流離の翻訳者 青春のノスタルジア -22ページ目

流離の翻訳者 青春のノスタルジア

福岡県立小倉西高校(第29期)⇒北九州予備校⇒京都大学経済学部1982年卒
大手損保・地銀などの勤務を経て2008年法務・金融分野の翻訳者デビュー(和文英訳・翻訳歴17年)
翻訳会社勤務(約10年)を経て現在も英語の気儘な翻訳の独り旅を継続中

今日もこちらは異常気象に見舞われた。12月に24℃、夏日かと思われる生暖かさだった。ただこんな暖かさも今日まで、週末は寒気が流れ込むらしい。

 

”Hallucinate” という語を見て受験時代に覚えた記憶がある。使ったことはないが綴りからみても薄気味悪さが漂う語で「…に幻覚を起こさせる」という意味だ。

 

Sickness can cause people to hallucinate.

病気は人に幻覚を見せることがある。

 

 

 

この ”hallucinate”Cambridge Dictionary は、2023年の「Word of the Year」として選出した。

 

“Hallucinate” の本来の意味は上述のように「存在しないものを見たり、聞いたり、感じたりすること」で、通常は健康状態や薬物の影響によるものである。

 

一方で、大規模言語モデル(LLM)を使用するAIツールは、しばしば偽りの情報や誤解を招く情報を生産すると言われている。なお大規模言語モデルとは、非常に巨大なデータセットとディープラーニング技術を用いて構築された言語モデル、をいう。

 

このことから Cambridge Dictionary は、AIが人間らしい言葉を生成する際に「偽りの情報を生産する」こと“hallucinate” の新しい定義として加えたらしい。

 

以下に “hallucinate” の本来の定義と今回追加された定義の画像を添付する。

 

何時になく暖かい12月14日。今年も「忠臣蔵」の季節になった。民放BSで忠臣蔵一挙放送という特番が組まれており先日から久しぶりに楽しんでいる。

 

 

「忠臣蔵」の物語は昔から好きで今まで様々なものを観てきたが、やはり1990年の正月に放送されたテレビ東京の新春ワイド時代劇「大忠臣蔵」が思い出深い。気がつけばもう33年も経つのか。

 

原作は森村誠一の小説「忠臣蔵」。配役は大石内蔵助松本幸四郎(現・松本白鸚)浅野内匠頭近藤正臣吉良上野介芦田伸介というというもので、以後も何度か再放送されているが、私は忠臣蔵中不朽の名作と思っている。

 

 

このドラマの中で最も印象に残っているのが「垣見五郎兵衛」の件(くだり)。垣見五郎兵衛は天下の男前、片岡孝夫(現・片岡仁左衛門)が演じた。このシーンに涙しない者はいないだろう。

 

 

主題歌は五木ひろし「絆」。物語にぴったりの曲だった。また五木ひろし「畳屋政吉」役でドラマにも登場している。

 

 

この「大忠臣蔵」調べるとVHSが発売されているようである。いつの日かDVD化されることを期待してやまない

 

 

 

※画像・動画は拝借いたしました。

今年の12月はいつになく暖かい。昨日も今日も小春日和で暖房も要らないほどだ。これも異常気象だろうか。

 

 

オックスフォード英語辞典を出版するオックスフォード大学出版局が毎冬恒例の「今年の流行語」を発表した。今年は "Rizz" が大賞に選ばれた。

 

オックスフォード英語辞典によると、この用語は ”charisma”(カリスマ)の中間部の綴りをとったもの「他者を自身のセンスや魅力などで惹きつける力」を指す。

 

動詞として ”rizz up” というフレーズで使われることもある。これは「人を惹きつける、誘惑する」という意味になる。また “rizz” がたくさんある人のことを “rizzler” と呼ぶらしい。

 

He’s not a good-looking guy, but his rizz makes him very attractive to others.

