DX東寺の踊り子・埃さんについて、2020年6月結の京都DX東寺での公演模様を、演目「昭和アイドル」と新作「お願いマッスル!」を題材に、「コロナ明けの変貌」という題名で語ります。

 

 

 

次の新作「お願いマッスル!」を紹介する。

今週初出ししたということは、コロナ自粛期間中に自宅で作ったものだと推測される。コロナ自宅自粛期間中はみんなが運動不足になっており、その解消にと自宅でできるストレッチ体操などが奨励されていた。今回の作品は、まさしくコロナの産物なんだろうと思えた。選曲も、振付も自分でやったと話してくれた。

改めて、埃ちゃんの引き締まったプロポーションに感激した。この作品を創るに当たり、またステージで踊り続ける限り、自然と、ますますプロポーションに磨きがかかりそうだね。ステージが終わるとハアハアいっているので、かなりの運動量だ。私も埃ちゃんを見習いたいところだが、おじさんにはできない。おじさんとしては、元気な埃ちゃんのステージを観ているだけで満足する。(笑)

ともあれ、ステージ内容をご紹介する。

最初に黒い上下のジャージ姿で登場。髪は左右二つの三つ編みに。水玉のヘアバンド。音楽に合わせ、ストレッチ体操を始める。

一曲目は、「超ラジオ体操」。NHK「みんなで筋肉体操」で人気の谷本道哉が、年齢に関係なく、いつでもだれでも行える「ラジオ体操」にオリジナルのアレンジを加えたもの。

途中から上着を脱いで半袖の上半身になる。上着は腰に巻く。

二曲目は、TVアニメ「ダンベル何キロ持てる?」OPテーマ「お願いマッスル」。歌っているのは主人公の紗倉ひびき(CV:ファイルーズあい)&街雄鳴造(CV:石川界人)。2019年7月24日 発売!

 本作のタイトルはここから来ている。このアニメをネットで観てみた。INTRODUCTIONは次の通り。・・・「ひびき……お前、また太った?」 食べることが大好きな女子高生・紗倉ひびき(さくら・ひびき)の心に突き刺さった友人の非情な一言。 夏休みまでに絶対に痩せてみせるとダイエットを決意したひびきだったが、一人ではまともに運動も続けられない体たらく。こうなったらとひびきが足を運んだ先はトレーニングジムだった! そして入会したジムで同級生のカリスマ美少女生徒会長・奏流院朱美(そうりゅういん・あけみ)と出会ったひびきは、深くて楽しい筋トレの世界へ足を踏み入れることに……。

ちょっとエロ要素が入ってるはずなのに筋肉で押し潰されそうになる。(笑)

 さて、ステージの方は、ズボンも脱ぐ。下には半ズボン(パンツ)。白い靴下に白いシューズ。半ズボンを脱ぐと、変わった形をした黒いTバック。腕立て伏せを始める。

 音楽がストレッチ体操、エアロビ用の音楽が続く。

「Tremor (Original Mix)」。tremor とは(恐怖・病気・神経質などによる)震え, 身震いの意味。身体を反らす。ブラとパンツをずらすと性器がちらり。側転する。

次に「AEROSTER」。エアロ、ジャズ、ヒップホップ、コンテポラリーの要素が混じり合った、カッコよく、簡単でスタイリッシュな今までにないフリースタイルダンス音楽。

盆に移動。

ベッド曲は、Madonnaの2005年のヒット曲「Hung Up」。知ってる曲でノリノリになる。

hang up とは、かける,つるすの意味。ベッドショーもストレッチぽく。

立ち上がり曲は、TVアニメ「ダンベル何キロ持てる?」EDテーマ「マッチョアネーム?」で締める。歌うのは街雄鳴造(CV:石川界人)。

 

2020年6月                           京都DX東寺にて

 

 

 

                                                                         2020.9

ストリップ童話『ちんぽ三兄弟』

 

□第61章 筋肉は裏切らない!の巻

                        ~埃さん(DX東寺所属)&kuuさんに捧げる~     

                                   

  

 ちんぽ三兄弟はステージを観て唖然とした。そして思わず中年太りしたお腹をさすった。

 踊り子さんがなんと筋トレを演目にしているのだ。エロ要素が入ってるはずなのに筋肉で押し潰されそうになる。(笑) ちんぽ三兄弟は苦笑い。

先にコロナをネタにした演目の話をしたが、これもコロナ禍の産物らしい。コロナ自宅自粛期間中はみんなが運動不足になっており、その解消にと自宅でできるストレッチ体操などが奨励されていた。これをネタにして、コロナ自粛期間中に自宅で作った作品らしい。

ステージで演じているのは、DX東寺所属の埃さん。ステージでかなり本格的に筋トレを行っている。ポラ撮影ではハアハアと息を切らしている。さらに、東洋の榎本らんさんが彼女らしいユニークな内容で筋トレを演じている。

 

その引き金になっているのは、TVアニメ「ダンベル何キロ持てる?」

原作サンドロビッチ・ヤバ子、作画MAAMによる日本の漫画作品。2016年8月5日から小学館のコミックアプリ『マンガワン』および漫画配信サイト『裏サンデー』にて連載中。

テレビアニメは2019年7月から9月までAT-Xほかにて放送されている。既にコロナ前からあったんだね。

さっそくこのアニメをネットで観てみた。INTRODUCTIONは次の通り。・・・「ひびき……お前、また太った?」 食べることが大好きな女子高生・紗倉ひびき(さくら・ひびき)の心に突き刺さった友人の非情な一言。 夏休みまでに絶対に痩せてみせるとダイエットを決意したひびきだったが、一人ではまともに運動も続けられない体たらく。こうなったらとひびきが足を運んだ先はトレーニングジムだった! そして入会したジムで同級生のカリスマ美少女生徒会長・奏流院朱美(そうりゅういん・あけみ)と出会ったひびきは、深くて楽しい筋トレの世界へ足を踏み入れることに……。

内容もいいが、このテレビの音楽がまたいい。OPテーマ曲「お願いマッスル」歌っているのは主人公の紗倉ひびき(CV:ファイルーズあい)&街雄鳴造(CV:石川界人)。2019年7月24日 発売!とEDテーマ「マッチョアネーム?」歌うのは街雄鳴造(CV:石川界人) 。この曲がいい感じにステージで使われて盛り上がっている。

 

冷静にコロナ明けのステージを拝見していると、たしかにコロナ太りしている踊り子とコロナ痩せしている踊り子がいる。家でゴロゴロしていると運動不足になって太るのが当たり前。そんな中、一日おにぎり一個で生活していたと言っていた踊り子もいた。それでは痩せるはずである。実際ほとんど動かないとお腹も減らず、私も一日一食の生活をしていたので、なんとなく分かる。

そういう中で、積極的に筋トレをやって鍛えるというのは立派なことである。

 

先ほどのTVアニメ「ダンベル何キロ持てる?」はコロナ禍前から話題になっているわけで、美容や健康志向から筋トレは、コロナ前からストリップ界でもよくやられていた。

先駆者はkuu(旧名 園田しほり)さん。1996年6月1日デビューの、芸歴25年の大ベテランである。私もストリップ歴21年になるが、その前にデビューされている方は今やずいぶん少なくなった。その中の貴重な一人である。最近お絵描きブームの私は、JUNさんからの紹介でkuuさんとも親しくなった。親しくなって改めてkuuさんを見ると、私が知っている20年前とほとんど変わっていないし、むしろ最新のkuuさんは若々しく可愛くなっている♡

いつも舞台の上に体重計を持ってきて客の前で体重を計っている。それを証拠にダイエットで50㎏を切ったからとファンからお祝いされていた。このようにファンの目を刺激材料にしているようだ。

そして、OPショーでは客の掛け声にあわせて最初に腹筋をし、次にファンと一緒になってストレッチ体操をしている。その中でも特筆されるのがOPショー「富士山」である。ファンもみんな運動不足で中年太りしているので、積極的に参加している。これがkuuファミリーなのである。

その輪は顔の広いkuuさんと仲良しの踊り子の間にも広がる。とくに仲良しのJUNさん。私はJUNさんの応援をしているので初めてJUNさんのOPショー「富士山」を見たときにはビックリ仰天。これを面白がって他の踊り子さんも真似している。誰もが健康増進には無関心でいられないもんね。これを楽しくやれるところがストレッチ体操のいいところ。

芸人のなかやまきんにくんが「筋肉は嘘をつかない」と言っている。

今、「筋肉は裏切らない」というキャッチフレーズ(NHK『みんなで筋肉体操』の筋トレ指導者・谷本道哉の決め言葉)が話題になっているが、この言葉を初めて聞いた時、なるほどよく言ったものだと大いに納得した。日々のトレーニングで苦労を積み重ね耐え抜いた分だけ、必ず鍛えられた筋肉がついて心と身体を豊かにする。自信もだんだんついてきて行動がアクティブになる。女は裏切っても筋肉はずっとそばにいるからね(笑)。

大切なのは初めの一歩だという。誰もが筋肉を付けたいと思ってもなかなか踏み出せない。そこをストリップで楽しくやってくれるkuuさんのストレッチ体操は素晴らしいことだと思う。いいきっかけにしたい。

 

                                    おしまい

 

 

 

ストリップ童話『ちんぽ三兄弟』

 

□第45章 妖怪「貧乏神」とストリップ・リッチの巻

                                         

 

 ストリップわらしこと、ちん吉が顔色の悪い貧相な恰好をした奴を連れてきた。

 ちんぽ三兄弟の妖怪アンテナが激しく反応した。「おい、こいつはおまえの友人なのか?」とちん吉を問い質した。

 ちん吉は悪びれることなく「こいつは貧乏神だ!」と答えた。これに対して、ちんぽ三兄弟がいろいろ騒ぎ出した。

「たしかに貧乏神っていう妖怪は有名だ。鳥取県境港市・水木しげるロードに設置されているブロンズ像にも『貧乏神』がいるもんな。」

「テレビアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』に、座敷童子と貧乏神が一緒に出演していたのを観たことがあるよ。その内容では、貧乏神がけっこう良いことを言っていた記憶があるな。」

 ちん吉は、「座敷童子が住み着くとその家は裕福になると云う。一方、貧乏神が住み着くと金運が遠ざかると云われる。しかし、貧乏神はいつも金運を下げるだけでなく、金運を上げることもするんだ。悪い妖怪と決めつけるのは良くないね。」とフォローする。

 ともあれ、ちん吉の友達と聞いたからには劇場から追い出すわけにはいかない。ちんぽ三兄弟は貧乏神の様子をしばらく見ることにした。

 

 貧乏神は、劇場の様子を興味深く眺めていた。特に、お金の飛び交う様子を気にしていた。一般に、風俗やギャンブルというのは放蕩癖が付いてる客が多く、貧乏神の標的にされる。

 ストリップというのはお小遣い程度で遊べる庶民の憩いの場。入場料さえ払えば一日中だって楽しめる、すごくコストパフォーマンスのいい遊び場だ。

 最近はポラ撮影代もかかるがポラ購入を強制されるわけではない。ポラ撮影を通して踊り子と仲良くなりたくて買っているわけ。全く買わないで楽しんでいる人もたくさんいる。彼らは財布の紐が硬いんだね。みんなが節度を持って楽しんでいる。

 観客が熱狂的にお気に入りの踊り子さんにチップを渡す光景を注視した。チップの文化は本来は西洋のもので、タクシーやレストランでよく渡すシーンを見る。でも1ドル紙幣が多く日本円で100円ちょっとの程度。だから劇場で1000円のチップが飛び交うのを見て、ずいぶん景気がいいなと思ったようだ。

