Goldfish / MIGIMIMI SLEEP TIGHT

Goldfish/MIGIMIMI SLEEP TIGHT

1. Goldfish

MIGIMIMI SLEEP TIGHTの15ヵ月連続リリースのトリを飾るデジタルシングル。

12ヵ月連続リリースを完走して、更に追加発表となった3ヵ月分も、これにて完結。

直近3ヶ月は発表済の楽曲の日本語詞ヴァージョン＆コラボレーションとなっていたので、純粋な新曲としては待ちに待ったといったところでしょう。

イントロのファンキーなノリが耳に残る、３分に満たないショートチューン。

ダンサブルなスタイルは実に彼ららしいのだけれど、大人びたアレンジに、新たな一面が見受けられますね。

注目したいのは、その楽曲構成。

展開されるたびにリズムが変わっていき、メロディのパターンは少ないにも関わらず、なんともドラマティック。

呼応するかのように、楽曲が進むにつれてインパクト重視にシフトしていくギターもたまりません。

フレーズには、セルフオマージュ的な部分もあるのかな。

また、メロディよりも間奏にピークを持ってくるような独特な感覚は、MIGIMIMI SLEEP TIGHTのお家芸。

尺は短くとも、勢いで押し切ったという粗さはなく、緻密に丁寧に組み立てたという印象でした。

なお、脱退が発表されているDr.松本誠治さんにとっては、在籍時最後の音源となってしまうのでしょうか。

変わらずに変わっていく、次の一手の有効性を本作には感じられるだけに、惜しいな、としか言いようがありませんよ。

集大成であり、再出発でもある１曲。

コロナ禍にあっても突っ走ってきた彼らにとって、色々な意味での節目となる楽曲になりそうです。

＜過去のMIGIMIMI SLEEP TIGHT(Migimimi sleep tight)に関するレビュー＞

安眠妨害水族館