彼はイケメンというわけではないが、彼のリズが他人にとってとても魅力的に見える。

 

Rizzed up:

Rizz is a portmanteau of Romantic Charisma (Rizz). Similar to having game (being able to seduce), having rizz means that somebody is good at attracting people of the opposite sex. To be rizzed up means that somebody has successfully seduced somebody in any particular situation.

 

 

 

友人のアドバイスもあって株式投資を始めて半年ほどになる。

 

以前から株式と投資信託は保有していたが、6月に株式をネット証券に移管して本格的に取引するようになった。10月から手数料が無料になり取引頻度が一層増えた。以前からすれば嘘みたいな話である。

 

この半年、結構株価は上下したように思う。アメリカの株価、長期金利、雇用状況や金融政策の動向、円・ドルの為替相場、日本国内の長期金利や金融政策の動向、日銀総裁の一言などに相場が反応することが何となく理解できた。

 

半年間の戦績は勝ったり負けたり、ボチボチと言ったところか。今言えるのは、友人が言った名言「株価は神のみぞ知る」が真理であるということ。誰も株価を予測することなどできない、と実感した。

 

 

ただ、日経新聞だけは以前に比べて必要な箇所をしっかり読むようになった。怪我の功名ではないが、これは自分にとってプラスだったと思う。

 

年末から来年に向けて、アメリカの利下げのタイミング、日本のマイナス金利の解除⇒利上げのタイミングや労使交渉(春闘)の結果、また円・ドル相場の動きを注視してゆくことになるだろう。

 

11月の終わりから12月上旬にかけて、中間決算の配当金が入金されてきた。これだけでも銀行に資金を寝かせておくよりは良かったかと今は感じている。

 

昨日は大分・別府方面へひとりドライブを楽しんだ。12月には珍しく雲一つない晴天の下、近頃自宅に籠りきりの鬱々とした気分が一気に晴れた。やはりストレス解消は大切だ。

 

 

別府-宇佐間の一般道沿いの風景がお気に入りだ。山香(やまが)というところに「風の郷」と呼ばれる観光スポットがある。温泉・宿泊施設があり近くの甲尾(こうの)山頂には風車がある。山頂からの眺めが素晴らしい。

 

 

 

BGMにユーミンを聴きながらのひとりドライブ。独身時代を思い起こさせる一日となった。

 

アルバム “seasons colours” 秋冬撰曲集winter 15曲目に「かんらん車」という曲がある。オリジナルはアルバム「流線形’80」(1978年)。今の時期にぴったりの歌詞が心に沁みた。

 

 

「かんらん車」松任谷 由実

 

すいた電車が住宅街ぬけて

ひとしきり冬枯れをふるわす

あとに残った ひとりの足音は

川辺りの遊園地をたどる

 

さびついたかんらん車に腰をおろせば

ゆるやかに空は巡りはじめ

あなたの住むあたり広がってゆく

さよならが無性に恐かった

はりつめた想いが遠くなるの

 

いつしか雪が静かに舞いながら

チャコールの下界へと流れて

きっとあなたは窓の外を見てる

あのひとの肩を抱きよせて

 

つぎつぎと飛行船もゲームも止まり

粉雪が空を埋づめてゆく

終わりの暗示には美しすぎる

私だけ 冬空の旅人

地上に戻る頃 世界が止まる

 

 

※画像・動画は拝借いたしました。

久しぶりに「英文表現法」(戸川 晴之著・研究社)をパラパラとめくっていると、こんな日本語に目がとまった。少し古い時代(昭和)の初冬の情景である。

 

東京と金沢の空気が対比されている。昭和の頃、確かに都会の空気は汚れていた。クールファイブに「東京砂漠」という曲がある。♪~空が哭いてる煤け汚されて~♪で始まる曲だ。

 

金沢には残念ながらまだ行ったことがない。生きているうちに一度は訪れてみたい街だ。

 

 

(日本文)

彼女の足もとで、掃き集められた枯葉が薄紫色の煙をあげている。初冬には、めずらしく晴れた朝だった。透明な陽ざしが、澄んだ空気を通して、降りそそいでいた。スモッグに汚れた東京から帰ってくると、亜由美はいつも金沢の空気の美しさを痛いように感じるのだった。曇天の続くなかで、時たま訪れてくる宝石のような美しい朝日、眠っているのが惜しいほどだ。