ストリップのチップは西洋のチップというより、日本の「おひねり」の文化を継承している。その昔、舞台が終わった際に役者に対してご祝儀としてお金を投げたのが始まりのいわゆる投げ銭。銭をそのまま裸で投げるのではなく、紙に包んでひとひねりして投げたので「おひねり」と呼ばれるようになる。だから、良かった演技に対しての心付け、祝儀と言い換えることができる。ただ最近のストリップのチップの状況は、芸に対してのものというより踊り子への単なる小遣いみたいな印象をうける。

 ともあれ、一般的にみて、チップを含めても、ストリップ劇場は節度を守って遊ぶ庶民の憩いの場であることは間違いない。

 

 貧乏神はもう少し、一人一人のお客の様子を注意深く眺めていた。お金に絡む人間ドラマがありそうだ。

 あるおじいちゃんが高価な貴金属をたくさんの踊り子にあげていた。踊り子側も嬉しいながらも怪訝にしていた。実は、その老人は末期がんの患者だった。身寄りがなく、財産を墓場に持っていくこともできず、踊り子にばら撒いていたわけだ。それも人生だね。

 ある中年男性は若い踊り子に夢中になり、毎日のように通っては、彼女に高価なプレゼントを与えまくっていた。最初のうちはプレゼントを喜び感謝していた彼女も次第に貰うのが当たり前になり金の亡者になる。終いにはそのおじさんは家族も仕事も失い、好きな踊り子にも見捨てられた。色呆けして貧乏神にとりつかれてしまった悲しいドラマである。

 

 ある若者が、ストリップにはまり毎日のように劇場に入り浸っていた。彼の口癖は「あー金が無い!金が無い!」。ちゃんと仕事をして、余暇として劇場に来ているうちは良かったが、いつしか仕事を辞めてしまった。

 貧乏神は言った。「ストリップというのは、しっかり仕事をして、自分の稼いだお金で楽しむからいいんだ。仕事をしない奴は観る資格がない。お金がないなら劇場に来なければいい。それだけの話だ。」「年金生活者もその範囲で楽しめばいい。」「ストリップは庶民の遊びであるからこそ、とにかく自分の身の丈に合った節度ある遊びをしなければならないものなのじゃ。」

 更に、貧乏神はお金だけでなく精神面を強く諫めた。

「お金がない、余裕がない、時間がないなど、とにかく『~がない』というマイナス思考の言葉を口癖にしている人には貧乏神が憑きやすい。」

「また、逆恨みする人ような人は貧乏神に憑かれやすい。踊り子に相手にされなかったからとか、自分は劇場に行けないのに毎日通う常連客が羨ましいなどといった理由でネットに悪口を書き込む輩が多い。こういう奴は絶対に貧乏神が許さない。」

「往々にして身の回りに、毒を吐く人、人を褒めない人、いつも人を見下すような人がいたら貧乏神が取り付いている。そもそも踊り子だって、こんな奴は相手にしない。とにかく、こういう輩には近づかないことだな。」

 

 ちんぽ三兄弟が「おいおい、貧乏神も本当にいいことを言っているな。やっぱり名前のとおり神様かもしれないな。」と感心していた。

 ストリップわらしのちん吉くんが言う。「要は、ストリップではふつうにしていればいいんだよ。庶民の遊びなんだから無理はせず楽しむ。そうすれば、ストリップ・リッチな気分になれる。お金をたくさん持っていなくても、ストリップでみんながハッピーになれるんだ。それが一番大切なことなんだよ。」

                                    おしまい

 

 

ストリップ童話『ちんぽ三兄弟』

 

□第42章 妖怪「天狗小僧」と長っ鼻仲間の巻

                                         ~KAERAさん(TS所属)に捧げる~

 

 劇場に、変なやつがやってきた。赤ら顔で鼻が長い。大きな葉団扇を手に持っている。こいつは妖怪「天狗」だなと、ちんぽ三兄弟の妖怪アンテナにピピッと来た。彼はさすがに衣装はふつうのカジュアルウエア。山伏の装束だったり、一本歯の高下駄を履いてまではしていなかった。

「おまえ、どこから来たのか?」とちんぽ三兄弟は聞いた。

彼は「京都の鞍馬山だ。」と答える。

 やっぱり妖怪「大天狗」の子孫なんだな、ちんぽ三兄弟は頷いた。

ちんぽ三兄弟は最近、妖怪ブームなので天狗にもけっこう詳しい。天狗という呼称そのものは中国における凶事を知らせる流星の神格化「アマキツネ」に起源を求めるが、日本の天狗は完全な日本オリジナルなものである。その歴史は古く、平安時代の頃から各地の伝承や文献に登場し、密教や山岳信仰と関わりが深いことから、神通力を得るほどの修験者の成れの果て、極めて強力な怨霊の魔物、山の神といった色合いが濃く、物の怪の類とは一線を画す。つまり、妖怪の中でも格が高いんだな。

しかも、天狗にも天狗社会というのがあり、長い鼻と赤ら顔の天狗は「大天狗」と言われ天狗社会の頂点に立つ。その下に烏天狗や川天狗、尼が堕落した女天狗等がいる。天狗の中で最も地位が低いのが狼が年を経て神通力を得た白狼(木っ端)天狗であるとされ、彼らは上位の天狗の為に薪を売って金を稼いだり、登山する人間を背負う等の仕事をしているといわれている。

 この大天狗は、山の神あるいは修験道の神として信仰の対象となり、それぞれの山の名前を冠した大天狗(とその配下たちの天狗集団)が修験者(山伏)たちによって崇められてきた。江戸時代の密教経典「天狗経」には、日本を代表する48の山の大天狗が列記されている。いまのアイドルAKB48が聞いたら真っ青になる大天狗48がいたわけだ。その中でも、鞍馬山の僧正坊といえば、牛若丸に剣術を教えた鞍馬天狗としてあまりにも有名である。

 

「おまえ、鞍馬山の天狗だな。」とちんぽ三兄弟は語り掛けた。

「先日、お父ちゃんが劇場に観に来て、ストリップをすごく気に入ったんだ。そこで息子のおまえも、ストリップを観て社会勉強して来い!と言われたんだ。」と天狗小僧は答えた。

 ちんぽ三兄弟は、彼のことを天狗の息子だからと天狗小僧と呼んだ。

 

「おまえの長い鼻は大きくて太くて、そそり立っている。おれたちが羨ましく思うほどに立派である。たしかに昔の人が威厳を示すために天狗を高鼻にした理由がよく分かるよ。しかし、その鼻でストリップを観劇していると踊り子さんを悪戯に刺激することになる。劇場では男性性器を露出することは厳しく禁止されているから、その長い鼻は紛らわしい。なんとかできないか?」と、ちんぽ三兄弟はアドバイスした。それを横で聞いていたまんこ三姉妹は「おいおい、おまえたちが偉そうに言える柄か⁉」と内心思ってた(笑)。

 すると、天狗小僧はさっと葉団扇で顔を隠したと思ったら、長い鼻が短くなり、ふつうの赤ら顔になった。それを見て、「OK、OK」とちんぽ三兄弟は喜んだ。

 天狗小僧はかぶり席に座ってステージを真剣に眺めた。天狗小僧の顔が赤くなるのを見て、踊り子さんが面白がって彼に近づく。すると、彼の葉団扇が勝手に動き風を作る。スカートがめくり上がり下着が見える。天狗小僧はアッと叫びながら、ますます赤くなる。

 彼のズボンが大きなテントをはっていた。実は、天狗小僧は長い鼻を下に移していたようだ。テントが破れそうになる。天狗小僧は慌てて劇場から飛び出した。

 

 数日経って、天狗小僧はまた劇場にやってきた。

「今日は、もう一人、友達を連れてきたよ。」と、ちんぽ三兄弟に話しかけた。その友達というのは、なんか木の人形みたいだ。鼻が長い。そう、イタリアの作家カルロ・コッローディの児童文学作品『ピノッキオの冒険』に登場する有名なピノキオだった。「ぼくも、ゼペットじいさんにストリップ劇場に行って大人になってこい!と言われたんだ。」

「おいおい、なんで天狗の友達がピノキオなんだよ?」と、ちんぽ三兄弟は驚く。

「鼻が長い同士で気が合ったんだ。長鼻友達かな。」と笑って答える。

 ちんぽ三兄弟は「ピノキオくんも、場内では長い鼻はまずいよ!」とアドバイスする。「ストリップというのは嘘の世界じゃない。これは現実の世界なんだ。だから、その鼻を短くできるだろ?」

 こうして、天狗小僧とピノキオはかぶり席に並んでステージを眺めることとなった。

 すると、ピノキオのあそこが竹の子のようにどんどんと伸び始めた。もちろん鼻ではない笑。隣では、天狗小僧が必死で自分のテントを抑えていた。

 とうとう二人は恥ずかしくなって劇場を飛び出した。

 

 後ろの席で、鼻の長いおじさんが二人、天狗小僧とピノキオの姿を見て笑っていた。

「あははは、やっぱり若いやつはダメだねぇ~。ストリップは歳をとってから楽しむもんじゃよ。」

 二人は、手塚治虫の漫画で有名なお茶の水博士と猿田彦博士だった。お茶の水博士は鉄腕アトムを作った科学者、サルタヒコも名作『火の鳥』の主要メンバーである。

ちなみに、サルタヒコ(猿田彦)神と天狗の容姿が似ている(鼻が長く、背が高い)事から、天狗と猿田彦は同一視される場合が多い。神楽での「猿田彦舞」は「てんぐの舞」とも呼ばれることが多く、天狗面を付けて舞が行われる。また、猿田彦神は道祖神と同一視されており、神社の例大祭などでの神輿·鳳輦行列の先導を務める場合が多いが、この場合も天狗面が用いられることがほとんどである。

 さすが漫画の神様である手塚治虫は造詣が深い。

「いやいや、手塚治虫はいつも天狗になっていたぞ(笑)。手塚は知っている知識をすぐに人にひけらかしたがるからなぁ~、まぁ一種の教えたがり魔といえるかな。もしかしたら彼は本物の天狗だったのかもしれないな。」と二人のおじさんは手塚治虫を懐かしんだ。

 

                                    おしまい

 

【参考】

■ニコニコ大百科より

 

天狗とは、日本の伝説、伝記上の妖怪のひとつ。鼻が長いことが特徴。本項で記す。

うぬぼれて高慢になることの俗称、またはそのような状態になっている人のこと。「天狗になる」

 

概要

伝説上の妖怪の一種。

共通する基本的な特徴は、山に住み、赤ら顔で鼻が長く、山伏の装束に一本歯の高下駄を履き、手には葉団扇を持ち風を自在に操る。天狗という呼称そのものは中国における流星の神格化「アマキツネ」に起源を求めるが、これらの特徴は完全な日本オリジナル。

歴史

その歴史は古く、平安時代の頃から各地の伝承や文献に登場し、密教や山岳信仰と関わりが深いことから、神通力を得るほどの修験者の成れの果て、極めて強力な怨霊の魔物、山の神といった色合いが濃く、物の怪の類とは一線を画す。

人でなしの事を「外道」と呼ぶが、天狗もやはり「外道」と呼ばれる。これは天狗が仏法における「六道」の何れにも属さない為であり、今昔物語の中でも「幻術は外道の業、天狗を奉ったもの」という話がある。

天狗の登場する古い文献 :

「今昔物語集」(平安時代)

「御伽草子·天狗の内裏(鞍馬天狗)」(室町時代)

「平家物語」(鎌倉時代)

