これまで数回に分けてフォニックスについて

書いてきましたが、

 

 

フォニックスって

絶対に必要?目

 

 

 フォニックスに関する記事花 フォニックスを始める前に
花 どちらのフォニックス手法がいいの?
花 サイトワードについて

 

 

 

 フォニックスは音と文字を繋げるもの

 

絶対というわけではないですが、

 

 

 

低年齢であれば、

知っておくと、子どもにとって

英語が読みやすくなります。

 

 

中には、フォニックスを入れずとも

読み聞かせていたり

語りかけていたりしているうちに

自然に読めるようになってしまう子もいます。

 

 

でも低年齢であれば、

こういう子は珍しいと思います目

 

 

文字に対して敏感で

自分の中でルールを見出せる子は

もちろん いますが

そこまで多くはありません。

 

 

そういう意味でも、

多少でもフォニックスのルールを教えてあげることは、

 

読み始めの負担を減らすことになると思います。

 

 

 

 フォニックスの導入・付き合い方

 

 

 

フォニックス導入のタイミングとしては、

やはり語彙力がある程度ついて

発話が出てきてからではないでしょうか

(過去の記事『フォニックスを始める前に』参照)

 

 

そして、ある程度、読みに流暢さが出てくれば、

 

フォニックスルールは忘れてしまいますびっくり

 

忘れるというよりも、

意識しなくなる、という感じでしょうか。

 

 

車の運転をされる方は

想像できると思いますが、

 

最初の頃は、色んなことに意識を向けながら

一つ一つの動作を慎重にしますよね。

 

でも慣れてきたら、無意識でも

視線やらないからさ手足が反射的に動くようになる。

 

その感じに似ていると思います。

 

 

つまり、フォニックスのルールが定着したら

そこから どんどん推測しながら

新しく目にする単語を読むようになる

という感じでしょうかニコニコ

 

そういう意味でも

いつまでもフォニックス・ルールに

こだわって やる必要もなく、  

 

 

ある程度、英語を読み始めて

読みに流暢さが出てくれば

 

 

その流暢さを止めないためにも

ルールに戻る必要は あまりないと思っています。

 

 

 

下の動画は、昨日のもの。

ここ最近、Magic Tree House に夢中になっている娘が読んでいる様子です。

 

 

この動画での娘は、フォニックス・ルールのことは、一切 意識せずに読んでいると思われます。

 

たとえば、"gazed(じっと見る)"、"oak tree"といった単語(下写真 参照)

 

これを読んでいるときに、

 

  • gaze =「eが言葉のお尻についてるから、一つ目の母音は名前読みになる(エイ)

とか、

  • oak =「母音が二つ続いているから、二つ目の母音は読まずに、一つ目の母音は名前読みになる(オウ)

 

なんていうルールは考えずに

見た瞬間に、単語を認識し読んでいます。 

 

 

 

 

 フォニックスの導入はタイミングをみて

 

これは、繰り返し繰り返し

 

英文に触れることで

読みが自動化してきているから。

 

スピーキングと似ていますねニコニコ

 

 

 

でも土台になっているのは、やはり

3歳の頃に触れたフォニックスです。

 

娘の場合は、基本のアルファベットの音が

入った時点で、たくさん読むことを一緒にしただけで、

 

難しいフォニックス・ルールは

ほんの触り程度しか教えませんでした。

 

 

これも子どもの成長を見ながら

補助を調整すればいいのかなと思います。

 

 

 

ただ、フォニックスは目的ではありません。

 

あくまでも読み書きを助けるための手段です。

 

 

「今、導入してもいい頃かな?」

 

「本当に今 フォニックスをやる必要あるかな?」

 

 

・・・というように、

フォニックスの導入時期や必要性は、

 

子どもの言語成長や文字への関心度を

しっかりと考慮して

決めるとよいのかなと思います。

 

 

そして、多読に繋げたいのであれば、

やはり赤ちゃんからの本の読み聞かせも大切と感じますニコニコ

 

 

自分で読める本は増えましたが、

娘もまだまだ読み聞かせが大好きです音譜

 

 

 

 

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ここ数回に分けて

英語の習得順序について

書いてきましたが、

 

今日は3否定文について考えてみたいと思いますニコニコ

 

 

1 文法要素

2 質問文

3   否定文

 

 

 言語習得の順序花 言語習得の順序①:文法要素花 言語習得の順序②:質問文

 


質問文も分かり易い順序で習得すると書きましたが、


否定の言葉(negation)も同じように、

幼児期の早い段階から見られるそうです。


 

