回顧録「いつか見た映画 1991」72『プロジェクト イーグル』 | やりすぎ限界映画入門

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ダイナマイト・ボンバー・ギャル @ パスタ功次郎

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■「自称 “本物” のエド・ウッド」


■『プロジェクト イーグル』
やりすぎ限界映画:☆☆☆☆★★★[95]

1991年/香港映画/116分
監督:ジャッキー・チェン
出演:ジャッキー・チェン/ドゥ・ドゥ・チェン/エヴァ・コーボ/マーク・エドワード・キング/池田昌子

■1991年 劇場公開作品 72本目

「ジャッキー・チェン」の日本初公開作品『ドランク・モンキー 酔拳』から『香港発活劇エクスプレス 大福星』までの「劇場公開作品」は「完全制覇」したが、『七福星』から力尽きた。 以来「完全制覇」しないまま今日まできてしまった。

「ジャッキー・チェン」があまりに「偉大」過ぎて、書き始めたら「書き切れないまま終わって死ぬ」イメージが、僕の中にあったが、もう「ジャッキー・チェン」のことを書かない訳にいかなくなってきた。今まで書くことから「逃げた」ツケが、「ショーン・ペン」級に、僕の頭上に堕ちる時がきたのかもしれない。

『クレージーモンキー 笑拳』『ヤング・マスター 師弟出馬』『ドラゴンロード』で「監督」としての才能を見せ、「ジャッキー・チェン監督作品4作目」『プロジェクトA』が、香港映画の歴史を変えてしまった。「全世界震撼」レベルの「偉大」さをリアルタイムで体感した。「もう人間じゃない」までの「極限身体能力」、“本物” の「オリンピックアスリートを超える身体能力」が何かを見せた。「ブルース・リー」とはまた違う、「功夫」と「アクロバット」を融合させた「新しい殺陣」。「ハイスピード功夫」とでも言うべきか、「ジャッキー・チェンにしかできない」「新しいアクション」の「創始者」だった。

『サンダーアーム 龍兄虎弟』に続く「アジアの鷹」シリーズ「2作目」。「ジャッキー・チェン」が『インディ・ジョーンズ』シリーズに影響を受けて企画したシリーズだった。「今」調べて「反省」「償い」まで追い込まれた真実は、「2013年」『ライジング・ドラゴン』が「アジアの鷹」シリーズ「3作目」だったと「知らなかった」こと。「今頃」思い知って大きい方を漏らすしかなかった。

『プロジェクト イーグル』の頃「SFX」全盛期時代だったと改めて思い知る。当時映画館に見に行った時、「鶏」はそんなこと「視界」に入ってなかった。だが「ジョージ・ミラー監督」の「CG」のごとく、「天才」が「SFX」を使用したらどうなるのか? 『プロジェクト イーグル』は「SFX」と融合した「ジャッキー・チェンにしかできない」「新しいアクション」を見せた。

「ジャッキー・チェン」映画は、「ストーリー」「テーマ」が後付けの付録でしかない。極限のくそリアリズには程遠く、殆どの映画が「コント」に徹底されてる。話の内容はこんなの「絶対ありえない」ことが殆ど。もはや「もう人間じゃない」までの「極限身体能力」「オリンピックアスリートを超える身体能力」が何か、「ジャッキー・チェンにしかできない」「新しいアクション」「ハイスピード功夫」を見せるための映画でしかない。

『サンダーアーム 龍兄虎弟』『プロジェクト イーグル』を改めて見直して驚いたのは、「話なんかどうでもいい」ほど「超てきとう」で、極限のくそリアリズムなど砂粒ほどもない「コント」なのに、「ラスト」は「絶対」感情移入させて「超ハラハラ」させてしまう「演出」。「天才」という言葉を思い知った。

僕の推測だが「ストーリー」は、『サンダーアーム 龍兄虎弟』なら「アラン・タム」「ロザマンド・クワン」を「枷」にして「観客を超ハラハラさせるため」、『プロジェクト イーグル』なら「ドゥ・ドゥ・チェン」「エヴァ・コーボ」「池田昌子」を「枷」にして「観客を超ハラハラさせるため」、「だけ」「しか」、考えてないように見えた。

『サンダーアーム 龍兄虎弟』ならこんな「密教」「絶対ありえない」、『プロジェクト イーグル』ならこんな「ナチス」「絶対ありえない」、「超下らない」「バカバカしい」コントなのに、ラストの「オリンピックアスリートを超える身体能力」「新しいアクション」で「全世界」を「ガン見」させる「天才」の「演出」におしっこ垂れ流し。

「性」に「完全覚醒」する「変革期」だった。「3人」もの恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「ドゥ・ドゥ・チェン」「エヴァ・コーボ」「池田昌子」が、「視界に入ってなかった」ことには我ながら「絶句」した。

「巨大ファン」はもうどこまで「SFX」か解からない。「SFX」で「もっと危険なこと」するのが「頭がおかしい」「気が狂ってる」としか思えない。「バイク」や「高所」でのアクションも「死んだらどうする」という「危険度」。「今」の視点で改めておしっこ漏らし、「震撼」「驚愕」「圧倒」「尊敬」「絶句」するしかなかった。




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画像 2020年 2月