天狗の分類·種類

また、各地に残る伝説·伝承の中には天狗についてのさらに詳細な分類や種類などまで伝わっているものもある。

尤も有名なのは長い鼻と赤ら顔の天狗だが、これは「大天狗」と言い、天狗社会の中でも頂点に立つ天狗の姿であり、その下に烏天狗や川天狗、尼が堕落した女天狗等がいる。

天狗の中で最も地位が低いのが狼が年を経て神通力を得た白狼(木っ端)天狗であるとされ、彼らは上位の天狗の為に薪を売って金を稼いだり、登山する人間を背負う等の仕事をしているといわれている。

バリエーション豊かな天狗の伝承の中には、彼らが神隠しを行う話も多くあり、攫われた人間を探す時は「鯖食った○○やい」と呼ぶとよいとされている。これは天狗は鯖が大変嫌いであり、その人間が鯖を食べた事があると知れば、放り出すと考えられていたからだ。

なお、サルタヒコ(猿田彦)神と天狗の容姿がにている(鼻が長く、背が高い)事から、天狗と猿田彦は同一視される場合が多い。神楽での「猿田彦舞」は「てんぐの舞」とも呼ばれることが多く、天狗面を付けて舞が行われる。また、猿田彦神は道祖神と同一視されており、神社の例大祭などでの神輿·鳳輦行列の先導を務める場合が多いが、この場合も天狗面が用いられることがほとんどである。

大天狗

上述の通り、天狗は山の神あるいは修験道の神として信仰の対象となり、それぞれの山の名前を冠した大天狗(とその配下たちの天狗集団)が修験者(山伏)たちによって崇められてきた。江戸時代の密教経典「天狗経」には、日本を代表する48の山の大天狗が列記されている。またそこから8つを抜き出した「八大天狗」は歌川国芳の浮世絵にも題材として使われているメジャーな存在である。八大天狗には「愛宕山の太郎坊」(愛宕権現。役小角に神験を与えた天狗)や「鞍馬山の僧正坊」(牛若丸に剣術を教えた鞍馬天狗)、「飯綱三郎」(飯綱山の飯綱権現。上杉謙信が信仰した事で知られる)などが含まれる。

実在の人物

実在の人物で天狗と呼ばれた人物として崇徳上皇や後白河法皇が挙げられる。

崇徳上皇は保元の乱で後白河側に敗れ、流罪となった恨みから天狗と化して後世に災いをもたらしたという伝説があり、その後の歴史においてもその怨念があたかも現実化したかのような歴史を辿る(朝廷の衰退と武家の勃興)。

対する後白河法皇も源頼朝から『日本一の大天狗』などと揶揄される。

ちなみに明治改元に際して行われた儀式の中で最後に行われたのが他ならぬ崇徳上皇の怨霊の鎮魂である。

崇徳上皇の怨霊化について記した古い文献:

「保元物語」(鎌倉時代) … 保元の乱について記された軍記物語。作者不明。

「平家物語(治承物語)」(鎌倉時代) … 保元の乱、平治の乱について記された軍記物語。作者不明。

「太平記」(不明) … 末期の鎌倉幕府、建武の新政、室町幕府初期の50年程を記した軍記物語。作者、成立時期ともに不明。

「雨月物語」(江戸時代) … 上田秋成による怪異物語。

「鎮西八郎為朝外伝 椿説弓張月」(江戸時代) … 保元物語、平家物語、太平記を元に記された作:滝沢馬琴、画:葛飾北斎による伝奇物語。

天狗のキャラクターなど

からす天狗うじゅ - 太秦映画村の公式キャラクター。烏天狗

射命丸文 - 東方Projectの登場人物。鴉天狗。

犬走椛 - 東方Projectの登場人物。白狼天狗。

姫海棠はたて- 東方Projectの登場人物。鴉天狗。

山ン本 - 漫画「うしおととら」の登場人物。東日本の妖をまとめる「東の長」。大天狗。

黒天狗党 -アニメ「飛べ!イサミ」に登場する秘密結社と以下の登場人物。

芹沢鴨之丞 -黒天狗。(テン·グー星人セリ·カーモン)

芹沢ルリ子 - 鎧天狗。(黒天狗四天王)

東上別府鷹丸 からくり天狗。(黒天狗四天王)

田能久健 -  銀天狗。(黒天狗四天王)

印堂陽 - ゴールデン天狗。(黒天狗四天王)

春華 - 漫画「tactics」の登場人物。鬼喰い天狗。

スギノ - 漫画「tactics」の登場人物。白天狗。

くぼてん - 福岡県豊前市のカラス天狗祭りの公式キャラクター。1591年生まれで祖父はインド神話のガルーダ(カラス天狗)

きょうこ - 福岡県豊前市のカラス天狗祭りの公式キャラクター。1596年生まれで祖父はインド神話の迦楼羅(カラス天狗)

羽鳥 - 漫画「CHŌKOビースト!!」の登場人物。

飛鳥 - 漫画「CHŌKOビースト!!」の登場人物。

ヤクザ天狗 - Twitter翻訳小説「ニンジャスレイヤー」の登場人物。彼は狂っていた。

今剣 - ブラウザゲーム「刀剣乱舞」の登場人物。

 

■出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より

 

天狗(てんぐ)は、日本の民間信仰において伝承される神や妖怪ともいわれる伝説上の生き物。一般的に山伏の服装で赤ら顔で鼻が高く、翼があり空中を飛翔するとされる。俗に人を魔道に導く魔物とされ、外法様ともいう。

 

由来[編集]

 

 

『山海経』より「天狗」

元々天狗という語は中国において凶事を知らせる流星を意味するものだった。大気圏を突入し、地表近くまで落下した火球(-3〜-4等級以上の非常に明るい流星)はしばしば空中で爆発し、大音響を発する。この天体現象を咆哮を上げて天を駆け降りる犬の姿に見立てている。中国の『史記』をはじめ『漢書』『晋書』には天狗の記事が載せられている。天狗は天から地上へと災禍をもたらす凶星として恐れられた。

仏教では、経論律の三蔵には、本来、天狗という言葉はない。しかし、『正法念處經』巻19[1]には「一切身分光燄騰赫 見此相者皆言憂流迦下 魏言天狗下[2]」とあり、これは古代インドのUlkā(漢訳音写:憂流迦)という流星の名を、天狗と翻訳したものである。

日本における初出は『日本書紀』舒明天皇9年2月(637年)、都の空を巨大な星が雷のような轟音を立てて東から西へ流れた。人々はその音の正体について「流星の音だ」「地雷だ」などといった。そのとき唐から帰国した学僧の旻が言った。「流星ではない。これは天狗である。天狗の吠える声が雷に似ているだけだ」

飛鳥時代の日本書紀に流星として登場した天狗だったが、その後、文書の上で流星を天狗と呼ぶ記録は無く、結局、中国の天狗観は日本に根付かなかった。そして舒明天皇の時代から平安時代中期の長きにわたり、天狗の文字はいかなる書物にも登場してこない。平安時代に再び登場した天狗は妖怪と化し、語られるようになる。

付会と俗信[編集]

 

 

歌川国芳筆。「競(くらぶ)れば、長し短し、むつかしや。我慢の鼻の、を(置)き所なし」という歌だ。[3]

空海や円珍などにより密教が日本に伝えられると、後にこれが胎蔵界曼荼羅に配置される星辰・星宿信仰と付会(ふかい)され、また奈良時代から役小角より行われていた山岳信仰とも相まっていった。山伏は名利を得んとする傲慢で我見の強い者として、死後に転生し、魔界の一種として天狗道が、一部に想定されて解釈された。一方、民間では、平地民が山地を異界として畏怖し、そこで起きる怪異な現象を天狗の仕業と呼んだ。ここから天狗を山の神と見なす傾向が生まれ、各種天狗の像を目して狗賓、山人、山の神などと称する地域が現在でも存在する。

したがって、今日、一般的に伝えられる、鼻が高く(長く)赤ら顔、山伏の装束に身を包み、一本歯の高下駄を履き、羽団扇を持って自在に空を飛び悪巧みをするといった性質は、中世以降に解釈されるようになったものである。

事実、当時の天狗の形状姿は一定せず、多くは僧侶形で、時として童子姿や鬼形をとることもあった。また、空中を飛翔することから、鳶のイメージで捉えられることも多かった[4]。さらに驕慢な尼の転生した者を「尼天狗」と呼称することもあった。平安末期成立の『今昔物語集』には、空を駆け、人に憑く「鷹」と呼ばれる魔物や、顔は天狗、体は人間で、一対の羽を持つ魔物など、これらの天狗の説話が多く記載された。これは1296年(永仁4年)に『天狗草紙(七天狗絵)』[5]として描写された。ここには当時の興福寺、東大寺、延暦寺、園城寺、東寺、仁和寺、醍醐寺といった7大寺の僧侶が堕落した姿相が風刺として描かれている。これら天狗の容姿は、室町時代に成立したとされる『御伽草子・天狗の内裏』の、鞍馬寺の護法魔王尊あるいは鞍馬天狗などが大きな影響を与えていると思われる。

『平家物語』では、「人にて人ならず、鳥にて鳥ならず、犬にて犬ならず、足手は人、かしらは犬、左右に羽根はえ、飛び歩くもの」とあり、鎌倉時代になると、『是害坊絵巻』(曼殊院蔵)を始めとする書物に、天台の僧に戦いを挑み、無残に敗退する天狗の物語が伝えられるようになる。また、林羅山の『神社考』「天狗論」、また平田篤胤の『古今妖魅考』に、京都市上京区に存在する「白峯神宮」の祭神である金色の鳶と化した讃岐院(崇徳上皇)、長い翼を持つ沙門となった後鳥羽上皇、龍車を駆る後醍醐天皇ら、『太平記』に登場する御霊が天狗として紹介される。

 

 

天狗の絵(春日町兵主神社)

『吾妻鏡』天福2年(1234年)3月10日条の記述には、「2月頃、南都(奈良)に天狗怪が現れ、一夜中にして、人家千軒に字を書く(「未来不」の三字と伝えられる[6])」と記述されている。『吾妻鏡』では、彗星に関する記述も多く記載されているが、この天狗の記述(13世紀中頃)に関しては、彗星ではなく、別の怪異(けい)と認識していたことが分かる。外観についての記述はないが、字を書けるということは分かる内容である(一夜にして千軒の家に字を書くことが、人ではなく、天狗の所業と捉えられた)。

天狗は、慢心の権化とされ、鼻が高いのはその象徴とも考えられる。これから転じて「天狗になる」と言えば自慢が高じている様を表す。彼等は総じて教えたがり魔である。中世には、仏教の六道のほかに天狗道があり、仏道を学んでいるため地獄に堕ちず、邪法を扱うため極楽にも行けない無間(むげん)地獄と想定、解釈された。

天狗の種類[編集]

前述のように、天狗が成立した背景には複数の流れがあるため、その種類や姿もさまざまである。一般的な姿は修験者の様相で、その顔は赤く、鼻が高い。翼があり空中を飛翔するとされる。このうち、鼻の高いのを「鼻高天狗」、鼻先が尖ったのは「烏天狗」あるいは「木の葉天狗」という。

 

 

