスカート。えんじ色の靴下に丈の高い黒い靴。(なお、セーラー服は紺の他にも緑やピンクのバージョンもある。)

一曲目の音楽は、GAMの「Thanks!」。

松浦亜弥主演映画『スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ』主題歌。この映画ではTVシリーズで初代麻宮サキを演じた斉藤由貴がサキの母親役で出演している。

すぐに鉄仮面を外し、鎖を持って客に絡む。

一曲目が終わり、「スケバンまで張った、この鶴見つばさ。今ではロック座の手先。脱がせたけりゃ脱がせりゃいいさ!」との台詞の後に、おニャン子クラブの『セーラー服を脱がさないで』が流れる。

今やセーラー服と云えば定番の名曲。1985年7月5日にキャニオン・レコード(現・ポニーキャニオン)から発売されたのだから、もう30年以上前の曲である。

ピンクの髪飾りを付けてかわいく踊る。アクセサリーとしては、両耳に縦長鎖状の純金のイヤリングが垂れ、左手首に金のブレスレット。

音楽が変わり、衣装を変える。セーラー服の大きな襟の下がなんと透け透けのネグリジェ風になっている。赤い紐パンティが透けて見える。なんとも色っぽい衣装だ。

三曲目は、南野陽子の「さよならのめまい」。フジテレビ系の自身主演ドラマ『スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説』の挿入歌となった。

このまま、盆に移動し、ベッドショーへ。

キレイな旋律のインスト曲になる。千羽鶴を折り、盆前の客に渡す。

立上り曲は、斉藤由貴の「白い炎」。斉藤由貴が主役の麻宮サキを演じたフジテレビ系ドラマ「スケバン刑事」の主題歌となった。

最後に、舞台に戻り、「おまんら、許さんぜよ!💢😠💢」という台詞で締める。

 

懐かしさに駆られ、改めて「スケバン刑事」シリーズをネットで調べた。

『スケバン刑事』(スケバンデカ)は、和田慎二の漫画作品。1975年12月〜1982年11月まで白泉社『花とゆめ』に連載。1985年から1987年にかけて実写ドラマ化したTVシリーズ3部作が放映され、劇場版2作品が公開された他、2006年にはリメイク版の劇場映画『スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ』が公開された。

初代麻宮サキは、斉藤由貴さん。二代目麻宮サキは、南野陽子さん。三代目麻宮サキは、浅香唯さん。あとはリメイク劇場版で、松浦亜弥さんが演ずる。

「おまんら、許さんぜよ!💢😠💢」「おまんら、気合入れんかい!」「鉄仮面に顔を奪われ、十(とお)と七とせ、生まれの明かしさえ立たん この私(あてえ)が何の因果か警察(マッポ)の手先。」など、主人公の使う土佐弁での決めセリフは有名となった。今回の演目でも、このセリフが上手に活かされている。

 

鶴見つばささんの作品を調べるといろんな味がする。最高のクリスマス・プレゼントをありがとう。

 

 

平成30年12月                        大阪東洋ショー劇場にて

 

 

 

 

 

今回は、ロックの踊り子、鶴見つばささんについて、H30年3月結のライブシアター栗橋公演の模様を、演目「つるみAIR☆」を題材に、「‘遊び心’でストリップを楽しむ」という題材を語ります。

 

 

 

 

まずは、内容のご紹介から始めます。

本演目は、スチュワーデス(CA)物語。配布されたチラシの文面をそのまま記載します。

「本日は、鶴見エアライン栗橋321便にご搭乗いただきありがとうございます。

この機の客室乗務員担当の鶴見つばさでございます。

『快感』な空の旅を楽しんでいただけますように、過激なおもてなしを心掛けております。皆様を無事目的地にイケますようセイいっぱいサービスいたします。

この機は、ただ今からおよそ20分程度で栗橋空港に到着する予定です。

到着後は、写真撮影の時間もご用意しております。快感な旅の記念を残したい方は、ご利用ください。写真を撮っていただいた方には、特別サービスをご用意しております。(数に限りがございますので、無くなり次第終了とさせていただきます。)」

チラシを見ただけで‘遊び心’満載にワクワクしてくる♪

 

つばささんが完璧なるスチュワーデス姿で登場。制服がホントよく似合っている。男というのはスチュワーデスに憧れているから、制服をこれだけ着こなされただけでイク準備完了(笑)。

紺色の、長袖のブレザーと膝上丈のスカート。襟元には白と青の斑になったスカーフを巻く。紺の上着には金色が散りばめられ、貴賓を漂わす。首回りの襟と両ポケット上部に金の線が入り、胸元と襟に金ボタン、そして右肩に翼型の金の紋章を付ける。左胸には「鶴見つばさ」と書かれた名札。髪は後ろにきれいに整えて結ぶ。黒いストッキング、そして黒いハイヒールを履く。

キャリースタンドを運んできて、機内サービスを始める。最初に、(ストリップの)禁止事項としてNO携帯、NO盗撮がデザインされたプリントを示す。裏返すと、NOタッチ、NOオナニーの面白いデザイン画が現れる。

次に、お客二人に飲み物を渡す。先ほどのチラシ数枚をお客に配布。最後に食事の注文。‘おまかせ鶴見定食’と書かれている横に、MサイズとかLサイズとか。これはポラ撮影のポーズ注文かな(笑)・・・こうしたキャビンアテンダントのお仕事がコミカルに進んでいく。つばささんの茶目っ気たっぷりの、楽しさ満載である。

一曲目は、女性ボーカルのセクシーな洋楽に合わせて、ダンス。襟元のスカーフを結び直す。ときに、黒い椅子に座る。機内に座っているスチュワーデスのイメージがよく出ているね。

 二曲目も、女性ボーカルのセクシーな洋楽が続く。どちらもスタンダードなナンバー。

 上着を脱ぐ。下にはブルーなブラウス。金ボタンが付いていて清潔で高価なイメージ。

 三曲目は、インスト曲に変わると同時に、盆に移動。ブラウスを脱いで、赤いブラを露出。刺繍入りでステキ。白い肌に映えるね。

 そのまま、ベッドショーへ。

 盆の上に椅子を置く。黒いハイヒールを脱ぐ。次に、スカート、黒いストッキングと脱いでいき、ブラとお揃いの赤いパンティが現れる。

 椅子のベッドショーはエロいね。椅子に座ると、あそこが目の高さにぴったりで見やすいもんね。特に、つばささんのヒップラインは業界№1と思っている。プリプリしたお尻はとても柔らかそうで、まさしく小股が切れ上がった形をしている。目の前で揺らめくと爆発しそうになっちゃう♡

 ベッド曲は、大黒摩季の『空』(17thシングル。1997年5月28日リリース。フジテレビ系アニメ『中華一番!』1代目オープニングテーマ)。がんがんイっちゃうよー♪

 盆の近くでアクセサリーを目で追うと、右耳にプラチナのピアスがきらり☆ 手の指先に深紅のマニキュア。すごくオシャレ♪

 盆から立上り、舞台に戻り、エンディングに入る。スカーフを広げて振る。そして、黄色い紙飛行機を四つ客席に向かって飛ばす。空高く「つるみAIR☆」が羽ばたくイメージかな。

 最後の最後に、スチュワーデスの制服をもう一度きちっと整えて椅子に座り直し「ご搭乗ありがとうございました」と挨拶して締める。

 ポラタイムでも、機内サービスの一環で、配布されたチラシや紙飛行機につるみスタンプを押したり、マーブルチョコが出てくる機械、ドラえもん竹コプター等が登場(笑)。

 

 初めてステージを拝見したとき、つばささんから感想を求められ「太郎さんがどのように感じたのか、太郎さんの感じた事をそのままレポートして欲しいなっ。待ってます。」

 スチュワーデスというのは男にとって憧れの女性像であり、最も高嶺の花的な存在だろう。それを憧れの鶴見つばささんが演じてくれることで興奮度が相乗的に高まる。そのため、ひとつひとつの仕草がたまらなくエロさを醸す。それを、つばささん一流の遊び心で味付けして楽しい作品に仕上げているところがポイント。エロさに楽しさを掛け合わせた最高の作品になっていますね。

 早速、私は「つるみAIR」に乗り込みたく、童話で空想させて頂きました。

 

平成30年3月                        ライブシアター栗橋にて

                         H30.3

 

 

 

『スチュワーデスの妖精』―つるみAIR☆に乗って空の旅へ―

~鶴見つばささんの演目「つるみAIR☆」を記念して~

 

