回顧録「いつか見た映画 1991」66『ピストルと少年』 | やりすぎ限界映画入門

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ダイナマイト・ボンバー・ギャル @ パスタ功次郎

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■「自称 “本物” のエド・ウッド」


■『ピストルと少年』
やりすぎ限界映画:☆☆☆☆★★★[95]

1990年/フランス映画/100分
監督:ジャック・ドワイヨン
出演:リシャール・アンコニナ/クロチルド・クロ/ジェラール・トマサン

■1991年 劇場公開作品 66本目

「鶏」はとにかく難しそうな映画から「逃げた」。「ネオ・ヌーベルバーグ」や「単館ミニシアター全盛期」の時代、「ヨーロッパ映画」の勉強をしなければならないと、『髪結いの亭主』『トト・ザ・ヒーロー』『デリカテッセン』『ニキータ』『プロスペローの本』『シラノ・ド・ベルジュラック』『プロヴァンス物語 マルセルの夏』『プロヴァンス物語 マルセルのお城』まで、「何とか頑張った」が、『コルチャック先生』『英国式庭園殺人事件』『ピストルと少年』…………は力尽きて「逃げた」。

「何とか頑張った」が、「アンジェイ・ワイダ監督」や「ジャック・ドワイヨン監督」までは苦しかった。もう「完全無意識スルー」しか選択肢はなく、「ジャック・ドワイヨン監督」への意識も「超てきとう」だった。『ピストルと少年』のタイトルはあまりに有名すぎて、「鶏」でも記憶に残ってるタイトルだったが、僕は「今日まで」、『ピストルと少年』は50年代とか70年代の「大昔の映画」だと「先入観」「思い込み」を抱いてた。『回顧録』を書くのに「1991年劇場公開作品」を調べると『ピストルと少年』が引っ掛かり、こんな「最近の映画」とは「知らなかった」、「反省」「償い」の心境で漏らした。

調べると、恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「クロチルド・クロ」の「デビュー作」だった。これには「ショック」で、「反省」「償い」の心境で大きい方を漏らした。

恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「クロチルド・クロ」を初めて見たのは『エリザ』だった。「ジョニー・デップ」の「元妻」、恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「ヴァネッサ・パラディ」「ベスト1」の映画で、「親友役」だった記憶は強烈。「ヴァネッサ・パラディ」は当然だが、実は『エリザ』では、恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「クロチルド・クロ」の「極限の美」にも、「時間が止まった」衝撃を受けてた。

「刑事」「リシャール・アンコニナ」が、「犯人」「ジェラール・トマサン」の人質となり、逃避行の「ロードムービー」となる。「刑事」が「犯人」の少年に同情して、「刑事」「犯人」の関係性に変化が起きる。実在の事件を何か基にしてるように見える迫力に引き込まれた。

だが『ピストルと少年』の「実話」に見えるほどの極限のくそリアリズムにもビビったが、「デビュー作」から「全裸」を見せた、恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「クロチルド・クロ」の「極限の美」に、「震撼」「驚愕」「圧倒」「尊敬」「絶句」。改めて「時間が止まった」。




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画像 2020年 2月