山伏天狗

種類としては、天狗として世にあだなし、業尽きて後、再び人身を得ようとする「波旬」、自尊心と驕慢を縁として集う「魔縁」と解釈される場合もある。

その伝承も各地に伝わっており、変わったものとして、紀州に伝わる、山伏に似た白衣を着、自由自在に空を飛ぶ「空神」、長野県上伊那郡では「ハテンゴ」といい、岩手県南部では「スネカ」、北部では「ナゴミ」「ナゴミタクリ」という、小正月に怠け者のすねにできるという火まだらをはぎとりに現われる天狗などが伝えられる。姿を見た者はいないが、五月十五日の月夜の晩に太平洋から飛んでくる「アンモ」もこの類で、囲炉裏にばかりあたっている怠け童子の脛には、茶色の火班がついているので、その皮を剥ぎにくるという。弱い子供を助けてくれ、病気で寝ている子はアンモを拝むと治るという。静岡県大井川では、『諸国里人談』に、一名を「境鳥」といい、顔は人に似て正面に目があり、翼を広げるとその幅約6尺、人間と同じような容姿、大きさで、嘴を持つ「木の葉天狗」が伝えられており、夜更けに川面を飛び交い魚を取っていたと記されている。また、鳥のくちばしと翼を持った鳥類系天狗の形状を色濃く残す「烏天狗」は有名である。有名な是害坊天狗などもこの種で、多くの絵巻にその姿が残されている。尼がなった「女天狗」や、狼の姿をした狗賓という天狗もいた。

神としての天狗[編集]

神として信仰の対象となる程の大天狗には名が付いており、愛宕山の「太郎坊」、秋葉山の「三尺坊」、鞍馬山の「僧正坊」(鞍馬天狗)、比良山の「次郎坊」の他、比叡山の「法性坊」、英彦山の「豊前坊」、筑波山の「法印坊」、大山の「伯耆坊」、葛城山の「高間坊」、高雄山の「内供坊」、富士山の「太郎坊」、白峰山の「相模坊」などが知られる。滋賀県高島市では「グヒンサン」といい、大空を飛び、祭見物をしたという。高島町大溝に火をつけにいったが、隙間がなくて失敗したという話が伝わっている。鹿児島県奄美大島でも、山に住む「テンゴヌカミ」が知られ、大工の棟梁であったが、嫁迎えのため60畳の家を1日で作るので藁人形に息を吹きかけて生命を与えて使い、2,000人を山に、2,000人を海に帰したと言う。愛媛県石鎚山では、6歳の男の子が山頂でいなくなり、いろいろ探したが見つからず、やむなく家に帰ると、すでに子供は戻っていた。子に聞くと、山頂の祠の裏で小便をしていると、真っ黒い大男が出てきて子供をたしなめ、「送ってあげるから目をつぶっておいで」と言い、気がつくと自分の家の裏庭に立っていたという。

山神としての天狗[編集]

 

 

鳥山石燕『画図百鬼夜行』より「天狗」

 

 

土産物としてもよく見かける天狗の面(鉄輪温泉)

天狗はしばしば輝く鳥として描かれ、松明丸、魔縁とも呼ばれた。怨霊となった崇徳上皇が、天狗の王として金色の鳶として描かれるのはこのためである。また、山神との関係も深く、霊峰とされる山々には、必ず天狗がいるとされ(それゆえ山伏の姿をしていると考えられる)、実際に山神を天狗(ダイバ)とする地方は多い。現在でも、山形県最上郡の伝承にみえる天狗は白髪の老人である。山伏を中心とする天狗の信仰は、民間の仏教と、古代から続く山岳信仰に結びついたもので、極めて豊富な天狗についての伝説は山岳信仰の深さを物語るものである。

山形県などでは、夏山のしげみの間にある十数坪の苔地や砂地を、「天狗のすもう場」として崇敬し、神奈川県の山村では、夜中の、木を切ったり、「天狗倒し」と呼ばれる、山中で大木を切り倒す不思議な音、山小屋が、風もないのにゆれたりすることを山天狗の仕業としている。鉄砲を三つ撃てばこうした怪音がやむという説もある。その他、群馬県利根郡では、どこからともなく笑い声が聞こえ、構わず行くとさらに大きな声で笑うが、今度はこちらが笑い返すと、前にもまして大声で笑うという「天狗笑い」、山道を歩いていると突然風が起こり、山鳴りがして大きな石が飛んでくる「天狗礫」(これは天狗の通り道だという)、「天狗田」、「天狗の爪とぎ石」、「天狗の山」、「天狗谷」など、天狗棲む場所、すなわち「天狗の領地」、「狗賓の住処」の伝承がある。金沢市の繁華街尾張町では、宝暦5年(1755年)に「天狗つぶて」が見られたという。静岡県の小笠山では夏に山中から囃子の音が聞こえる怪異「天狗囃子」があり、小笠神社の天狗の仕業だという[7]。佐渡島(新潟県佐渡市)でも同様に「山神楽」(やまかぐら)といって、山中から神楽のような音が聞こえる怪異を天狗の仕業という[8]。岐阜県揖斐郡徳山村(現・揖斐川町)では「天狗太鼓」といって、山から太鼓のような音が聞こえると雨の降る前兆だという[9]。

また夜中に明かりをつけ飛ばす「天狗の火」の話など、神奈川県津久井郡内郷村(現・相模原市緑区)で夜中に川へ漁に行くと真っ暗な中を大きな火の玉が転がることがある。河原の石の上を洗い清め採れた魚を供えると、火の玉が転がるのが止まる。また投網を打ちに行くと、姿は見えないが少し前を同じく投網を打つものがいる。また大勢の人の声や松明の灯が見えるが誰もいない、これは「川天狗」と称し[10]、川天狗に対して山に住む天狗を「山天狗」ともいう[11]。

「天狗の揺さぶり」の話もある。山小屋の自在鉤を揺さぶったり、山小屋自体までガタガタ揺する。さらには普段住んでいる家まで揺する。埼玉県比企郡では天狗が家を揺さぶるのは珍しくなく、弓立山近くの山入では夜、山小屋を揺さぶる者が居るので窓からそっと覗くと赤い顔の大男がいたので、驚いて山の神に祈り夜を明かしたという話が伝わっている[10]。

特に、鳥のように自由に空を飛び回る天狗が住んでいたり、腰掛けたりすると言われている天狗松(あるいは杉)の伝承は日本各地にあり、山伏の山岳信仰と天狗の相関関係を示す好例である。樹木は神霊の依り代とされ、天狗が山の神とも信じられていたことから、天狗が樹木に棲むと信じられたと考えられる。こうした木の周囲では、天狗の羽音が聞こえたり、風が唸ったりするという。風が音をたてて唸るのは、天狗の声だと考えられた。愛知県宝飯郡にある大松の幹には天狗の巣と呼ばれる大きな洞穴があり、実際に天狗を見た人もいると云う。また埼玉県児玉郡では、天狗の松を伐ろうとした人が、枝から落ちてひどい怪我を負ったが、これは天狗に蹴落とされたのだという話である。天狗の木と呼ばれる樹木は枝の広がった大木や、二枝に岐れまた合わさって窓形になったもの、枝がコブの形をしたものなど、著しく異形の木が多い。

民俗学者・早川幸太郎の『三州横山話』によると、愛知県北設楽郡東郷村出沢の三作という木挽きが仲間8人と山小屋に居たとき、深夜に酒2升を買い、石油の缶を叩いて拍子をとり乱痴気騒ぎをした。すると、山上から石を投げ、岩を転がし、小屋を揺さぶり、火の玉を飛ばし、周りの木を倒す音がした。一同は酔いが醒めて抱き合い、生きた心地もしなかった。夜が明けたら木1本倒れていなかった。天狗の悪戯であったという。この話は「天狗倒し」「天狗礫」「天狗火」「天狗の揺さぶり」が一挙に現れたもので興味深い話である。これらの話は大体天狗の仕業とされる代表的なもので、全国津々浦々少しずつ話を変えて伝えられている[10]。

信州佐久稲子(長野県小海町)の山奥に「天狗沢」という所がある。ここに天狗が住み、里へ出て悪事を行うので、天狗を神として祀ったら、それはなくなった。天狗の宮を木霊神社(こだまじんじゃ)と言う[12]。

天狗と猿田彦[編集]

 

 

天狗面をかぶった猿田彦役

面掛行列(御霊神社)

古事記・日本書紀などに登場し、天孫降臨の際に案内役を務めた国津神のサルタヒコは、背が高く長い鼻を持つ容姿の描写から、一般に天狗のイメージと混同され、同一視されて語られるケースも多い。

祭礼で猿田彦の役に扮する際は、天狗の面をかぶったいでたちで表現されるのが通例である。

天狗と迦楼羅(カルラ)天[編集]

天狗は、一説に仏法を守護する八部衆の一、迦楼羅天が変化したものともいわれる。カルラはインド神話に出てくる巨鳥で、金色の翼を持ち頭に如意宝珠を頂き、つねに火焔を吐き、龍を常食としているとされる。奈良の興福寺の八部衆像では、迦楼羅天には翼が無いが、京都の三十三間堂の二十八部衆の迦楼羅天は一般的な烏天狗のイメージそのものである。

高鼻(鼻高)天狗と伎楽面(ぎがくめん)[編集]

日本の古代に大陸より渡来し、推古朝から鎌倉時代初期まで行われていた仮面音楽劇であった、伎楽で用いられた伎楽面の一部に、高鼻の天狗面と鼻などの形状が顕著に類似したものが見られる。また他の伎楽面には、高鼻天狗面同様、目が金色(白目が金色)になったものがある[13]。これらの事から、伎楽面が高鼻天狗(面)の起源であるとする説が唱えられている[13][14]。

なお、一般に伎楽面の顔形は、古代西方世界人(白人)の顔形に影響を受けたものが多いといわれる[15]。その白人的特徴が高鼻天狗(面)に受け継がれているとも考えられる[13]。

研究文献[編集]

井上円了「天狗論」『妖怪玄談』竹村牧男〔監修〕所収(大東出版社、2011.1 ISBN 978-4-500-00745-5)

天狗に因む生物名[編集]

生物の和名として天狗が登場することがある。動物についていえば鼻、または類似器官が突き出た外見に因むものが多い。

哺乳類 - テングザル、テングコウモリ

魚類 - テングハギ、ウミテング、ミツクリザメ(別名テングザメ)

昆虫類 - テングチョウ

植物 - テングクワガタ、テングウチワ

菌類 - テングタケ類、テングノムギメシ

多足類 - ゲジ目、天狗星が髪を食べるために降りる下食時がゲジゲジの語源とされる。

 

■てんぐの鼻が高いわけ

宮崎県の民話 → 宮崎県県情報

 むかしむかし、あるところに、とても物知り男がいました。

 どんなことでもこの男にたずねると、すぐに答えてくれるというのです。

 そこで村一番の長者が、この男を困らせてやろうと思い、

「お前は何でも知っているそうだが、てんぐの鼻がどうして高くなったのか、教えてくれ」

と、言いました。

 すると男は、こわい顔で、

「うーん。こればかりは、だれにも教えられん」

と、言いました。

「まあまあ、そこをなんとか、お願いします」

 長者がわざとていねいにたのむと、男は声を小さくして言いました。

「それでは教えてやるが、だれにも言うなよ。まず庭へ出て、あの高い杉の木にのぼれ」

 長者は男に言われたように、杉の木にのぼりました。

「さあ、教えてくれ」

 長者は、一番低い枝につかまって言いましたが、

「だめだ。もっと上にのぼれ!」

と、男が下からどなりました。

 長者はまた少しのぼって、止まりました。

「このへんなら、いいだろ?」

「いや、もっと上まで!」

 長者は、また上にのぼりはじめました。

 ところがいくらのぼっても、男は、

「もっと上までのぼれ!」

と、言うので、とうとう木のてっぺんまでのぼってしまいました。

 長者はてっぺんの枝につかまって、言いました。

「もう、これ以上はのぼれん。さあ、早く教えてくれ。てんぐの鼻は、なぜ高い」

 すると男は、下から言いました。

「気分はどうだ? まるで、てんぐになったような気がするだろう」

「うん、そんな気もする」

「よし、そんなら自分の鼻をさわってみろ。少しのびていないか?」

 長者は片手をはなして、自分の鼻をさわってみました。

 ところが別に、変わったところはありません。

 そこで、むっとして言いました。

「ばかを言うな。この鼻は生まれつきで、のびるわけがなかろう」

 すると男が、長者に言いました。

「その通り。鼻はみんな生まれつき。てんぐの鼻が高いのは生まれつきじゃ。急に伸びたり縮んだりするわけがない」

「そんなことは、あたりまえだ。ばかにするな」

 長者が腹を立てて降りようとしたのですが、高くのぼりすぎたので、足がふるえて動けなくなってしまったそうです。

ストリップ童話『ちんぽ三兄弟』

 