 

ボクは出張で地方に向かうことになった。飛行機「つるみAIR便」を使うことにした。最近、開設された便で機内サービスがいいと評判だった。ボクはファーストクラスを予約してゆったり寛ぐつもりだった。

 

離陸して、すぐに一人のスチュワーデスがやってきた。名札を見ると「鶴見つばさ」と書いてある。彼女はまるでディズニー映画に登場する西洋のお姫様のように美しい女性だった。私は一目で彼女に魅了された。「なんてラッキーなんだろう♪ 幸先のいい出張だなぁ~」ボクは上機嫌になる。

彼女の素晴らしさは、外見の美しさだけではなかった。優しい応対、さらに特別な機内サービスが用意されていた。‘快感’の空の旅があったのだ。その快感コースを遊ぶための要領として、禁止事項を書いた用紙を見せてくれた。NO携帯、NO盗撮の他に、NOタッチ、NOオナニーの面白いデザイン画が描かれてあった。「そうか、機内サービスとしてストリップ遊びがあるのか」ボクはすぐに特別料金を支払った。

つばささんはボクの前に立った。スチュワーデスという制服は男の憧れ。しかも最高に美しい女性が目の前にいる。触れることはできないが、これだけ美しい女性がいるというだけで幸せな気分になる。

彼女のヒップラインが揺れる。なんてセクシーなお尻だろう。彼女はボクの前でスカートを下ろし、そしてストッキングとパンティを脱いだ。あそこがちょうど目の高さにぴったりで見やすかった。こんなにキレイなお尻は見たことがない。プリプリしたお尻はとても柔らかそうで、まさしく小股が切れ上がった形をしている。目の前で揺らめくと爆発しそうになっちゃう♡ こんなに興奮したのは初めてだった。

特別機内サービスの10分間はあっという間に終わった。

合わせて、飲み物のサービスが付くという。メニュー表を見ると、つるみ特別サービスとある。唾液入りだと無料。他に愛液入りとか、聖水とかも特別料金で受け付けていた。ボクは「フルコースでお願いします」と彼女に言った。つるみさんは嬉しそうな笑顔をボクに送ってくれた。

 

あっという間に、飛行機は目的地に到着。

ボクは仕事を済ませ、夜は歓楽街でストリップ劇場に入った。

驚いたことに「鶴見つばさ」という踊り子が出演していた。まさにスチュワーデスの彼女であった。ボクはまた逢えた嬉しさで胸がいっぱいになった。

そして、盆前のかぶり席に座った。演目はスチュワーデス物語をやっていた。

オープンショーのとき、彼女は私の目の前に来て私に向かってあそこを開いた。ボクが覗き込もうとすると、二つのひだが大きくなって翼になった。彼女は「ストリップの妖精」だったんだ。その翼はボクを優しく包んだ。また、彼女のお尻の方から、長い尻尾が現れた。するすると伸び、私の身体に巻き付いた。尻尾の先端がボクの股間を刺激しだした。これこそ、快感の空の旅だ!あっ!イク!

そう思った瞬間、あまりの快感に私は気を失った。

 

目が覚めたら、ボクは「つるみAIR便」の飛行機のファーストクラスの席に座っていた。

スチュワーデスの鶴見つばささんがやってきて「もうすぐ着陸します。安全ベルトをお締め下さい!」と優しく囁いた。

すべては夢だったんだ。

 

                                    おしまい

 

 

H30年3月結の大阪東洋ショー劇場における、小野寺梨紗さん(ロック所属)の公演模様について、演目「バービー・ガール」を題材にして、「美少女アイドルからエレガンスな女性への変貌(着せ替え)」という題名で語りたい。

 

 

 

 

今回の演目は「バービー・ガール」。

選曲は雪見ほのか姐さんと一緒にやり、振付はLISE先生。

内容は次の通り。

最初に、肩出しのセクシーな赤いドレス姿で登場。銀の肩紐、赤と金が混じったバスト、その下がピンクで、金のベルトを締め、ピンクのふわふわスカートが膝上まで続く。スカートは左側が少し長くなっている。そして、すらりと長い脚が伸び、金と赤が混じったハイヒールを履く。

頭は後ろにひとつ結びし、赤いリボンの髪飾りを添える。白いハートをぶらさげている金のイヤリングが可愛い。純金のネックレスが輝く。

デンマークのバブルガム・ダンスグループAQUA(アクア)の大ヒット曲「愛しのバービー・ガール」にのってセクシーに踊る。ときに盆の近くで。

次のMeghan Trainor(メーガン・トレーナー)の曲「Dear Future Husband(未来の旦那さんへ)」もナイスソングで超ノリノリになる。

ステージの上で着替える。

舞台の向かって右側に洋服スタンドが立っている。黒い水玉模様の入っている白黒ドレス、赤と白のブローチを付けた青いドレスが掛かっている。赤い水玉の白い帽子と、ピンクのベレー帽、そしてピンクのハンドバックも掛かっている。また衣装スタンドの横に、赤一つ、ピンク二つの丸い洋服箱。二つの箱を重ねて、その上にバービー人形を置く。

梨紗さんがピンクの丸い箱から、チェックのワンピースドレスを取り出して着替える。上着部はシルクっぽい銀色のシャツ、胸元のチェック柄のリボンがワンポイント。スカート部はピンクと青のチェック柄のミニスカート。薄ピンクのふわふわベレー帽をかぶり、ピンクのハンドバックを持つ。

三曲目はAriana Grande(アリアナ・グランデ)の「Baby I(ベイビー・アイ)」   

に変わる。なんか、梨紗さんとアリアナ・グランデがダブって見えちゃう。衣装を脱いで白いブラと白いパンティに。その上に、花の刺繍入りピンクのナイトドレスを着る。黒い腰紐をリボン結びする。そのままベッドショーへ。

魅惑的なルックスに若さはじける肉感的なボディ。今やストリップ界№1のヌードと思える。その艶っぽさに圧倒される。左手首に白いパンティを巻く。

形のいいバスト、セクシーな大きいお尻、小さなヘアがそそってくる。

近くでアクセサリーを拝見すると、先ほど述べたイヤリング、ネックレス、そして手足のマニキュアにそれぞれ五本中、ピンク三本、白二本が並ぶ。とてもオシャレ♪

ベッド曲はChristina Aguilera(クリスティーナ・アギレラ)でしっとりと。そして、立上り曲はアメリカンアイドル出身の. 女性5人組グループFifth Harmony の曲「Me & My Girls」にのってノリノリで締める。

 

今回の演目のテーマは‘着せ替え’。着せ替え人形と言えば、日本では「リカちゃん人形」と「バービー人形」が二大巨頭。どうして梨紗さんは「リカちゃん人形」でなく「バービー人形」を選んだのかな?と考えるに、「リサ」と「リカ」は紛らわしいからかな(笑)。ナイスボディの梨紗さんにはアメリカ人形の方がよく似合うかな。とふと考える。「あ! リカちゃんも後々いいなぁって思ったの。作り終わってから!」 まぁ今回は選曲一番目「愛しのビーバー・ガール」から当然バービー人形になるわね。

なにはともあれ、今週は、美少女アイドルからエレガンスな女性に変貌(着せ替え)した梨紗さんを心置きなく堪能したいと思っているよ。

 

 

平成30年3月                          大阪東洋ショーにて

 

 

【参考】バービー人形について

 

バービーBarbie)はアメリカ玩具メーカーマテル社が販売する着せ替え人形。30cmサイズ。

マテル社の創業者であるルース・ハンドラーがスイスへ旅行へ行った際に、娘のバーバラへの土産に購入したセクシードール、リリ(Lilli)が元になっている。そのため、極端なプロポーションを持っている。

初期のバービーは日本で製造されている。当時、日本はアメリカに比べ人件費が安く、繊維産業が盛んであり人形本体と衣装とをまとめて発注できるという理由から、日本での生産が決まった(1970年代から、東南アジアでの生産にシフト)。山一商店・中嶋製作所・セキグチなど、現在の着せ替え人形製造の中心をになう企業がバービーの生産に携わった。

1959年3月9日発売開始。アメリカで売られていた着せ替え人形が 2 ドル台だった中で、『安かろう悪かろう』と言われていた日本製の人形に 3 ドルの価格を付けて販売したため物議をかもした。おもちゃ業界からは否定的な目で見られていたが、ファッショナブルで精巧なお人形は子供たちに支持され、爆発的に売れた。

現在までの全世界での販売数は10億体を超えるといわれる。

 

