「OYSTER GIRL/Hi-NRG BOY」「SLEEPY SUNSET/The Bike」 | 安眠妨害水族館

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OYSTER GIRL/Hi-NRG BOY / Migimimi sleep tight

OYSTER GIRL / Hi-NRG BOY OYSTER GIRL / Hi-NRG BOY
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1. OYSTER GIRL

2. Hi-NRG BOY

 

SLEEPY SUNSET/The Bike / Migimimi sleep tight

SLEEPY SUNSET / The Bike SLEEPY SUNSET / The Bike
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1. SLEEPY SUNSET

2. The Bike

 

3人編成となったMigimimi sleep tightの初音源。

2ヵ月連続で発表された配信シングルです。

 

8月にリリースされたのが、「OYSTER GIRL/Hi-NRG BOY」。

MVが公開されている「OYSTER GIRL」は、Migimimi sleep tightの王道とも言える、泣けて踊れる切ないダンスロックです。

アヤビエやメガマソで見せたそれとは異なるのだが、なんだかんだで涼平節を匂わせるシンセのフレーズ。

"待っていた"感があって、もうイントロの段階でたまりません。

メロディ部分からサビに移行する過程での、演奏陣によるひと盛り上がりが彼ら流。

この独特な曲構成が"らしい"と思わせるあたり、スタンスが違っても個性は出るものだな、と。

 

もう片方の「Hi-NRG BOY」は、タイトル的に「OYSTER GIRL」と対になっているのでしょうか。

全体的にポップにまとめているので聴きやすいのだけれど、ギターロックとニューウェイブを掛け合わせたような不思議な感覚。

古臭さを二乗したら新しくなった、と言うべきか。

新機軸を作っていこうとするアプローチで、確かに彼らの楽曲群の中に放り込まれてもしっかり馴染むサウンドですね。

 

「SLEEPY SUNSET/The Bike」は、9月にドロップ。

こちらのリードトラックである「SLEEPY SUNSET」は、夏の終わりを感じさせる、淡く切ないダンスチューンに仕上がっています。

ユーロビートをベースにして、ヴィジュアルロック的なギターを織り交ぜたハイブリッド。

"BANG BANG GIRL"というキャッチーなワーディングが耳に残り、英詞ではあるのだけれど、とてもポップに響いてくる。

お得意の路線で、しっかりインパクトを与えていました。

 

「The Bike」は、 Vo.宮川さんが作曲。

歪んだギターが、エレクトロサウンドを上書きしていくようにぶつかってくるので、テンポ以上に攻撃的に聴こえるかな。

作曲者が変わることで違いが出てアクセントになっている一方、浮いてしまうこともなく、彼らのライブ感が良く出ているかと。

コーラスワークも効いていて、カップリングではなく、「SLEEPY SUNSET」と並列の位置づけなのも納得ですよ。

 

ちなみに、「OYSTER GIRL」と「SLEEPY SUNSET」のMVは、涼平さんのアヤビエ時代の盟友、インテツこと張尹澈氏が監修しているのも、ファンとしては見逃せないポイント。

こちらはリリックビデオの役割も内包していて、添えられた日本語詞が、単なる和訳ではなく涼平さんらしい語感で書き直されています。

全編英詞になったことで、歌詞における涼平節が弱くなったと感じてしまうリスナーにとっては朗報になりそう。

 

11月にはミニアルバム「THE STARRY RIFT」の配信リリースも予定されており、動きが活発化している Migimimi sleep tight。

MVが制作された2曲はこちらにも収録されるようですが、夏から秋に季節が移り、聴こえ方も変わってきそう。

新体制初のアルバム作品、どんなサウンドが届けられるのか、今から楽しみです。

 

<過去のMigimimi sleep tightに関するレビュー>

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