こんにちは。


最近映画づいてる私。

昨日は公開初日に映画『宝島』を観てきました〜。


映画館でポスターを見かけて氣になっていたんです。



戦後、アメリカ統治下の沖縄が舞台。映画では確か1952年から、1970年(本土返還は1972年)まで描かれています。史実を基にしていますが、登場人物たちはフィクションです。


原作は未読の状態で観てきました。


正直にいうと…沖縄の歴史を深く知れる重厚な映画かと思ったけれど、私には人間ドラマとしての深みが弱く感じられました。


以下感想シェアですが、ネタバレも多少含みますのでこれから観に行く方はご注意ください🙏








年齢層は高め。50代より上な感じですね。席は半分くらい埋まってました。3時間以上と長尺の映画です。


映画のメッセージは「たぎれ」だったけど…


映画のメッセージは「劇場で、たぎれ!」。つまり感情を揺さぶられるような体験を目指した映画だと思います。


https://www.takarajima-movie.jp


でも‥

でも‥


私は「たぎれなかった」😂


沖縄の悲しみの歴史にたぎれなかったのではなく、映画作品にたぎれなかったよ‥


俳優の皆さんの熱演に文句はないよ‥

でも

でも…


私は入り込めなかったよ‥


主演が妻夫木だから観に行ったってのもある。

過去に『ジョゼと虎と魚たち』の演技で度肝を抜かれたので…。あるシーンで思わず「すごー!」と声だしちゃった(笑)寝転んでたのに体育座りしちゃったw 『怒り』『ある男』『愚行録』『悪人』も鑑賞。


​感情移入できなかった理由


群像劇は好きなんですけど、とはいえ主軸になる人物たちのストーリーは掘り下げて欲しかったなぁ。


戦果アギャの頭であり、みんなに英雄として慕われるオンちゃんが開始早々に姿を消すんですけど、そのオンちゃんの人柄の描写があまりない。


なぜみんなにそこまで慕われるのか?

なぜ恋人のやま子はずっと待ち続けるのか?

なぜグスクは探し続けるのか?


の動機の強さを感じることが私はできなかった。


特に主人公のグスク(妻夫木)にとってどんな存在だったのか?孤児だったグスクを拾ってくれたから?一緒に生き抜いたから?そのあたりの背景がないので、「オンちゃんどうなったのー!」って観ててあんまりならない😅


最後に“最大の戦果”が明かされた時も、オンちゃんが大切にしたかったもの、伝えたかったことがよくわからず、ちょっと置いてけぼり感😅


ただ、ラストのメッセージから「今も尚、沖縄は“宝島”ではなく、これから変わる時なのだ!」という雰囲氣を感じました。


歴史の重みと、自分の想像力不足


失踪や墜落事故などに感情移入がなかなかできなかったのは、物語の大きな主幹である占領下の沖縄の悲しみ、ということに私が涙できるほど知識がなかったことで想像力が足りなかったのかもしれない。


アメリカ兵は罪になることがほぼない

琉球警察は捜査権を持たない

本土返還後も基地は残る


当時の沖縄の人たちの根底にある悲しみ、悔しさをそもそも想像できていれば、人間ドラマの掘り下げは必要ないのかもしれません。


もちろん、テーマそのものはとても重いし悲しい。沖縄の歴史に改めて触れるきっかけになったことは良かった。


ただ「映画として物語をどう描くか」という部分で、私は人物への共感や想像を広げきれなかった。

知識不足ゆえに「痛み」を想像できなかったからなのか。観終わった後、そんなことも考えていました。


​原作を読んで観たら、印象変わるのかも


映画としてはどうしても「面白かった!」とは言えませんでした。残念!

