近鉄名古屋駅【愛知県】(近鉄名古屋線。2020年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】シリーズは、
愛知県名古屋市中村区東部、市街地に位置する近鉄名古屋線の終着駅で(起点駅ではない)、近鉄における名古屋のターミナル駅であり、JR新幹線・JR在来線・名鉄・地下鉄・あおなみ線と乗換可能な、
近鉄名古屋駅 (きんてつなごやえき。Kintetsu-Nagoya Station) です。
 
尚、当記事では近鉄線の駅のみを紹介いたします。
在来線駅、名鉄駅の記事につきましては以前UPいたしました。
⇒在来線駅の記事はこちら。名鉄名古屋駅の記事はこちら
新幹線駅、地下鉄駅、あおなみ線駅の記事につきましては後日通常版または簡易版にてUP予定です。
  
  
駅名  
近鉄名古屋駅 (E 01)    
 
所在地  
愛知県名古屋市中村区      
 
乗車可能路線  
近畿日本鉄道:名古屋線  
 
隣の駅  
伊勢中川方……米野駅     
 
乗換可能駅  
JR東海:東海道新幹線(東京方面新大阪方面)………………………名古屋駅まで徒歩7分  
JR東海:東海道本線(豊橋方面米原方面)……………………………名古屋駅まで徒歩4分~6分  

JR東海:中央本線(中央西線)関西本線………………………………名古屋駅まで徒歩4分~6分  
名古屋鉄道:名古屋本線(豊橋方面名鉄岐阜方面)、(犬山線)……名鉄名古屋駅まで徒歩3分  
名古屋市営地下鉄:東山線桜通線……………………………………名古屋駅まで徒歩5分~7分  
名古屋臨海高速鉄道:西名古屋港線【あおなみ線】…………………名古屋駅まで徒歩10分  
  
訪問・撮影時  
2008年11月~2020年12月~2023年6月   
 
 
駅概要  
駅形態……………地下駅(1938年開業。名鉄名古屋駅は1941年開業で、近鉄の方が先)。
駅舎………………地下1階、地下中1階(それぞれ改札口あり)。
出入口……………東側と北側のみ。西側と南側からは迂回する必要があります。
バリアフリー……○(但し、地下改札口のみ対応)。
点字ブロック……各出入口~各改札~各ホームに設置。
駅前広場…………×(バスは東側の名駅通・名鉄バスセンターなどに発着)。
 
 

近鉄百貨店の駅ビルです。西を望む。
JR線・名古屋駅の南東側にあり、地下中1階に正面改札口があります。
地上から地下まで近鉄系の商業施設「近鉄パッセ」が入居しています。テナントの専門店により構成されていて、百貨店ではありません。
また、近鉄名古屋駅の駅ビルは右の名鉄百貨店本館(地下に名鉄名古屋駅あり)、左の名鉄百貨店メンズ館(ナナちゃん人形で有名)に挟まれています。「名鉄村」の中にポツンと近鉄駅がある状態になっており、肩身が狭い印象です。地下では「近鉄パッセ」と名鉄百貨店各館が繋がっています。
ちなみに、名鉄主体で名鉄名古屋駅と近鉄名古屋駅のビルを解体して、それぞれが一体化した南北に長い高層ビルに改築する計画がありましたが、コロナ禍が影響して頓挫しています。しかし、両社とも駅ビルが老朽化しており、いずれは改築されるものと思われます。

また、写真右奥、名鉄百貨店本館西側(JR線広小路口)の地下には地下改札口がありますが、そちらには駅ビルがありません。
尚、近鉄名古屋駅独自の駅前広場はなく、名鉄も地下鉄も独自の駅前広場を持っていませんが、駅ビル裏手には名鉄が運営する立体構造の名鉄バスセンターがあり、そこに近鉄系の三重交通が運行する高速バス・路線バスも発着しています。
 
 

駅前です。名駅通の反対側より北を望む。左手に近鉄名古屋駅の駅ビルがあります。
奥に延びる道路は名駅通で、その左側(西側)に近鉄と名鉄の駅ビルがあります。
写真に見える超高層ビルはJR名古屋駅ビル「JRセントラルタワーズ」で、駅ビルではJRが何歩もリードしている状態です。
そのほか、名古屋駅前【通称:名駅】には超高層ビルが次々と誕生しています。
また、名駅通などの地下には複数の地下街が形成されています。
 
 

駅前です。名鉄百貨店メンズ館前より南を望む。右後方に近鉄名古屋駅の駅ビルがあります。
奥に延びる名駅通の右側に名鉄・近鉄の駅ビルや名鉄の商業ビルが並んでいます。
南側も市街地が広がっていて、高層ビルも見られます。
左前方に写っているビルは「モード学園スパイラルタワーズ」で、特徴的なデザインです。東京の新宿駅西口にある「コクーンタワー」と同じ事業主のビルです。
 
 

 

 

 

