今回は、TSの踊り子/時咲さくらさんの観劇レポート「元気ポンプ 時咲さくら」を語ります。
トップのおときさんの演目は新作「フリーダム~一方通行~」。この演目は3月結の池袋ミカド劇場で既に拝見している。
内容を簡単に紹介する。
大きな黄色いベールに身体をすっぽり包み込んで寝ている場面からスタート。音楽が鳴ると、ベールをさっと脱ぎ棄て、立ち上がり、踊り出す。
ブリブリにかわいらしい衣装が現れる。白地にピンクの花柄がプリントされている。衣装は胸部とふわふわしたスカート部にセパレートされ、布地にラメが入りキラキラしているし、胸部の上とスカートの下に白いフリフリレースが付いている。
髪は横に結びストレートに垂らす。髪に付けた白とピンクの花飾りがかわいい。
白いシューズを履き、⇒(一方通行)という曲に乗り、楽しく踊る。
次に、清楚な白いドレス姿で、華麗に踊る。イージーリスニング調のしっとりした旋律「Melissa」が心地よい。
ドレスを脱いで、全裸でベッドへ。すごくメロディアスな曲「Ho’ oponopono song」に包まれて、セクシーに演ずる。
今回の演目名が「フリーダム~一方通行~」と聞き、二曲目に一方通行♪のフレームが入っているので曲名から名付けたのかとは思うも、そもそも「フリーダム」は自由という意味なので「一方通行」という不自由と噛み合わない気がした。その話をすると、おときさんから「一方通行は、おときの勝手な元気ビーム。相手から何も反応がなくても、こちらからはいつでも一方的に飛ばしまくるって感じの意味だよ!!」と解説を頂く。なるほど!
おときさんのストリップに対するストレートな姿勢が感じられる。
ステージでみんなに元気を与えたい!ときに、お客さんの前に立ちスカートをペロリとめくる。白いパンティが見えて客は拍手する。すると、おときさんも拍手して喜ぶ。また、ダンス中に次々と客とハイタッチして盛り上げる。
おときさんは「元気ポンプ」。みんなに元気の空気を送り込む。いつも「楽しんでくれて、こちらも楽しい」と話す。
今回こんなことがあった。三日目・四回目ステージに外人客が入って来た。アメリカ系か、とても陽気な仲間数人。最初はすごく煩(うるさ)く感じていたが、ストリップを心から楽しんでいることが分かり、おときさんは彼らとフレンドリーに接した。ポラにも快く応じた。外人客はTS常連からタンバリンを借りて楽しそうに叩いていた。
おときさんのお蔭で、外人客までがストリップを楽しむ。ちなみに、私はおときさんのポラのときに「ストリップを楽しむ心に国境はないね」と話したら「太郎さん、いいこと言うねぇ~」と喜んでいた。
私の目から見たおときさんの魅力を述べたい。
ひとつは、愛嬌の良さ。誰にでも明るく接するから、すぐに仲良くなれる。
ひとつは、キレイなヌード。
この二つの武器を兼ね備えているからこそ、ポラがよく売れる。私の関西スト仲間が、晃生ではおときさんのポラがよく売れることを教えてもらった。晃生のママさんにもすごく気に入られ、晃生に続けて呼んでもらえている。これらは、おときさんの二つの長所が活きている。
また、私はおときさんと手紙交換させてもらっているので、彼女が周りに気遣いのできる、とてもしっかりした賢い女性であることを知っている。合同ポラの捌き具合を見ていても、てきぱきと仕事ができるのが分かる。仕事のパートナーにしたいタイプだね。
先ほど述べた、外人客との応対を見ても、とても常識的で賢い女性であるのが窺える。
以上を踏まえて、「フリーダム~一方通行~」をもう一度考えてみた。
おときさんは一方的と言っているが、実際のところは、おときさんと客は双方向に繋がっている。つまり、ストリップに対する想いは一方通行ではなく、必ず双方向になる。
また、ストリップの良さは自由であるところ。好きなときに好きな踊り子さんに会いに行ける。好きな踊り子さんは何人いてもいい。そういう自遊空間こそがストリップの本質。
そう考えれば、「フリーダム」と「一方通行」は矛盾しない。
ますます「フリーダム~一方通行~」という演目が好きになる。
最後に、今回のGW週、初日から通い続け、すごく楽しませてもらっている。おときさんとの会話が楽しい。「おときもお姐さんになりました。新人さん、大切にします。」「新人さんも頑張っています。私も、とってもお勉強になっています。」「新人さんにも私にも優しくしてくれてありがとうございました。そういうところ好きです。」「いろいろなお気遣いありがとうございます。感謝感謝でございます。」