子どものイヤイヤを経験されている方は

想像しやすいかと思いますが

 

この時期は、親も否定語を使うことが多いというのも理由の一つ。

 


危ないことをしたり、

注意する行動が多くなる時期でもありますよね笑い泣き過去の記事『語りかけ:Noを少なく』)

 

早い子は1歳半ごろから始まり

長い場合は4歳ごろまで続くようですが、

 

イヤイヤ期の突入と同時に、

一気に否定(拒否する、反対する)の言葉を習得するようです。


 

下が否定の言葉の習得順序です。

 

  1. “no”単体か、言葉の頭に”no”を付けるNo go. No cookie. No comb hair.)
  2. 文が長くなり、主語が含まれ、動詞の前に否定語(Daddy no comb hair.)
  3. “can’t”や”don’t”など、”no”以外の否定語を使う(I can’t do it. He don’t want it.)*ただし、主語や時制による否定語の変化はまだない
  4. 主語や時制に合わせて、正しく否定語を変えられる(You didn’t have supper. She doesn’t want it.)*ただし、否定の重複など、まだ習得しづらいものもある(I don’t have no more candies.)

(Lightbown, P.M. & Spada, N. (2000) How Languages are Learned. New York: Oxford Press)

 

上の習得順序は、英語を母語とした子のもの

ですが、第二言語として英語を学習する場合も、

ほとんど同じようなパターンを辿るようです。

 

ただ、第一言語の影響を受けて、

一つのステージに長く留まることもあるようです目

 

④は、娘も何度も何度も間違えて

少し前にやっと言えるようになった部分。

 

I don't have any books now.

 

というように一致できるようになったのは

5歳になる前あたりでした。


 

それでも、「否定 + any」という文法は考えていないと思います。



繰り返し 繰り返し 色んな文脈で似た表現を耳にすることで、


「気付き(noticing)」が起こり、自分の中で「ルール化」していくのですニコニコ




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前回の記事では、

英語を習得する場合、

習得順序にはパターンがあり、

 

 

多くの場合はこのパターンに沿って習得していくと書きました。

 

 

習得順序を大きく3つに分け、

前回は 文法要素について書きましたが、

今日は2質問文について考えてみたいと思いますニコニコ

 

 

1 文法要素

2 質問文

3   否定文

 

 

 言語習得の順序花 言語習得の順序①:文法要素

 

 

 

質問文の習得順序は、

比較的 パターンを予測しやすいようですニコニコ

 

 

考えられる理由としては、

子どもの発話を促そうと

大人がたくさん質問をするから 

 

 

インプットとして入りやすい

…ということがあります。

 

 

なので下のように

概念的にも理解しやすい疑問詞(よく使う疑問詞)

 

習得順序も先です。

 

  • what(よく大人がする質問→"What's this?")
  • where(よく大人がする質問→"Where's daddy?)
  • who("Who's this?")
 

反対に、why/ when/ howと言った

概念的に理解しづらい疑問詞は

習得順序も後にくると考えられますニコニコ

 

 

下が質問文の発達順序です。

  1. 1語、または2、3語の文で語尾を上げる(Cookie? Mommy book?)
  2. WhatWhereを使った質問(What’s that? Where’s daddy?)*ただしチャンクとして使っている
  3. 平叙文で語尾を上げる(You like this? I have some? Why you catch it?)
  4. Can〜?/ Is〜?/ Why〜?を使って質問文を作る(Can I go? Is that mine?)*ただし語順が変わることは認識していない(Why you don’t have one?)
  5. 主語と助動詞の倒置し、Doを用いる(Do you like ice cream?)*ただし、Where使って質問できても、倒置はできない(Where I can draw them?)
  6. 大体の質問文は作れる*ただし、従属節で疑問詞が出てきても、平叙文の語順に直せない    (I don’t know why can’t he go out.)

(Lightbown, P.M. & Spada, N. (2000) How Languages are Learned. New York: Oxford Press)

 

①〜③は、

比較的 スムーズに習得できそうなイメージですが、

 

難しいのは⑤と⑥あたりでしょうか目

 

娘もここ一年くらいで ようやく語順を間違えずに言えるようになりました。

 

②の赤字で書かれている「チャンク(chunk)」について少し補足説明を。

 

チャンクとは、意味のある語句のかたまりのこと。

 

たとえば、大人が子どもに、"What's this?これ何?)"と聞くとします。

 

その時、子どもは意味は理解していても

下のように"what"を単独では認識していません。

 

what  is  this

 

その代わりに、上の質問文を

一つの音のかたまりとして捉えています。

 

