今までに一度だけ雪を見ながらの露天風呂を楽しんだことがある。もう10年近く前のことだ。場所は山口県長門市の俵山温泉「白猿の湯」、時期は1月の終わりくらいだった。
「白猿の湯」の泉質は少しぬるっとしていて心地よい。同県下関市豊田町の「一の俣温泉」に似た泉質である。
その日は雪が残る中、小雪が舞っていたが運転に支障はなかった。露天風呂に浸かっているとふわっとした雪が降りはじめた。
湯の上に降っては溶ける雪をただぼんやり見つめていた。日々の翻訳の疲れも湯の中に溶けて行った。
気がつくと雪がだんだん大きくなっていた。ふと我に返り帰りの運転が心配になった。急いで湯を出て帰途についた。
なお「白猿の湯」については以前の記事でも触れている。