2017年5月6日、深遠なる紀伊半島彷徨3日目最終日。この日のネタで記事にしているのは、朝イチのメインターゲットである林道白川又線、その後行者還トンネル、長谷の木製方杖橋、風呂橋、庚申堂橋、京都府道62号木屋峠。
今宵ご紹介するのは、行者還トンネルから下ること27分(寄り道一件コミ)、国道309号沿いで見つけた、アレ。
国道っつっても、
こんなんですがね。
まあ、見つけたじゃなく通りかかったって方が正確。現在地コチラ。
すぐそこにはゲートが見える。たぶん、冬季閉鎖地点もここなんだろうなと。それよりもこのブツ、なんかおかしいと思ったあなたはイイ線行ってる(上から目線)。
勿体ぶったが、正対。
主塔がない(低い)タイプの吊り橋である。…が、しかし!
トラロープが張られ、傍らには「通行禁止」と。見えないだろうが、上端には「ワイヤーがはずれている箇所あり!」と書かれている。
で、この橋ナニがおかしいかって、
主塔からアンカーまで、メインケーブルがコンクリで厚く巻かれて保護されてるところだ。
このタイプ、例えばコレのようにケーブルはむき出しなのが一般的だと思うのだが、これは初めて見た。コンクリの年季の入り具合を見る限り、最初からこの仕様だったように見えるが、いや~面白いわ。
そして気付いたのだが、
主塔(いや、親柱と呼ぶのか?)には、銘板が収められるスペースが。
それを潰すように設置されたコンクリ巻き。もしかしてこれ、後付け?だとしたら、メインケーブルの保護よりも主塔(親柱?)の支えが主目的なのか。
…とか思ったけど、考えてみればメインケーブルに働く応力はこの支えと逆向きか?まあいいや、掘り下げるのやめよう(笑)。
トラロープの隙間から見た橋上。
正直言って、これより酷くて通行止めになってない吊り橋、奈良県だけでもけっこうありそうに思うけど(笑)。
全然行けそうだったが、渡った先まですっかり見えてるので、まあもういいかと渡らなかった。
でもこの橋、
行者還ヶ岳への登山ルートのひとつなようで。登山者は渡ってるのかな。
改めて全景を。
…やっぱり渡ればよかったな(笑)。
最後に下から。
今さら気付いたが、床版の下にはなんか不思議な材質のものが敷かれている。これなら踏み抜く心配ナッシン。なおさら渡ればよかったわ(笑)。
以上。