設定

本名:バーバラ・ミリセント・ロバーツ(Barbara Millicent Roberts

年齢:17歳

職業:ファッションモデル

 

和製バービーの歴史

マテル社のバービーは、1962年に日本で販売されたが、当初から販売不振が続き、化粧や髪の色、衣装のデザインを日本人好みのものに変えるといった努力が続けられていた。1966年の『ビートルズ旋風』に乗って売れ行きをのばしたが、翌67年リカちゃん人形の発売によって打撃を受け、日本市場から撤退した。

1970年代後半に再上陸を果たすが、嗜好の違いから販売不振が続いていた。

日本人向けバービーの製作を迫られたマテル社はタカラと提携。1982年にバービー(タカラバービー)を販売した。タカラは一時、リカちゃんとバービーという日本の着せ替え人形の代名詞とも言える人形を両方とも販売していたことになる。1986年に提携解消。バービーはジェニーとして販売されることになった。

タカラとの提携解消に伴い、マテル社はバンダイとの合弁会社 ma-ba(マーバコーポレーション)を設立。マーバコーポレーションからバービー(マーババービー)が発売されたが、ジェニーと顔立ちが酷似しているとの理由で提訴される。1989年、販売不振からマーババービーの販売終了。

1989年、バンダイからマーババービーのフレンドドール、ソフィーを流用したバービー(バンダイバービー)が発売されるが、1991年に販売終了。経年変化により変色しやすい個体があったことが販売不振の一因と見られている。

それ以降はマテル社のバービーがバンダイから販売されていたが、2003年末をもってバンダイとの業務提携を解消。現在は、マテル社の日本法人マテル・インターナショナルからバービーが販売されている。

イラン政府はアメリカからの輸入制限はないが、バービー人形に肌の露出が多い衣装を着せることができるために「反イスラム的」との見解を示した。また、肌や髪を伝統衣装のチャドルなどで隠した人形「サラ」を開発し、売り出したことがある。

 

【事後メモ】

・「お手紙ありがとう。バービーちゃんの童話もめっちゃエロカワで面白かったよ。続きもなんか気になる!」

 

・最初に、演目名を尋ねたらポラコメに「バービガール」と返答されていた。「一曲目の『愛しのバービー・ガール』に合わせて『バービー・ガール』の方がよくない?」と話したら、「『バービー・ガール』の方がいいかも。」と返ってきた。

⇒この事例からもわかるが、性格的におっとりしている。本人のポラコメに「おっちょこちょいだけど、梨紗はやれる子! がんばるどーっ!」とある。

 私は最初の印象が「この子は私の手紙に反応しない。仲良くなれないも。」と思ったのは間違いで、今回「反応が遅い」ことが判った。私が出した手紙や質問への反応が一日二日遅れて返ってくる。手紙はしっかり読んでくれている。これが分かっただけで大収穫。東洋常連の綺崎さんやロック客の千葉さん等、彼女をほっとけないと思う(父性本能をくすぐられる)気持ちがよく分かる。

『踊り子になったバービー人形』  

~小野寺梨紗さん(ロック所属)に捧げる~

 

 

 

少女は小さい頃からバービー人形を大切にしていた。着せ替え遊びをするときだけでなく、四六時中、寝る時も肌身から離さなかった。

 ある日のこと、並んでお昼寝をしている時、一羽の鳥がバービー人形の上に降り立った。鳥はバービーちゃんの顔をじっと見つめていたかと思いきや、おもむろに嘴(くちばし)でバービーちゃんの口を突いた。その瞬間、鳥の口の中に入っていた花の種がバービーちゃんの口の中に入っていった。

 

 少女が大きくなるにつれ、不思議なことにバービー人形も一緒に成長した。

 少女の胸がふくらむと、バービーちゃんの胸もふくらむ。少女に陰毛が生えると、バービーちゃんにも生える。少女に生理が始まると、バービーちゃんにも生理が始まった。

 それは花の精霊のせい。バービーちゃんの口の中に入った花の種はバービーちゃんの身体の中で芽吹いていた。根をはり茎を伸ばし蕾をつくった。しかし、バービーちゃんの身体の中はとても狭かったので大きな花を咲かせることはできなかった。そのため花の精霊はもどかしさを感じていた。

 

 少女は大人になり、小野寺梨紗という踊り子になった。踊り子になっても、彼女の楽屋の鏡台の上にはいつもバービー人形がいた。ふたつは一心同体でステージに臨んでいたのかも。

 バービーちゃんはかわいい着せ替え人形。

くるくると回るつぶらな瞳。笑顔がたまらなく愛らしい♡

 いろんな衣装に着せ替えするのも楽しい。ときには小粋にヴィトンのバックをかかえる。

 でも着せ替えよりも、なんと言っても、おじさん達は彼女の裸体にメロメロ♪ 

 透き通る白い肌。

 形のいい大きなバスト。

 くびれたウエスト。

 セクシーな大きなおしり。

 小さくまとまったヘア。

 全てに悩殺される。

 彼女は脱いでも楽しめる「大人の着せ替え人形」だった。

花は拍手という水を浴び、ステージのうえで大輪の華を咲かせていた。

 

                                    おしまい              

 

 

 

 

 

今回は、スト界のリカちゃん人形こと、Rikaさんの観劇レポートを「大人のリカちゃん人形」という題名で語ります。

 

 

久しぶりにRikaさんとの再会。ライブシアター栗橋以来だから五か月ぶりか。私のホームTSミュージックでお会いするのはなんと四年ぶりになる。

ステージに現れた瞬間、軽快な音楽にのって、かわいいぬいぐるみが踊り出す。身体中にピンクのふわふわ毛皮・・ネコちゃんの耳、バストとハート型パンツというセパレートな出で立ち、そして首と手首にも。白いシューズを履いて、軽快に踊る。演目名は「ロリポップ」というから、なるほどと思う。

その後、緑とピンクの色調が左右に分かれている衣装に着替える。上着とショート・スカートがセパレート。ショートな髪を肩まで垂らし、白いシューズのままで軽快に踊る。

次からスローバラードになり、しっとりと魅せる。薄い透け透けのサーモンピンクのラグジュアリー・ドレスに着替える。胸元は薄いピンク色。髪を後ろにひとつ結いあげて色っぽい。

髪の結いを解き、ドレスを脱いで、ベッドへ。左足の付け根に黒いパンティのような布を巻き付けている。腹部に巻いている細い金の鎖がキレイ。他にも、ハートのネックレス、銀のイヤリングや左手と右足のブレスレットなどの金銀アクセサリーがさりげなく美しさを引き立てる。白やピンク等の色彩豊かなマニュキュアが素敵。右の腰あたりに小さい蝶々のTATOOがちらりと見える。お洒落なセクシーさが魅了してくる。

最後にハイテンポな曲に変わったかと思ったら、ポールダンスを披露。Rikaさんがポールダンスをやると思っていなかったので驚いた。最初にポールに絡みながらポールの周りを自転。次にポールを掴んで回転。いろんなポーズで回転しながらポールから滑り下りる。最後はポールに高く上り、途中で静止してポーズを切ったり、逆立ちをしたり。スピード感あふれ、かつ力強く、かなりの腕前である。Rikaさんは細見な体型ではないので体重を支えるだけでも相当な練習をした跡を覚え感心させられた。

 こうしたインパクトのあるステージが、私の関心を強く引いた。

 

 

RikaさんはH13(2001)年8月11日に池袋ミカド劇場デビューとある。最初は水野リカという名前だった。

当時、私は池袋ミカド劇場には行ったことがなく、ミカドの踊り子さんとは殆ど面識がなかった。初めてRikaさんとお会いしたのがデビューから三年後のH16(2004)年6月1日のDX歌舞伎にて。その後もあまりお会いできず、H22年10月頭のミカドで会ったのを最後に、リカさんは長期休養に入った。

この間、ポールダンスの海外留学していたと後からファンの人に教えてもらった。

その後、池袋ミカド劇場はH23年1月からTS傘下になる。リカさんはもう辞めてしまったのかなと思っていたら、蕨ミニ劇場に移籍し、Rikaという名前で復帰していた。そしてH25年7月に大阪晃生で三年ぶりに再会。私のストリップ日記によれば、この時点でRikaさんにお目にかかるのは13回目となる。