□第38章 妖怪「ストリップわらし」の巻

                       ~六花ましろさん(道劇所属)に捧げる~

 

 

 仲良しの踊り子マッシ―がステージで新作を披露した。なんと黄色いちゃんちゃんこを羽織って妖怪「座敷童子(ざしきわらし)」を演じていた。

 ただ今「妖怪ブーム」のちんぽ三兄弟たちは大喜び。

 

 すぐに妖怪「座敷童子(ざしきわらし)」のことを調べる。

「岩手県を中心に,東北地方でいわれる妖怪の一種。赤顔の5~6歳ぐらいの幼児の姿をし,村々の旧家の奥座敷にいるとされる。子供たちが遊んでいるなかに突然現れたりするが,その姿は子供たちには見えてもおとなには見えないという伝承がある。座敷わらしが家に幸いをもたらすとか火事の前ぶれをするという伝承も多く,本来は子供を家の守護霊とする信仰が,姿を変えたものではないかといわれている。」byブリタニカ国際大百科事典

 

 ちん吉がポラを買う。

「そういえば、ちん吉くんは秋田出身よね。座敷童子は岩手の妖怪で、東北のいろんな地方に伝承されているけど、秋田にはいないらしいわね。」とマッシ―が話しかける。マッシ―は本作品を演じるにあたり座敷童子のことを詳しく調べているようだ。

 それに対して、ちん吉くんは秋田出身らしく説明する。

「うん、秋田には三吉鬼(さんきちおに)という妖怪がいてね、彼が座敷童子みたいな下等な妖怪は秋田に入れないとしていたらしいんだ。

 この三吉鬼は大酒呑みで、山から人里に下りてきてふらりと酒屋に現れる。酒を飲むと代金を払わずに出て行くが、夜中に代金の10倍ほどの値打ちのある薪を置いて行くという。しかし、このように薪を置いて行くのは代金を請求せずに黙っていたときのみであり、代金を無理に請求すると仇をなされてしまうといわれる。

 この三吉鬼はすごい働き者で人々にもてはやされていたらしい。1人では到底動かせない荷物があるなど、大きな仕事があるときには、酒樽を供えて三吉鬼に願をかけると、一夜のうちにその仕事が終わっていたこともあるという。そのために大名まで三吉鬼に仕事を頼んでいたというんだ。」

 ちん吉のお父さんは大工で三吉鬼のように大酒呑みで、しかも働き者だったらしい。もう死んでしまった父親のことを懐かしむように話した。ちん吉という名前は、お父さんが三吉鬼から一字をとって付けたらしい。

「岩手と秋田の土地柄を考えると面白い。岩手は山ばかり多くて貧しいところ。だからこそ努力家がたくさん輩出している。文学界では宮沢賢治や石川啄木は有名。政治界では原敬や鈴木善幸という総理大臣も出ている。その点、秋田は平野が多く、米や酒に恵まれている。秋田美人も多い。豊かなため、のんびりした性格なんだな。だから、岩手のような努力家は少なく、総理大臣は出ていない。

 座敷童子は元々、間引いた子供が幽霊として現れたもの。岩手はそれだけ貧しくて子供を育てられなかったんだ。少しでも金持ちになりたいという願望が座敷童子という幽霊を作ったんだとぼくは考えている。」

 ちん吉くんは博識なんだね。みんなが感心する。

「でもね、秋田にも座敷童子はいるんだ。なぜなら、ボクがそうなんだ。」とちん吉は言う。

「わっ!秋田の座敷童子は実は秋田から離れていたんだ。新しい歴史発見!」マッシ―は大はしゃぎ。

「ぽくは座敷童子というより、今や‘ストリップわらし’かな。ぼくがいる劇場は繁栄するよ。もっとぼくのことを大切に扱ってもらわないとね。」とウインクしました。

 ちんぽ三兄弟は今まで以上に弟分のちん吉のことをかわいがってあげました。

 

                                    おしまい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ストリップ童話『ちんぽ三兄弟』

 

□第36章 コロナ対策 妖怪アマビエの巻

                                 ~KAERAさん&春野いちじくさん(TS所属)に捧げる~

 

 

 新型コロナウイルスがストリップ業界にも暗い影を落とし始めた。

 最初は営業時間短縮から始まった。次に、都知事の要請などで短期間の休館を実施。ストリップ客の立場としても時に難民のごとく振り回されるわけだが、とりわけ踊り子さんの方のダメージは大きい。時間短縮や休館によりギャラがカットされるわけだから死活問題である。

 ステージに立つと、コロナのことをなにも考えていない客を目の当たりにする。「あんたたち、こんな状況でよくストリップなんか観てられるわね!」

マスクもしないで平然と観劇している客もいる。正直、ポラ撮影なんてやってられない。お客は手の消毒をやっているのか。怖くて握手なんかできない。飛沫が飛ぶから話したくない。熱のある奴までいるではないか・・・あーダメダメダメー!!!

 しかし、踊り子はステージの上で踊ってなんぼの世界。私たちはステージの上ではマスクはできない。マスクどころか、パンツだって付けられないのよ。

コロナは密集を避ける必要があるが、お客が入らないと困るというジレンマがある。

踊り子はいろんなストレスや覚悟をもって仕事を続けている。

 

 そんな中、ある踊り子が異様な格好でステージに登場した。踊り子の名前は伏せてある。

 今SNSで話題になっている妖怪アマビエのコスプレである。長い髪に、菱形の目と耳、鳥のような口ばし、身体は鱗でおおわれ、足は三本。

 彼女はきっと「もうコロナは許せない!」と爆発したのであろう。アマビエを‘女冷え’と置き換えてストリップの危機を主張しているようだ。

 

 ちんぽ三兄弟は物珍し気にステージの妖怪アマビエを眺めていた。

 ずいぶん凝った衣装だな、きっと特注だな。こんなに衣装にこだわっているのだから、きっとKAERAちゃんがコスプレしているんじゃないかな。いや、いつもユニークなステージをやる春野いちじくちゃんかもしれないな。・・・

 早く衣装を脱いでもらってヌードを眺めたいなぁ~

 そんなことを考えながら、アマビエの目をじーっと見る。すると鋭い刺すような視線が返ってきて、ちんぽ三兄弟の背筋がぞっとした。

「もしかしたら、これは本物の妖怪かもしれない・・・」そう思ったときには彼らの足は釘付けになっていて動けなかった。

 それでも、ちんぽ三兄弟は「アマビエは三本足だから、お股は二つあるのかな。いったいあそこの形はどうなっているんだろうか?」とよからぬことを考えた。

 ちんぽ三兄弟のエロエロ視線はアマビエの怖い視線を凌駕した。するとアマビエは頬を赤らめ恥ずかしそうにしてステージからふっと姿を消した。

 ちんぽ三兄弟たちはステージの周りをきょろきょろ見渡した。アマビエはどこにも見当たらない。「きっと妖怪アマビエが、俺たちストリップファンに踊り子さんとストリップのことを守ってくれるように警告しに現れたんだな」と納得した。

 

 

【追記】

 事後的になったが、妖怪アマビエのことを説明しよう。

新型コロナウイルス感染拡大を受け、江戸時代の瓦版に掲載された半人半魚の妖怪「アマビエ」の絵を会員制交流サイト(SNS)に投稿する人が相次いでいる。「病がはやったら私の写し絵を人々に見せよ」と告げて海に消えたとの言い伝えがあり、終息への願いが広がりを見せている。

 長い髪にくちばし、うろこに覆われた胴体。3月に入り、ツイッター上には、瓦版のアマビエを現代風にアレンジした絵がじわじわと増えた。粘土細工や刺しゅう、切り絵、漫画などさまざまな作品の写真も「疫病退散」「早く終息しますように」などの言葉を添えて投稿され続けている。(以上、4/2付け東京新聞より)

 

「アマビエ」は、日本で昔から、天災の前などに現れたとされる妖怪です。

江戸時代、1846年に肥後(現在の熊本)に現れたという時の様子は、かわら版となり、江戸にもその様子は伝えられ、挿絵入りで紹介されました。そのときの資料が、現在も京都大学附属図書館に残っており、今回のコロナの件でアマビエが話題になる中、Twitterで京大附属図書館自らその挿絵を置いていくとツイートしたことも話題となりました。

資料によると、毎夜、海中に光る物体が出没していたため、役人が赴いたところ、それが姿を現した。その者は、役人に対して「私は海中に住むアマビエと申す者なり」と名乗り、「当年より6ヶ年の諸国で豊作が続くが疫病も流行する。私の姿を描いた絵を人々に早々に見せよ」と予言めいたことを告げ、海の中へと帰って行った。というものです。

その姿形は、人魚のようでもあり、ウロコがある胴体、足は無く尾びれがあり、長い髪をして目は赤くひし形、鳥のような口ばしのような口があり、耳は人間のようと言われています。

実は、この妖怪が「アマビエ」として出現したのは、1846年、皇女和宮が誕生した年でありますが、その他にも、九州地方を中心として、新潟や長野などでも出現したという記録があるようで、出現したのちに疫病が流行るので、自分の姿を書き写して人に見せるように言う点など共通点が見受けられます。

その時の名称は「アマビコ」で、「アマビエ」も元々はアマビヱと書いていたので、「アマビコ」の「コ」を書き写す際に歴史的仮名遣いの「ヱ」に間違えたのかもしれないという説があるようです。

また、その姿から「アマビエ」は深海魚の「リュウグウノツカイ」ではないかともいわれているようです。(以上、3/26付けネット記事より)

 

  コロナ騒動で気が滅入る中、神頼みならぬ‘妖怪頼み’といったところだろう。

 妖怪アマビエは妖怪好きには知られているが一般には知られていない妖怪である。なお、人気アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』にも『地獄先生ぬ~べ~』にも登場している。

 一般に妖怪というのは人間の怨念や情念から発生したものと思いがちだが、そもそも妖怪は神様が化けたものだ。日本には八百万(やおろず)の神がいて、大きいものでは山にも川にもたとえられ、小さいものでは家具や小道具にまで神はいて、同時にそこに妖怪もいる。これらの妖怪は、極めて日本の風土に根付いており、人間は自然と共生していかなければ生きていけないことを意味している。

 人類は自然から恵みを受けて生きている。ところが人類が傲慢になると自然は牙をむきだして襲いかかる。地震、津波、台風、日照り、竜巻、雷など・・・

 人間は馬鹿だから戦争をしてお互いに殺し合うことまでするが、これまで人類が被った死亡者数では戦争による数はそれほど大きくなく、自然災害の破壊力は桁違いに大きい。そして自然災害で最も脅威なのはウイルス感染なのである。

 

 治療薬のない昔は、人は神頼みするしかなかった。妖怪は人を怖がらせ時に襲うこともあるが、それは神として人間に警告を与えることとの裏表でもある。つまり、神は表面から人間を救おうとし、妖怪は裏面から人間を救おうとしているのだ。

