娘に対して本格的にバイリンガル育児を始めたのは1歳7か月のとき。
わたしの場合は、家では
英語で話しかける方法を取りました。
1歳7ヶ月からの数ヶ月間は 家の中では英語。...と言っても、赤ちゃんなので話す言葉も限られていますが。
2~3歳は日本語とのバランスを考えながら
日本語と英語の量を
日々 調整していました。
でも「語りかけはハードルが高い!」という方は
ちょこっと英語時間を作るだけでもいいと思います。
乳児期のバイリンガル育児は
歌
絵本
の2本立てで十分でしたが、
この時期に必要になってくるのが
発話を促すインプット
ずっと英語で話しかける・・・
とまではいかなくても、
ポイントを押さえて
英語で語りかけるだけでも
驚くほど効果が出てきます。
押さえるべきポイントは、
簡単な単語やフレーズでもいいということ。流暢に話しかける必要はありません。
なぜそれが大事かというと、
この時期は、お母さんが言ったことを
そのままリピートしてくれる
可能性が高いからです。
文にする必要はありません、
そのものを指さして単語や短い文を言うだけ。
最初に入れておくとスムーズなインプットは、
物の名前
衣類、食べ物、乗り物など、子どもが日常的に目にするもの
色や形
3原色から始め、日常的に目にする色と形。
基礎的な動作
sit down, stand up, munch, wash, put on, take offなど、日常的に使う動作表現。
基礎的な形容詞 (余裕があったら)
sunny, rainy, cold, hot, yummy, sweet, sourなど日常的に使う形容表現。
これをするには、
教材も何も必要ありません。
家にあるもの、
家の外で目にするもので、
指さしてリピートさせるだけ。
「リピートさせる」と言っても、言わせるのではなく、
ちょっとしたコツさえ掴めれば、自然に
リピートしてくれます。
例えば、バナナを欲しがったときに
お母さんはバナナを差し出して、
You want banana? Yes, please?
バナナを引っ込めて
No, thank you?
Yes.
と言えば、バナナを渡す・・・という感じ。
「Yes」が出なければ、
引っ込めたり差し出す動作を繰り返します。
「Yes」の意味が分からなくても、
お母さんが引っ込めてるのと
差し出している意味は何となくわかる。
娘は食いしん坊だったのでこの方法は効果的でした。
発話に繋がらなくても、何となく"banana"という言葉は入りやすい。
この時期は、欲求を満たす要求が多いので
ある意味チャンスなのかもしれません。
そして闇雲に英語で話しかけるのではなく、
語りかけるフレーズも
段階的に難しくしていきます。
例えば、flower(花)という言葉をインプットしたいとします。
まず初めは、花を指して
"Flower!
"(花!)
flowerが定着したと思ったら、
"Look! Flower!
"(見て!花だよ)
flowerがリピートできるようになったら、
Look at the flower! What color is it?(花を見て!何色かな?)
の質問をするためには、色がインプットとして定着していないといけないので、
まだ色が言えなかったら、
"It's yellow!"とお母さんが言ってしまうのもいいと思います。
そう考えると、
段階を踏むのがいかに大切か分かります
単語力がつけば、今度はそれを文にしようとしたり、
文と文をつなげて複文を作ろうとしたり、
そうやって文を自分で作っていく段階に入ります。
動画ももちろんインプットとして使えますが、
こうした視覚・聴覚・味覚・触覚・嗅覚に
うったえるインプットはとても効果的です