私は池袋ミカドを行動範囲にしていなかったのでミカドの踊り子さんを応援していなかった。そんな中で、スト仲間のヴィトンのお父さんがリカさんをお気に入りと知って関心を持った。リカさんからも「ヴィトンおじさんのお友達なのですね!」と顔を覚えてもらう。しかし、ホームのミカドに応援に行くことがなく、そもそもお会いする数が少ないのでなかなか仲良くはなれない。

ただ、池袋ミカドの踊り子さんの中には、四季野愛さんや浅見みくさん等、色っぽくて魅了された方もいた。水野リカさんもお二人と同じような色っぽいタイプだね。最近、仙台ロックでミカドのエースであったHIKARUさんのポラを初めて撮った。私のことを知っていて驚いた。HIKARUさんも元池袋ミカドの踊り子さんが持つ独特な雰囲気を持っている。現在の渋谷道劇所属の愛野いづみさんとも、愛野すみれでミカドデビュー時から知っており、道劇に移籍してからもずっと応援している。いづみさんも匂い立つ色香を放つ。

今更ながら、旧池袋ミカドの踊り子さんは魅力的な踊り子さんが多い。

 

今回のTSでの再会は、出合ってから丁度10年目で16回目と応援の頻度は非常に少ないのだが、改めてRikaさんの魅力にはまった。会う頻度が小さい分、新鮮味があって、新人好きの私の琴線に触れたのかもしれない(笑)。

何はともあれ、Rikaさんには匂い立つ大人の色香を感じつつも、それが不思議にも若々しさを覚える。この魅力をもう少し掘り下げて考えてみたくなった。

ある客が「私は若い娘には全く興味がないんだ」と言う。彼は私のように若い新人好きというのが理解できないようだ。若い娘には色気を感じないのか、年齢が離れすぎて相手をするのが苦手なのか、・・・きっと彼は熟女好みなんだなと割り切った。

しかし、今回、Rikaさんを見ていて惹きつけられる魅力・・・いい女というのは歳をとっても、いや歳を重ねることによって魅力を増すのかもしれないと思えた。女性というのは個人ごとに歳相応の顔になる最適年齢スポットがあるのかもしれない。老け顔なら若い時はかわいく見えないかもしれないが、ある年齢に達すると色っぽい顔になって男を惹きつけるもの。女性の誰しもが一番輝く時を持っているのだろう。ストリップという遊びは踊り子さんの輝けるスポットを客と踊り子さんが一緒になって探し出すものかもしれない。

若さには輝きがあるが、若さだけで輝いている娘は歳をとると輝きが失われる。ところが、人によっては歳を重ねる毎に人生の厚みをもち、その経験年齢が輝く人がいる。

毎日のように、Rikaさんのもとに通っているおじさんがたくさんいる。今週もヴィトンのお父さんとも会った。彼らがRikaさんに夢中になる気持ちがよく分かる気がしてきた。それは熟女好みとはちょっと違う気がする・・・

 

Rikaさんは我々おじさん族にとって「大人のリカちゃん人形」なんだと思う。

ルックスは、つぶらな瞳をもつ童顔。透き通る色白の肌。形がよく張りのある大きなバスト。愛らしいパイパン。セクシーなおしり。ある年齢になると妖艶さを醸し出す女性はいるが、Rikaさんの場合は妖艶さというより清潔感あふれる若々しさを覚える。これがリカちゃん人形らしいところ。

衣装の着こなしセンスもいいが、着せ替え人形というより、やはりヌードがたまらなく魅力的。そこが「大人のリカちゃん人形」たるとこ(笑)。

またダンス・センスがいい。今回初めて拝見したが、ポール・ダンスが上手いのに驚愕。かなり運動神経がいい。以前、器械体操をやっていたことを知り納得した。

他にも、歌が上手い♪ ステージでもマイクを持って歌っている。

褒めたいところがいくらでも湧き出てくる。

外見ばかりではない。今回、手紙のやりとりの中で私の文章が気に入ったらしく「本物のライターですか」と聞いてきた。すごく嬉しかった。「私のことを太郎チルドレンとしてくれるんですか」と喜んでくれる。このとき、私はRikaさんのレポートと童話を書いてあげようと決意した。その旨を話すと「すごく楽しみ!」と言ってくれる。会話がとても楽しい。

 

Rikaさんにとって今が輝ける時期なんだと思う。もっと歳を重ねるともっと輝くかもしれない。

いずれにせよ、踊り子を輝かせるのはファンの力だとつくづく思う。今回も、熱心なRikaさんファンが皆勤し、毎日、集合ポラでRikaさんをお姫様抱っこしていた。Rikaさんにとって、ファンこそが大切な王子様なんだろうな。

「大人のリカちゃん人形」には心がある。単なる人形のように歳をとらないわけではなく、Rikaさんは歳をとる人形。だから、ファンの手拍子を水のごとく浴び、大きく花が咲くごとく成長し続ける。これからも、ファンの心に応えるべく、歳を重ねていつまでもステージで輝いていてほしいと念ずる。

 

 

平成26年7月                        TSミュージックにて    

 

 

 

『踊り子になった人形 ―リカという人形― 』  

~Rikaさん(蕨ミニ所属)に捧げる~

 

 

 

少女は小さい頃からリカちゃん人形を大切にしていた。着せ替え遊びをするときだけでなく、四六時中、寝る時も肌身から離さなかった。

 ある日のこと、並んでお昼寝をしている時、一羽の鳥がリカちゃん人形の上に降り立った。鳥はリカちゃんの顔をじっと見つめていたかと思いきや、おもむろに嘴(くちばし)でリカちゃんの口を突いた。その瞬間、鳥の口の中に入っていた花の種がリカちゃんの口の中に入っていった。

 

 少女が大きくなるにつれ、不思議なことにリカちゃん人形も一緒に成長した。

 少女の胸がふくらむと、リカちゃんの胸もふくらむ。少女に陰毛が生えると、リカちゃんにも生える。少女に生理が始まると、リカちゃんにも生理が始まった。

 それは花の精霊のせい。リカちゃんの口の中に入った花の種はリカちゃんの身体の中で芽吹いていた。根をはり茎を伸ばし蕾をつくった。しかし、リカちゃんの身体の中はとても狭かったので大きな花を咲かせることはできなかった。そのため花の精霊はもどかしさを感じていた。

 

 少女は大人になり、水野リカという踊り子になった。踊り子になっても、彼女の楽屋の鏡台の上にはいつもリカちゃん人形がいた。ふたつは一心同体でステージに臨んでいたのかも。

 リカはかわいい着せ替え人形のよう。

くるくると回るつぶらな瞳。笑顔がたまらなく愛らしい♡

 いろんな衣装に着せ替えするのも楽しい。ときには小粋にヴィトンのバックをかかえる。

 でも着せ替えよりも、なんと言っても、おじさん達は彼女の裸体にメロメロ♪ 

 透き通る白い肌。

 形のいい大きなバスト。

 まぶしいパイパン。

 セクシーなおしり。

 全てに悩殺される。

 彼女は脱いでも楽しめる「大人の着せ替え人形」だった。

彼女は人気を博した。毎日彼女に会いに来て、お姫様抱っこする熱烈なファンもいた。

ところが、人気絶頂の中、彼女は突然姿を消した。何があったか誰も分からない。

 

数年が経ち、彼女はRikaという名前で復帰した。

彼女は以前に増して若々しかった。しかし、それが不思議なこととは誰も感じなかった。花はいつ咲いても花、花に年齢は関係ない。

また、ステージそのものが凄くグレードアップした。彼女はポールダンスの演技を行うようになった。ポールを回るときは、まるでポールに根がはり茎が絡みついているかのように安定していた。またポールの上部まで登り、身体を固定させて、大きく開脚ポーズをするときにはまるで大輪の花が咲いているかのよう。水を得た魚のように伸び伸びとした演技だった。

瞬く間に人気に火が付いた。Rikaはステージの上で以前に増して輝いていた。

 

もう気付いたと思うが、実はRikaは水野リカではなかった。花の精霊が、亡くなった水野リカの魂を引き継ぎ、踊り子になっていたのだった。

花は拍手という水を浴び、ステージのうえで大輪の華を咲かせていた。

 

 

                                    おしまい              

 

 

『大人のリカちゃん人形』  

~Rikaさん(蕨ミニ所属)に捧げる~

 

 

 

