ストリップ童話『ちんぽ三兄弟』

 

□第48章 海外妖怪「アナベル人形」「チャッキー人形」登場の巻

                                         

 

 ちんぽ三兄弟がいつものように妖怪話をしていた。最近は日本の妖怪だけでなく、海外のホラー映画もよく観ているようだ。

「ぼくは前から海外のホラー映画には興味があって、エクソシスト・シリーズやオーメン・シリーズはよく観ていたんだ。最近の海外ホラー映画と言ったら死霊館シリーズがよく出来ていて面白いよ!」

 死霊館シリーズ(しりょうかんシリーズ)は2013年に脚本家のチャド・ヘイズとケイリー・W・ヘイズが創始したホラー映画のシリーズである。超常現象研究家のエド&ロレイン・ウォーレン夫妻が遭遇した事件を題材にしている。

本シリーズ誕生のきっかけとなったのは、『死霊館』のプロデューサーを務めたトニー・デローザ=グランドが、ロレイン・ウォーレンのインタビュー音声を夫のエドから聞かせてもらったことであった。それは『死霊館』公開の20年以上も前のことであった。デローザ=グランドはその音声と視聴後の議論を録音していたのである。議論も終わりに近づいた頃、エドの「私たちの経験を映画にする以外に、私たちは世間に対して何も為し得ないでしょう」という言葉を聞いたデローザ=グランドは、その場で夫妻の経験を映画化する構想について熱く語ったのだという。

本シリーズの始まりは『死霊館』(2013年)。本作は2013年7月19日に北米で封切られ、批評家と観客の双方から絶賛され、大ヒットを記録した。その後、『死霊館 エンフィールド事件』(2016年)、『The Conjuring: The Devil Made Me Do It』(2020年)と続く。

「この死霊館シリーズから出てきたアナベルという人形。これがスピンオフしてアナベル・シリーズもできているんだ。これも面白い。」

『死霊館』の興行的成功を受けて、スピンオフ作品の製作が開始された。その第1作として、『死霊館』に出てきたアナベル人形の由来に焦点を当てた映画が製作されることとなった。『アナベル 死霊館の人形』(2014年)、『アナベル 死霊人形の誕生』(2017年)、そして『アナベル 死霊博物館』(2019年)と続いている。

「他にも、この死霊館シリーズからのスピンオフ作品として、『死霊館のシスター』(2018年)もあるし、『ラ・ヨローナ〜泣く女〜』(2019年)もすごく面白かったよ。」

『死霊館のシスター』(2018年)は『死霊館 エンフィールド事件』に登場した悪魔の尼僧、ヴァラクに焦点を当てたスピンオフ映画である。これもヒットしたので第二作が近々公開予定。新たにシスターシリーズとなる。

 『ラ・ヨローナ〜泣く女〜』(2019年)は当初、単発作品として宣伝されたが、『アナベル 死霊館の人形』に登場したペレス神父が再登場しており、後に本作が死霊館シリーズに属する作品であることが明かされた。

 

「この死霊館シリーズとは別なんだけど、ある踊り子さんからチャッキー人形を教えてもらったんだ。その映画『チャイルド・プレイ』(リメイク版)を観て一発ではまったよ。」

『チャイルド・プレイ』(Child's Play または Chucky)は、アメリカ合衆国のホラー映画のフランチャイズであり、ドン・マンシーニ発案による7本のオリジナルシリーズと2019年公開のリメイク版が製作された。シリーズではブードゥー教の秘術によって死から免れるために「グッドガイ人形」に魂を移したシリアルキラーのチャッキーに焦点が当てられる。第1作は『チャイルド・プレイ』(1988年)。続いて、『チャイルド・プレイ2』 (1990年)、『チャイルド・プレイ3』 (1991年)、『チャイルド・プレイ/チャッキーの花嫁』 (1998年)、『チャイルド・プレイ/チャッキーの種』 (2004年)、『チャイルド・プレイ/誕生の秘密』 (2013年)、『チャイルド・プレイ 〜チャッキーの狂気病棟〜』 (2017年)、そしてリメイク版『チャイルド・プレイ』 (2019年)と続いている。特に、映画1作目、2作目、4作目は興行的に成功を収めている。

「映画は最初が当たると次々とシリーズ化されるよね。映画の他にも、コミック、テレビゲーム、タイアップ商品、アトラクションなどの様々なメディア展開が行われるから凄いよね。」

「更に、このチャイルド・プレイシリーズの創始者であるドン・マンシーニはアナベル人形とチャッキー人形が共演するクロスオーバー作品の製作に意欲を示しているというから、これからの展開にも目が離せない。ホラー映画って本当に凄いよね。」

 

 ちんぽ三兄弟が海外ホラー映画の話に盛り上がっているところに、ひょっこりペニス三兄弟が現れた。

 ペニス三兄弟は一時、ちんぽ三兄弟のライバルとして活躍していたが、プッシ―ファイブが帰国していなくなったのを機に劇場に来なくなっていた。仕事の関係もあったようだ。そんな彼らがまた仕事の関係か、日本にやってきて劇場に顔を出した。ライバルとは云え、同じストリップ仲間である。会えば意気投合する。

ペニス三兄弟はあいさつ早々、おもしろい話をし出した。「最近、ちんぽ三兄弟が妖怪ブームと聞いてきたよ。そこで、君たちに海外の面白いものを紹介するよ。」

 なんと、彼らはアナベル人形とチャッキー人形を持参していた。どちらも一見かわいい普通の人形なのだが、よく見ると目つきが怖い。ひぇぇー

 もう説明するまでもなかった。ちんぽ三兄弟とペニス三兄弟はストリップの昔話に加え、ホラー映画の話で盛り上がりました。とさ

 

                                    おしまい