私は特別扱いされるべき女 | 立ち止まったハートが前進する!未来が視える奇跡リーディング

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リーディング小説「生む女~茶々ってば~」

第十七話 私は特別扱いされるべき女

 

生きて生きて、生きのびてきたのは、彼のためだけ

愛されている自信が、ない

傷つくのは、こわいですか?

私はコンフェイト

女として生まれ、女を武器に、天下を取る

妻の策略

野心と快感の扉

Are You Ready?

この野望を叶えるためなら、どんな手段でも取る

命がけで私の野望を叶える男

天下人の愛妾

二度と女に生まれてきたくない

だったら、私が強くなればいい

本当に欲しいものは、どんな手段を使ってでも手に入れる

女としては最低だが、母としては当然

それも一つの愛の形

 

 

秀吉は天正13年、関白に任じられた。

同時に、寧々は関白の正室を意味する北政所の称号を得ていた。
さらに天将16年、朝廷から女性の最高位の従一位を授かっていた。
今や寧々は、どこをどう切り取っても揺るぎがない天下の関白の正室の椅子に座る女帝だ。

それは揺るがぬ場所だ。

しかも彼女は、ここに住む多くの秀吉の側室達の取りまとめもし、彼女達の信頼も得ている。

秀吉の女好きにも嫉妬せず、たくさんの養子を育て手なずけた賢い女。

さらに秀吉の妹、旭を家康の妻にすることを提案した政治手腕もある危険な女。

しゃらくさい女だ。

この女には十分気をつけねば、と飲み頃になったお茶を口にした。

 

大阪城で秀吉は鶴丸を目に入れても痛くないほど可愛がり、自分の後継ぎだと家来一同に印象づけた。
と同時に、私のことも以前にも増し丁重に扱うよう、みなに申しつけた。

だがどうにもこの大阪城が居づらかく、居心地が悪かった。
他の側室達は寧々に従い一緒にお茶を飲み、おしゃべりをし、楽しそうだ。

寧々にうまく手名づけられていた。

 

私にも寧々から女だけのお茶会の誘いがきた。

私はその手紙に目を通すなり、ぽいっ、と畳に投げた。

お茶会で私は寧々より格下の扱いだ。

他の側室たちと肩をならべて座らねばならない。

怒りと屈辱で、頬が赤く染まるのがわかった。

豊臣の世継ぎの生母が寧々に頭を下げるなど納得できない。
そもそも寧々は、伯父信長の部下の妻だった女だ。
秀吉に頭を下げるのは仕方ない。

が、寧々にまでおべっかを使ったり、頭を下げるのは嫌だ。

わがまま、と言われるならそれでいい。

私は、特別扱いされるべき女だ。

プライドを下げてまで、彼女達と一緒にいる意味も必要もない。

大蔵卿局を呼ぶ。

体調が優れないのを理由に、寧々に断りの手紙を書くよう命じた。


「この大阪城は、窮屈です。
ここには、寧々様も始め他の側室達もたくさんおります。
あなたが私のところに足しげく通えば、他の者たちの機嫌は良くないわ。
北政所様も、いい気分はしません。
どこか他の城に移り、心置きなくあなたと過ごしたいわ」

秀吉と二人の夜、秀吉にしなだれかかり甘く訴えた。

「他の城、と言ってもなぁ。
せっかくここで、お前や鶴丸と一緒に暮らせるようになって、わしはすごくうれしいんじゃが・・・・・」

秀吉は寂しさをにじませた顔で言葉をにごした。

「それは、男と女のちがいですわ。
女にはいろんな事情がありますのよ。
一人の女が特別扱いされるのを近くで見ることは、他の側室たちに北政所様にとっても、いい事ではありませぬ」

沈んだ顔でいた秀吉が顔を輝かせて言った。

「そうか、なら離れを建てよう!そこだったらお前も寧々や他の女達とも顔を合わせずにすむぞ!」

私は心の中で舌打ちした。

そしてとっておきのネタを広げた。
「女はそのように単純ではございません。

女は嫉妬深い生き物です。

業が深いのです。

彼女達の嫉妬が、もし鶴丸に恨みの念となって向けられたら、と思うと、ゾッとします。

万が一、鶴丸の身になにか起こったら、と思うと私は夜も怖くて眠れません」
言葉に不安感をまとわせ、両手で顔を覆い泣くふりをした。

案の定、秀吉は鶴丸の名を出すと
「わかった、わかった、茶々!

