DX東寺の踊り子・埃さんについて、2020年6月結の京都DX東寺での公演模様を、演目「昭和アイドル」と新作「お願いマッスル!」を題材に、「コロナ明けの変貌」という題名で語ります。

 

2020年6月結の京都DX東寺に6/28,29の二日間通う。

その週の香盤は次の通り。①竹宮あん(まさご座)、②レイ(DX東寺)、③埃(DX東寺)、④夢乃うさぎ(晃生)〔敬称略〕。今週はコロナ明けで四人香盤。23日まで瀬能優さんが出演されていたが、本人の事情により24日からレイさん(DX東寺所属)が代演となる。

埃さんと会うのは昨年12月のここDX東寺ぶりになる。コロナ自粛前に出演予定されていたので絶対に会おうと思っていたら、突如コレナ自粛期間に入ってしまい会えなくなり、なんと半年ぶりの再会となった。漸く会えたという実感。

今週の東寺では四個出し。デビュー作「ジャングル」、1周年作「くらげ」、演目「昭和アイドル」、そして新作「お願いマッスル!」。

私は、演目「昭和アイドル」新作「お願いマッスル!」は初めて拝見した。ちなみに新作「お願いマッスル!」は6/27から初出ししたばかりのほやほやの作品。

二つの作品を初めて拝見できただけでも京都まで足を伸ばした甲斐があったというもの。

早速、二作品を私なりに紹介する。

 

演目「昭和アイドル」はまさしく我々おじさん世代に向けた作品。おじさん達が青春時代(学生時代)にリアルタイムで聴いてきた歌謡曲なのでメロディが身体に沁みついている。おじさんウケする作品として大切な手駒になったね。

最初に、赤と白のミックスしたワンピースドレス姿で登場。白い手袋に白いブーツ。昭和のアイドルを象徴している。

ショートヘアに白い髪飾りがよく似合っている。純金のイヤリングがきらり☆

音楽に合わせ、楽しく踊る。途中でピアニカの演奏を披露。上手に弾けて拍手喝采。

一曲目は、キャンディーズの「年下の男の子」。 1975年発売。作詞:千家和也/作曲:穂口雄右。

(歌い出し)♪「真赤なリンゴをほおばるネイビーブルーのTシャツあいつは あいつはかわいい年下の 男の子...」

 二曲目は、ピンク・レディーの「S・O・S」。1976年リリース。ピンク・レディー の2枚目のシングル。作詞:阿久悠、作曲:都倉俊一。

(歌い出し)♪「 ... SOS SOS ほらほら 呼んでいるわ今日もまた 誰か乙女のピンチ うっとりするような夜に ついついおぼれ...」

私が高校時代に聴いていた曲が続いたところで、一旦、暗転し着替える。

懐かしいラジオ・チャンネルの音。勉強しながら聴いていた深夜ラジオを思い出す。

刺繍入りの白いベビードール。肩紐で胸から下を吊るし、裾は膝上丈。胸元と裾にフリル付き。同じく髪飾り。

音楽がノリノリ系から、しっとり系に移る。懐かしいシモンズの曲が二曲続く。

三曲目は、名曲「恋人もいないのに」。1971年発売。作詞:落合武司/作曲:西岡たかし.

(歌い出し)♪「恋人もいないのに 薔薇の花束抱いていそいそ出かけて 行きました空はいつになく 青く澄んで思わず泣きたく なるのです ...」

 私的には小学校高学年から中学入学にかけての頃なので、シモンズはアイドルというよりフォークの名盤という印象が強い。私にとっての昭和アイドルは一学年上だった森昌子、桜田淳子、山口百恵の中三トリオからになる。だから、シモンズについては詳しく知らない。少しネットで経歴を確認した。二人とももう67歳にもなるんだなぁ~

シモンズは田中ユミ、玉井タエの女性フォークデュオである。ともに大阪府出身で、いわゆる関西フォーク系に属する。 シモンズの名前は二人がファンであった「サイモン&ガーファンクル」のサイモン(Simon)をローマ字読みしたもの。

二人は高校時代からベッツィ&クリスのカバーなどを歌ってライブ活動をしていた。毎日放送ラジオの『ヤングタウン』のオーディションで合格。高校卒業後に上京しRCAレコードから「恋人もいないのに」でデビュー。デビュー曲は「あの素晴しい愛をもう一度」になる予定であったが、この曲は北山修と加藤和彦が唄うことに決まったため、急遽「恋人もいないのに」になった。この曲は60万枚を超える大ヒットとなり、1971年の第13回日本レコード大賞では新人賞を受賞した。しかし人気絶頂の1974年、玉井タエの後藤次利との結婚を期に休止した