 妖怪アマビエの警告は、こうして現在まで語り継がれた。今回のコロナ騒動で、そのご利益にすがろうとする人々は昔と全く変わらない。

 我々人間はもっと謙虚に妖怪の声に耳を傾けるべきだ。ホラー映画も単に怖がるのではなく、妖怪が訴えている真意をもっと味わうべき。最近はアニメの世界でも、水木しげる作品「ゲゲゲの鬼太郎」を先駆として、「地獄先生ぬ~べ~」「妖怪ウオッチ」など子供たちが妖怪に親しめるものが多く出てきていて、とてもいいことだと思う。とくに表現者を目指す人は妖怪により霊感を高めなければならない。

 かくいう本作品「ちんぽ三兄弟」シリーズでもただいま妖怪ブームになっている。笑

 それにしても、この「アマビエチャレンジ」「アマビエ祭り」なる盛り上がりがお絵描きを伴うところが面白いな。ますます踊り子さんにお絵描きをおねだりしたくなる。

 

                                    おしまい

 

ストリップ童話『ちんぽ三兄弟』

 

□第48章 海外妖怪「アナベル人形」「チャッキー人形」登場の巻

                                         

 

 ちんぽ三兄弟がいつものように妖怪話をしていた。最近は日本の妖怪だけでなく、海外のホラー映画もよく観ているようだ。

「ぼくは前から海外のホラー映画には興味があって、エクソシスト・シリーズやオーメン・シリーズはよく観ていたんだ。最近の海外ホラー映画と言ったら死霊館シリーズがよく出来ていて面白いよ!」

 死霊館シリーズ(しりょうかんシリーズ)は2013年に脚本家のチャド・ヘイズとケイリー・W・ヘイズが創始したホラー映画のシリーズである。超常現象研究家のエド&ロレイン・ウォーレン夫妻が遭遇した事件を題材にしている。

本シリーズ誕生のきっかけとなったのは、『死霊館』のプロデューサーを務めたトニー・デローザ=グランドが、ロレイン・ウォーレンのインタビュー音声を夫のエドから聞かせてもらったことであった。それは『死霊館』公開の20年以上も前のことであった。デローザ=グランドはその音声と視聴後の議論を録音していたのである。議論も終わりに近づいた頃、エドの「私たちの経験を映画にする以外に、私たちは世間に対して何も為し得ないでしょう」という言葉を聞いたデローザ=グランドは、その場で夫妻の経験を映画化する構想について熱く語ったのだという。

本シリーズの始まりは『死霊館』(2013年)。本作は2013年7月19日に北米で封切られ、批評家と観客の双方から絶賛され、大ヒットを記録した。その後、『死霊館 エンフィールド事件』(2016年)、『The Conjuring: The Devil Made Me Do It』(2020年)と続く。

「この死霊館シリーズから出てきたアナベルという人形。これがスピンオフしてアナベル・シリーズもできているんだ。これも面白い。」

『死霊館』の興行的成功を受けて、スピンオフ作品の製作が開始された。その第1作として、『死霊館』に出てきたアナベル人形の由来に焦点を当てた映画が製作されることとなった。『アナベル 死霊館の人形』(2014年)、『アナベル 死霊人形の誕生』(2017年)、そして『アナベル 死霊博物館』(2019年)と続いている。

「他にも、この死霊館シリーズからのスピンオフ作品として、『死霊館のシスター』(2018年)もあるし、『ラ・ヨローナ〜泣く女〜』(2019年)もすごく面白かったよ。」

『死霊館のシスター』(2018年)は『死霊館 エンフィールド事件』に登場した悪魔の尼僧、ヴァラクに焦点を当てたスピンオフ映画である。これもヒットしたので第二作が近々公開予定。新たにシスターシリーズとなる。

 『ラ・ヨローナ〜泣く女〜』(2019年)は当初、単発作品として宣伝されたが、『アナベル 死霊館の人形』に登場したペレス神父が再登場しており、後に本作が死霊館シリーズに属する作品であることが明かされた。

 

「この死霊館シリーズとは別なんだけど、ある踊り子さんからチャッキー人形を教えてもらったんだ。その映画『チャイルド・プレイ』(リメイク版)を観て一発ではまったよ。」

『チャイルド・プレイ』(Child's Play または Chucky)は、アメリカ合衆国のホラー映画のフランチャイズであり、ドン・マンシーニ発案による7本のオリジナルシリーズと2019年公開のリメイク版が製作された。シリーズではブードゥー教の秘術によって死から免れるために「グッドガイ人形」に魂を移したシリアルキラーのチャッキーに焦点が当てられる。第1作は『チャイルド・プレイ』(1988年)。続いて、『チャイルド・プレイ2』 (1990年)、『チャイルド・プレイ3』 (1991年)、『チャイルド・プレイ/チャッキーの花嫁』 (1998年)、『チャイルド・プレイ/チャッキーの種』 (2004年)、『チャイルド・プレイ/誕生の秘密』 (2013年)、『チャイルド・プレイ 〜チャッキーの狂気病棟〜』 (2017年)、そしてリメイク版『チャイルド・プレイ』 (2019年)と続いている。特に、映画1作目、2作目、4作目は興行的に成功を収めている。

「映画は最初が当たると次々とシリーズ化されるよね。映画の他にも、コミック、テレビゲーム、タイアップ商品、アトラクションなどの様々なメディア展開が行われるから凄いよね。」

「更に、このチャイルド・プレイシリーズの創始者であるドン・マンシーニはアナベル人形とチャッキー人形が共演するクロスオーバー作品の製作に意欲を示しているというから、これからの展開にも目が離せない。ホラー映画って本当に凄いよね。」

 

 ちんぽ三兄弟が海外ホラー映画の話に盛り上がっているところに、ひょっこりペニス三兄弟が現れた。

 ペニス三兄弟は一時、ちんぽ三兄弟のライバルとして活躍していたが、プッシ―ファイブが帰国していなくなったのを機に劇場に来なくなっていた。仕事の関係もあったようだ。そんな彼らがまた仕事の関係か、日本にやってきて劇場に顔を出した。ライバルとは云え、同じストリップ仲間である。会えば意気投合する。

ペニス三兄弟はあいさつ早々、おもしろい話をし出した。「最近、ちんぽ三兄弟が妖怪ブームと聞いてきたよ。そこで、君たちに海外の面白いものを紹介するよ。」

 なんと、彼らはアナベル人形とチャッキー人形を持参していた。どちらも一見かわいい普通の人形なのだが、よく見ると目つきが怖い。ひぇぇー

 もう説明するまでもなかった。ちんぽ三兄弟とペニス三兄弟はストリップの昔話に加え、ホラー映画の話で盛り上がりました。とさ

 

                                    おしまい

ストリップ童話『ちんぽ三兄弟』

 

□第50章 みんなで怪談ストリップを競演する!の巻

                                         

 

さて、この後、ちんぽ三兄弟とペニス三兄弟はホラー話のネタが尽きなかった。この話をし出すと長いので、順番を変えて先に、みんなでストリップ劇場での寸劇「怪談ストリップ」を企画したことを紹介しますね。

 

ちんぽ三兄弟は演劇『雪女』に挑戦です。どうしても、映画『雪女』での岸恵子さんの美しさと演技が脳裏から離れないようです。

「おれが女形をやる!」と三男のふにゃちんくんが言い出しました。ちんぽ頭に鬘(かつら)をかぶると、彼の撫で肩は女性そのものです。こりゃ、なかなかのものですぞ。彼は「歌舞伎界の坂東玉三郎にも負けないぞー!」とやる気満々。

まんこ三姉妹は、ちんぽ三兄弟に雪女を先にとられたので、演劇「貞子」にしました。ストリップの盆はまさしくリングです。盆を井戸に見立て、井戸から這い出てくる貞子を熱演しました。

これに対して、ペニス三兄弟は、『13日の金曜日』のジェイソンと『エルム街の悪夢』のフレディ。チェーンソーを持って激しく血しぶきを上げました。

やはり、どうしてもお国柄が出ますね。

 

 実は、この怪談ストリップに至るまでに、ちんぽ三兄弟とペニス三兄弟は、お互いに、日本のホラー映画と海外のホラー映画を紹介しあい、その違いについて論じ合いました。

 かなり長いですが、次のような内容です。

 まず最初にちんぽ三兄弟が紹介した日本の映画は、1965年に公開された映画「怪談」。小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)原作/小林正樹監督。「和解(黒髪)」「雪女」「耳なし芳一」「茶碗の中」という四話の異なるストーリーで構成されたオムニバス形式となっている。特に「雪女」「耳無法一」は誰もが知っているね。

「映画『怪談』はまさしく時代を超えた名作だよ。幻想的な世界観がとても好きな作品。美術やセット、カメラワークなど何処をとっても美しくて素晴らしい演出。底知れぬ恐怖を映像美で表現している!」

「小泉八雲原作の小説『怪談』から選ばれた四話がオムニバス形式で収録されているのだが、どの話も面白く、根っこに人生の教訓を感じる。昔ながらの懐かしき怪談話で、古き良きノスタルジックな気持ちに駆られた。」

「個人的には全四話の中でも『耳無法一の話』が一番印象に残る。体中にお経を書くシーンは凄まじく、脳裏に焼き付く。豪華俳優陣の演技合戦も見所のひとつ。『茶碗の中』の中村翫右衛門が最後に魅せた狂気的な笑顔が頭にこびりついて離れない。」

 ちんぽ三兄弟は、この映画の魅力を力説する。

この映画が公開された1965年といえば、前年1964年に東京オリンピックが開催されて、それを機にテレビ受像機が普及していた。それに反して日本映画は徐々に衰退に向っていくという端境期にあった。

この映画「怪談」は、第18回カンヌ国際映画祭審査員特別賞を受賞している。映画を観てみると分かるが、日本映画の良質性はこの頃がいわば頂点にあったのではないか。そんな風に思ってしまうほどに映画の技量が見事であり、欧米の模倣を超えた日本の独自性を遺憾なく発揮した作品となっている。

小林正樹監督は、黒澤明監督と同じく海外で高い評価を受けた監督である。その評価は、オリジナリティー(要するに欧米にないもの)にあったと思われる。この映画でも監督は、独自の美術、アングル、色彩などに並々ならぬこだわりを見せている。

 

ちんぽ三兄弟が、この映画のエピソードを話し出した。

「小林正樹監督はすごい人なんだぜ。60年代、市川崑・木下恵介・黒澤明と並んで『日本映画の巨匠』と目されたんだ。小林正樹の‘格調高い美’への拘りは、彼の映画作品『切腹』や『人間の條件』の絵作りがそうであるように、黒澤明と同等か、それ以上。(反面、お客を喜ばせる・楽しませる心が乏しいのは否めない。)」

「この映画は、1966年の第38回アカデミー賞 外国語映画賞にノミネートされているんだ。残念ながら受賞は逃した。今では忘れられた悲運の傑作、というべきだろう。(なお、同年のカンヌ国際映画祭 審査員特別グランプリを受賞している。)

 この当時、日本映画は他にもアカデミー賞にノミネートされた作品はいくつもあったんだ。日本映画の黄金期ともいえる。」

「なにせ、この映画『怪談』はめちゃくちゃ時間と金を使っている。構想に10年を要し、9ヶ月の撮影期間と製作費約3億円という多額の予算をかけて製作されたんだ。今これだけのことができる日本の映画監督は宮崎駿監督くらいしかいないんじゃないかな。」