地下1階北側にある地下改札口です。

1枚目は南を、2枚目は南西を、3枚目は西を、4枚目は南を望む。
地下改札口は北側のメイン改札口と南側のサブ改札口(1枚目左奥、4枚目)で構成されています。
 
駅員配置………あり。
自動改札機……あり(北10通路、南3通路)。
ICカード………利用可能(『PiTaPa』エリア内。交通系ICカード全国相互利用サービスの各種カードもOK)。
幅広通路………あり(北は両端通路、南は左端通路。北の左端のみ点字ブロック設置)。
有人通路………あり(北の左端幅広通路が有人通路を兼ねています)。
窓口……………あり(改札窓口、各写真後方(東)の出札窓口・特急券発売窓口)。
自動券売機……あり(各写真後方。ICチャージ可。特急券売機・定期券券売機併設)。
自動精算機……あり(ICチャージ可)。
トイレ…………あり(改札内。多機能トイレ併設。改札外は近隣施設の設備をご利用下さい)。 
付帯設備………飲料自動販売機(改札外)。  
売店……………あり(改札内特急ホームに「ファミリーマート」があります)。 
コンビニ………あり(改札外に「ファミリーマート」があります)。
 
改札口の先は各ホームで、段差なく移動可能です。地下改札口はバリアフリーに対応しています。
また、改札を入って左側には名鉄線連絡改札口が、右側にはJR線・新幹線連絡改札口が、それぞれ設置されています。
 
 

 

「近鉄パッセ」の地下中1階にある正面改札口です。上写真は西を、下写真は北西を望む。
後方が地上への出入口で、改札口右側には名鉄名古屋駅・地下鉄駅方面への連絡通路があります。
天井が高いため、広々としているように見えます。
 
駅員配置………あり。
自動改札機……あり(5通路)。
ICカード………利用可能(『PiTaPa』エリア内。交通系ICカード全国相互利用サービスの各種カードもOK)。
幅広通路………あり(左端通路。北の左端のみ点字ブロック設置)。
有人通路………あり(左端幅広通路が有人通路を兼ねています)。
窓口……………あり(改札窓口、離れた左(上写真左)の出札窓口・特急券発売窓口)。
自動券売機……あり(改札口の左手前。ICチャージ可。特急券売機・定期券券売機併設)。
自動精算機……あり(ICチャージ可)。
トイレ…………あり(改札内。多機能トイレなし(地下改札近くのみ)。改札外は近鉄パッセまで)。 
付帯設備………飲料自動販売機(改札外)。  
売店……………あり(改札内特急ホームに「ファミリーマート」があります)。 
コンビニ………あり(改札外右側に「ファミリーマート」があります)。
 
改札口の先は地下通路で、各ホームへは階段を下りる形になります。バリアフリー非対応です。
また、改札を通って右手にはトイレがあります。
 
 

そして、正面改札口の改札内地下通路には、団体専用改札口があります。
北を望む。右が正面改札口方向です。
少し高い位置にあり、自動改札機は導入されておらず、ラッチが設置されています。
一般客は立入禁止です。シャッターの先がどこに通じているのか、気になります……。
 
 

 

こちらは地下1階北端部にあるJR線・新幹線連絡改札口です。JR構内より南を望む。
自動改札機が並んでいて、右端は幅広通路兼有人通路(点字ブロック設置)です。
右手前には近鉄の特急券発売窓口とサポート付き自動券売機があり、近鉄の乗車券・特急券を購入可能です。
但し、この改札を通るには、名古屋駅までのJR乗車券またはIC乗車券が必要で(JR特急券は投入しなくてもOKです)、かつ近鉄で有効な乗車券またはICカードが必要です。ICカードはJR線の乗車記録があれば1枚で乗換可能で、JRが紙のきっぷ、近鉄がICカードという組み合わせも可能です。
逆に近鉄からJRへ乗り換える際は、近鉄名古屋駅までの乗車券orICカードと名古屋駅からのJR乗車券orICカードが必要になります。近鉄側にはJRの自動券売機があり、新幹線の指定席券売機も設置されています(と記憶していますw)。
尚、JR駅構内と近鉄駅構内で高低差があり、エレベーターなどが未設置のため、バリアフリー非対応です。車いすの場合は両社の通常の改札口を通る必要があります。
 
 

こちらは地下1階東側にある名鉄線連絡改札口です。名鉄構内より西を望む。
自動改札機が並んでいて、左端は幅広通路兼有人通路(点字ブロック設置)です。
改札口の利用方法は前述のJR連絡改札口と同様です。
右後方には近鉄の自動券売機がありますが、名鉄の自動精算機はありませんので、名鉄線で精算が必要な場合はこの改札口を通れません(上層階の各階札前にある精算機で精算を済ませれば連絡改札口を利用可能です)。
ここには近鉄の特急券売機はありませんので、近鉄構内へ入場後、ホームにある特急券売機で特急券をお求め下さい。
また、近鉄側には名鉄の自動券売機があり、近くに近鉄線の自動精算機もあります。ミューチケットは名鉄線ホームの自動券売機でお求め下さい。
尚、名鉄駅構内と近鉄駅構内は高低差がなく、バリアフリー対応です。両社のホームは同じレベルの高さにあります。
近鉄線が狭軌だった頃は名鉄線と線路が繋がっていて、臨時列車が直通運転した実績もあります。
 
 