逆に私の方こそ感謝の気持ちを込めて、このレポートと童話をプレゼントさせて頂きます。おときさんのサービス精神旺盛なオープンをみていて、小学生の頃に読んだコロボックル物語(佐藤さとる著)をふと思い出し、童話にしてみたよ。気に入るといいな。
平成26年5月 TSミュージックにて
『コロボックルの世界』
~時咲さくらさん(TS所属)に捧げる~
北国・白神山地。山中には畳(たたみ)ほどの大きなフキの葉がたくさん生えている。中には何畳もあるフキもあるという。
ここは小人の里、コロボックルの村。
村の中心には、樹齢何百年といわれる大きな桜の老木がある。そして、その木の周りを一面フキが生い茂っている。
下から空を見上げれば、フキの葉が空を覆っていて、太陽の日差しを浴びた緑の葉の血管が透けて見えた。太陽光線が直接地上に降り注ぐことはなく、柔らかい緑の日差しになって地上に届く。一部、葉の隙間を縫うように木漏れ日がキラキラと地上に差し込こんでいた。
ぼくは、その村の若者。
ぼくは、空にかかるフキの傘が好き。あのフキの形がいいんだな。中央の茎に向かって緑の葉の血脈が螺旋状に回る。茎に近い部分のくるんとした丸みがかわいい。ぼくは、空を見上げるたびに、フキがぼくらコロボックルを優しく守ってくれているんだと感ぜずにいられなかった。
コロボックルは一生ここに住む。小人族なのであまり人里には近づかない。動きがすばやく、漁に巧みであったために、自足自給の生活ができた。みんな、屋根をフキで葺いた竪穴に住んでいる。
しかし、ぼくは新しい世界を知りたくて、都会に出ていくことにした。
都会の人たちは、小さいぼくのことを珍しがったが、優しく接してくれた。
一番の悩みは日差しがキツイことかな。あのフキの優しい日差しが懐かしい。
ぼくは、ふらりとストリップ劇場に入った。ぼくは身体が小さいけど、成人男子として人並みの性欲はあった。
そこは新宿TSミュージックという劇場。受付の従業員がぼくの身体付を見て、安い料金で入場させてくれた。ストリップなのでさすがに小人料金はなかったけど、学生料金より安いシルバー料金にしてくれた。
場内に入ると、客たちがぼくのことを珍しそうに見た。そして面白がって、いい席に座るようにと親切に席を譲ってくれた。奥の舞台から出べそのような花道が出ていて、先端にポールが立っている。ぼくはポール前のセンター席に座った。背が小さいので「席に立って観てもいいよ」と後ろの客が笑顔で言ってくれる。
トップの踊り子さんは時咲さくらさんと言った。
彼女はぼくのことを見つけて、嬉しそうに微笑んでくれた。
「なんてステキな人だろう~♡」ぼくは一目で彼女のことが気に入った。
ぼくの視線を感じたのか、ぼくの目の前に立って、おもむろにスカートをめくった。スカートの風がぼくの頬を撫でる。白いパンティが眩しい。ぼくは精一杯拍手を贈った。さくらさんがぼくにウインクを返してくれる。
激しいダンスの最中にも、ぼくのことを意識してくれ、手を伸ばしてハイタッチしてくれた。ぼくは小さい身体を揺さぶって楽しさ全開。ぼくがノリノリになっているのを知って、ますます張り切るさくらさん。
ベッドショーで、ぼくは初めて女性の性器を見た。さくらさんは色んなポーズで大切なところを惜しみなく披露してくれた。ぼくは小さな身体が爆発しそうに興奮した。
クライマックスはオープンショーにあった。
さくらさんは、ポールに絡む。ふと、古里のさくらの木を思い出した。いみじくも同じさくらという名前。
さくらさんはポールを掴んで、片足をあげる。ぼくは見上げる形。大切なところがぼくの目の前にパックリと現れる。「なんてキレイなんだろう~♡」
あっ! これはフキの葉の螺旋模様だ~!
しかも桜の花が満開だぁ~!
まさに、ぼくの古里だよぉ~!
ぼくは、さくらさんの股間に懐かしい母なる古里を覚えていた。
うっとりと眺めるぼくの顔を楽しそうに見ながら、さくらさんはぼくにおしりを突き出した。懐かしいコロボックルの山々が目に浮かぶ。
コ・コ・コ・コっコ♪
コロボックルの音楽と重なる。
ぼくの心は最高潮に高ぶる。
ぼくの中心は小人とは思えないほど大きくなり、天を突き抜けた。
おしまい