/wazðis/(ワッツディス)= 「これ何?」

 

 

こうやって、耳から

英語を習得する場合は、

 

初めは チャンク(意味のある語句のかたまり)

として英語を理解します。

 

それが、段々と語彙が増え

認知能力が上がってくることで

 

"what"の意味を理解し、

 

語句一つ一つを理解できるようになるのですニコニコ

 

 

そうやって、複雑な文章を作れるようになる。

 

その過程では、もちろん繰り返しインプットが与えられる必要があります。

 

そしてそのインプットに気が付き

間違いをたくさんします。

 

そうやって、間違いをたくさんしながら

習得に至るのですね爆  笑

 

 

右差し 『言語習得の順序③:否定文』につづく

 

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WordPressの方では繰り返し

書いてきた内容ですが、

 

こちらでも英語における

言語習得の順序について

整理して書いてみたいと思いますニコニコ

 

 

言語習得理論でよく言われるのが、

習得順序にはパターンがあり、

 

多くの場合はこのパターンに沿って習得していくということニコニコ

 

 

Developmental Sequences(発達順序)と言われています。

 

 

つまり、三人称単数の-s、進行形の-ingなどの

 

文法要素は段階を踏んで習得していくということ。

 

 

そしてこういった表現の習得は、

子どもの認知能力の発達とも大きく関わっていると言われています。

 

 

例えば、2、3歳で”in the morning“や”two years ago" などの表現を使っていても、

 

時間の概念は理解していないこともあり、

 

完全には習得しているとは限らない ということ。

 

 

下で書く習得順序は、

英語を母語としている子のもの。

 

でも興味深いのが

 

他言語を母語とする子どもが

英語を学習した際の言語発達を

研究した結果、

 

言語背景が異なる学習者同士でも

習得順序は似ているということが分かったそうです目

 

 

そのため、下の順序と同じような

言語成長を辿らなくても、

 

バイリンガル育児をしている家庭は

ある程度 参考になるのではないかと思います音譜

 

習得順序を大きく3つに分けて考えると分かり易いようです。

 

1 文法要素

2 質問文

3  否定文

 

今日は 1 文法要素について。

 

下が、Grammatical morphemes(文法的に意味を持つ最小の単位)の発達順序です。

 

  1. 現在進行形の -ing(Mommy running
  2. 複数形の -s(two books
  3. 過去形の不規則変化(Baby went
  4. 所有格の ‘s(Daddy‘s hat)
  5. 連結動詞(Annie is a nice girl)
  6. 冠詞 the/a
  7. 過去形の規則変化 -ed(She walked
  8. 三人称単数 -s(She runs
  9. 助動詞(He is coming)

(Lightbown, P.M. & Spada, N. (2000) How Languages are Learned. New York: Oxford Press)

 

こういった順序を踏んで

言語を習得していくということが分かれば、

 

子どもが間違った表現をしていても

 

「あれ、また間違えてるショボーン」と思うのではなく、

 

言語成長の過程なんだな照れ

と思うことができると思います。

 

たとえば 子どもが

 

"I goed to school yesterday."

 

と言ったとします。

 

これは単純に「間違い」なだけではなく、

規則動詞の -edを習得したサインでもあるのですおねがい

 

それを不規則動詞の go に当てはめただけ。

 

この間違いは、それまで "went"を使えていたとしても、起こることがあります。

 

立派な言語成長の証ですニコニコ

これは英語ネイティヴの子もよくする間違いなのです。

 

興味深いのが ③過去形の不規則変化(went/ brought)の習得。

 

⑦の過去形の規則変化よりも 習得段階が前です。

 

これは、子どもの認知能力に関係すると考えられます。

 

年齢が低ければ、「過去のことだから、動詞の活用を変化させる」とは考えていません。

 

つまり、"go" と"went" を、現在形過去形として捉えているわけではなく、

 

「りんご」と「オレンジ」のように別の物として捉えている可能性がありますびっくり

 

だから、音として覚えやすい不規則変化の習得が前に来ているのかもしれませんね爆笑

 

そして ⑤や⑨の be動詞助動詞の習得。

 

習得順序としては 後の方に来ていますね。

 

大人の学習者でも話していて抜かす方が少なくないですが、

それだけ習得に時間がかかるということですね目

 

 

このように、言語使用における間違い

習得の過程を表す大切なサイン音譜

 

そうやって子どもの言語成長を

客観的に観察できるようになれば

 

バイリンガル育児も より楽しめる気がしますニコニコ

 

 