映画だからどこかにカタルシスが欲しいよ〜。

 

「たぎれ」というメッセージに対して今の私はたぎれなかったけれど、その違和感そのものが、今後私が何を知ろうとするかのきっかけになるかもしれないです。



momoko

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すこんにちは✨


昨日は小3息子と『鬼滅の刃〜無限城編』を観に行ってきました〜




​息子と観た3回目


3回目!😆



連休最終日、1番大きなシアターで満席に近かったです✨



特典もらったよん。

息子の✌️と共に。私は善逸が1番好なキャラかもしれない⚡️


​母1人で観に行った4回目


そして今日は朝にふと思い立ち、1人で観に行ってきました。


4回目🤣



平日だから小さなシアターで半分くらい埋まってました。



『8番出口』と迷ったんですけど、鬼滅の刃を1人で集中して観てみたかったんです。


というか、私の脳みそ🧠どした?って感じなんですけど😂◯ブリミナルとか入ってんの?って感じなんですけど。


息子が鬼滅の刃を好きならなかったら、まず観に行ってないし(『無限列車編』は全く興味なくて観に行ってませんでした)、私は“好きになったら飽きるまでリピートする癖”があるんで、ヤバいぞこれは、、w



私が惹かれているシーン


回数重ねるごとにハマってる自分がいます。初回に退屈だった戦闘シーンにもハマってしまったという。



4回観た時点で私の好きなシーン👇

(ネタバレしていますので、ご注意ください🙇‍♀️)



👇




    
🎦

①狛治(猗窩座)が恋雪に赦しを乞うシーン
→赦しを乞う声と共に、恋雪の着物を力強く掴む、狛治の手の表現に泣いてしまう。

②善逸がじいちゃんに謝るシーン
→ 三途の川を隔てたシーン。最後のじいちゃんのセリフに落涙。

③痣が発現した義勇が猗窩座と闘うシーン
→音楽と動きが非常にカッコいい。もうとんでもなくカッコいい。
ちなみに3回目くらいから良いと思い始めた(笑)

④善逸と獪岳の戦闘シーン
→2人のやりとりが、いい!
善逸がずっとカッコいい。「兄貴」と呼んだ時の善逸の表情!

⑤善逸が獪岳の“幸せを入れる箱”に
ついて話すシーン

→「足るを知る」ことについて思い出す。

⑥童磨の2回目の「いい夜だ」のシーン
→音楽と声がいい!

⑦打ち上がる花火を背景にした
狛治と小雪のシーン

→美しいし、小雪の浴衣柄がとてもステキ

⑧オープニングの映像と音楽
→特にしのぶの落下シーンや、悲鳴嶼と無一郎が壁を突き破るシーンのカッコ良さよ。


という感じで好きな場面が増えてきています(笑)

初回よりじっくり細かいところも観られるのがいいですね。集中がもたず、炭治郎と父とのシーンでは、寝ちゃいそうにはなったんですが、まぁそこはいいとしてw



猗窩座、愛のテーマ。

この曲のシーンに泣いてしまう。映画では周りに人がいるから我慢するけどホントは声出して泣きたい。


小3息子の好きなシーンとその理由


息子も3回目はさすがに好きなシーン以外はちょっと飽きてましたね🤭


ちなみに息子が好きなシーンは、



    

🎦

①善逸と獪岳の戦闘シーン

②炭治郎と義勇と猗窩座の戦闘シーン

③猗窩座が狛治に戻るシーン



だそう。


戦いの迫力そのものももちろんですが、音楽と一体になったシーンに惹かれているようです。

鬼がいない世界を目指して戦う姿も「かっこいい」と感じているようでした。


この音楽が好きみたいです⚡️





親としての葛藤と氣づき


鬼滅の刃が好きではない夫からは、


「グロテスクな描写の殺し合いを家族で観に行くのか?」という投げかけがあり、私も未だそこにはモヤモヤと葛藤があります。


残酷な描写は見せたくない氣持ちは私も変わりません。だってつい2ヶ月前までは私も鬼滅の刃は苦手だったので。


けれど息子は残酷さにフォーカスしておらず、「迫力・音楽・戦いの正義」にワクワクしている模様なので、親としての葛藤は持ちつつ、息子の好きに寄り添えたらいいな、と思っています。


