今回は、3歳になるまで英語の取組みを続けてきて
この時点で発話がある子の
バイリンガル育児について考えてみたいと思います。
ある程度、自発的な発話がある子に対しては
主に3つの点を意識すればいいのかなと思います。
英語環境を整える
アルファベットの音(phonics)
を意識し始める
母語とのバランスを調整する
今日は、 英語環境を整えるについて考えてみたいと思います。
インターナショナルスクールや バイリンガル幼稚園に通えば、
ある程度の英語環境は確保できます
(スクールによっては、子ども同士のやり取りは日本語になるなど、英語の環境を維持するのが難しい場合もあります)
でも そうでない場合、
日本語に囲まれた環境で
バイリンガル育児をするというのは
とても大変なこと 。
そのため、英語が心地のよい言葉であり続けるように、
英語環境を維持し、整えることはとても大事になってきます。
これには色んな方法があると思います。
今回は日本語の保育園や幼稚園に通っている場合で 考えてみたいと思います。
英語で遊べる環境を定期的に作る
子どもに合った動画・かけ流し音源を選ぶ
質の高いインプットに触れさせる
絵本の読み聞かせ時間を維持する
・・・などなど。
最初の「英語で遊べる環境を定期的に作る」というのは、
日本語に囲まれる時間が増える中で、
英語を続ける意味合いを持たせるためでもあります。
そして英語を話すのは特別じゃない
ということも感じられるのかな、と。
英会話スクールだったら、
「英語仲間がいる」というのも
モチベーションに繋がるし、
気の合うお友達がいたら、
プレイデートも良いと思います
ただ、3歳くらいは英語の発話があっても、
まだ「一緒に遊ぶ」という感じには
ならないかもしれないので、
「一緒の空間で遊んでいる」くらいに
構えていた方が親も気楽かもしれません。
2番目の動画やかけ流しに関しては、インプットの記事でも少し書いたように、
他のインプットに比べてインタラクションのないインプットなので、質をきちんと考えて使うと効果的なのかな と考えます。
動画の内容に関しては、年齢的に不適切ものもあるので、どんな英語表現が使われているのか、
見せる前に確認するといいかもしれません。
3番目の「質の高いインプットに触れさせる」ですが、
英語だとhigh-quality input。
必ずしも英語ネイティヴの英語に触れさせるということではありません。
良質のインプットを与えるということなのですが、それってどんなインプットなのでしょう?。
3歳くらいから、生活圏は、家の中から、
少しずつ外へ広がっていきます。
それに伴い、家庭内で使う表現以外の表現も必要になってきます。
家庭内で使う表現
学校で使う表現(学習で使う表現)
友達との遊びの中で使う表現
場面場面で、使う英語表現は違います。
そのやり取りの中で与えられるインプットが
その子にとって(あるいは社会的に)
意味があるものか?・・・というのが
良質のインプット(high-quality)かどうかの決め手になるそうです。
このことを踏まえて考えると、
良質インプットというのは、
- インタラクションの中で与えられるもの、
- あるいは言語的・年齢的に適したレベルであるもの、
と考えることができます。
最後の「絵本の読み聞かせの時間を維持する」というのは、
この先、子ども自身の読書に繋がる大切なステップ。
「本は楽しいもの」と少しでも感じてくれれば
読書へのハードルは下がると考えているからです。
次回は、
『3歳のバイリンガル育児: 発話がある子の場合②』( アルファベットの音(phonics)を意識し始める)
について 書いてみたいと思います