1978年にテレビドラマ主題歌を歌うことによりに一時的に活動を再開するも、翌年の玉井タエの離婚により本格的に解散した。

100曲を超えるCM曲をうたっている。なかでも明治製菓(現・明治)のチェルシーのCMソング(作詞:安井かずみ、作曲:小林亜星)は有名である。

 大きなひまわりの花が三つ付いた長い茎を持って、裸足で踊る。そのまま盆に移動。

 白いパンティを左手首に巻く。パイパンが眩しい。

 アクセサリーとしてき、純金のイヤリング。ガラス系のネックレス。手の水色のマニキュア。

 ベッド曲は、シモンズの「ひとつぶの涙」。1972年リリース。作詞作曲: 瀬尾一三

(歌い出し)♪「あ~ひとつぶの涙で ふときづいたの 何となくちがうの きのうの私と あ~目にうつるもの がすべて美しく 何となく ...」

 立ち上がり曲は、伊藤咲子の「ひまわり娘」。作詞:阿久悠、作曲:LEVY SHUKI。

(歌い出し)♪「誰のために咲いたの それはあなたのためよ・・・」

伊藤咲子さんと言えば、1973年15才の時に、かの有名なオーディション番組の草分け「スター誕生!」でチャンピオンになり、翌1974年に「ひまわり娘」でデビュー。さきほどの中三トリオの妹分として活躍した。私的にも昭和アイドルの一人である。

 

 

次の新作「お願いマッスル!」を紹介する。

今週初出ししたということは、コロナ自粛期間中に自宅で作ったものだと推測される。コロナ自宅自粛期間中はみんなが運動不足になっており、その解消にと自宅でできるストレッチ体操などが奨励されていた。今回の作品は、まさしくコロナの産物なんだろうと思えた。選曲も、振付も自分でやったと話してくれた。

改めて、埃ちゃんの引き締まったプロポーションに感激した。この作品を創るに当たり、またステージで踊り続ける限り、自然と、ますますプロポーションに磨きがかかりそうだね。ステージが終わるとハアハアいっているので、かなりの運動量だ。私も埃ちゃんを見習いたいところだが、おじさんにはできない。おじさんとしては、元気な埃ちゃんのステージを観ているだけで満足する。(笑)

ともあれ、ステージ内容をご紹介する。

最初に黒い上下のジャージ姿で登場。髪は左右二つの三つ編みに。水玉のヘアバンド。音楽に合わせ、ストレッチ体操を始める。

一曲目は、「超ラジオ体操」。NHK「みんなで筋肉体操」で人気の谷本道哉が、年齢に関係なく、いつでもだれでも行える「ラジオ体操」にオリジナルのアレンジを加えたもの。

途中から上着を脱いで半袖の上半身になる。上着は腰に巻く。

二曲目は、TVアニメ「ダンベル何キロ持てる?」OPテーマ「お願いマッスル」。歌っているのは主人公の紗倉ひびき(CV:ファイルーズあい)&街雄鳴造(CV:石川界人)。2019年7月24日 発売!

 本作のタイトルはここから来ている。このアニメをネットで観てみた。INTRODUCTIONは次の通り。・・・「ひびき……お前、また太った?」 食べることが大好きな女子高生・紗倉ひびき(さくら・ひびき)の心に突き刺さった友人の非情な一言。 夏休みまでに絶対に痩せてみせるとダイエットを決意したひびきだったが、一人ではまともに運動も続けられない体たらく。こうなったらとひびきが足を運んだ先はトレーニングジムだった! そして入会したジムで同級生のカリスマ美少女生徒会長・奏流院朱美(そうりゅういん・あけみ)と出会ったひびきは、深くて楽しい筋トレの世界へ足を踏み入れることに……。

ちょっとエロ要素が入ってるはずなのに筋肉で押し潰されそうになる。(笑)

 さて、ステージの方は、ズボンも脱ぐ。下には半ズボン(パンツ)。白い靴下に白いシューズ。半ズボンを脱ぐと、変わった形をした黒いTバック。腕立て伏せを始める。

 音楽がストレッチ体操、エアロビ用の音楽が続く。

「Tremor (Original Mix)」。tremor とは(恐怖・病気・神経質などによる)震え, 身震いの意味。身体を反らす。ブラとパンツをずらすと性器がちらり。側転する。

次に「AEROSTER」。エアロ、ジャズ、ヒップホップ、コンテポラリーの要素が混じり合った、カッコよく、簡単でスタイリッシュな今までにないフリースタイルダンス音楽。

盆に移動。

ベッド曲は、Madonnaの2005年のヒット曲「Hung Up」。知ってる曲でノリノリになる。アルバム『コンフェッションズ・オン・ア・ダンスフロア』からの1枚目のシングル。マドンナの歴代シングルの中でも最高のセールスを記録、全世界で900万枚以上を売り上げている。マドンナの代表曲となった。

hang up とは、かける,つるすの意味。ベッドショーもストレッチぽく。

立ち上がり曲は、TVアニメ「ダンベル何キロ持てる?」EDテーマ「マッチョアネーム?」で締める。歌うのは街雄鳴造(CV:石川界人)。

 

2020年6月                           京都DX東寺にて

 

 

 

                                                                         2020.9

ストリップ童話『ちんぽ三兄弟』

 

□第61章 筋肉は裏切らない!の巻

                        ~埃さん(DX東寺所属)&kuuさんに捧げる~     

                                   

  