きっと息子は残酷さにただ飲み込まれるのではなく、そこにある勇気・優しさ・つながりを見てる気がするので…。


響くのは今の私に必要だから


見るたびに新しい発見があるのは、きっと今の私に必要なものとリンクしてるんだろうな。

そう。愛と赦し。



ヤバいぞ。このままだとまた観に行っちゃいそうだよっw配信まで待てないやw









momoko

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おはようございます✨


最近、家で映画『ひとくず(2019)』の新ディレクターズカットを観て感じたことをメモ。


※以下ネタバレしていますので、観てない方はご注意ください🙇‍♀️


少女を地獄から救ったのは、人間のくずだったー






映画で1番感じたこと


以前、映画『あんのこと(2024)』を観たけど、この『ひとくず』は、最後が救いのあるハッピーエンドで良かった…。





この映画が1番伝えたいであろう「虐待は止められるのか」とずれるのですが、私がこの映画から1番感じたのは「世の中のいろんな人を許容する大切さ」でした。


「こんなこと言う??」

「なんでその態度??」

とか自分の価値観とズレた人に対して、私はつい自分のフィルターから「なんだこの人」って思っちゃう。


事情があれば、人に何しても良いわけでは全然ないんだけど、少なくても私が自分の善悪の基準を振りかざすことはしないで、「この人はこういう表現をする人なんだ」と受け止めることはできるんだなぁーって感じたのでした。


外の「理不尽な人」「嫌な人」っていうのは、自分の内側の写し鏡なわけなので、「いろんな人を許容する=自分の色んな面を認める」ことになるんだよなぁと改めて思ったりもしました。イライラするとそんなことなかなか思えないんだけど😂



不器用な表現の中に見えるもの​


主人公の金田は、空き巣で生活してるし、知り合いや店員にすぐに暴言を吐くので、外から見ると人のクズです。


鞠の母親の凛に「あんたさァ、ほんとによく人を怒らせるよね」って言われてるけど、とにかく口が悪い😅


ただ金田は人を嫌な気持ちにさせようとかで、わざとやってんじゃなくて、これまでの体験から、おそらく人に普通に話す、ということができない。人に優しさを伝える言い方がわかんない。


鞠の母親も自分の体験から、子供をどうやって大切にしたらいいのかやり方がわからないから、めっちゃ不器用。


金田と凛のケンカの様子が、口は悪いけど愛情があって良いシーンだなぁって感じます。


優しく話す人が優しいわけじゃなくて、その中にある見えないものを感じたい。


​自分から赦すということ。自分の代で止めるということ。


最近観た『ヒックとドラゴン』もそうだけど、『ひとくず』も赦しの物語だなぁと感じます。


最後に金田が出所した後に、老いた母親と対面するシーンがあるんですけど、アイスを持った母親もまた「人の愛し方がよくわからない」という印象を受けました。


金田と凛は、自分たちの代で虐待の連鎖を止めた。止めることは赦すこと。赦すことは勇氣がいること。


もうみんな不器用なんだよー。

でもそれでいいんだよなぁ。



“イライラさせる人はいない。イライラする自分がいるだけ。”


上手く言えないんだけど、この映画は私にとって、外で会う理不尽な人たちにも優しくすることを思い出させてくれるものでした。


確か小林正観さんの本で「イライラさせる人はいない。イライラする自分がいるだけ」とあったけど、本当そう。


「優しくする」って言うと、同情とか上から目線とかになっちゃうかもだけど、他に言葉が見つからないのです😅


世界は白黒じゃなくて、グラデーションなんだよね、いつも。


観て良かったです☺️



こんな人におすすめ:イライラに悩んでいる方、そんな自分を責めやすい方に。  

この映画から得られたこと:“人はみんな不器用。でもそれを赦せたら生きやすくなる” という氣づき。ちょっとラクになる。


https://hitokuzu.com



momoko

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三連休の初日の昨日、

小3の息子と実写版の『ヒックドラゴン』を観てきました〜!



早くも終了しそうな予感がしたので、駆け込み鑑賞!


※以下ネタバレ含む感想ですので、まだ観てない方はご注意くださいませ🙇‍♀️









子供に伝えたいことが詰まった映画『ヒックドラゴン』



元々アニメ版の3作を親の私は観ていますが、

実写版、すっごく面白かった〜!!


