「公務員の教科書」として紹介すべきかどうか迷いました。
でも、敢えて、このカテゴリーで紹介してみようと思います。
但し、
「今の平穏な日常を続けたい」
そう思う人は読まないでください。
社会が変化している。
だから、お金の意味も、モノを売るという行為も、そのための広告の在り方も、全部全部変わっているよ。
そのことに気が付いてる?
それはつまり、私たちの生き方も、今までどおりではいられなくなるっていうことだよ。
簡単に言うと、そんな内容の本です。
本書には、多くの答えが書かれています。
但し、それらは総て著者にとっての答えです。
だから、それらには常に
「私(読み手)の場合はどうなんだろう?」
という問いがセットになって迫ってきます。
組織に依存せず、絵本を32万部売り上げ、その制作のために2度のクラウドファンディングで9,550人の支援者から1億円以上のお金を集め、個展で60万人を動員
という実績と、そのために必要な圧倒的な行動量。
その著者に、
君はいつまでその船に乗っているの?
行動に勇気なんて要らないよ。
君はどうするの?
そう言われて、
著者と同じ地平に立てていない普通の私たちは、
行動しなくちゃ!
という決意なくして、もはや前を向けない。
だから、
「今の平穏な日常を続けたい」
そう思う人は読まないでください。
読む前ならまだ間に合います。
ここから公務員向けの話。
お金持ちではなく、信用持ちが時代を獲る。
これからはお金ではなく信用だ。
それが本書の大きなメッセージの一つです。
ここで言う信用とは、その人のために何かをしてもいいよ、と思ってもらうことであり、その人しか持っていないな、と思ってもらうブランドでもあります。
本書に出てくる、信用残高とその換金の話は、『7つの習慣』(スティーブン・R・コヴィー)の“信頼残高”であったり、『35歳の教科書』(藤原和博)の“名刺なしで働ける”といった概念と重なり合う部分がある考え方ですが、
本書で述べられている信用残高とその換金の話だけは、圧倒的に公務員が公務員のまま真似するのが困難な考え方です。
なぜなら、“お金”に換えることを前提にした例示だから。真似するとあっという間に副業禁止の規定に抵触するはずです。
じゃあ、公務員だけは何も真似できないのか。
そんなことはありません。
公務員(に限りませんが)のように副業ができないのなら、信用残高はお金では無い何かに換えればいいのです。
例えば、人とのつながりでもいいかもしれませんし、仕事では得られない経験や学びでもいいかもしれません。
お金に換えて、そのお金で手に入れたいと思っていたものに換えてもいいですし、
中には、信用残高でしか得られない、お金では手に入らないものに換えられるかもしれません。お金では手に入らないものに換えられるのに、信用残高をみすみすお金に換える手はありません。
これは本書では伝えていない“裏ワザ”かもしれませんが、お金に換えるという前提を共有できない公務員としては、こちらが“本流”になります。
さて、私のような普通の公務員に、どれだけの信用残高があるのか。それを積み増すために、どんな行動ができるのか。
少なくとも、本書を“読み終えてしまった”私は、すべきことを考えるより先に、行動しなくちゃと感じていて、そのためにも、このブログを早く書き終えなくちゃと少し焦っています。
皆さんは、どのようにお考えでしょうか。
★★★公務員の教科書 バックナンバー★★★
番外 場づくりに使うこの2冊
vol.15 場づくりの教科書/長田英史
vol.14 魂の退社/稲垣えみ子
vol.13 稼ぐまちが地方を変える/木下斉著
vol.12 新しい道徳/北野武著
vol.11 読んだら忘れない読書術/樺沢紫苑著
vol.10 人事よ、ススメ!/中原淳編著
vol.9 アイスブレイク入門/今村光章著
vol.8 それでも社長になりました!/日本経済新聞社編
vol.7 働く人のためのキャリア・デザイン/金井壽宏
vol.6 自分らしいキャリアのつくり方/高橋俊介
vol.5 7つの習慣/スティーブン・R・コヴィー
vol.4 KP法 シンプルに伝える紙芝居プレゼンテーション/川嶋直
vol.3 35歳の教科書/藤原和博
vol.2 人を動かす/D・カーネギー
vol.1 京セラフィロソフィ/稲盛和夫