FROM HONG KONG TILL TOKYO / Migimimi sleep tight | 安眠妨害水族館

安眠妨害水族館

オバンギャと初心者に優しいヴィジュアル系雑食レビューブログ

FROM HONG KONG TILL TOKYO/Migimimi sleep tight

 

1. FROM HONG KONG TILL TOKYO

 

Migimimi sleep tightのデジタルシングル。

既にライブで定番となっていた楽曲であり、待望の音源化となります。

 

アッパーなダンスロックチューン。

と一言で片づけてしまうのは惜しいぐらいに、Migimimi sleep tightの音楽的スタンスを主張している楽曲ではなかろうか。

サビ絶対主義のJ-POPとは一線を画す楽曲構成。

ドロップでのコーラスワークがサビにおける主体となっており、踊れることを重要視して既成概念を取っぱらおうとするチャレンジ精神に溢れているのですよ。

 

もっとも、それでいて歌が弱い、メロディが弱いということにもならないのが、彼らの強み。

相変わらず、ボーカルパートも立っています。

Aメロ、Bメロはもちろん、サビのコーラスワークにも途中から合流し、盛り上げるための最後のピースを埋めていく役割を担う。

独特の楽曲構成に、癖の強さを感じるのかと思われますが、それを中毒性に変えるだけのパワーは持っていました。

 

新たな試みとしては、デジタルサウンドの比率が高まったような。

Dr.松本誠治さんがDJを担当する、新布陣でのライブも多くこなしてきた彼ら。

ポリバレント性が高まったことで、更にサウンドの幅が広がったということなのかもしれません。

終盤のラップなんかも、それらの成果として出てきたアイディアだったりして。

 

最先端を駆け抜けているイメージの彼ら。

音源も配信中心になっているのは、旧時代のリスナーとしては寂しい気持ちもないわけではありませんが、イメージ戦略であったり、強引でも新時代に引っ張り上げようとする意欲であったり、そこにも意図があるのかなと深読みしてしまう。

お手軽、気軽に聴くことができる価格設定でもありますので、お試しに聴いてみてもいいのではないでしょうか。

 

<過去のMigimimi sleep tightに関するレビュー>

THE STARRY RIFT

「OYSTER GIRL/Hi-NRG BOY」 「SLEEPY SUNSET/The Bike」

The Massive Market

FOLLOW U

Escape from Tsuki No Uragawa ZOO
The Lovers
Akirakeiko
Migimimi