 ちんぽ三兄弟はステージを観て唖然とした。そして思わず中年太りしたお腹をさすった。

 踊り子さんがなんと筋トレを演目にしているのだ。エロ要素が入ってるはずなのに筋肉で押し潰されそうになる。(笑) ちんぽ三兄弟は苦笑い。

先にコロナをネタにした演目の話をしたが、これもコロナ禍の産物らしい。コロナ自宅自粛期間中はみんなが運動不足になっており、その解消にと自宅でできるストレッチ体操などが奨励されていた。これをネタにして、コロナ自粛期間中に自宅で作った作品らしい。

ステージで演じているのは、DX東寺所属の埃さん。ステージでかなり本格的に筋トレを行っている。ポラ撮影ではハアハアと息を切らしている。さらに、東洋の榎本らんさんが彼女らしいユニークな内容で筋トレを演じている。

 

その引き金になっているのは、TVアニメ「ダンベル何キロ持てる?」

原作サンドロビッチ・ヤバ子、作画MAAMによる日本の漫画作品。2016年8月5日から小学館のコミックアプリ『マンガワン』および漫画配信サイト『裏サンデー』にて連載中。

テレビアニメは2019年7月から9月までAT-Xほかにて放送されている。既にコロナ前からあったんだね。

さっそくこのアニメをネットで観てみた。INTRODUCTIONは次の通り。・・・「ひびき……お前、また太った?」 食べることが大好きな女子高生・紗倉ひびき(さくら・ひびき)の心に突き刺さった友人の非情な一言。 夏休みまでに絶対に痩せてみせるとダイエットを決意したひびきだったが、一人ではまともに運動も続けられない体たらく。こうなったらとひびきが足を運んだ先はトレーニングジムだった! そして入会したジムで同級生のカリスマ美少女生徒会長・奏流院朱美(そうりゅういん・あけみ)と出会ったひびきは、深くて楽しい筋トレの世界へ足を踏み入れることに……。

内容もいいが、このテレビの音楽がまたいい。OPテーマ曲「お願いマッスル」歌っているのは主人公の紗倉ひびき(CV:ファイルーズあい)&街雄鳴造(CV:石川界人)。2019年7月24日 発売!とEDテーマ「マッチョアネーム?」歌うのは街雄鳴造(CV:石川界人) 。この曲がいい感じにステージで使われて盛り上がっている。

 

冷静にコロナ明けのステージを拝見していると、たしかにコロナ太りしている踊り子とコロナ痩せしている踊り子がいる。家でゴロゴロしていると運動不足になって太るのが当たり前。そんな中、一日おにぎり一個で生活していたと言っていた踊り子もいた。それでは痩せるはずである。実際ほとんど動かないとお腹も減らず、私も一日一食の生活をしていたので、なんとなく分かる。

そういう中で、積極的に筋トレをやって鍛えるというのは立派なことである。

 

先ほどのTVアニメ「ダンベル何キロ持てる?」はコロナ禍前から話題になっているわけで、美容や健康志向から筋トレは、コロナ前からストリップ界でもよくやられていた。

先駆者はkuu(旧名 園田しほり)さん。1996年6月1日デビューの、芸歴25年の大ベテランである。私もストリップ歴21年になるが、その前にデビューされている方は今やずいぶん少なくなった。その中の貴重な一人である。最近お絵描きブームの私は、JUNさんからの紹介でkuuさんとも親しくなった。親しくなって改めてkuuさんを見ると、私が知っている20年前とほとんど変わっていないし、むしろ最新のkuuさんは若々しく可愛くなっている♡

いつも舞台の上に体重計を持ってきて客の前で体重を計っている。それを証拠にダイエットで50㎏を切ったからとファンからお祝いされていた。このようにファンの目を刺激材料にしているようだ。

そして、OPショーでは客の掛け声にあわせて最初に腹筋をし、次にファンと一緒になってストレッチ体操をしている。その中でも特筆されるのがOPショー「富士山」である。ファンもみんな運動不足で中年太りしているので、積極的に参加している。これがkuuファミリーなのである。

その輪は顔の広いkuuさんと仲良しの踊り子の間にも広がる。とくに仲良しのJUNさん。私はJUNさんの応援をしているので初めてJUNさんのOPショー「富士山」を見たときにはビックリ仰天。これを面白がって他の踊り子さんも真似している。誰もが健康増進には無関心でいられないもんね。これを楽しくやれるところがストレッチ体操のいいところ。

芸人のなかやまきんにくんが「筋肉は嘘をつかない」と言っている。

今、「筋肉は裏切らない」というキャッチフレーズ(NHK『みんなで筋肉体操』の筋トレ指導者・谷本道哉の決め言葉)が話題になっているが、この言葉を初めて聞いた時、なるほどよく言ったものだと大いに納得した。日々のトレーニングで苦労を積み重ね耐え抜いた分だけ、必ず鍛えられた筋肉がついて心と身体を豊かにする。自信もだんだんついてきて行動がアクティブになる。女は裏切っても筋肉はずっとそばにいるからね(笑)。

大切なのは初めの一歩だという。誰もが筋肉を付けたいと思ってもなかなか踏み出せない。そこをストリップで楽しくやってくれるkuuさんのストレッチ体操は素晴らしいことだと思う。いいきっかけにしたい。

 

                                    おしまい