私の自己紹介を始めるわね。

私の名前は香山リカ。

お誕生日は5月3日。血液型はO型。

 私が最初に皆さんの前に顔を出したのは11歳の頃。私はまだ小学五年生だった。

 当時、私のことをモデルにしておもちゃのリカちゃん人形を発売したいという話があったの。私はフランス人と日本人のハーフだから、フランス人形のイメージに見えたのかしら・・なぜか当時はハーフがもてはやされたの。私は何も分からずにOKしたの。だって私が人形になって沢山の子供たちの手元に届くなんて考えただけで嬉しくなる。日本中、いや世界中の子供たちが私のお友達になる気がしたの。

 私だけでなく、私の家族もリカちゃんファミリーとして有名になった。

 その当時の家族も紹介するわね。

パパ:ピエール(音楽家)(フランス人ハーフ)

ママ:織江(ファッションデザイナー)

姉:リエ(旅客機客室乗務員 - 現在消息不明)

妹:ミキとマキ(双子)

妹・弟:みく、かこ、げん(三つ子)

おばあちゃん:ミレーヌ・ミラモンド(フランス人)

いとこ:シャルル

ペット:プリン(犬)

 

私は、一時将来は外交官のフランツ・シブレーと結婚し普通のお嫁さんになるという話もあったんだけど、いつの間にか踊り子になっていた。これも不思議な巡り合わせなの。

この当時、バービーちゃんという女の子がいたの。彼女も私と同じハーフで、私より六歳年上の17歳。私より早く人形のモデルをしていて人気者だったの。その彼女が先にストリッパーとしてデビューしたのよ。

私は彼女に憧れ目標にしていたところもあったので、ついつい彼女の後を追ってストリップの扉を叩くことになったの。

私が18歳でストリップ・デビューしたときには、もうバービーちゃんは押しも押されもしないストリップ界の大スターになっていた。

バービーちゃんは私のことを「リカちゃん、リカちゃん」って呼んで実の妹のように可愛がってくれた。お陰で、私たちはハーフ旋風とか黒船の襲来とか騒がれて、ストリップ界を席巻することになった。

いつしか私はアダルトなアイドルストリッパーになっていた。

たくさんのファンが付いて応援してくれるようになる。私のことを「大人のリカちゃん人形」というキャッチコピーを付けて盛り上げてくれる。

 いつしか、以前のように私のことを「大人のリカちゃん人形」として売り出す話が現実となった。

合わせて新しいリカちゃんファミリーが作られることになった。今では家族をモデルにはできないので、踊り子のお姐さん達やファン達、そういう愉快な仲間たちをモデルにすることにした。

 昔はプリンという名前のかわいいペット犬がいた。プリンはもうかなり昔に死んでしまった。今の私のペットはファンの人々。彼らは犬とか猫のように可愛い容姿はしていない。クマやタヌキやキツネみたい(笑)。それをそのままリカちゃんの親衛隊として組み込んだ。

 さすがに「大人のリカちゃん人形」は以前のような人気を博することはなかったが、ストリップ界では大評判になった。マニアックな大人が多いせいか、以前のリカちゃんファミリーをも蒐集してコレクターになるファンが大勢いた。

 リカちゃんの人気が続く限り、この「大人のリカちゃん人形」シリーズは続くことになるだろう。更に大人になったリカちゃんは一体どうなるのだろう。美魔女とかなっているのかな(笑)。そんな想像を楽しみながら、今も目の前のステージのリカちゃんを応援している。

 

                                    おしまい              

 

 

 

 

今回は、TSの踊り子・時咲さくらさんの、シアター上野でのH28年9月結の公演模様を「ストリップは浮世絵的美人画」と題して語ります。

 

 

 

今週のシアター上野公演では、和物二個出し。1.3回目に「戦う絵夢子」と2.4回目の「お葉」の二作品を演じている。

それぞれを紹介するが、長くなるのでレポートを二つに分けたい。

ここでは演目「戦う絵夢子(えむこ)」を披露する。

「2016お正月inミカド。初めての和物!! 和傘を使ってみましたー。」

私は2015の周年のときに「ストリップは心のふるさと」と題して、周年作「田舎のセレブおときさん」の話を書いた。「麦畑」♪で始まる「田舎のセレブおときさん」のイメージが強く残っていて、最初、おときさんのノリで和物を演じていると感じた。だから、本格的な日本舞踊というより、おときさん風にコミカルに演じてくると予想していた。

最初の出だしは、案の定、アニメの帝国華撃団(セガのコンピューターゲームの「さくら大戦」シリーズ)の主人公が着るピンクの着物姿。しっとりした大人の着物ではなく、華やかな少女の着物。楽しく主題歌にのって踊る。ちなみに、帝国華撃団の主人公の一人に真宮寺さくらがいる。彼女は、正義感があり、純真で周りへの気配りもできる女性。生まれが東北の仙台。彼女がおときさんのイメージなのかな。

二曲目からは、着物を脱いで、軽装へ。ブラとスカートのセパレートな赤い衣装。更に赤い腕輪をして軽快に踊る。

和物とは言え、しっとり系ではなくコミカル系でまとめているのかと思って観ていた。

ところが、ラストに、傘を使っての、しっとりと着物姿を演じているシーンが「一幅の絵」になっている。青の強い紫色の花柄襦袢を着て、赤の和傘をさして、ゆっくり舞う。

「2曲目の赤い衣装はユイリー姐さん、1.3曲目は鮎原かおり姐さんのです!!」そう言われると、確かに記憶にある。

 

 ラストの着物姿は、浮世絵の美人画のように見えた。やはり、日本女性には着物がよく似合う。これが日本文化のもつ極致なのだと感ずる。それを絵画という芸術に高めたのが浮世絵の美人画である。そして、浮世絵の美人画も‘艶’がポイント。

 おときさんが和物に艶を求めているように、ストリップは女性の艶を出すものと考えれば、浮世絵もストリップも同じ根源に通じる。

 今回のレポートの題名を「ストリップは浮世絵的美人画」として、次のレポートで話す演目「お葉」につなげたい。

 

 

  おときさんが演目「戦う絵夢子」を解説してくれた。「戦う絵夢子はオリジナルストーリーです。」ご要望に応えて、おときさんの解説を私流の物語にしてみたよ。艶っぽく書いてみたつもり。どうかな。

 

 ある国に、将来を誓い合った恋人がいた。

 平和だったその国に悪の王国が魔の手を伸ばしてきた。男たちは国を守るために立ち上がったが、戦いに負けてしまった。

 絵夢子は捕虜になった彼氏を取り戻すために、特殊訓練を受けて、悪の王国に侵入した。ところが、悪の王国の兵隊に捕まり、悪の王様の前に引き出された。王様は絵夢子の美しさに驚いた。そして、彼女を性の奴隷にすることにした。

 絵夢子は、殺されなければ機を見て彼氏を救い出せると考え、王様のなすがままに従った。心さえ許さなければと、揺るがない自信があった。ところが、これまで沢山の女性を相手にしてきた王様は、女性の身体の全てを知り尽くしていた。

「えっ!? そんなところを愛撫するの!? そこダメ・・感じちゃう。我慢できない・・」

 絵夢子は王様の軽やかな指使い、優しい口づけ、激しい息遣いに身体が敏感に反応し出した。とろけるような快楽の海を彷徨った。

 王様は絵夢子のM性を嗅ぎ取り、次々と新しい性の喜びを教え込んでいくのであった。

 絵夢子は、彼氏を救い出したいという気持ちは残っていたものの、王様の性の奴隷としての喜びから抜けられなくなっていた。                

  おしまい

 

 

 最後に、おまけで童話をひとつプレゼントするね。

 帝国華撃団については、私はアニメの知識が全くなかった。そのため勝手に宝塚歌劇団をイメージして観ていたほど(笑)。

 ネットで調べてみたら、次のように説明されていた。「ふだんは大帝国劇場の『帝国歌劇団』として活動し、有事には秘密防衛組織『帝国華撃団』として帝都東京を守るべく戦う。」

面白かったので、言葉をもじって『TS華撃団』という童話を創ってみたよ。(笑)

 

 

平成28年9月                         シアター上野にて

 

 

 

 

 

 

今回は、TSの踊り子/時咲さくらさんの観劇レポート「元気ポンプ 時咲さくら」を語ります。

 

 

 

 

トップのおときさんの演目は新作「フリーダム~一方通行~」。この演目は3月結の池袋ミカド劇場で既に拝見している。

内容を簡単に紹介する。

大きな黄色いベールに身体をすっぽり包み込んで寝ている場面からスタート。音楽が鳴ると、ベールをさっと脱ぎ棄て、立ち上がり、踊り出す。

ブリブリにかわいらしい衣装が現れる。白地にピンクの花柄がプリントされている。衣装は胸部とふわふわしたスカート部にセパレートされ、布地にラメが入りキラキラしているし、胸部の上とスカートの下に白いフリフリレースが付いている。

髪は横に結びストレートに垂らす。髪に付けた白とピンクの花飾りがかわいい。

白いシューズを履き、⇒(一方通行)という曲に乗り、楽しく踊る。

次に、清楚な白いドレス姿で、華麗に踊る。イージーリスニング調のしっとりした旋律「Melissa」が心地よい。

ドレスを脱いで、全裸でベッドへ。すごくメロディアスな曲「Ho’ oponopono song」に包まれて、セクシーに演ずる。

 

今回の演目名が「フリーダム~一方通行~」と聞き、二曲目に一方通行♪のフレームが入っているので曲名から名付けたのかとは思うも、そもそも「フリーダム」は自由という意味なので「一方通行」という不自由と噛み合わない気がした。その話をすると、おときさんから「一方通行は、おときの勝手な元気ビーム。相手から何も反応がなくても、こちらからはいつでも一方的に飛ばしまくるって感じの意味だよ!!」と解説を頂く。なるほど!

