回顧録「いつか見た映画 1991」69『ぼくの美しい人だから』 | やりすぎ限界映画入門

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ダイナマイト・ボンバー・ギャル @ パスタ功次郎

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■『ぼくの美しい人だから』
やりすぎ限界映画:☆☆☆☆★★★[95]

1990年/アメリカ映画/103分
監督:ルイス・マンドーキ
出演:スーザン・サランドン/ジェームズ・スペイダー/ジェイソン・アレクサンダー/キャシー・ベイツ/アイリーン・ブレナン/スティーヴン・ヒル/ジェレミー・ピヴェン/ルネ・テイラー/ヒルディ・ブルックス

■1991年 劇場公開作品 69本目

『ぼくの美しい人だから』を、『客途秋恨』『ムーンリットナイト』と同じく新宿「シネマスクエア とうきゅう」に見に行ったが、「鶏」には「面白くなかった」。「スーザン・サランドン」があまり好みではなかったから。だから『テルマ&ルイーズ』も面白くなかった。好みではなかったから「スーザン・サランドン」への意識は「超てきとう」で、最近まで『許されざる者』『タイタニック』の「フランシス・フィッシャー」が「スーザン・サランドン」だと間違えてたくらいだった。

だが公開当時『ぼくの美しい人だから』は「女性に大人気」で、「超話題作」だった印象が消えない。「淀川長治先生」も褒めた映画に感情移入できない自分が、「罪悪感」から、「不安」「恐怖」「苦悶」に追い込まれた記憶が消えない。「女性に大人気」な『ぼくの美しい人だから』に感情移入できないことは、「=」で、「女にモテないこと」「そのもの」。『シザーハンズ』級に「恐怖」に怯えた。もう一度「対決」しなければならないとずっと思ってた。

「スーザン・サランドン」「43歳」と「ジェームズ・スペイダー」「27歳」の「出逢い」。「16歳年上」女性の「恋愛映画」を「現代の視点」で見直した。

だが「約30年前」の映画なので、今は時代が変化してしまった。「長寿」になった現代では、「43歳」の女性で普通に「極限の美」の恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” は実際多いので、現代はここまで大騒ぎする話ではなくなってしまったかもしれない。

女性が年上な恋愛で僕の記憶に残るのは、「十朱幸代」「西城秀樹」と、「小柳ルミ子」「大澄賢也」で、2組とも同じ「13歳年上」カップルだった。「13歳年上」女性のカップルが日本でも生まれるほど、時代の変化を感じてきた。だが「約30年前」は、「16歳年上」女性の「恋愛映画」は強烈だった。

見終わって調べ「今頃」、『ぼくの美しい人だから』が、恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「メグ・ライアン」『男が女を愛する時』の「ルイス・マンドーキ監督」だったことを思い知った。『男が女を愛する時』の極限のくそリアリズムが、『ぼくの美しい人だから』にも貫かれてたのを見て「反省」するしかなかった。

「スーザン・サランドン」は好みではないが、『ぼくの美しい人だから』を見たら、僕が好みじゃないというだけで「かなり美人」だと思った。実際僕が、「連れ子」がいる女性とこうなることも、今は選択肢として考えられなくもない年齢になってしまった。もう他人事ではない極限のくそリアリズムを感じ、僕自身が変わってしまったことも感じた。




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画像 2020年 2月