【1】より続く。
到着した。場所はこちら。
興味のない人からすれば、「??なにもないけど??」ってなるだろう。
否!見えているじゃないの。
煉瓦構造物が。これが、橋の欄干である。
左側は上の写真のようにだいぶ埋もれて見にくくなってしまっているが、
右側は、ほらこのとおり。
煉瓦製の欄干を持つ橋って、皆様どこか思い当たるところはあるだろうか?地域にもよるのかもしれないが、わたくしの経験値ではほぼ思い当たらない。
数少ない実例は、
同じ三重県内で、これまた記事にしそびれて久しい、桑町跨線橋。伊賀鉄道を跨ぐ跨線橋だが、道路側からだと、このような煉瓦製欄干として見える。シャレオツですなあ。
つまり、我が経験値では、鉄道由来の物件でかろうじて見たことがあるだけの、この点だけでも極レアな物件である。こういう「なんちゃって物件」は知ってるけどね…。
そんなわけで、この物件はどうしても下部工にスポットが偏りがちなのだけど、個人的にこの上部工もとうてい軽視できない。よって、しっかりめに見ていこう。
まずは、親柱的な位置の端部。このあたりは、まだいい状態で現存していた。
煉瓦製の欄干の上に、かまぼこ型の笠石(と呼んでいいのだろうか)が載せられている。改めて、このあたりに何か当橋に関する情報が刻まれていないか、目を皿のようにして見てみたが、やはりなにもない。
これは、初訪問時(2011年4月)に撮影したものだが、
7年の間では、さほど変わっていないようだ。ただ、2025年現在は全体的にもうちょっと荒れてしまっているとの情報もあり、気になるところ。
そしてもう一点、ふれておきたいところ。
この欄干、同列内で煉瓦の長手面と小口面を交互に配するフランス積みが採用されている(一列、ガイド線を入れてみた)。
土木構造物においては、長手面と小口面を列単位で交互に積むイギリス積みが一般的で、装飾性は高いものの強度においてはやや劣ると言われるフランス積みはそう見かけることがないのだが、欄干のような「そこまでシビアな強度を要求されない」部位であれば、採用されたのも納得できる。
右側(下流側)欄干の全景。
全景と書いたが、写真左側は、笠石ひとつ分ほど欠損しているようだ。
ここの綻びは気になる部分だが、
これも実際のところ、初訪問時とほぼ変わりはない。現状はどうかなあ…。
渡ってから振り返りの、
下流側欄干。
もうちょい引きで、橋全景。
植生により写真では視認できないが、上流側欄干も手前が欠損している。両側とも欠損するって、こっち側からデカ過ぎる大型車が突撃したりしたんだろうか?
ほんとに、欄干の存在に気づかない人なら、橋だということも気づかない、そんなステルスな橋。「凄い橋」には、とても見えない。ですよね?
さて、渡った先は、
これまた、資材置き場なのかなんなのか、よくわからない空間が広がっている。ちなみに前回書いたように橋が町境となっているので、ここは大台町である。
およそ公道とは思えないこの一画を抜けて、
道(もう一度書くが、これでも熊野街道!)は続いていくのだが、
もちろん、まだ行かない。この橋を舐めるように鑑賞するためにやってきたのだから。
なので、こんな激藪斜面を下ることも、厭うことはなーい!
河へと降り立ち、そして…
逢いたかったぜー!!
【3】に続く。



















































