「HELLO」「DREAMY DONUT」 / Migimimi sleep tight | 安眠妨害水族館

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HELLO/Migimimi sleep tight

HELLO HELLO
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1. HELLO

 

 

DREAMY DONUT/Migimimi sleep tight

DREAMY DONUT DREAMY DONUT
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1. DREAMY DONUT

 

 

Migimimi sleep tightによる、2ヵ月連続となる配信シングル。

それぞれ、主要なサブスクリプションサービスでも耳にすることができます。

 

2020年第一弾となる「HELLO」は、コーラスワークを聴きどころに据えたポップなダンスチューン。

インスト部分がサビ!と言わんばかりの凝りに凝った楽曲も多く見られる彼らですが、この曲を引っ張っていくのは、素直にヴォーカルラインと言えるでしょう。

メロディアスに進行しつつ、サビでは楽器隊との掛け合いも織り交ぜて。

Vo.宮川依恋さんの艶やかな歌声は、まるで賑やかな中でふと訪れる寂しさを覗かせ、強めにかけられるコーラスは、そんな切なさを助長しているようにも感じられました。

 

サウンドとしては、やや引き算的なアプローチも取っているのか、情報量を絞っている印象。

近年の音楽シーンにおけるダウンチューニングブームを踏まえれば、だいぶ密度は薄く感じるのかもしれません。

ただし、踊れるのに何故か泣ける、Migimimi sleep tightの個性はしっかり踏襲。

Gt.涼平さんの持ってくるギターのフレーズ、やはりたまらなく好きなのですよね。

 

第二弾となったのは、「DREAMY DONUT」。

こちらは、Migimimi sleep tight流のヴェイパーウェイヴといったところで、レトロフューチャー感のあるノスタルジックなサウンドと、甘くてポップなメロディが特徴となっています。

Dr.松本誠治さんが、DJもこなすスタイルを確立した彼らだからこそ、実現可能となった音楽性。

わざとチープに仕立てたシンセの音色が、やけに切なさを運んでくるのですよ。

 

こちらも、歌メロが強めに押し出されており、宮川さんにとっては歌唱力、表現力での真っ向勝負。

後半で転調するなど、テクニカルな一面も見せていました。

全体的には淡々とした雰囲気であるも、聴けば聴くほどエモーショナルな部分が顔を出す構成がたまらない。

彼らの音楽の奥の深さ、懐の深さを感じずにはいられない1曲です。

 

音源については、配信を主軸としている彼ら。

本作もフィジカル作品の発売予定はなさそうですが、裏に歌詞が記載されたステッカーをライブ会場で販売する等、アートワークも世界観のひとつと考えているスタンスは伝わってきます。

お手軽に聴きつつ、どっぷりと浸りつつ。

この楽曲たちがライブによってどう進化を遂げるのか、目撃したくなること請け合いです。

 

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