(五木 寛之)

 

(拙・和文英訳)

At her feet, a heap of the dead leaves swept together was emitting light purple smoke. It was an unusually fine morning in early winter. The transparent sunlight was pouring down through the clear air. Whenever she came back from smog-polluted Tokyo, Ayumi always felt painfully the beauty of the air in Kanazawa. The morning sun that came occasionally in those cloudy days was so brilliant like a jewel that she could think it a pity to be lying in bed.

 

 

餃子の王将「農学部前店」には学生時代随分お世話になった。卒業前に「出町店」ができたがこちらは殆ど行ったことがなかった。「農学部前店」が無くなってもう随分経つらしい。

 

秋になると「肉茄子定食」というメニューがあった。これが実に美味くて昼・夜と連チャンで食べたこともあった。あの独特の甘辛い味には以来出会えていない。

 

 

 

そんな中「学生定食」と呼ばれるメニューがあった。普通の定食が500円前後だったが「学生定食」は400円だった。この定食、実はラーメン、炒飯、餃子のセットである。炭水化物ばかりだがとにかく腹は一杯になった。

 

何度か食べたが、いつも「肉や野菜が食べたい」という気持ちになった。

 

 

この「学生定食」今の価格だといくらになるのか。ラーメン(税別570円)炒飯(税別470円)餃子(税別270円)単品合計で1,310円(税別)となるが、王将にはセット価格があるので、たぶん1,200円(税別)くらいではないだろうか。

 

 

値上がり率(インフレ率)を計算してみると(1,200円-400円)÷400円=200(%)となる。約45年で200%インフレは設備投資を促し、その結果イノベーションをもたらすというが、果たしてこのインフレ率高かったのか安かったのか……?

 

 

秋頃に処方された漢方薬を飲んで以来、よく夢を見るようになった。それもストーリー性がある深い夢である。

 

「夢のしっぽを捕まえる」という言葉があるが、夢の中のキーワードやワンシーンを覚えておくとそこから夢の全体が思い出せるというものである。起き抜けにそれを何処かに書き付けておくのがコツで、枕元には鉛筆とメモを用意しておくと良い。

 

 

昨夜はやたら理系的な夢を見た。学校の実験室のシーンが出てきたり、休講の代わりに自習に課題を出す数学教師が出てきたり。この辺りは高校が舞台のようだった。

 

その後、どういうわけか英語や中国史も出てきた。ここでは私が社内で講師を務めていた。舞台は会社の中に変わっていた。所詮夢とはわけがわからないものだ。

 

 

先日、弟夫婦と飲んだとき、亡き父の話になった。祖父(父の父)が早逝し家が没落しなければ父があんなに(と言っても聞き伝えだが)苦労することもなかっただろうし、きっと祖父母の意思に従って医師になっていただろう。父に白衣を着せて聴診器を持たせてもきっと様になっていただろう、そんなことを話した。

 

私の父方の家系には理系の血が流れているようである。叔父連中は皆エンジニアだし、私も英語を除けば理数系の方が得意だった。

 

叔父の一人に60代くらいになって父方の家系を調べ始めた人がいた。今になって何となく気持ちがわかる気がする。人は自分の人生の先が見えると「果たして自分は何者だったのか」と問い直してみたくなるものである。私も時々そんな衝動に駆られることがある。

 

 

徒然草序の段。

「つれづれなるままに、ひぐらし硯に向かひて、心にうつりゆくよしなしごとを、 そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。」

 

(拙・現代語訳)

「これといってすることもなく所在なさにまかせて、一日中硯に向かって、心に浮かんでは消えていくたわいもないことを、とりとめもなく書きつけていくと、妙に狂気じみた気持ちがすることだ。」

 

 

 

家内がクリスマス・デコレーションの準備を始めた。家の中の赤色と緑色がだんだん増えている。12月に入るとクリスマス・年末まではあっという間だ。

 