おときさんのストリップに対するストレートな姿勢が感じられる。

ステージでみんなに元気を与えたい!ときに、お客さんの前に立ちスカートをペロリとめくる。白いパンティが見えて客は拍手する。すると、おときさんも拍手して喜ぶ。また、ダンス中に次々と客とハイタッチして盛り上げる。

おときさんは「元気ポンプ」。みんなに元気の空気を送り込む。いつも「楽しんでくれて、こちらも楽しい」と話す。

今回こんなことがあった。三日目・四回目ステージに外人客が入って来た。アメリカ系か、とても陽気な仲間数人。最初はすごく煩(うるさ)く感じていたが、ストリップを心から楽しんでいることが分かり、おときさんは彼らとフレンドリーに接した。ポラにも快く応じた。外人客はTS常連からタンバリンを借りて楽しそうに叩いていた。

おときさんのお蔭で、外人客までがストリップを楽しむ。ちなみに、私はおときさんのポラのときに「ストリップを楽しむ心に国境はないね」と話したら「太郎さん、いいこと言うねぇ~」と喜んでいた。

 

私の目から見たおときさんの魅力を述べたい。

ひとつは、愛嬌の良さ。誰にでも明るく接するから、すぐに仲良くなれる。

ひとつは、キレイなヌード。

この二つの武器を兼ね備えているからこそ、ポラがよく売れる。私の関西スト仲間が、晃生ではおときさんのポラがよく売れることを教えてもらった。晃生のママさんにもすごく気に入られ、晃生に続けて呼んでもらえている。これらは、おときさんの二つの長所が活きている。

また、私はおときさんと手紙交換させてもらっているので、彼女が周りに気遣いのできる、とてもしっかりした賢い女性であることを知っている。合同ポラの捌き具合を見ていても、てきぱきと仕事ができるのが分かる。仕事のパートナーにしたいタイプだね。

先ほど述べた、外人客との応対を見ても、とても常識的で賢い女性であるのが窺える。

 

以上を踏まえて、「フリーダム~一方通行~」をもう一度考えてみた。

おときさんは一方的と言っているが、実際のところは、おときさんと客は双方向に繋がっている。つまり、ストリップに対する想いは一方通行ではなく、必ず双方向になる。

また、ストリップの良さは自由であるところ。好きなときに好きな踊り子さんに会いに行ける。好きな踊り子さんは何人いてもいい。そういう自遊空間こそがストリップの本質。

そう考えれば、「フリーダム」と「一方通行」は矛盾しない。

ますます「フリーダム~一方通行~」という演目が好きになる。

 

最後に、今回のGW週、初日から通い続け、すごく楽しませてもらっている。おときさんとの会話が楽しい。「おときもお姐さんになりました。新人さん、大切にします。」「新人さんも頑張っています。私も、とってもお勉強になっています。」「新人さんにも私にも優しくしてくれてありがとうございました。そういうところ好きです。」「いろいろなお気遣いありがとうございます。感謝感謝でございます。」

逆に私の方こそ感謝の気持ちを込めて、このレポートと童話をプレゼントさせて頂きます。おときさんのサービス精神旺盛なオープンをみていて、小学生の頃に読んだコロボックル物語(佐藤さとる著)をふと思い出し、童話にしてみたよ。気に入るといいな。

 

平成26年5月                       TSミュージックにて   

 

 

 

『コロボックルの世界』  

~時咲さくらさん(TS所属)に捧げる~

 

 

 

北国・白神山地。山中には畳(たたみ)ほどの大きなフキの葉がたくさん生えている。中には何畳もあるフキもあるという。

 

ここは小人の里、コロボックルの村。

村の中心には、樹齢何百年といわれる大きな桜の老木がある。そして、その木の周りを一面フキが生い茂っている。

下から空を見上げれば、フキの葉が空を覆っていて、太陽の日差しを浴びた緑の葉の血管が透けて見えた。太陽光線が直接地上に降り注ぐことはなく、柔らかい緑の日差しになって地上に届く。一部、葉の隙間を縫うように木漏れ日がキラキラと地上に差し込こんでいた。

ぼくは、その村の若者。

ぼくは、空にかかるフキの傘が好き。あのフキの形がいいんだな。中央の茎に向かって緑の葉の血脈が螺旋状に回る。茎に近い部分のくるんとした丸みがかわいい。ぼくは、空を見上げるたびに、フキがぼくらコロボックルを優しく守ってくれているんだと感ぜずにいられなかった。

 

コロボックルは一生ここに住む。小人族なのであまり人里には近づかない。動きがすばやく、漁に巧みであったために、自足自給の生活ができた。みんな、屋根をフキで葺いた竪穴に住んでいる。

しかし、ぼくは新しい世界を知りたくて、都会に出ていくことにした。

都会の人たちは、小さいぼくのことを珍しがったが、優しく接してくれた。

一番の悩みは日差しがキツイことかな。あのフキの優しい日差しが懐かしい。

 

ぼくは、ふらりとストリップ劇場に入った。ぼくは身体が小さいけど、成人男子として人並みの性欲はあった。

そこは新宿TSミュージックという劇場。受付の従業員がぼくの身体付を見て、安い料金で入場させてくれた。ストリップなのでさすがに小人料金はなかったけど、学生料金より安いシルバー料金にしてくれた。

場内に入ると、客たちがぼくのことを珍しそうに見た。そして面白がって、いい席に座るようにと親切に席を譲ってくれた。奥の舞台から出べそのような花道が出ていて、先端にポールが立っている。ぼくはポール前のセンター席に座った。背が小さいので「席に立って観てもいいよ」と後ろの客が笑顔で言ってくれる。

 

トップの踊り子さんは時咲さくらさんと言った。

彼女はぼくのことを見つけて、嬉しそうに微笑んでくれた。

「なんてステキな人だろう~♡」ぼくは一目で彼女のことが気に入った。

ぼくの視線を感じたのか、ぼくの目の前に立って、おもむろにスカートをめくった。スカートの風がぼくの頬を撫でる。白いパンティが眩しい。ぼくは精一杯拍手を贈った。さくらさんがぼくにウインクを返してくれる。

激しいダンスの最中にも、ぼくのことを意識してくれ、手を伸ばしてハイタッチしてくれた。ぼくは小さい身体を揺さぶって楽しさ全開。ぼくがノリノリになっているのを知って、ますます張り切るさくらさん。

ベッドショーで、ぼくは初めて女性の性器を見た。さくらさんは色んなポーズで大切なところを惜しみなく披露してくれた。ぼくは小さな身体が爆発しそうに興奮した。

クライマックスはオープンショーにあった。

さくらさんは、ポールに絡む。ふと、古里のさくらの木を思い出した。いみじくも同じさくらという名前。

さくらさんはポールを掴んで、片足をあげる。ぼくは見上げる形。大切なところがぼくの目の前にパックリと現れる。「なんてキレイなんだろう~♡」

あっ! これはフキの葉の螺旋模様だ~!

しかも桜の花が満開だぁ~! 

まさに、ぼくの古里だよぉ~!