5番線に設置の吊下式駅名標です。電照式ですが、バックライトの種類は不明です。
駅ナンバリング導入時に一斉に置き換えられた新デザインです。
また、駅ナンバリング「E 01」が大きく書かれています。「E」のトップナンバーです。
 
 

 

駅構造……地下駅(B1F)。ホームは概ね南北方向。
配線………頭端式ホーム4面5線。
 
中間の2番線・3番線・4番線は両側にホームがあり、乗降分離がなされています。
左(東)から1番線、1番線乗降ホーム・2番線降車ホーム、2番線、2番線乗車ホーム・3番線乗車ホーム、3番線、3番線降車ホーム・4番線降車ホーム、4番線、4番線乗車ホーム・5番線乗降ホーム、5番線の順です。
いずれも下り伊勢中川方面および大阪難波方面・賢島方面です。
種別により番線が分けられており、1番線が普通、2番線が準急、3番線が急行、4・5番線が特急ですが、特急は4番線が主に終着列車、5番線が主に発車列車です。また、4・5番線はラッシュ時に急行・準急の到着ホームとしても使用されています(折り返し回送列車になります)。
  
ホーム有効長……1番4両、2番5両、3番6両、4・5番8両。
ホームドア………なし(2020年12月時点)。
ホーム幅…………概ね手前の終端方が広く、奥の伊勢中川方が狭いです。
上屋(屋根)………地下駅なので雨に濡れません。
ホーム上設備……ベンチ(少なくとも4・5番)、売店(4・5番)。

ホーム上設備……飲料自動販売機(2~5番乗車ホーム)。
 
ホーム終端部には特急券売機や空調完備の待合室があります。
 
また、終端方左後方に地下改札口があり、後方にJR線連絡改札口が、左手に名鉄線連絡改札口が、それぞれあります。
各ホーム中ほどの階段を上り、左へ進むと正面改札口です。
  
上写真は4番線降車ホームより、下写真は1番線より、いずれも伊勢中川方を望む。
 
 

4番線降車ホームより終端方を望む。
右から5番線~1番線の順です。
こちらの先端部(伊勢中川方)はホーム幅が広くなっています。
また、リニューアルされておらず、昭和の雰囲気が色濃く残っています。
 
 

 

 

いずれも4番線降車ホームより伊勢中川方を望む。
ホーム端のすぐ先に渡り線(ダブルスリップ含む)があり、線路が複雑に絡み合っています。
この先、地下区間でJR線の地下を南下しますが、右へカーブするとすぐに地上へ出ます。そして右手に富吉検車区米野車庫を、左手にJR関西本線などを見て市街地を南西へ走ると米野駅(こめのえき)へと至ります。近鉄名古屋駅から至近距離にあるため乗降客が少なかったのですが、近鉄において「ささしまライブ」への最寄駅であるため、近年になって乗降客が増加傾向にあります。
 
 

 

3番線・4番線降車ホームより終端方を望む。

上写真は2008年撮影、下写真は2023年撮影。

 
各番線とも車止めがあり、その先はホーム・通路になっています。
右前方に地下改札口が、右手に名鉄線連絡改札口が、写真奥にJR線連絡改札口があります。
尚、近鉄の前身会社は名古屋が目的地だったため、これ以上先への延伸計画は存在しなかったと思われます。
ちなみに周りを名鉄線・地下鉄線・地下街などに囲まれているため、現状ではこれ以上の延伸が物理的に無理です(名鉄と繋げれば乗り入れ可能ですが、軌間が異なるためフリーゲージトレインが必要になります。まぁ、繋げる必要性は薄いですが…)。
 
 
あとがき  
下車(乗車)時・・・1985年、1989年、1996年、1999年以降多数          
 
子供の頃も用事や帰省で使っていましたが、1999年に乗りつぶしを始めて以降は何度も利用している一方、あまり写真を撮っていなかったのが悔やまれます…。名鉄名古屋駅に隣接する地下駅で、頭端式ホーム4面5線の設備は名鉄名古屋駅より余裕があるものの、ホーム先端部は結構狭いです。駅ビルは名鉄系のビルに挟まれており肩身が狭い印象です。駅前は名古屋駅桜通口南側および広小路口に相当し、市街地のど真ん中です。近年は超高層ビルが増加傾向です。また、地下街も発達しており、名鉄駅や地下鉄駅へ容易にアクセス可能です(名鉄駅とは乗換改札でも結ばれています)。
 
鉄路のみで  
東京から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。東海道新幹線『のぞみ』で名古屋駅下車すぐ。 
梅田から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。近鉄名阪特急で直行。JR新幹線や在来線でもアクセス可能。
 
食料・飲料 (500m以内)  
コンビニ・・・・・・あり(駅構内、駅前にあります) 
飲食チェーン店・・・あり(駅前地下街などにあります)  
  
東京からの到達難易度もさほど高くありません。
近鉄名古屋線を乗り鉄の際は、近鉄名古屋駅ですぐ乗車したり乗り換えたりせず、ぜひ一度は駅を観察してみて下さい!
 
(参考:近畿日本鉄道のHP、Google地図、Wikipedia)