回顧録「いつか見た映画 1991」62『インディアン・ランナー』 | やりすぎ限界映画入門

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ダイナマイト・ボンバー・ギャル @ パスタ功次郎

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■『インディアン・ランナー』
やりすぎ限界映画:☆☆☆☆★★★[95]

1991年/アメリカ映画/126分
監督:ショーン・ペン
出演:デヴィッド・モース/ヴィゴ・モーテンセン/ヴァレリア・ゴリノ/パトリシア・アークエット/チャールズ・ブロンソン/サンディ・デニス/デニス・ホッパー/ジョーダン・ローデス/エンツォ・ロッシ/ベニチオ・デル・トロ

■1991年 劇場公開作品 62本目

とにかく「男は絶対見たくなかった」。『ミラーズ・クロッシング』『マイ・プライベート・アイダホ』『ビルとテッドの地獄旅行』『メンフィス・ベル』でさえ、「見る気が起きなかった」僕が、「ショーン・ペン第1回監督作品」など、「絶対見たくなかった」のは言うまでもない。

今現在、僕が「ショーン・ペン」の「怖さ」が「トラウマ」になってる理由。もはやこの頃から「ショーン・ペン」は演技派で有名だった。「妻」が、高校生の頃の僕の「アイドル」で恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「マドンナ」だったこと。僕にはこの時「次のロバート・デ・ニーロ」になるように見えた。今思うと外れてない。「全世界」に「若手演技派No.1」で君臨してるイメージに見えた「怖さ」が今も消えない。

とにかく「男は絶対見たくなかった」のに、「勉強しなければならない」状況で、「全世界」「若手演技派No.1」で君臨してる俳優の映画を「見ない訳にいかない」。だが『タップス』『初体験 リッジモント・ハイ』『バッド・ボーイズ』『コードネームはファルコン』『ロンリー・ブラッド』を見る「勇気」がこの頃の僕になかった。「毎日」、すぐにでも「見なきゃ見なきゃ」と「不安」「恐怖」「苦悶」に追い込まれ、怯えてた記憶が鮮明。

映画学校に入学して「逃げられなくなり」、「滝に撃たれる」「荒行」に挑む覚悟で「かなり」見たが、今も『コードネームはファルコン』『カラーズ 天使の消えた街』『俺たちは天使じゃない』『カリートの道』『デッドマン・ウォーキング』『ゲーム』を見てない。人間の人生は不思議で、『回顧録』を書いてて思い知るが、「絶対逃げれない」。「ツケ」の返済が「今」、「一気」に迫ってきてるのを思い知らされる毎日。「ショーン・ペン」への「ツケ」の返済が、『インディアン・ランナー』から始まったのかもしれない。

「淀川長治先生」も褒めた「全世界」「若手演技派No.1」の「第1回監督作品」が話題になってるのを無視できなかった。だが『インディアン・ランナー』から『クロッシング・ガード』『プレッジ』『11'09''01 セプテンバー11』まで、見る「勇気」はとうとう出なかった。「初めて」「勇気」が出た『イントゥ・ザ・ワイルド』まで、「ショーン・ペン監督」の映画を僕は見ないで「逃げた」。

『イントゥ・ザ・ワイルド』を見て「震撼」「驚愕」「圧倒」「尊敬」「絶句」。「ショーン・ペン監督」の評価を思い知るしかなかった。やりすぎ限界映画だった。恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「クリステン・スチュワート」「ジェナ・マローン」の強烈な印象は、『イントゥ・ザ・ワイルド』に思い知らされた。今日まで『イントゥ・ザ・ワイルド』から『インディアン・ランナー』の「怖さ」を想像してきた。

「全世界」「若手演技派No.1」の「第1回監督作品」の「主人公」「デヴィッド・モース」を、僕は「初めて」見た。と思ったが、『逃亡者』『12モンキーズ』『ロング・キス・グッドナイト』『コンタクト』『ダンサー・イン・ザ・ダーク』『プルーフ・オブ・ライフ』『ハート・ロッカー』を見てたのに、「デヴィッド・モース」を「知らなかった」。「まず」、自分の「不真面目さ」に大きい方を漏らした。「深く」「深く」「反省」しなければならなかった。とにかく「男は絶対見たくなかった」「ツケ」の返済が、「一気」に、僕の頭上に墜ちてきた。

「ヴィゴ・モーテンセン」「チャールズ・ブロンソン」「デニス・ホッパー」「ベニチオ・デル・トロ」を見て、「震撼」「驚愕」「圧倒」「尊敬」「絶句」。「第1回監督作品」からこの「出演」「共演」が、「狂気」に見えた。大きい方を漏らした。

恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「ヴァレリア・ゴリノ」「パトリシア・アークエット」が出てるの「知らなかった」ことにも大きい方を漏らした。

「「俳優」は「監督」でなければならない」と学んだ。ざっくり、監督の「こうしてほしい演技」を、俳優は「こうしたい演技」で超えねばならない。どちらも「演出家」でなければならないということ。俳優にも映画全体を見て「自分なら俳優にどんな芝居をさせるか?」を考えられなければ、演技はできない。「ショーン・ペン監督」が「OK」にした芝居を見て、「俳優ショーン・ペン」の「怖さ」に大きい方を漏らすしかなかった。

『インディアン・ランナー』は「ショーン・ペン監督」版『ランボー』だった。だが「ど派手」なアクションを見せず、『ソナチネ』のように「怖さ」を想像させる映画。自分の「不真面目さ」を本当に、「深く」「深く」「反省」した。




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「いつか見た映画 1991」61『運命の逆転』
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画像 2020年 2月