「こんなエピソードがある。この映画は、文芸プロダクションにんじんくらぶ製作、東宝配給なんだ。にんじんくらぶ代表取締役の若槻繁が学生時代に着想していたもので、にんじんくらぶが映画製作業務を開始する際に若槻が映画監督の小林正樹にこの企画を語ったことで製作実現に動き出した。当初は松竹に企画が持ち込まれたが製作中止となり、その後配給権が東宝へ移り製作開始に至った。しかし、興行収入は3億円には及ばず(製作費約3億円に対し配給収入2億2500万円)、これが原因でにんじんくらぶは倒産したらしい。」

「豪華な俳優陣のギャラだけでも大変だ。そのうえ撮影のほとんどはセット内で行われた。スタジオには日産車体工機所有の格納庫が使用され、高さ9メートル・総延長220メートルの巨大なホリゾント、約600坪の大広間セット、和船10隻が浮かべられるプールなど大規模なセットが用意された。こりゃ、お金がかかるわ。」

「その分、内容は素晴らしい。本作は、彼の芸術肌が存分に活かされている。つまりこれは、原作を完全再現させるために、スタジオ内で、徹底的に管理された空間内で撮影した、完全主義者のアートフィルム。カラー、東宝スコープ、183分。3時間ぶっ通しで見るのは流石に肩が凝るが。(苦笑)」

 

こりゃ、映画「怪談」だけでも話が尽きない感じだ。

しかし、日本ではこの映画以降、ホラー映画はあまりパッとしなかった。

 唯一ヒットしてシリーズ化されたのが「リング」シリーズの貞子だった。この原作は、1991年に発行された鈴木光司の「リング」。この人気を受け「らせん」「バースデイ」と続編が続き、現在では6冊に及ぶ大河シリーズとなっている。その中心にいるのが、全ての呪いの元凶となる女性・山村貞子。

 1998年公開の映画『リング』が大ヒットする。監督は東大卒(しかも理Ⅰ)の奇匠・中田秀夫(1961年7月19日 - 現在58歳)。ヒロインは本作が映画初主演だった松嶋菜々子で、また冒頭で呪いによって死ぬ女子高生に竹内結子が扮していたのは有名なトリビアになっている。このヒットを受け、翌年1999年の深田恭子出演『リング2』、2001年の仲間由紀恵主演『リング0 バースデイ』と「リング」三部作となる。

その後も、2012年の石原さとみ主演『貞子3D』、さらに2013年の『貞子3D2』と続いた。『貞子3D』と『貞子3D2』は鈴木光司の書き下ろし「エス」を基にしたストーリーである。2016年には『呪怨』シリーズの伽椰子と対決するドリーム企画『貞子VS伽椰子』まで制作される。ここまで来ると少しやりすぎだな。ちなみに、2003年に公開された『呪怨(じゅおん)』もシリーズ化されるなどの人気を誇ったが、リングにははるか及ばない。

「最新作2019年の映画『貞子』ももちろん観たよ。監督が最初の『リング』『リング2』で世間を震撼させた中田秀夫監督だったこともあり、原点回帰というか、本来の路線に戻ったような恐怖感があって良かったよ。」

「それにしても、初期のクライマックスシーン “テレビから這い出てくる貞子”は強烈だったなー。今では多種多様なパロディーネタにすらなっているけど。」

ここでペニス三兄弟が口を挟んできた。

「この恐怖が海外に伝播していく。『リング』の完成度の高さと新しい恐怖の描写は世界的にも高く評価され、海外でリメイクされていったのは凄かった。」 

まず、韓国で1999年に『リング・ウィルス』が制作される。そして日本のシリーズが『リング0 バースデイ』で一段落したタイミングでスタートしたのがハリウッドリメイク版だった。2002年の『ザ・リング』と2005年の『ザ・リング2』(中田秀夫が監督)と、どちらも大ヒットを記録する。

「貞子はもう誰もが知っているホラーアイコン(偶像)だね。ハリウッドリメイク版でもヒットしたため、世界的にも有名な存在になったよな。ニューズウィークが選ぶ『世界が尊敬する日本人100人』 にイチロー、大坂なおみ、羽生結弦、YOSHIKIなどともに選ばれたんだから驚くね。」

 

「ホラーアイコンといえば、『13日の金曜日』のジェイソンや『エルム街の悪夢』のフレディなどが有名だよな。」

「同じホラー映画でも、日本と海外のとでは随分違うよな。欧米のホラーのような血しぶきが飛び交うという恐怖感ではない。あくまで日本古来の奥ゆかしさを基調にして、ゆーくりと、じーんわりと真綿で締め付けるように恐怖を味あわせてくれる。それが『怪談』や『貞子』という映画の真骨頂であり、同時に日本固有の恐怖の表現であると思われる。」

 

もう少し、日本のホラー映画と海外のホラー映画の違いについて触れたい。

「ホラー映画は国の文化や生活が大きく影響する。日本と海外では文化・生活・思考が大きく異なるために、ホラー映画にも違いが出てくる。」

「まず、日本のホラー映画の歴史を振り返ってみるか。

日本では1897年頃から歌舞伎や落語などを起源とした怪談映画が公開されている。仏教の教えを踏まえており、悪行を懲らしめる内容になっている。悪行をした者が罰せられたり、非業の死を遂げた者が成仏せずにさまよっているなど、現在のホラー映画のような幽霊が人々に危害を加える内容ではなかった。この時代の日本では映画産業があまり盛り上がっておらず、国民を恐怖に落とし込むような事件もなかったため、このような内容の怪談映画が多く存在していたんだな。

日本のホラー映画となると、1990年代後半に中田秀夫が公開した『女優霊』がきっかけで盛り上がりをみせる。さらに1998年に中田秀夫が公開した『リング』では今までの怪談映画と違った、現在のホラー映画のようなタイプで世界的なヒット作となる。

2003年には『呪怨(じゅおん)』が公開されていき、シリーズ化されるなどの人気を誇る。」

「こうした日本映画の特徴というと、宗教の影響を受けず、日常に起こる恐怖を描いた内容のものが主流。殺人のような直接的な恐怖ではなく、何かを予感させて精神的な恐怖を与えるのが日本のホラー映画といえる。扉の音や水の音、殺人シーンの省略、何気ない日常を丁寧に演出するなどの手法を駆使して人々に精神的恐怖を与えていく。」

 ここでペニス三兄弟が話し出す。

「それに対し、海外のホラー映画では宗教的な思想が含まれているものが多いです。キリスト教などのでは悪魔や魔女を悪役のキャラクターとして用いているのが印象的です。だから、海外のホラー映画を理解するにはその土地の宗教を理解しないと本当の怖さは分からないのです。

また、海外のホラー作品は幽霊が人々に直接的な恐怖を与えることが多く、精神的な恐怖を与える日本と一番異なる点といえます。」

「じゅあ、日本のホラー映画と海外のホラー映画はどちらが怖いと思う?」と、ちんぽ三兄弟がペニス三兄弟に尋ねた。

「断然に日本のホラー映画の方が怖い!!!

なぜなら、海外のホラー映画は観ている間だけ怖いんだが、日本のホラー映画は鑑賞している時だけでなく、その後の生活においても恐怖がしばらく残り続けるところがある。これが海外の人に恐怖を与えるんだな。」

なるほど、日本のホラー映画は精神的恐怖を与え、海外のホラー映画は直接的な恐怖を与えることが分かりました。

 

以上の長い話を受けて、巻頭に述べた怪談ストリップにつながっていったのでした。

 

                                    おしまい

 

 

 

 

 

ストリップ童話『ちんぽ三兄弟』

 

□第20章 チコちゃんに𠮟られるの巻

~竹宮あんさん(まさご座所属)に捧げる~

 

 

第1話 チコちゃんがやってくる

 

 ある日、劇場に、いま話題沸騰中のチコちゃんがやってくるという連絡が入り、劇場関係者がひっくり返るほどの大騒ぎとなった。つい先日も、日本ちんこまんこ学会がやってきたばかりなのに、今度は天下のNHKがやってくるのだから、それはそれは大変なこと。

 そういえば、最近、NHKでストリップの特集が取り上げられたな。‘スト女’と呼ばれるストリップ女子の台頭が、ひとつの社会現象化しているという話だった。

 もしかしたら、ちんぽ三兄弟もNHKの特集になるのかも・・・そんなバカな!?

 

なぜ、チコちゃんがストリップ劇場にやってくるのか。5歳のチコちゃんがまさか踊り子になりたいわけでもないだろう。また、特に取材のためでもないようだった。チコちゃん自身がストリップに興味をもっているらしい。

そもそも大きな声では言えないが、チコちゃんの着ぐるみの中には、男性の木村祐一が入っている。チコちゃんの声は、実はボイスチェンジャーで変換させた木村祐一の声なのだ。説明するまでもなく、木村祐一(1963年2月9日生 (現在56歳))は、日本のお笑いタレント、俳優、放送作家、料理愛好家、コラムニスト。 京都府京都市下京区出身。吉本興業所属。通称「キム兄」。完全なるおじさんが5歳のチコちゃんを演じている。だから、ストリップに来たくなる気持ちは分かる。(笑)

 

 いざチコちゃんがやってくるのは具体的にいつなのか分からなかった。チコちゃんも人気者になり、スケジュール調整が難しいんだね。

 チコちゃんは突然、劇場に顔を出した。

 たまたま、ちんぽ三兄弟がいたのだが、彼らは前日夜更かししていたのか、三人揃ってかぶり席でうとうとしていた。

 そこでチコちゃんの決め台詞が飛び出た。「ストリップをボーっと観てんじゃねーよ!

 ちんぽ三兄弟は飛び起きた!チコちゃんの真っ赤になった大きな顔がそこにあった。

 番組のチコちゃんの決め台詞「ボーっと生きてんじゃねーよ!」は、タイトルロゴに描かれた「Don’t sleep through life!」の意訳であり、たしかにsleep寝るな!と言っている。

「お姐さんが一生懸命に踊っているのに眠るとは不届き千万!!!」

  チコちゃんの激怒した顔に、ペコペコ謝るちんぽ三兄弟。「謝るのは私ではなく、お姐さんの方だ!」とチコちゃんは言う。完全にチコちゃんのペースにはまりました。

 やれやれ、ちんぽ三兄弟にとって最悪の出だしとなってしまったな。(笑)

 

 チコちゃんは、定例の番組出演者を連れてやってきていた。

まずはレギュラー解答者の岡村隆史(ナインティナイン)。アシスタントの塚原愛(NHKアナウンサー)。

次に、ナレーションの森田美由紀(NHKアナウンサー)。森田アナのナレーション「今こそ全ての日本国民に問います」「そんなことも知らずに、やれ○○だとか、○○などと言っている日本人のなんと多いことか」という、「全国民」に対して上から目線で淡々と毒を吐くスタイルは最高だ。水戸黄門の印籠を見る気分になる。

そして、どうしても外せないカラスのキョエちゃん。番組後半で視聴者からのお便りを紹介するコーナー「ひだまりの縁側で…」に登場し、視聴者からの手紙を届けるカラスで、年齢・性別は不明。別名「江戸川の黒い鳥」。当初は「バカー!」とだけ鳴いていたが、レギュラー放送後は回を重ねる毎に多くの言葉を喋るようになった。更には歌も歌えるようになっており、2019年4・5月放送の『みんなのうた』では、キョエちゃんが歌う「大好きって意味だよ」(作詞・作曲:槇原敬之、編曲:本間昭光)が放送されている。この歌はいいよー♪

 

 さてさて、番組の定例メンバーが揃ったところで、いつものようにチコちゃんの質問が飛び出していく。今回のゲスト回答者には、ちんぽ三兄弟とまんこ三姉妹が選ばれた。

 いざ、質問は何か?  