ぼくは、さくらさんの股間に懐かしい母なる古里を覚えていた。

うっとりと眺めるぼくの顔を楽しそうに見ながら、さくらさんはぼくにおしりを突き出した。懐かしいコロボックルの山々が目に浮かぶ。

 

コ・コ・コ・コっコ♪

コロボックルの音楽と重なる。

ぼくの心は最高潮に高ぶる。

ぼくの中心は小人とは思えないほど大きくなり、天を突き抜けた。

 

                                 おしまい      

 

 

 

 

 

H24年8月結~9月中までの、大阪晃生ショー所属の踊り子さんが出演したTS三公演を、晃生パラダイス(その8)として観劇レポートしておく。

 

 

 

次のH24年9月頭には、晃生の新人、吉田蓮さんと七海セーラさんが来演。

この週は、篠崎ひめさんの引退シリーズ、TSラスト公演のため連日超満員。

香晩は次の通り。①KAERA(TS)、②多岐川美帆(渋谷道劇)、③吉田蓮(晃生)、④七海セーラ(晃生)、⑤伊吹千夏(東洋)、⑥早瀬みな(TS)、⑦篠崎ひめ(東洋)〔敬称略〕。この週はメンバーが本当に良過ぎて、お蔭でなかなか食事タイムがとれないほどだった。

 

 

もう一人の新人、七海セーラさん。初関東上陸なので、緊張するのかと思いきや、笑顔が映えてとてもいいステージだった。ファンも出来て、ポラもそこそこ売れていた。とてもいい関東デビューになったと思う。

背の高いセーラさんは予想通り、狭いTSをセーラ・カラー一色に染めてくれた。ダンスでもベッドでも凄い迫力を感じた。今回の出し物は「晃生物語」という。なんと晃生の先輩、目黒あいらさんが作ってくれたものらしい。

この作品も童話にしてみたくなった。セーラさんは身体が大きいのでガリバー旅行記がイメージされる。私はこの発想から抜け切れず、ガリバーにしたらセーラさんに失礼かと悩む。セーラさんに童話を書くけどガリバー旅行記にしていい?とさりげなく聞いてみた。すると、目を輝かせて「私のことを童話にしていただけるんですか? ガリバーでも全然OKです。是非、童話にして下さい。」と返答してくれた。私は気を良くして現代版ガリバー旅行記『女神セーラとセーラーマンたち』を書き上げた。こちらはユーモアたっぷりに楽しく読めるものにした。主人公セーラにジャンヌ・ダルクのイメージを重ねた。

蓮さんとセーラさんに同時に童話をプレゼントできた。二人とも喜んでくれたので私も幸せである。晃生が童話の玉手箱と書いたが、晃生の劇場にいなくても、これは続いてくれている。

 

 

童話のお蔭で、充実したストリップLIFEが楽しめている。

 

平成24年9月                             TSにて 

 

 

 

『女神セーラとセーラーマンたち』 ~現代版ガリバー旅行記~

 

 大阪にある晃生という港から大きな船が出港しました。船の名前はガリバー。今回が処女航海でした。

 

 ガリバーは、新宿にあるTSという港に向かっています。TSとは、‘とんでもなくスケベ’、あっ!いや‘とっても狭い’の頭文字のようです(笑)。

 まさしくTSは狭い狭い港で、出べその形をした船着き場がありました。ガリバーは出べそに横づけして碇を下しました。

 

 ガリバー船内から、一人の美しい女性が現れました。

 背の高い絶世の美女です。名前をセーラと言いました。ピンク色のドレスをまとい、栗色の長い髪を海風になびかせ、モンロー・ウォークで船から降りました。ABBAの曲「ダンシング・クイーン」が流れています。

セーラのプロポーションは身体が大きい分セクシーさが引き立ちます。船着き場にいる水兵たちは彼女の歩く姿に釘づけになりました。セーラは大きな瞳をキラキラさせ、匂い立つ色気で彼らに流し目を送ります。それは強烈なエロス爆弾になり、水兵たちは彼女の前で爆死し、全員が彼女の魅力の虜になりました。

彼らはセーラのことを‘海からやってきた美とエロスの女神’として崇めました。そして、いつしか水兵たちはセーラの子‘セーラーマン’と呼ばれるようになりました。

 

新宿には、TSの他にDXKとSNAという港があり、三つ巴で争っていました。

 それぞれの港には、デラックス系とロック系という人種が出入りしていました。血の気の多い水兵たちはいつもいざこざを起こし争いが絶えませんでした。

 

 ある日、大きな戦争になりました。

 最初は、人数で有利にたつSNAが圧倒しそうでした。そのうえ、SNAとDXKは裏で手を結びTS包囲網を敷きました。TSは完全に劣勢に立ちました。

 そのとき、セーラが立ち上がりました。彼女のために命を惜しまないセーラーマンたちが大活躍しました。また、TSを支援しようと、大阪から晃生と東洋の軍団がやってきました。勢力図が一変しました。

 

 ようやく新宿に平和が戻りました。今ではTSとDXKとSNAが棲み分けをし、それぞれの港が賑わっています。

 

                                    おしまい         

 

 

 

     

 

 

2020年1月結の栗橋における、JUNさん(西川口所属)の公演模様を、演目「雪女」「そば屋」を題材に、「日本の美」という題名で語りたい。

 

 

 

 

二作品とも、すごくインパクトの強い内容で、お正月や寒い冬の時季柄に合わせた作品だ。しかもJUNさんの場合とても日本的だ。

ステージ内容を紹介したい。

まずは、演目「雪女」。なんと「すべて雪女という曲のタイトルなんです」。すごく凝ってるねー。

最初に、暗い中、ナレーションが入る。キッズソング ドリーム の曲「雪女」だ。

これは、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が書いた著書『怪談(Kwaidan)』の中にある雪女伝説が元ネタになっている。ナレーション(原作)は次のように続く。・・・

武蔵の国のある村に、茂作と巳之吉という2人の樵が住んでいた。茂作はすでに老いていたが、巳之吉の方はまだ若く、見習いだった。

ある冬の日のこと、吹雪の中帰れなくなった二人は、近くの小屋で寒さをしのいで寝ることにする。その夜、顔に吹き付ける雪に巳之吉が目を覚ますと、恐ろしい目をした白ずくめ、長い黒髪の美女がいた。巳之吉の隣りに寝ていた茂作に女が白い息を吹きかけると、茂作は凍って死んでしまう。・・・

舞台では、暗い中、JUNさんが白い着物姿で現れる。銀の帯をしている。白い足袋を履き、盆の上に進む。そして盆前の一人の客の顔に息を吹きかける。ゾクッとする。

また、おもむろに、他の客の顔に、自分の長い髪を揺らして上から叩きつける。お客は驚く。強烈な演出である。

音楽が変わる。葉のついた青紫色の花を一輪持つ。

銀の帯を解いていく。その下の白い紐も解き、白い襦袢姿になる。青い帯をしている。

二曲目は、Ningen I suの「雪女」。

音楽が変わり、袖のところで襦袢を脱ぐ。下には透け透けの白いドレス。

青紫の花をもち口に咥えて、盆に移動する。

三曲目は、宝塚歌劇団の「雪女」。

ベッド曲は、TEAMS +NOAH + REPEAT PATTERNのアルバム「KWAIDAN」の中の三曲目「yukionna」。

立ち上がりは、JAYWALKの「YUKI-ONNA ~雪女~」。作詞:知久 光康、作曲:中村 耕一。

(歌いだし)♪「夜より密かに君月より静かにまた 夢より遠くで呼ぶ氷の炎に包まれて 夜空を舞い 雪を撤く寂しいほど自由に百万分の一秒の恋突き刺すように 永遠に 変わることなく綺麗なまま 閉じこめたい抱きしめて 融かしてしまえば今はダイヤの 涙が流れる 彩より総てを ...」 とてもキレイな歌詞でメロディだ。

 

よく雪女というタイトルの曲をこれだけ集めたものだと感心する。と同時に、これだけの一流ミュージシャンたちが何故これだけ「雪女」にこだわって曲にしたのかと思う。今回の作品を今の時季柄にあった妖怪ものとして、単に面白おかしく受け止めていいのだろうかと思うようになってきた。

いつものように、教えてもらった曲をネットで調べて聴きこんでみた。

その中で、ベッド曲の雪女を創った三人のインタビュー記事が目を引いた。・・・

USのプロデューサーTeamsと日本在住の写真家/ビートメイカーRepeat Pattern、北海道出身の女性アーティストNoahのコラボレーションによるコンセプト・アルバム『KWAIDAN』。本作は、1965年に公開された日本の映画『怪談』からインスピレーションを受けて制作されたものだという。3人のアーティストによる共同制作だからこそ生み出された、美しくも、まさに霊異な世界観が表現されている。

