Mute, Solo, Jungle野外のBoy / MIGIMIMI SLEEP TIGHT

Mute, Solo, Jungle野外のBoy/MIGIMIMI SLEEP TIGHT

1. Mute, Solo, Jungle野外のBoy

MIGIMIMI SLEEP TIGHTの2022年第一弾となるデジタルシングル。

年明けすぐに、新曲「Mute」のMVを公開した彼ら。

それをそのままリリースしてくるかと思いきや、もうひと捻りしてくるのが、いかにも彼ららしい。

まず、日本語詞を、中国語詞に変更。

香港生まれマカオ育ち、Vo.宮川依恋の武器を活かした強力なアプローチで、独特の響きが耳に残り、キャッチー性が高まっているようにも感じます。

しかし、その変化は、まだまだ序の口でした。

まさか、その後ろに「Solo」、「Jungle野外のBoy」という、２曲をくっつけてしまうとは。

要するに、３曲を、１トラックとしてパッケージ。

メドレー風のフェードイン、フェードアウトを前提とするものではなく、シームレスで繋がるディスコティックな構成で、強く意識しなければ１曲としても聴けてしまう面白さもありますよ。

いずれも、無機質なデジタルサウンドと、切なくメロディアスなヴォーカルパートを、ダンサブルに融合させたMIGIMIMI SLEEP TIGHTらしいショートチューン。

ライブでもこのように展開されるのかな、というワクワク感を高めます。

もしかしたら、サブスク対策にもなっていたりするのかな。

シャッフルで聴いても、３曲を続けて聴くことになるわけで、アルバムを順番通りに聴いてほしいというメッセージにもなっていそうです。

とはいえ、10分、20分のボリュームであれば、好きな曲を切り出せないジレンマに陥りるし、長尺曲だと避けられる懸念も。

３曲で６分未満のコンパクトさと、曲が変わったことに意識がいかないようにアレンジしている工夫があればこそ、そのまま聴いてしまおうか、とリスナーを誘導することができるのでしょう。

ダウンロード派にとっては、お値段据え置きの１トラック分なのも嬉しいですね。

個々で聴く環境が欲しいのも本音ですが、配信限定だからこそ、やって意味のある企画。

その斬新さに引き付けられてしまったのも事実なのです。

＜過去のMIGIMIMI SLEEP TIGHT(Migimimi sleep tight)に関するレビュー＞

安眠妨害水族館