鶴丸に何かあっては、かなわん。
今すぐはどうにもできぬが必ず何とかするから、待っておれ!」
そう言うと、足早に部屋を出て行った。

 

一人残された私は、ほくそ笑んだ。

だが鶴丸を恨む念は、たしかにある。
鶴丸が本当に私と秀吉の子供か、他の男との間に出来た子ではないのか

秀吉の怒りを恐れるあまり声は小さいが、側室達の間では格好のネタだ。

同時に、彼女達からのネガティブな波動。

身体を打つように感じる。
噂を耳にするたび
「なら、あなたもすればよかったじゃない?」

と言い返したくなる。

お前たちは私がどれほどの覚悟で、鶴丸を手にしたか知らないだろう。

叫びたくなる声を懸命に抑える。
覚悟がなく、できもしないのに、陰口だけ叩く女達。

一生を飼い殺しにされる今の生き方を選んだのはお前たち自身だ。

命をかけ腹をくくることもできぬくせに、口を出すな!

いつの間にか、布団の端をギュッと強く握りしめていた。

そう考える私の中には、伯父信長と母お市の織田の血が脈々と流れているのだろう。

私はそれを誇りに思う。

 

そして私を抱かないまま部屋を出て行った秀吉に、安堵した。
秀吉は鶴丸を出産後しばらくし、以前ほどではないがまた私を抱きに来る。
だがあの治長との深い快感を知った身体に、秀吉との閨は単調すぎる。
中途半端に身体に火をつけられ、不完全燃焼した身体がすすけるのを待つ。
うずく身体から欲望が鎮まるのを一人で待つ時間は、虚しい。

大阪城にたくさんの目があり、ライバルも多い。
これまで以上に心を引き締める生活に、心身ともに疲れていった。

 

天正18年、大阪城で正月を迎えた。
秀吉は、北政所や私、側室達を美しく咲いた花を見せびらかすようにズラリと並べ、鶴丸を両手で抱き上機嫌だった。
だが私はぶすっとした不機嫌な態度を隠さなかった。

私は見世物ではない。

寧々はともかく他の側室達と肩を並べるのも、正月早々最悪だ。

だから早々に退出してやり、部屋でくつろいだ。

そんな私の様子を見かねた寧々が、私達を別の場所に移すことを秀吉に進言した。

たぶん寧々も、私や鶴丸を目にしたくなかったはずだ。

「ちょうどよかったじゃない」

その知らせを聞いた私は大蔵卿局に、お気に入りの赤い杯で酒をつがせた。

これが本当の正月の祝いだ。

 

その年の二月、私と鶴丸は大阪城を出て京に戻った。
そして聚楽第に入った。

豪華絢爛な城。

まったくもって私にふさわしい。
この城で私はようやく色んな目から解放され、息を吸いやすくなった。

私は鶴丸を抱っこし、心の中で話しかける。

「鶴丸、ここで母と一緒に過ごしましょう。
大丈夫よ、ここには名乗れぬけどあなたの父も一緒にいる。
あなたを守っている。

だから安心して母と過ごしましょう」

聚楽第で、私達はとても幸せな時間を過ごした。

 

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あなたは何かをしようとした時、それを受け取る覚悟をしていますか?

 

腹をくくれますか?

 

口では、何とでも言えます。

 

人のことも、何とでも言えます。

 

あなたの思い、どれだけ本気ですか?

 

それを問えるのは、自分にだけです。

 

覚悟を持ち腹をくくって生きるあなたは、特別扱いされます。

 

 

 

11月12日(日)2024年のあなたを写します

 

11月13日(月)新月 写真で変わる未来を撮影するコラボです

 

 

 

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