これこれ!

こういう王道ファンタジーを子供に観て欲しいんだよ〜っ!っていう氣持ちになりました。


安心感のあるストーリーでよくある展開ではあるんだけど、自分を信じることや、友情、親子、恋など、小さな子に感じてほしいことが詰まっていて、息子に何か感じてもらえたらいいな、、とは思ったので、一緒に観られて嬉しかったです。


夏休み明けの1週間、学校で疲れていた息子にリフレッシュしてほしい氣持ちもありました。



力から愛と智慧で生きる時代へ。“悪”と闘わない勇氣


昔のファンタジーと違うのは、「先祖代々ずっと続いてきた“ドラゴンは悪”」という考えをヒックをきっかけに子供たちがひっくり返すこと。ドラゴンを倒してハッピーエンドじゃないこと。ドラゴンと共に共存共栄で生きていくこと。


息子も「ドラゴンと仲良くしてるのが良かった」と話していました。


ドラゴン退治ができて一人前の戦士になれる。

ドラゴンは諸悪の根源であり殲滅しなければいけない。“力こそ正義”が当たり前の世界で、


“僕はドラゴンを殺したくない”

という言葉を伝えるのはどれだけ勇氣のいることか。


ヒックは自分の母親をドラゴンに連れ去られているし、仲間もたくさん奪われてきた。それでも、これ以上殺し合いを続けたくないというヒック。


そうだよそうだよ。

力ではなく、愛と智慧で世界を創っていく時代にもう入ってるんだよなぁ〜


私たち親世代が子供たちの邪魔しちゃいけないんだよなぁ〜


としみじみ感じながら観ていました。


印象に特に残ったシーン


トゥースと空を飛ぶシーンはものすごい解放感で、思わずウルウルしてしまった🥺


エンドクレジットで流れる豊かな自然(たぶんアイスランド🇮🇸)を観ているとすごく幸せな氣持ちにもなりました。アイスランドはいつか行きたい国💕


「ドラゴンと仲良くしてるシーン」が良かったという息子は、最後の戦闘シーンも良かったみたい。hsc傾向があるので、遮音ヘッドホンと怖いシーン用の目隠しブランケットは活躍しておりました笑🎧残酷なシーンや血の描写はありませんが、音などにびっくりしやすいお子さんには刺激が強すぎるかもしれません。

あと映画を観ながら、ドラゴン=人間の騒がしいマインド(思考)とも考えられるなぁと思ったりしました。厄介な思考ばかりして翻弄してくるマインドですが、最後は手懐けて共に生きていく‥

マインドは敵じゃないのだ‥🧠




人が少なくてちょっと悲しい。なんで夏休みにやらないんだろう…



ということで、大満足の映画(元々私が観たいと息子に言ってて、息子も「観たい」と付き合ってくれた感じです笑)だったんだけど、人が少なかったのは悲しかったなぁ‥




鬼滅の刃みたいに血みどろの描写もないし、こういう映画こそ子供たちに観て欲しいなぁと思うんだけど、1番小さなシアターなのに人も少なくて、ちょっと悲しかった‥(吹き替え版なので親子がほとんどでした)


帰ってから上映スケジュールを見たら、字幕版の方はこの連休で終映のようです🥲10日で終わっちゃう。


他にヒットしてる映画がたくさんあるから取れなかったのかな‥。今年じゃなかったらもっとヒットしたのかもですね。


親の押し付けと子供たちの自由な好み


ちなみに観に行く前日に、家に息子の友達たちが遊びに来てたんですが、息子が嬉しそうに「ヒックとドラゴン観に行くんだよ」って話したら、


「あのクソつまんなそうな映画だろー?俺は8番出口観たい」とか言われてましたね😂


もうみんな残酷な映像とか刺激的な展開のストーリーに慣れすぎちゃって、ファンタジーとかダメなのかなぁー「現代は子供が子供らしくいられない」ってもう何年も前から言われてるけど、こういうことかぁ。と少し思ったり。


でも夫に「ヒックとドラゴンは子供たちに観てほしい映画だった」と話したら「そんなのみんなそれぞれ好みあるでしょ」と。


相変わらずの自分の押し付けの強さに氣づいたのでありました😅


氣になる方はお早めに


とはいえ、自分の好きは大切にしたいわけで!