 

 

 

 

今朝方、東京で勤務した頃の夢を久しぶりに見た。思い起こせば厳しい課長だった。彼のひと言でアタフタ・右往左往する。自分の担当範囲を必死に取り繕う。毎日冷や汗をかきながら苦労した時代だった。

 

私が担当したシステム運用管理業務は、年齢・経験に比して管理すべき項目が多すぎた。そんな中、容赦なくトラブルが発生した。トラブル対応に時間が掛かりしっかり考える時間が無くなる。結局、場当たり的な対応になる。従ってまた同じトラブルが発生する。いつもそんないたちごっこのくり返しの矛盾だらけの毎日だった。

 

今思えば自分にとっては貴重な経験だったが「自分を責める癖」はその頃についたようだ。そんな時代からはや40年近くなるが、当時の記憶は若い脳にしっかりと刻まれていて時々夢の中に蘇ってくる。「あの頃のことを決して忘れてはならない!」と私に警告するかのように。

 

 

その頃どんなクリスマス・シーズンを過ごしていたのか。今は全く思い出せないが、そろそろ当時の様々な出来事とともにすべて忘れて良い頃である。

 

12月になった。今の気温は6℃。風の冷たさも違うようだ。今年も冬が来てダウンがちょうどよくなった。

 

 

市内に「資(すけ)さん」といううどんのチェーンがある。最初に食べたのが北九州にUターンした1997年だから付き合いはもう四半世紀を超える。

 

リタイヤしてからはさらによく行くようになった。朝食を作るのが億劫なときは二人で朝から行くこともある。うどん以外に朝定食メニューがあり重宝している。

 

 

 

最近、BSで「寅さん」をよく観る。民放で「土曜は寅さん」というシリーズがあるからだ。昔はほとんど観たことはなかったが観てみると涙が出るほど面白い。

 

リタイヤしてから相撲や昔のドラマがやたら面白く感じるようになった。関取の顔まで覚えてしまった。自由な時間が増えたからなのか?自分が歳をとったからなのか?

 

そんなことを考えていたら……。今月の日経新聞の【私の履歴書】倍賞千恵子さん寅さんの妹のさくらさんである。先月とガラッと雰囲気が変わった。

 

 

 

思えば……。来年は高校入学から50周年の記念すべき年である。旧友たちとの親交もはや半世紀になる。来年は3人で何処か旅行にでも行けたらと思う。

 

以下は高校一年(1974年)の冬に流行っていた曲である。

 

今日で11月も終わり。明日からは師走の風が吹き始める。今年もあっという間。時の流れが速かった。

 

 

難解だった前日本銀行総裁、黒田東彦氏の【私の履歴書】も今日で終わり。同コラムは以下の名文で結ばれていた。

 

「経済は生き物であり、絶え間なく変化する。さらに、数年に1回ほどは予想しなかったショックにも見舞われる。半世紀以上の公職で私が関わった経済的なショックは、数えたところでも11回もある。

その際にはどうするか。極力早く事態を把握するとともに、内外の過去の事例に学び、思いきった対応策を素早く決断して実行する必要がある。

リスクを恐れて優柔不断であることは、事態を悪化させるばかりである。さまざまな政策現場で培った私の経験が、何かの役に立つことを心より願っている。」

 

 

昨日の日経新聞にこんな文面があった。

 

ある日銀関係者は「日本も物価高が長期化している。欧米と同じようにインフレ対応でビハインド・ザ・カーブ(後手に回る)のリスクが出てきた」と警戒する。他の関係者は「(マイナス金利の解除を)永遠に先延ばしはできない。解除後の金融政策の進め方も内部では当然検討はしている」と話す

 

 

まだまだ未知の表現は数多くある。

 

Careful vigilance should be exercised against the effects of the scheduled consumption tax hike and sudden market changes so that the BOJ’s monetary policy will not fall behind the curve.

消費税率引き上げの影響や市場の急変などに対して、日本銀行の政策が後手に回らないよう十分な警戒が必要である。