女ではなく、母として生きる | 立ち止まったハートが前進する!未来が視える奇跡リーディング

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リーディング小説「生む女~茶々ってば~」

第十六話 女ではなく、母として生きる

 

生きて生きて、生きのびてきたのは、彼のためだけ

愛されている自信が、ない

傷つくのは、こわいですか?

私はコンフェイト

女として生まれ、女を武器に、天下を取る

妻の策略

野心と快感の扉

Are You Ready?

この野望を叶えるためなら、どんな手段でも取る

命がけで私の野望を叶える男

天下人の愛妾

二度と女に生まれてきたくない

だったら、私が強くなればいい

本当に欲しいものは、どんな手段を使ってでも手に入れる

女としては最低だが、母としては当然

 

城には続々と祝いの品が届いた。

一部屋の畳を覆い尽くす品が、うず高く積まれた。

そのあまりの多さと煌びやかさが、今の秀吉の権力だ。

最高位の権力を見せつけられ、それを我が子が継ぐと思うと、自然に背が伸びた。

「ごらん、これらはすべてあなたのもの。

あなたが豊臣の後継ぎよ」

乳母から首の座らぬ息子を受け取り、祝いの品々の方に身体を向け話しかける。

息子は眠そうにあくびをした。

その様子が一層愛らしく、頬がゆるむ。

無条件の愛を教えてくれた赤子を、しっかり抱きしめ頬を寄せた。

この子の母は、私以外誰もこの世にいない。

この子にとって産みの母親は私一人だ。

私が豊臣の後継ぎの生母だ。

秀吉の妻、寧々の顔が一瞬浮かんだ。

世継ぎを埋めなかった正室。

私は鬨(とき)の声をあげるように、高らかに笑った。

幾つも積み重ねられた祝いの品が一つ崩れ、侍女が慌てて拾いに走った。

息子が生まれてから、この子だけが私の生き甲斐だった。
朝起きたらすぐ乳母に我が子を連れてこさせ、抱き寄せる。
日中もできるだけ、そばに置いた。

夜、乳母に連れて行かれるのが、恋しい男と離れるようにさみしかった。

半身がもがれたようで、飲ませぬ乳がでる乳房の張りと共に身体も心も痛かった。

その痛みは、治長を思い出させる。
 

治長はもちろん、この子を抱いていない。
この子は、私と秀吉の子だ。
彼は他の家来達と同じように、自分の子に頭を下げる。

だが頭を上げた瞬間、この子を見てこの上もなく幸せそうな笑みを浮かべ、すぐまた表情の読めない顔に戻る。

私は彼の笑みに救われると同時に、鋭い刃物で指を刺された思いになる。
我が子の赤子ながら整った顔、品のある涼やかな目もと

猿顔の秀吉ではなく、幼い頃の治長に似ていた。

それを知り二人を結びつけるのは、治長とその母親の大蔵卿局だけだ。

 

「若君様は、すくすくとお育ちです。
乳もよく飲んでおります。
けれど安心してはなりませぬ。
幼き頃の男子は、女子に比べ身体が弱いのです。
いつ、災厄に見舞われるかわかりませぬ」

凛として言い切る大蔵卿局の言葉に、私は身震いした。

「そんな不吉なことを、言わないでちょうだい。
この子に限って、そんなことはない。
この子の身体は強いはず。
なぜなら・・・」

「淀様!」
大蔵卿局はピシャリとさえぎった。

「そうです。
秀吉様のお子様ですから、お身体は強うございます。
ですが、念には念を入れたほうがようございます」

彼女は私の口を封じた。

ハッ、とした。

どこの壁に耳があるかわからない。

もっと用心しないといけない、と自分に戒めた。

「わかった。
これまでにも増して、あの子を大切にしてやってちょうだい。
乳母にも良くしてやって。
いい乳が出るよう、食べ物も精がつくものを与えて」

外に控えている侍女達にも聞こえるよう、大きな声で伝えた。

我が子が生まれた時、夫婦ならば一緒に子を抱き喜ぶのだろう。

だが私はこの城で一人だ。

秀吉は、離れた大阪城にいる。
その代わり、決して名を明かせられない遺伝子上の父親はすぐそばにいる。
我が子を抱きしめられないまま、仕えていた。

 

夜、しとしと雨が降った。
忍びやかに降る雨は、私の肌をしっとりとさせ、心も身体も濡らす。
子宮はきゅんと鳴り、乳房が息子の唇ではない唇に吸われた感触を思い出す。

子を産み落ち着いた子宮が、男を迎えたがっていた。

身体の中心が波のような強いエクスタシーを覚えていた。

身体を丸め両手で自分の身体を抱きしめ、じっと耐えた。

秀吉からの閨は、まだ断っている。

だが私は欲しいのは、あのいやらしい年寄りの身体ではない。

忘れよう、私は母だ。

女ではなく、母として生きるのだ。

自分に言い聞かせ、固く目を閉じ、強く唇を噛む。

 

しばらくして、秀吉が私達を大阪城に迎え入れた。
子供の名前は「棄」から「鶴丸」に変わった。

私と鶴丸、そして大蔵卿局や治長達、生まれた時からそばにいる者たちとみなで、大阪城の門をくぐった。
私は自分で鶴丸を抱き、堂々と入城した。

ついに、ここまで来た。

 

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あなたはどんな存在ですか?

 

無条件に愛されている、と言えますか?

 

自信がありますか?

 

あなたが無条件で愛されている、と自分で決めると、そうなります。

 

愛されるのに、なんの条件もいりません。

 

条件はすべて、あなたがつけているだけです。

 

 

 

 

11月12日(日)2024年のあなたを写します

 

11月13日(月)新月 写真で変わる未来を撮影するコラボです

 

 

 

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