右差し 『言語習得の順序②:質問文』につづく

 

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以前、バイリンガル育児における

言葉のマナーについて書きましたが、

 

 

今日は否定形を少なくする表現

について考えてみたいと思います。

 

 

 語りかけについて花 語りかけ:英語とマナー①
花 語りかけ:英語とマナー②

 

 

娘がイヤイヤ期の真っただ中だった

2歳前から2歳過ぎの頃、

 

わたしの語りかけも それに影響され、

"No"否定が多いものでした。

 

  • No running!(走らないで)
  • No pushing!(押さないの)
  • No hitting!(叩かないの)
  • Stop whining.(ぐずらないの)
  • Stop screaming.(叫ぶのやめて)
 
というのも、当時の娘は 何をしても嫌がり
道ばたに大の字になって大泣きすることも多く
 
 
わたしも、
とにかく その場を解決したい思いで
 
 
ついつい こういう表現に
なっていたんですね。
 
 
でも娘が2歳過ぎだったでしょうか。
 
 
お友達に対して
強い口調で
否定語を使っているのを見て
ハッとしたのです。
 
 
"おーっ!No! Don't touch this!(ダメ!これに触らないで!)"
 
 
子どもは親の言葉を真似る
 
それを身にしみて感じた瞬間でしたあせる
 
 
それ以降は、
否定語(no〜/ Stop 〜ing/ Don't 〜)はなるべく使わず
 
 
代わりの表現を使うように心掛けるようになりました。
 
  • No running! 右矢印 Please walk.(歩いて)
  • No pushing/hitting! 右矢印 Please keep your hands to yourself.(手は体の横にね)/ Gentle hands.(優しくね)
  • Stop whining. 右矢印 I see that you're upset. Can you use your words?(イライラしているのは分かるよ。言葉を使って言える?)
  • Stop screaming. 右矢印 Can you use your words?(言葉を使って言える?)
 
"No"は 言語習得の順番でも 
早い段階で習得する言葉。
 
 
つまり子どもにとっても言いやすい言葉なのです。
 
 
なので、否定語を使った表現を大人がすれば
それは自動的に子どもも使うようになる
可能性も高いのですあせる
 
 
"No"を少なくするようになってからは
娘の癇癪も徐々になくなっていき
 
イヤイヤの時期は2歳半前には
すっかり終わっていました。
 
 
そして 娘も今は5歳5ヶ月。
 
赤ちゃんの頃よりも もっともっと複雑な感情も
芽生えてくる年頃。
 
そんな娘への語りかけは
 
アメリカ人の友人に薦められた この本を
参考にしています。
 

How to Talk so Kids Will Listen and Listen so Kids Will Talk

 
子どもの複雑な感情に寄り添い、
子どもも心を開きやすくなるような
語りかけの例が具体的に書かれています。
 
 
この本についてのレビューは
また次回 詳しく書きたいと思います照れ
 
 
 否定語についての記事花 Noを少なく
花 ネガティヴワードを避ける
 
 
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以前、フォニックスについて書きましたが、

今日はサイトワード(sight words)について考えてみたいと思いますニコニコ

 

サイトワードは、

読みの流暢さ理解度を左右する

とても大切な単語群です。

 

 

でもフォニックスの基礎知識があってこそ、

生きてくるものでもあるので、

 

ある程度 アルファベットの音が入るまでは

そこまで気にしなくてもいいと思いますニコニコ

 

 

悲しいかな、

本でよく目にする登場人物の名前は

ほとんどがフォニックス読みでは読めない名前笑い泣き

 

 

冠詞、人称代名詞、疑問詞など、

文章を読むときに必ず出て来る言葉も

フォニックス読みでは読めないものが多いです。

 

 

フォニックス用の簡単な本にでさえ、

サイトワードは結構 出てくるので、

 

そういう時は無理に読まそうとはせずに、

 

その都度 読み方を先に教えてしまうと

子どもの負担も少ないと思います。

 

 

 

そもそもサイトワードって何でしょうか?