ヒックとドラゴン、鬼滅の刃どっちも好きで良いわけです(笑)


とにかくこれからは愛と智慧の時代だってことで🩷🧡


氣になっている方はお早めに🎞️

特に親子で観に行かれるのオススメです☺️


momoko

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こんにちは✨


一昨日に映画『国宝』を観て、その帰りに原作を買いました。





👇映画の乾燥シェアのブログです


面白くて2日で読んじゃったよ!

読んで良かったよ!


なんなら映画より原作が好み。


※以下めっちゃネタバレありでの感想シェアなので、映画や原作未読の方はお気をつけください🙇‍♀️






​原作めっちゃおもろいやん!


一言でいうと、面白かった〜!


人間ドラマ盛り盛り。喜久雄の人間臭さとか、家族とのゴタゴタとか、たくさん!!


田辺聖子や山崎豊子が好きな方なら、原作結構いけるんやないかなぁ。


映画よりおもろい。でもそう思えるのは原作を読みながら映画の映像イメージを補填できるからこそ。私の中で喜久雄はレスリーチャンに脳内変換されてますが😂


歌舞伎知らないから原作での演じるシーンとかは映画のイメージを浮かべつつ読めたの良かった。


映画だと国宝になることがクライマックスみたいになってるけど、原作のラストの方が好みです。


映画には長崎時代からの親友、徳次がいない。重要人物の辻村も出てこない。


「原作と違うからダメ!」みたいなヤボなことは言いませんw


でも全然違いました。


映画はアートな感じであり、美であり、深刻な感じの印象を受けたけど、原作は少しコミカル。軽い。読みやすい。だからといって浅いわけではなく、人物描写が丁寧なので、感情移入しちゃう。


映画だけだと、喜久雄は深刻で孤独で孤高な感じですけど、違うのよ。いや、もちろん芸においてはとんでもない高みにいってしまうから孤高ではある。


けど、原作では人間臭さがすごく魅力的でして、不器用すぎてどんなご贔屓さんにも愛想はできないけど、心を開いた人間には軽口叩くし、ものすごい義理堅い。映画ではわからなかった喜久雄の良さを感じられました。


あと、映画の冒頭しか出てこなかった「徳次」が原作では最後まで出てくる。しかもすごーく喜久雄を支えてる。徳次が中国に旅立つ時だって、喜久雄が「この世界に入ってずっと徳ちゃんだけ味方やったわ」って伝えるんだよ。なんだ、喜久雄は俊介だけじゃなく、徳次という素晴らしい相方がいたんや!ひとりぼっちじゃない!と作り話とは知りつつホッとしたのでした(笑)


公私に渡って心の支えの徳次が映画ではさっぱり出てこないのは、徳次を出しちゃうと、話の軸が変わってきちゃうからかなぁと想像。


徳次が中国で興した社名がまたグッとくる、、。


あとは辻村。この人すごい大事なのに映画に出てこない。喜久雄の父親の仇でありながら、辻村はそのことは伏せて、喜久雄を支えていく立場。


最後に病床の辻村が喜久雄にそのことを告白するシーンとかは映画にしても良かったんじゃぁ、、?とは思ったけどそんな人間ドラマなカタルシスは映画では要らない…のかな?と。というか映画の伝えたい「美」が野暮ったくなっちゃうのかな?と。


なんて色々と思い巡らしておりました。




魅力的な女たち(幸子、春江、彰子、市駒、綾乃、マツ)