 第1問目は「なぜ、この世には、ちんぽとまんこが存在するのか?」

 質問はある意味、想定の範囲内だった。ところが、ちんぽ三兄弟とまんこ三姉妹から一言も出ない。・・・沈黙が続いた・・・

 チコちゃんは怒った。「おまえらのちんぽ頭には脳みそが入ってないのか!?」

「だって、そんなこと考えたこともないもん。」とちんぽ三兄弟は口をそろえる。まんこ三姉妹も頷くだけ。

 チコちゃんの顔が大きく真っ赤に膨れ上がった。「おまえら、ボーっと生きてんじゃねーよ!」という決め台詞が炸裂!!!

森田アナもあきれ顔。「今こそ、ただ観るだけで満足している全てのストリップファンに問います。そんなことも知らずに、ちんぽを単におしっこするためだけのものと思っている男性のなんと多いことか」

カラスのキョエちゃんも、ちんぽ三兄弟に向かって「バカー!」と鳴いていた。ちんぽ三兄弟はぐうの音も出なかった。

 

 第2話からは、質問編に入る予定でしたが、これでは埒が明かないので、ここで一旦お開きにします。

 

                                    おしまい

 

 

 

 

ストリップ童話『ちんぽ三兄弟』

 

□第53章 つるっばげ妖怪大集合の巻

                                         

 

  漫画好きの人でトキワ荘のことを知らない人はいないだろう。

トキワ荘(トキワそう)は、東京都豊島区南長崎三丁目に、1952年(昭和27年)から1982年(昭和57年)にかけて存在した木造2階建アパート。手塚治虫、藤子不二雄、石ノ森章太郎、赤塚不二夫ら著名な漫画家が居住していたことで知られ、漫画の「聖地」と呼ばれる。

 このたび、豊島区によって復元施設「豊島区立トキワ荘マンガミュージアム」が同区の南長崎花咲公園内に建設され、2020年7月7日(火)に開館の運びとなった。

 これに先立ち、今や亡くなった漫画家たちの亡霊がこのトキワ荘に集まってきた。

 最初に、お化けとして有名なキャラクター、つるっぱげに毛が三本の「オバケのQ太郎」が現れた。言うまでもなく、藤子不二雄の初期の代表作である。『週刊少年サンデー』1964年6号 - 1966年51号に掲載。ごく普通の家庭に住み着いた、1匹の間の抜けたオバケが引き起こす騒動を面白おかしく描いた藤子流生活ギャグ漫画の原点である。後にアニメ化され、「パーマン」そして今や世界的人気の「ドラえもん」と続くわけだ。これらのキャラクターは、まさしく私の多感な少年時代を色濃く飾ってくれた。私は人生の大切なことはすべて漫画から教えてもらったと云っても過言ではない。

 タイトル「オバケのQ太郎」について、藤子Fと藤子Ⓐは当時作ったアニメスタジオ「スタジオ・ゼロ」へ小田急線で通勤中に小田急→オバQ→「オバケのQ太郎」というタイトルを思いついたとインタビューで語っている。

 この漫画は大当たりし、当時オバQブームと呼ばれる社会現象を巻き起こした。

当初は、藤子FがQ太郎、藤子Ⓐが正太、北見けんいちが背景、石ノ森章太郎とつのだじろうがその他の人物を描いていた。オバケのQ太郎の漫画の中で石ノ森や赤塚の作品のキャラクター(『おそ松くん』の六つ子やチビ太など)が度々登場していたのはこのためである。

こうした経緯もあり、「オバケのQ太郎」が最初にトキワ荘再建に現れたのもよく分かる。

 

「オバケのQ太郎」は、せっかくなので他にもお化けキャラを集めようかと思ったが、全員そろいそうにないと思い、つるっぱげキャラを集めることに切り替えた。

そこで、次に現れたのが、赤塚不二夫作品からチビ太(『おそ松くん』に登場)。身長60センチの小柄な男児で、坊主頭のてっぺんに髪の毛が1本生えている。「ケケッ」と笑いながら、よくおでんを食べている。よく六つ子にいじめられているが、感動の名作の主人公になることが多く、ある意味「おそ松くん」の影の主役とも言われている。

手塚治虫作品からは、「三つ目が通る」の主人公・写楽保介が現れた。彼も立派につるっばげである。彼は三つ目族の子孫で不思議な力を持っている中学2年生。いつも額に大きなバンソウコウを貼っている、まるで幼い子どものように純真な少年。ところが、ひとたびバンソウコウがはがれると、その下から第三の目があらわれて、たちまち、恐ろしい超能力を発揮する悪魔のような三つ目人になり、古代史にまつわる難事件に立ち向かっていく。

 

つるっぱげが集まり、みんなは意気投合した。みんなで遊びに行こうという話になった。さて、どこに行くか?

つるっぱげは、やはり男性ホルモンが強いからであり、彼らは性的に旺盛である。

たまたま、オバケのQ太郎がストリッパーのじゅんこを連れてきていた。二人は大の仲良し。そこで、集まったみんなをストリップ劇場に連れて行くことにしました。

ストリップと聞いて、トキワ荘仲間ではない長谷川町子作品「サザエさん」から磯野波平が現れ、同行することになる。ハゲ頭に一本だけある髪の毛が波平のトレードマークである。ちなみに彼は機嫌が悪かった。「くだらないことをやりおって!」と叫んでいる。事情を聴くと、世田谷区桜新町に設置されたサザエさん一家の銅像で、波平さんの髪の毛が抜かれる事件が起きたとのこと。私には大事な髪の毛を悪戯され怒る気持ちがよく分かる。

 

ストリップ劇場への入場時、ちょっとトラブル発生。

背の低いチビ太と写楽保介は、入場時に子供と間違えられて入場を断られそうになった。それでチビ太が怒って「てやんでぇバーローちくしょーっ!」とべらんめぇ口調になると、受付嬢は慌てて入れてくれた。これで一瞬、機嫌を損ねたチビ太だったが、中に入ると常連のレレレのおじさん(『天才バカボン』に登場)がいて、「おでかけですか、レレレのレー?」と声をかけられて機嫌を直した。彼は集合写真が大好きである。二人は禿げ頭仲間でもあり気が合う。

 

劇場に入ったら、禿げ頭客がたくさん。ストリップは男性ホルモンの盛んなお年寄りばかりですなー笑

その中に、つるっぱげ妖怪が二人いた。

一人は、身体の大きな海坊主。もうひとりは、瓢箪鯰(ひょうたんなまず)のように掴まえ所が無い老人ぬらりひょん。二人はもともと海の仲間らしい。海坊主は亡霊のように現れては船を沈める。ぬらりひょんは、タコかクラゲが化けたものらしく、頭大の玉状のもので、船を寄せて浮かんでいるところを取ろうとすると、ヌラリと外れて底に沈み、ヒョンと浮いてくる。これを何度も繰り返して人をからかうという。岡山県の民間伝承では海坊主の一種と言われている。(秋田県の民間伝承では百鬼夜行の一員とされる)

二人ともいつのころからか陸に上がり、今や劇場の常連になっている。ぬらりひょんはその老人としての威厳からか「妖怪の総大将」とされている。

彼らは、ストリッパーのじゅんこに挨拶し、そして禿げ頭仲間たちを大歓迎した。

踊り子たちは、彼らが客席に並ぶと、照明効果がいいのか、ステージでハッスルする。

 

                                    おしまい

 

ストリップ童話『ちんぽ三兄弟』

 

□第32章 怪談話が続く!の巻

 

 

 北の劇場から帰ってきたちんぽ三兄弟たちの面々は、しばらく怪談話をしながら戦々恐々としていた。

「おい、ある劇場で、踊り子が舞台から落ちて怪我をしたらしいぞ。彼女は、落ちた瞬間は痛さより恥ずかしさが先行し、またステージをしっかりやり遂げなければいけないという気持ちが先立ったせいか、痛さを感じなかったようだ。ところが、落ちた時に足の内ももを擦り、そこはざっくり割けて血が流れていた。彼女はその血を見て卒倒し倒れた。彼女は救急車で運ばれて何針も縫う治療を受けたとのこと。その傷跡が今でも痛々しい。」

「どうして落ちたのかな?」

「それが、彼女が言うには、ステージで踊っている最中に、一瞬、意識が飛んだらしい。俺はその話を聞いて、きっとステージの上を妖怪がすーっと通り過ぎたんだと思ったよ。」

 聞いている連中がぞくっ!とした。

「しかも、その翌週の話。落ちた踊り子と同じ所属のお姐さんがその劇場に出演したとき、楽屋の階段から落ちて怪我をしたらしい。どうも、ある所属の踊り子達はその劇場から呪われているみたいだ。」

「しかし、その後は災難はなくなったよ。もしかして、怪談というより階段の方の問題じゃないのか。」

「そうかもしれない・・・」

 

 ともかく、ちんぽ三兄弟の胸騒ぎは収まらない。

 ステージに踊り子さんが現れる度に大声をあげる。

パイパンだと「わーっ! 妖怪のっぺらぼうが現れたー!!!」と騒ぐ。毛が多いと「わーっ!妖怪けむくじゃらだー!!!」と叫ぶ。

「目と鼻のないのっぺらぼうなのに口はあるなー。こりゃ口裂け女だぁー!!!」

「お尻の穴が目のように光っているよ。あれは水木しげる漫画に出ていた‘尻目’というお化けだよ~」

「こわい!こわい!女はこわいよー!」と三人は声高に叫ぶ。

しかし、三人は騒いだところで逃げる様子はない。むしろ妖怪に立ち向かう感じで真剣にあそこを睨みつけている。

「よし、妖怪封じのおまじないとして、その妖怪をポラの中に封じ込めてくれよう!!!」

 そう言って、三人は片っ端からあそこのポラを撮りまくった。

 撮り終えて、三人はふぅーっとため息をつく。

「“まんじゅうこわい”の落語を知ってるかな。こわいと思うものは食べちゃえばいいんだよ。」

「そう“おまんちゃんこわい”作戦だ。さすがにおまんちゃんを食べるわけにはいかないのでポラを撮るという作戦だな。」

 三人はにやりと得意げな顔をした。

                                    おしまい

 

 

 

【参考】出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 

■まんじゅうこわいは、古典落語の演目の一つ。

<あらすじ>

暇をもてあました街の者が数名集まり、それぞれ嫌いなもの、怖いものを言いあっていく。「クモ」「ヘビ」「アリ」などと言い合う中にひとり、「いい若い者がくだらないものを怖がるとは情けない。世の中に怖いものなどあるものか」とうそぶく男(上方では「みっつぁん」)がいる。他の男が「本当に怖いものはないのか」と聞くと、うそぶいていた男はしぶしぶ「本当はある」と白状する。「では、何が嫌いなのか」と念を押され、男は小声で「まんじゅう」とつぶやく。男はその後、「まんじゅうの話をしているだけで気分が悪くなった」と言い出し、隣の部屋で寝てしまう。

残った男たちは「あいつは気に食わないから、まんじゅう攻めにして脅してやろう」と、金を出し合い、まんじゅうをたくさん買いこんで男の寝ている部屋へどんどん投げ込む。目覚めた男は声を上げ、ひどく狼狽してみせながらも、「こんな怖いものは食べてしまって、なくしてしまおう」「うますぎて、怖い」などと言ってまんじゅうを全部食べてしまう。一部始終をのぞいて見ていた男たちは、男にだまされていたことに気付く。怒った男たちが男をなじり、「お前が本当に怖いものは何だ!」と聞くと、

「このへんで、濃いお茶が1杯怖い」。