 

 

"sight"は「視覚」という意味。

 

つまり、頻繁に目にし、

ぱっと見で理解しなくてはならない単語のことです。

 

 

英語には

フォニックスでは読めない単語が数多くあります。

 

 

サイトワードには

そういった単語も多く含まれます。

 

そのためサイトワードは、

フォニックス読みではなく、

その単語をまるごと覚える必要があります。

 

 

下がフォニックスとサイトワードの違い。

 

丸レッド フォニックス右矢印一文字一文字 発音する

丸ブルー サイトワード右矢印 単語をまるごと覚える

 

 

例えば、

 

who

does

 

と言った単語は、フォニックス読みしか知らないと、

 

who  → /w/  /h/  /o/ (ワ ハ オ)

does  → /d/  /o/  /e/  /s/ (ダ オ エ ス)

 

 

というように

一文字一文字 発音しようとしてしまいます。

 

そう読まないように、

初めから「この単語はこう読む」

と教えるのがサイトワードですね。

 

 

who  → [hu:] (フー)

does  → [dəz](ダズ)

 

 

サイトワードを導入するにあたり、

下のようなものを活用すると便利です。

(②と③に関しては、数多くあるのでここでは代表的なもの1種類だけ載せます)

 

① サイトワードのリストドルチ博士がまとめたリスト/ フライ博士がまとめたリストJolly PhonicsのTricky Word List

 

② フラッシュカード

 

 

トレンド フラッシュカード 目で見て学ぶことば レベルA 英単語 カードゲーム T-23027 "3.1"" x 5.3"""

 

 

 

③ サイトワードのリーダー本

 

 

Sight Word Readers: Learning the First 50 Sight Words is a Snap!

 

 

 

導入する時期はいつ頃がいいのか?

 

これも 子どものサイトワードへの関心度や

言語成長のスピードも違うので、

一概にいつがベストとは言えませんが、

 

 

アルファベットの小文字を理解できて、

基本的な音(letter sounds)が入ったあたり

だと、混乱も少ない気がします。

 

 

娘の場合は、①も②も使いませんでした爆  笑

 

③のようなリーダー本を読む際、

 

サイトワードが出てくる度に

読み方を教えるだけ。

 

 

根気のいる作業のようですが、

外出時に③のような薄い本を

常に4−5冊持ち歩いてもいいし

 

読み聞かせの時に1-2冊混ぜてみてもいい。

 

 

 

そして最後に・・・

サイトワードを導入する際の注意点として・・・

 

 

サイトワードを一文字一文字 

指差しでフォニックス読みをさせないこと。

 

 

これをすると、

子どもが混乱してしまう子もいるので、

 

 

読んでいる最中にサイトワードが出てきたら、

 

そのまま単語丸ごとの読み方を

教えるとスムースですニコニコ

 

 

 

■フォニックスについて

 

 

 

 

 

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前回の記事で、バイリンガル育児において

英語力だけでなく

言葉の配慮も大事にしたいと書きました

(前記事『語りかけ: 英語とマナー①』)。

 
 
今日は
 
2 丁寧な言い方をできるようにする

 

について考えたいと思います。

 

娘は普段、親参加型のプリスクール(cooperative preschool)に通っています。

 

日本では「自主保育」とも呼ばれるかもしれません。(娘のプリスクールについてはコチラ)。

 

親が交代でお当番となり、

2歳から6歳までの子どもたちの面倒を見たり、

モンテッソーリのカリキュラムを教えるのです。

 

プリスクールには色んな国の子が来ます。

英語を話さない子もいるし、

英語が母語の子もいます。

 

そんな子たちがプリスクールに入ってまず教わるのは

丁寧な言い方。

 

 

丸ブルー May I〜?(許可を求めるとき)

丸ブルー Could you〜?(依頼するとき)

丸ブルー No!に代わる丁寧な言い方(断るとき)

 

 

大きくこの3つを言えるように練習します。

 

 

慣れない子はプリスクールに着いて早々、

 

おーっ! I want water! (お水が欲しいの!)

おーっ! I want to draw!(絵を描きたいの!)

おーっ! I need scissors!(ハサミがいるの!)

 

という要求から始まります。

 

 

でもプリスクールでは こういう要求は

丁寧に言い直すように促します(英語が分からない子には日本語で促します)

 

 

ニコ Can you say it nicely?(丁寧に言える?)

ニコ Can you ask nicely?(丁寧に聞ける?)

 

 

英語圏では、

 

ニコ What's the magic word?(魔法の言葉は何だっけ?)

 

という言い方もしますね(magic word= please)。

 

 

我が家でも、

 

おーっ! I'm thirsty!(喉が渇いた!)

おーっ! Water!(水!)

 

なんて言われても飲み物は出てきません爆  笑

 

普段は自分で水を注いでいますが、娘もお願いするときは下のように言います。

 

ニコ May I have water, please?

 

日本語環境でも同じです。

 

ニコ お水ください。

 

 

でもいきなり丁寧な言い方を子どもにしろと言われても難しいですよねあせる

 

なので 年齢に合わせて、

あるいは言語成長に合わせて

丁寧な言い方を導入してあげればスムーズだと思いますニコニコ

 

 

第1ステップ

ニコ Water!

