「結婚したい女優」ファイル9「エリザ・デムーラン」 | やりすぎ限界映画入門

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ダイナマイト・ボンバー・ギャル @ パスタ功次郎

■「やりすぎ限界映画工房」
■「自称 “本物” のエド・ウッド」


■9人目:エリザ・デムーラン
■『エリザ』より
■ヴァネッサ・パラディ:1回目



[9人目:エリザ・デムーラン]

実は初めて「ヴァネッサ・パラディ」見たのは、名画座の2本立てでデビュー作の『白い婚礼』だった。「あまりに酷い内容」だったのか、映画について覚えてるのはラストの教室で先生の正体がバレるとこだけ。しかも「うっすら」としか記憶がなく、「ヴァネッサ・パラディ」を見た記憶さえない。「ヴァネッサ・パラディ」の「印象」は全く残ってなかった。95年は僕の人生の1回目の「変革期」で、「6年間」関わった「理容師」を辞めた。転職などで慌ただしくなりあまり映画を観なくなった時期だった。その時映画館にあったチラシが『エリザ』だった。『ふたりの人魚』と同じ、「この映画は絶対観なければならない」と思いながら『エリザ』を映画館で見れなかった。

数年後日本映画学校に入学し、I君と共に「完全制覇」を競いながら再び映画を観るようになった。『エリザ』を見た時「時間が止まった」。恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” の「極限の美」に「震撼」。『やりすぎ限界映画』とは?[定義⑤]『恋愛映画における女優の私見』において、「瞬間」で「ヴァネッサ・パラディ」と “本気” で結婚したいと思った。調べて『白い婚礼』のことを思い出し驚愕した。「あの少女がエリザだった……」。「日本未公開作」と『ジゴロ・イン・ニューヨーク』以外、『白い婚礼』から『カフェ・ド・フロール』までは現在「完全制覇」。完全なる「下僕」と化した。

「セルジュ・ゲンスブール」の『エリザ』という曲のために作られた映画は、現代の『ハナミズキ』に近い。ずっと「不幸」な人生を生きてきた「エリザ」。それがラストの「不幸」ではなかった「真実」の「逆転」で「涙が出なくなるまで泣いた」。「父」「母」「娘」の「やりすぎ」なまでの「愛」に撃ちのめされた。僕が「フランスのロバート・デ・ニーロ」と思ってる、「ジェラール・ドパルデュー」が「怖すぎ」。「ジョニー・デップ」の「元妻」だった気高い「極限の美」に震撼せよ。跪くしかないほど追いこまれた「極限の美」は、『ハーフ・ア・チャンス 』『橋の上の娘』でも思い知らされることとなった。


■『エリザ』
やりすぎ限界映画:☆☆☆☆★★★[95]

1995年/フランス映画/115分
監督:ジャン・ベッケル
出演:ヴァネッサ・パラディ/ジェラール・ドパルデュー/クロチルド・クロ /フローレンス・トマシン/ミッシェル・ブーケ/フィリップ・レオタール

D.B.G.生涯の映画ベスト10
第16位『エリザ』









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画像 2018年 10月