今回は「着せ替え人形(バービーとリカちゃん)」について話します。女の子だったら皆さん興味ある話題かな。

 

 H21年のお盆、浜劇で伊沢千夏さんの新作を拝見した。ファッショナブルな衣装を次から次へと着替えて現れる。それがまた、スタイルの良い千夏さんに良く似合っている。

 さて、テーマは何かなと考えたら、これは「着せ替え」だなとピンと来た。

 案の定、ファンの1人がポラ時に「新作のテーマはなに?」と尋ねていた。千夏さんから返ってきた答えは「バービー」。

 

 伊沢千夏さんはH19年11月21日に浅草でデビュー。その後ずっと浅草しか出演せず、浅草以外の劇場に初めてのったのがH20年12月11日の新宿ニューアート。私はそこで初めて千夏さんを拝見して、あまりの美しさに逆に腰がひけた。ポラを買い、手紙も渡したが、綺麗すぎて私なんかが仲良くしてもらえることが想像つかなかった。

 次にお会いしたのが、H21年3月1日の川崎ロック。このとき、私が渡した手紙に興味をもってくれ長いお返事を頂いた。有頂天になった私はその週4日通ったが、毎回の手紙交換が楽しいと言ってくれた千夏さんの完全な虜になってしまった。

 千夏さんは心技体そろった踊り子さんだと評価している。容姿は完璧な美しさ。この業界で美人No1の灘ジュンさんに勝るとも劣らない。ちなみに千夏さんはジュンさんと同じ事務所。千夏さんのルックスは可愛さを合わせもった美しさなので男性なら誰もが参ってしまう。そのうえスタイル抜群。T163の長身とB82.W58.H88のスリーサイズは非の打ち所がない。外見だけでメロメロになっているファンが沢山いる。

 しかも、ダンスが素晴らしい。和もの、洋もの、どちらも華麗にこなす。小向美奈子さんが出演されたときの浅草公演で千夏さんの演じた「からくり人形」は大絶賛されていた。優れたダンス・センスをもち、踊り子になるべくしてなったと云える。

 それに加えて、ファン・サービスがいいから人気が出るのは当然。私の場合、お手紙交換させて頂いて、その綺麗な字体と文章から、彼女の優しく、知的な性格がよく窺われた。私以外にも彼女にファン・レターを渡している方が何人かいる。

 

 話をバービーに戻そう。

 女の子は着せ替えが大好き。時に素敵なドレスに身を纏いお姫様に変身したい。アラビアンやチャイナ、和服など民族衣装も着てみたい。またスチュワーディスや看護士のような憧れの職業の制服を着たいと思う。着せ替えは女の子の夢であり憧れである。最近流行のコスプレは女の子の本能ともいえるだろう。

 こうした着せ替え願望を充たすために、女の子は小さい頃から着せ替え遊びをしている。その代表的な着替人形には、バービーやジェニーのような外人モデルに対して、日本で生まれたリカちゃん人形がある。リカちゃんは日本人であるがゆえ、日本人好みであり、当然和服も似合う。

 

 私の感覚では、千夏さんは最も日本男性に好かれる容姿をもっているがゆえに、バービーというよりリカちゃんのイメージが合うのではと思えた。千夏さんに手書きでステージ感想を書いて渡したとき、「今度バービーのエッセイよろしくお願いします(笑)なんちゃってぇ・・・」と返事があり、そうでなくても興味を覚えて調べてみた。

 

 バービーBarbie)はアメリカ玩具メーカーマテル社が販売する着せ替え人形。30cmサイズ。

本名:バーバラ・ミリセント・ロバーツ(Barbara Millicent Roberts

年齢:17歳

職業:ファッションモデル

 

リカちゃんLicca-chan)はタカラ(現タカラトミー)製の着せ替え人形玩具。日本人らしい身長や顔立ちで、親近感が沸くように作られている。

本名:香山リカ(苗字は女優の香山美子加山雄三に由来)

誕生日:5月3日

年齢:11歳(小学5年生)

血液型:O型

日本の少女たちがより身近に感じられるようなファッションドールというテーマから作られたリカちゃんは、小学生という設定と、小さな女の子の手の平の中に収まる身長21cmという大きさと、当時流行していた少女漫画ヒロインのような顔立ちから爆発的な人気を呼び、いまや着せ替え人形の代名詞的存在になっている。

 

 なるほど、こうやって比較してみると、リカちゃんは日本人らしい身長や顔立ちとは云え、11歳の小学生。それに対してバービーは17歳のガール。しかもファッションモデルをやっているだけあってスタイル抜群。千夏さんがバービーをイメージ(テーマ)してステージ構成を考えるのは凄く自然なこと。

 千夏さんのステージをうっとりと眺めながら、改めてこう感じた。・・・

 ストリップというのは、女の子の着せ替え願望を叶える場である。華やかな舞台で素敵な衣装に身を纏いたいと願ってこの世界に飛び込んでくる方はたくさんいる。踊り子さんは着替え願望をこのストリップという世界で楽しんでいる。

 

 

平成21年8月                                  浜劇にて