ニコニコ Here you go.

 

 

第2ステップ

ニコ Water!

ニコニコ Water, please.(正しい言い方を提示)

ニコ Water, please.

ニコニコ Here you go.

 

 

第3ステップ

ニコ Water, please!

ニコニコ May I have water, please?(正しい言い方を提示)

ニコ May I have water, please?

ニコニコ Here you go.

 

 

初めは発話しただけでも たくさん褒めてあげて

 

その発話が安定すると共に きちんとした表現を

言えるように促すと習慣づくんじゃないかと思いますニコニコ

 

 

断るときも、単に

プンプン No!(やだ!)

プンプン I don't want it!(いらない!)

 

 と言うだけじゃなく、

 

ニコ No, thank you.

 

もう少し丁寧に言うならば、

 

ニコ Thank you. But I'm okay.

 

などの少し柔らかめな表現も教えてあげると

接している相手も気持ちがいいものニコニコ

 

 

 

もう一つ、子どもが何かをできなくて よく言うセリフが、

 

おーっ! I can't do it!(できない!)

 

そういう時は、「できない!」と投げやりにさせたままではなく

 

ぐすん Help me, please.(手伝ってください)

ぐすん Could you help me, please?(手伝っていただけますか)

 

 

周りの大人が手伝いを提案してみるのもいいかもしれません。

 

おーっ! I can't do it!(できない!)

ニコ Can I help you?(手伝おうか?)

ぐすん Yes, please.(お願いします)

 

こんな風に問題解決の表現も教えてあげると

子どもも感情的にならずに

言葉で表現できるようになるんじゃないかと思います。

 

 

① 要求に対しては右矢印 丁寧な依頼を教えてあげる

イライラ感情に対しては右矢印イライラ感情を解決できる表現を教えてあげる(イライラの原因を言葉にするなど)

 

 

・・・など ここまで色々と書いてきましたが、

初めは発話があるだけでも嬉しいことラブラブ

 

言葉のマナーは 子どもの成長を見ながら

意識し始めるといいかもしれませんニコニコ

 

 

 

 

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今日は娘の発話が安定する前から

常に意識してきた

 

バイリンガル育児における

言葉のマナーについて
考えてみたいと思います。
 
 
まだ子どもが発話し始めて間もない頃は、
子どもが何を言っても
それだけでお母さんは嬉しいですよね。
 
そうやって発話を促すのと同じくらい
バイリンガル育児で大切だと思うのは、
 
 
英語のマナーも身につけること。
 
 
英語はコミュニケーションのツール。
相手があってこその言語ツールです。
 
 
英語を流暢に話せても
 
相手に対して失礼な言葉を使ったり、
相手に嫌な思いをさせるような口調で話したり、
 
 
言葉の配慮ができなければ
それはコミュニケーションを
円滑に取れていないということになりますあせる
 
 
そう言う意味で、
英語ネイティヴのような英語の流暢さを目指すことよりも
 
言葉の配慮をできるように
促すことは大切なことなんじゃないかと思います。
 
 
言葉の配慮で大切にしたいと思うのは 
この2つ。
 
1  挨拶をきちんとする
2 丁寧な言い方をできるようにする
 
 
今日は1について。
これは小さい頃から習慣づけていれば
 
3歳くらいの子でも
しっかり使い分けられるようになると思います。
 
丸ブルー Hello.
丸ブルー Good morning.
丸ブルー Bye.
丸ブルー See you.
 
とてもシンプルな言葉です。
 
でも
"Thank you."
"Please."
"Sorry."
 
と同じくらい大事だと考えています。
 
 
英語を流暢に話せる子でも、
相手の目を見てきちんと言う・・・
これがなかなか上手にできない子もいます。
 
 
でも根気よく促していれば、
ちゃんと言えるようになります。
 
 
日本語でも大切な言葉ですが、
相手が大人であっても、子どもであっても
きちんと挨拶ができれば、
お互いに気持ちがいいもの。
 
そうやって
挨拶がきちんとできるようになれば
そこから会話に繋がります。
 
 
自分の子どもに どう育ってほしいか
ということを軸に
バイリンガル育児を考えると、
 
「高い英語力を身につけること」だけが大事なのではない
 
 
・・・ということが見えてくる気がします。
 
そういう意味では
普通の育児と変わらないですね。
 
について考えてみたいと思います。
 
 
 
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4〜5歳のバイリンガル育児は、

 