映画だと感情的でいけずな幸子(俊介の母)。

予告編でも「喜久雄は野暮やで」と言い放っていたけど、原作にはその台詞はありませんでした😅


それどころか、幸子は「女は度胸」を地でいく感じなのです。👇



とつぜん俊介の出奔のあと、憎もうと思えばいくらでも憎めるはずの喜久雄の出演舞台のために初日には劇場入り口立ち、贔屓筋に挨拶に回ってくれたのも彼女なら、一人暮らしを始めた喜久雄のために、女手がないと困るだろうし、逆に炊事洗濯などして所帯臭さなど出たら、和事(わごと)のぼんぼん役などできるわけないと、女中のお勢を頻繁に通わせてくれたのも彼女でして、その上さらに、市駒のことは全面的に面倒を看ると買って出て、その言葉通り、綾乃が無事に産声を上げ、市駒の産褥期が明けるまで大阪の自宅に同居させて世話までしてくれたのであります。

(『国宝(上)青春編 262項より)


そんなことしてた様子は映画ではさっぱりわからんかったから、幸子がこんな器の大きな人だったとは、、。


もちろん憎まれ口を喜久雄に叩くけど、実際に力になってくれてるわけなので、読んでいても「そりゃ感情はそうやんな」って思うのでした。


喜久雄の育ての母、マツも映画では冒頭のみですけど、喜久雄が大阪に出た後も、経済的に困窮し、女中に戻ってまで喜久雄に仕送りを続けていたり、襲名披露の公演の時はマツも観に来ているのです。


喜久雄の娘、綾乃も映画では最後の重要なシーンに登場して喜久雄と久しぶりに再会していますが、原作では小さな頃からやりとりはあり、綾乃が結婚する時には披露宴に父親として参加してたりします。


何なら、喜久雄の策略で抱かれた彰子だって、すぐに喜久雄から騙していたことを告白され、「騙すなら最後まで騙してよ!」と言い放つところとか、彰子の父親も最初は喜久雄との仲を認めなかったけど、あることがあって喜久雄を認めて「歌舞伎に戻ってこい」って伝えるとか。


など、など!


そういった描写が映画にはないので、ひたすら喜久雄の孤独が感じられてしまうのも、映画が「美」に振り切ってるからなんかな?と思ったりします。


こんな情報量、映画に入らんよね、、。



そこ祈るん?(驚)


あとビックリしたのが、喜久雄が祈るところ!


映画では「◯◯◯と取引成立や」と綾乃に伝えて綾乃が表情を無くしておりましたが、確かに原作でもそのシーンはあります。


けれど!


それ以外の家族のことで喜久雄はめっちゃ祈ってることに驚きました。



初孫誕生と娘婿の横綱昇進を楽屋で同時に受け取りました喜久雄、さすがに我を忘れて楽屋を飛び出しますと、ここ最近朝夕に願掛けしておりました歌舞伎稲荷に向かって乱れた浴衣の胸元を合わせ、「おかげさまで無事に産まれました。ありがとうございます。おかげさまで横綱になりました。ありがとうございます。」と頭を下げたのでございます。

(『国宝(下)239項より)


もちろん◯◯◯と契約のために祈っていたことは、綾乃との関係に暗い影を落としてその後にも影響していくのですが、それでも普通の親のように神仏に祈るシーンが肉付けされていると、喜久雄への見方がまた変わりました。


原作の好きなシーン


という感じで、つらつらと書いちゃいましたが、本読めて良かった〜!映画も観れて良かった〜!


最後に原作の好きなシーンをば。出奔した俊介が春江と実際にどんな暮らしぶりだったのかは映画のシーンにはないので、連続ドラマ化してほしい😆


もちろん徳次と辻村も出してもらって「芸の道✖️父親の仇は誰?」の2本軸で笑


ある晩、いつものように同衾しておりますと、「これ眺めとっても、もう喜久ちゃんの顔、浮かんでこんようになったわ」
俊介がそう言って春江の背中にある刺青を指で撫でます。
「…なぁ、春江、なんでこれ彫ろう思たん?そないに喜久ちゃんのこと好きやったんか?」
喜久雄のことが好きだったのは間違いございません。
ただ、この刺青を入れながら、その一刺し一刺しの痛みに耐えていた十五の自分が胸のうちで呟いていたのは、
「負けるもんか。誰にも負けるもんか」

(『国宝(下)71項より)




momoko

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