回顧録「いつか見た映画 1991」71『オスカー』 | やりすぎ限界映画入門

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ダイナマイト・ボンバー・ギャル @ パスタ功次郎

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■「自称 “本物” のエド・ウッド」


■『オスカー』
☆☆☆☆★[85]

1991年/アメリカ映画/109分
監督:ジョン・ランディス
出演:シルベスター・スタローン/ピーター・リーガート/オルネラ・ムーティ/ドン・アメチー/イヴォンヌ・デ・カーロ/ヴィンセント・スパーノ/マリサ・トメイ/エリザベス・バロンデス/ティム・カリー/カーク・ダグラス/ウィリアム・アザートン/アート・ラフルー/エディ・ブラッケン/ブルース・デイヴィソン/チャズ・パルミンテリ/サム・チュー・Jr

■1991年 劇場公開作品 71本目

「1985年」『ランボー 怒りの脱出』『ロッキー4 炎の友情』の「ゴールデンラズベリー賞」の「ダブル受賞」から、「シルベスター・スタローン」は評論家から評価されない「俳優」「監督」として全世界に認識されるようになる。

『ランボー 怒りの脱出』『ロッキー4 炎の友情』は全世界で、日本でも「超大ヒット」だったが、「危険」な「プロパガンダ」を世界中の評論家が攻撃した。以降「弱気」になったスタローンは、「評論家」「批評」をものすごく気にするようになり、「危険」な「プロパガンダ」を一切止めた。

だがスタローンの意図とは正反対に、「危険」な「プロパガンダ」を一切止めても、『コブラ』『オーバー・ザ・トップ』『ランボー3 怒りのアフガン』『ロックアップ』『デッドフォール』『ロッキー5 最後のドラマ』と、「ゴールデンラズベリー賞」の「受賞」「ノミネート」から逃れることはできなかった。評論家は絶対スタローンを許さなかった。

「ゴールデンラズベリー賞」から逃れられなかった「不安」、『ツインズ』『キンダガートン コップ』で成功した「ライバル」への「不安」が、スタローンを『オスカー』『刑事ジョー ママにお手あげ』追い込んだのだろう。

スタローンを “神” として「崇拝」してた「鶏」にとって、「弱気」に追い込まれた『オスカー』『刑事ジョー ママにお手あげ』を見るのは辛かった。当時『オスカー』を銀座の「みゆき座」に見に行って、なぜか「途中」で、見るの止めて出てきたことを覚えてる。その「止めた」理由がもう思い出せないが、「カーク・ダグラス」がスタローンにビンタするシーンでもう出てしまった記憶だけ鮮明。「コント」をやってるスタローンが見れなかったのかもしれない。以来「30年間」の時を超え、「初めて」全部『オスカー』をちゃんと見た。

サボって見てないが『ブルース・ブラザース』『大逆転』『スパイ・ライク・アス』『サボテン・ブラザーズ』『星の王子 ニューヨークへ行く』など、「ジョン・ランディス監督」は「コメディ映画」で超有名。「マイケル・ジャクソン」の『スリラー』『狼男アメリカン』『トワイライトゾーン 超次元の体験』だけしか見てなかったが、スタローンは「ジョン・ランディス監督」と「起死回生」を狙ったのかもしれない。

『オスカー』は僕が人生で断片的に見てきたアメリカの「TV番組」のような映画だった。「コント」の台詞の後で「笑い声」が入る「TV番組」だが、「映画」なので「笑い声」は入らない。だが全ての登場人物の台詞の後の「間」に、僕の「心の中」で「笑い声」が聞こえてしまった。

「自分が知らない自分」のことをまた思い知ったのは、「コメディ映画」でも、バッグが「宝石」「金」「下着」で入れ替わるの見ると「ハラハラする」こと。「コメディ映画」にもリアリズムがあることを思い知った。また「30年代」『アンタッチャブル』の時代を再現した「美術」「衣装」の絢爛豪華さは尊敬した。

また「マリサ・トメイ」より、「オルネラ・ムーティ」の方が恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” だった。「オルネラ・ムーティ」を「知らなかった」ことは「反省」した。

実は『刑事ジョー ママにお手あげ』をまだ見てない。『刑事ジョー ママにお手あげ』について公開後、いろいろな「噂」を今日まで聞いてきたから。だがとうとう『刑事ジョー ママにお手あげ』を見る時が「確実」に近づいてる「不安」を、最近感じずにいられない。この頃の「苦しみ」「悔しさ」が、きっと『リベンジ・マッチ』で「爆発」したのだろう。


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「いつか見た映画 1991」73『キンダガートン コップ』
「いつか見た映画 1991」74『ホット・ショット』
「いつか見た映画 1991」75『真夜中の恋愛論』
「いつか見た映画 1991」76『ロビン・フッド』
「いつか見た映画 1991」77『ブルーラグーン』
「いつか見た映画 1991」78『ジャーニー・オブ・ホープ』
「いつか見た映画 1991」79『ふたり』
「いつか見た映画 1991」80『愛を止めないで』
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1991年 第7回 やりすぎ限界映画祭
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画像 2020年 2月