まだ発話がない場合、

発話がある場合、

 

どちらの場合でも

3歳で書いたことと ほぼ同じような流れになると思いますニコニコ


 

 

 年齢別のバイリンガル育児花 0歳
花 1〜2歳
花 3歳
花 3歳:発話がない場合①
花 3歳:発話がない場合②
花 3歳:発話がある場合①
花 3歳:発話がある場合②
花 
3歳:発話がある場合③

 

 

ただ、3歳の頃以上に、子どもの性格によって

知らない言葉やモノに対する

心の垣根ができる子と

それが できない子とで

大きく差も出てくるかもしれない。

 

 

 

これはアイデンティティの変移と共に

起こりうる現象だと考えています。

 

 

アイデンティティとは、

「自分が何者か」ということではなく、

 

 

自分がどうなりたいか(どうありたいか)」ということで、

 

固定された(fixed)ものではありません。

 

アイデンティティの変移に伴い、言語習得も影響を受けるということです。

 

(アイデンティティに関する詳しい説明は下の記事を参照ください。)

 

■アイデンティティについて1 英語習得とアイデンティティ①
2 英語習得とアイデンティティ②
3 心地のよい言葉とは

 

 

分かりやすく言うと、

4〜5歳ともなると、友達との繋がりが強くなり、

 

家庭の外の世界が子どもにとって大事になり始める時期なのかなと思っています。

 

 

 

その中で、英語の重要性を維持するのは難しいということびっくり

 

 

 

「日本語の友達の方が楽しい」

「英語よりも日本語の方が心地よい

 

となってしまう時期もあるかもしれません。

 

 

その中で、

 

「英語で遊べる仲間がいる」

「英語の環境が普通にある」

 

 

…ということは より重要になってきます。

 

 

 

以前 書いた記事「語りかけは必要?」で、

 

 

お母さんの母語(お母さん自身が心地良いと感じる言語)で話しかける時間をきちんと設ける」ことも大事だと書きましたが、
 
 
 
バイリンガル育児の難しいところは、
 
日本語も大切にしつつ
日本語に偏りすぎずに

 

 

英語の環境を意識して

整えること…でしょうかキョロキョロ

 

 

 

日本語に囲まれた環境で

英語環境を維持するのは

ある意味 不自然なことです。

 

 

でも それを整える意味は、

 

英語を子どもにとって

意味のある言語にし続けるため。

 

 

 

年齢が上がれば、

お母さんとの時間よりも

 

友達や外との繋がりの方が

意味合いが大きくなる時期がくると思うのです。

 

 

そうすれば、お母さんが

言語環境をコントロールするのは

難しくなってきます。

 

 

そういう意味でも

4-5歳のバイリンガル育児は

 

 

家庭内

 

+

 

家庭外

 

 

両方の英語環境を整えることが大事なんじゃないかと思います。

 

 

わたしの周りには、

土地柄か、英語ネイティヴの友達が多く住んでいます。

 

 

家庭内ではもちろん英語。

 

 

インターナショナル・スクールに子どもを通わせている友達もいますが、半数以上は、公立の学校に子どもを通わせています。

 

 

そんな彼女たちの子どもの

心地よい言葉は日本語

 

 

お母さんと話すときは英語ですが、

それ以外は

 

バイリンガルの友達同士でも

気がついたら日本語。

 

 

それくらい日本で

英語に意味合いを持たせ続けるのは

難しいことなのですキョロキョロ

 

 

英語ママさんが下の記事『日本語のテレビとの付き合い方』で

 

 

動画環境は「意図的に作っていた」と書かれていましたが

 

 

動画環境にしても

発話の環境にしても

 

さらに意識しないと

日本語に押されてしまう

難しい時期でもあると思います。

 

 

小学校に入れば、それは尚 強くなります。

 

4〜5歳は、そんな小学校に入る前の

バイリンガル育児をする上で言語環境を整える

大事な時期なのではないでしょうか。

 

 

 
 

 

 
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今日はフォニックスのお話。

 

『フォニックスを始める前に』でも書きましたが、

 

フォニックスには大きく分けて2種類あります。

 

1  アナリティック・フォニックス

2  シンセティック・フォニックス

 

 

1アメリカでも広く使われてきた手法で、

 

アルファベットには

「名前(エー・ビー・シー)

「音(ア・ブ・ク)がある

 

・・・というように習い、A, B, Cの順番に音を入れていきます。

 

下のフォニックス・ソングもまさにアナリティック・フォニックスですね音譜

 

 