このアルバム「KWAIDAN」は、すなわち「怪談」を意味している。プレスリリースには、「古代から伝わる怪談を幽霊の物語としてではなく、サウンドトラックを持った普遍の物語/神話として捉え、身体のない人間と精神の対話をロマンチックに描く」とある。

インタビューの中で琴線にふれてくることがあった。

『怪談』は、映画を見て人を驚かすためのホラー映画ではなくて、もっと人間がどういう生き物なのか知るような、考えさせてくれるような映画です幽霊と人間との違いは、身体があるかないかというだけの違いなんですけど、生きている人間というのは、身体があるが故にいろいろと複雑なことを考えてしまいますでも幽霊は、自分がこうしたい、とか、これをわかってほしいとか、考えがシンプルだけど、それに関してはものすごく極端というところがあって幽霊と接する人間の様子から、普段はいろんなもので隠してる人間の本当の顔みたいなものを感じました。たまに垣間見る人の気持ちとか本性とか、その描写がまた神秘的で。そういうところを感じ取りながら歌詞を書いていきました。」

「この映画のストーリーは確かに怖いものではあるんですけど、このアルバムの曲はもっとオペラのような美しいものになっています。彼女(Noah)が書いたリリックは、主人公の幽霊に対する解釈でもあるんですが、なぜこの映画が美しいと感じるのか、その部分がどのように物語に関係しているのか、なぜそれが怖くないのか、そういったものが表現されているんです。それは、映画の幽霊と日本の文化を理解することだとも言えます。」

怪談は美しい。幽霊は日本の文化だ!!!  すごい言葉だなぁ~・・・

 

こりゃ、もう一度、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の『怪談(Kwaidan)』を読み返さないといけないと感じた。先の引用文の続きを載せる。・・・

女は巳之吉にも息を吹きかけようと巳之吉に覆いかぶさるが、しばらく巳之吉を見つめた後、笑みを浮かべてこう囁く。「お前もあの老人(=茂作)のように殺してやろうと思ったが、お前はまだ若く美しいから、助けてやることにした。だが、お前は今夜のことを誰にも言ってはいけない。誰かに言ったら命はないと思え」そう言い残すと、女は戸も閉めず、吹雪の中に去っていった。

それから数年後、巳之吉は「お雪」と名乗る、雪のように白くほっそりとした美女と出逢う。二人は恋に落ちて結婚し、二人の間には子供が十人も生まれた。しかし、不思議なことに、お雪は十人の子供の母親になっても全く老いる様子がなく、巳之吉と初めて出逢った時と同じように若く美しいままであった。

ある夜、子供達を寝かしつけたお雪に、巳之吉が言った。「こうしてお前を見ていると、十八歳の頃にあった不思議な出来事を思い出す。あの日、お前にそっくりな美しい女に出逢ったんだ。恐ろしい出来事だったが、あれは夢だったのか、それとも雪女だったのか……」

巳之吉がそう言うと、お雪は突然立ち上り、叫んだ。「お前が見た雪女はこの私だ。あの時のことを誰かに言ったら殺すと、私はお前に言った。だが、ここで寝ている子供達のことを思えば、どうしてお前を殺すことができようか。この上は、せめて子供達を立派に育てておくれ。この先、お前が子供達を悲しませるようなことがあれば、その時こそ私はお前を殺しに来るから……」

そう言い終えると、お雪の体はみるみる溶けて白い霧になり、煙出しから消えていった。それきり、お雪の姿を見た者は無かった。・・・

 

まさしくこれは童話「鶴の恩返し」と同じストーリー展開だ。ここには普遍的な男と女の愛の物語がある。

ふと、私は別れた女房のことを思い出す。雪女のように色白で美しい女性だった。同じ郷土の秋田美人。いまさらながら私のような足の不自由な男のところによく嫁いできてくれ、かわいい三人の子宝を授けてくれたものだと感謝する。子供たち三人とも立派に社会人になってくれ、私はすでに孫三人のいるおじいさんになった。振り返れば、子供たちが立派に巣立った後の熟年離婚だったのがまだ救いだった。家庭を壊してしまったが、私は幸せな人生だったと思っている。

家庭を壊してしまったことが無念でもある。女房や子供たち、特に女房には心からすまないことをしたと思っている。私は死ぬまでこの大きな業を抱えて生きていくしかない。女房は雪女のように、私を殺さずに出ていってしまった。雪女は私にとって他人事ではない。

雪女に捨てられた男はこの先どう生きていけばいいのだろうか。今ではストリップで独り身の淋しさを紛らわせている。もしかしたら踊り子も雪女かもしれない。ふと、そう思う。いつまでも美しさを失わない。でも、ある日、突然に別れはやってくる。

 

雪女に秘められた「日本の美」を整理してみたくなる。

雪というものは真っ白で、溶けて消えていくもの。純白の美しさと儚さを合わせ持つ。それは真の美人に通じる。しがない男性と絶世の美女がいつまでも幸せでいられるはずがない。そこには無理に組み合わされた儚さ・脆さ、人生の不安定感が生ずる。そして男女の別れは突然にやってくる。美人薄明とは云うが、美人は男より早く死ぬことになる。死をもって別れとするのは面白くないので、昔の人は物語展開として「鶴の恩返し」や「雪女」に仕立てたのだと思う。

夫婦の間でも、言わなくてもいいことをつい口に出してしまったり、時に嘘をついてしまったり、いろんなことが起こる。「鶴の恩返し」や「雪女」はそうした戒めの話である。ストリップにはまり、どうしても劇場に行きたいものだから、「今日は残業だ」「忙しいから休日出勤だ」「今日は付き合いゴルフだ」と小さい嘘を重ねてしまう。それらが、一番大切な人を裏切ってしまう。「ストリップは単なる遊びだ」と言い訳しても、妻は聞く耳がなくなる。そして、去っていく。現代版の「雪女」みたいなものだ。

今にして思えば、妻は雪女のように綺麗だった。「美人薄明なんだから」というのが妻の口癖であったが実際は長生きしている(笑)。でも確かに老けなかった。そう思えた。夫婦は一緒に歳を重ねているせいか、いつも出会った時のまま。踊り子と客というのも同じで、いつも出会ったときのままなのである。男の心の中では踊り子は老けない。みんなが雪女の素養を持っている。

NHKのTVでやっていたが、日本の豪雪は世界の奇跡なのだそうだ。地球規模で日本と同じ緯度のところは乾燥地帯になり砂漠が多い。ところが日本には多くの雨が降り、森が多い。アマゾン並みに樹木が茂る。その雨は日本海側では雪になる。雨が多い原因は、黒潮が雲(水蒸気)を運んでくるから。たしかに台風の進路もそうなっているね。TVでは黒潮はマントルの影響により生じたと詳しく解説していたが、ここでは割愛する。

ともあれ、豊かな雨によりできた豊かな森で、厳しい雪の中、雪女という話は日本の風土としてできあがった。まさしく日本人の精神構造に深く根ざしている。

 

雪女というのは、常に「死」を表す白装束を身にまとい、男に冷たい息を吹きかけて凍死させたり、男の精を吸いつくして殺すものである。まさに「雪の妖怪」である。

しかし、雪女の妻は私を殺さずに別れて行った。雪女である踊り子たちも私を殺さずに相手をしてくれる。

生き残った私にも、これから先なにか生きる道があるのだろうと思える。

たくさんのミュージシャンが雪女の音楽を奏でているのと同じように、私も表現者の一人として雪女の童話を書いてみたくなる。もしかしたら、踊り子JUNさんは、今の私の気持ちを童話にしてみたらと背中を押してくれているようにも思える。JUNさんも雪女であり私のストリップの女房である。そう思いつつ、この観劇レポートをまとめている。

 

JUNさんの作品「雪女」は、前にあった「百鬼夜行」から続く妖怪もの。

最近、私は映画をよく観る。年間200本以上観ている。ストリップと同じく、完全に趣味化した。たくさん観るので、以前は避けていたホラー映画まで観るようになった。(笑)

ホラー映画を単に怖いものとして捉えるのではなく、人間のもつ奥深い情念の表現として捉えると面白い。そこには愛があり葛藤があり、人生の機微がある。だからこそ、その霊異な世界観を表現したホラー映画には味がある。

また今回、雪女という怪談に触れ、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の『怪談(Kwaidan)』を読み返すと、そこには日本人独特の精神文化がある。

表現者であれば、怪談などのホラーを避けては通れない気がしている。

 

 

2020年1月                           ライブシアター栗橋にて