アナリティック・フォニックスの難点は、

A、B、Cの順番に入れていくので

 

Zまでの音を入れるのに

とにかく時間がかかるということ。

 

 

そして語彙力がある程度ないと

絵や文脈から推測して読むということができない点。

 

 

ただ良い点としては、

フォニックス・ルールが定着すれば、

推測して どんどん読み進める力がつく点でしょうか。

 

 

 

そしてここ最近は人気なのは、

イギリスで広く使われていると言われる

2の手法を用いたJolly Phonics

 

シンセティック・フォニックスは、

ABCの順には教えず、

アルファベットの音からいきなり教えます。

 

 

そしてよく使う音から、

7つのグループに分けて

教えていきます(グループ1: s   a   t    i   p   n)。

 

 

初めから一つ一つの音に注意を向けるので、

習った音を組み合わせて、

音と音を繋げる練習をし(ブレンディング)、

早い段階から読めるようになります。

 

 

たとえば、グループ1(s  a  t  i  p  n)の

3文字(s  a  t)を習っただけで、

”at”や “sat(座った)”という単語を読めるように。

 

 

アナリティック・フォニックスに比べて

格段に速いペースで読めるようになります。

 

 

最近は、親しみやすいメロディからか

Jolly Phonicsを推奨するサイトも見かけます。

 

 

そういったサイトで目にするのは、

「英語を母語としない子どもでも

無理なく読めるようになる」

という言葉。

 

でも英語を母語としない子に対して、

Jolly Phonicsを使う場合、日本語を介して

理解を促すなど工夫が必要だと思います。

 

理由としては、

 

    ① 歌の内容が難しい

    ② 簡単な単語はすぐに読めるようになっても、文全体の意味を理解できない

 

 

まず①ですが、"s"の次に出てくる"a"の歌詞は下のようになっています。

 

/a/-/a/! Ants on my arm.

/a/-/a/! Ants on my arm.

/a/-/a/! Ants on my arm.

 

They're causing me alarm.

(びっくりしちゃうよ)

 

"causing me alarm"なんて、

英語を感覚的に分かっている子なら

理解できますが、

 

そうでない場合は、

ちょっと難しい歌詞。

 

 

Jolly Phonicsの歌詞は、ほとんどが

このような感じで

英語をある程度 話せる子向けに書かれています。

 

 

そして②「簡単な単語はすぐに読めるようになっても、文全体の意味を理解できない」という点。

 

 

確かに 第1グループ(s  a  t  i  p  n)を習っただけで

ある程度の単語は読めるようにはなります。

 

sat, nap, spit, snap, pit....

 

 

でも、読めたところで

例えば"spit(つばを吐く)"という言葉、

英語初級者の子が分かるでしょうか?

 

 

英語を日常的に使う子だったら、

"spit it out(吐き出して)"というように

 

よく耳にする言葉なので

読めた瞬間に ピンと来ると思います。

 

このように、語彙がまだあまり入っていない子に

Jolly Phonicsを取り入れる場合は、

 

 

3文字を読めるようになるところまでは

スムーズに行くかもしれません。

 

 

でもそれ以降の「文章理解」に繋げようとするには

クリアすべき課題が出てきそうです。

 

 

以前の記事でフォニックスは

語彙力がある程度ついてから

始めるとスムースだと書いたのは

こういう理由からです『フォニックスについて』を参照ください)

 

 

 

でもJolly Phonicsの歌がリズムもよく

子ども受けがいいのも確か口笛

 

 

 

もし取り入れる際は、

導入時期や、子どもの理解度を把握しつつ

工夫しながら進めるとよいかと思います。

 

 

わたしの英語のレッスンでは、

日本語が母語の子ども達には

アナリティック・フォニックス、

 

英語を母語としている子どもや、

文字に意識がなかなかいかない子は、

 

 

ジョリー・フォニックスを使っていて、

子どもによって使い分けています。

 

 

発話は安定しているけれど、

文字に意識がいきにくい子

読み書きが苦手な子

にはJolly Phonicsは効果的だと思いますニコニコ

 

 

どちらの手法を選ぶにしても

フォニックスは「読み書きを助けるための方法」。

 

自分の子どもの

発話、語彙力、英語レベル、性格、文字への関心度、

そういった点を考慮して

 

 

フォニックスを導入すれば良いのかなと思います。

 

 

 

■フォニックスについて 1 語彙力と自力読み
2 楽してフォニックス
3 ネイティヴの子とフォニックス①
4 ネイティヴの子とフォニックス②
5 フォニックス・ルールは忘れる?

 

 

 

 

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