2023年11月25日、中国地方TSHO周遊の三日目・最終日。この日のネタで記事にしているのは、大和口バス停、武将募集。と寺迫橋。
今宵から何回かに分けてご紹介するのは、事前に地理院地図でニオイを感じて訪問を楽しみにしていたネタ。
ともあれ、まずはその地理院地図をご覧いただく。
どうすか?「新」七曲トンネルという名称、そしていかにも旧道然とした道とその描かれ方…いやこれ絶対、「ある」でしょ!
…と思って、次にGoogleマップで見てみたら…
おお、普通に旧道が描かれてる。しかも「やっぱりあった」隧道と、地理院地図からは既に削除されていた西側の旧道ルートもバッチリと!
新トンネルを擁するのは、広島県道21号加茂油木線。そして改めてご認識いただきたいのは、東側の旧道がまだ地理院地図に載っているのは、それが広島県道103号七曲井原線の一部としてまだ現役だからだ。
では前説はこのくらいにして、
新七曲トンネル、西側坑口。
銘板によると、
1996年8月の完成と。すなわち、旧道/旧隧道は訪問時点で27年モノってことか。
本当なら、こちら西側の旧道を辿って旧隧道を訪ねたかったのだが、
残念ながら旧道は入口で封鎖されていて入れないのを予習段階で知った。
この旧道が結構長く、ここから歩いていくには時間が惜しい。ならばもっと先に車を停め、ずっと現道に沿っている旧道へ途中から登ってショートカットを、とも目論んだのだが、まあ見事に駐車しておけるようなスペースが皆無で、やむなく西側旧道は諦めることにした…という、下調べ段階での葛藤。
そんなわけで、
新トンネルを抜け、東側から旧道へ。現在地このへん。再確認だが、ここからしばらくは旧道=広島県道103号七曲井原線である。
ぐんぐん高度を上げていく現道に対し、
旧道は律儀に谷をひとつ折り返して、
現道に再会する時には、
すでに現道よりも高い位置を走っていた。
そこに追いついてきた現道がせり上がってきて、しばしの並走。
こういう新旧道絡みの展開、なかなか面白かった。
で、面白ついでに(謎)その先にあったのが、
先日記事にした、コーヒー禁止道路標識。
これって地味に凄いと思うのだが、何度も書いてるようにここは現役の県道部分。それなのに、こんな脱法標識(笑)が設置されてていいのだろうか?いや、面白いので撤去しないでほしいんだが。
そしてー。
予告していた「およそ150m先」なんだが、これがまた面白かったんだな。
正面には旧隧道が見えてるが、
その手前の県道の取り回しがね、気に入っちゃったのよね。
引きで一枚。
あの駐車場所がミソなんですな。
手前で、まるで廃駅跡のように県道がふたつに分岐。直進は旧隧道で、左へ分岐した方は…どうなる?
まあ地図を見ていただいておればわかっていたはずだが、
こうなってんの!
直進する赤線が、おそらくはかつて重複していた県道21号加茂油木線の旧道。そして分岐した青線は県道103号七曲井原線で、鋭角すぎる折り返しを緩和する形でr21を横切って180度ターンしている。おもしろ!
現役なのは青線だが、この実情を見てどこに車を停めるのが正解かと考えた場合、ここしかないでしょ、となった。いかがでしょ?
このターンを横から見ると、
こういう感じだ。ちゃんと伝わってるかな?
皆さま的にはどうかわからないが、わたくし的にはとても面白い一画だったので、写真数枚を費やしてご説明した次第だ。
さて、では…
旧隧道に逢いに行こう。
【2】に続く。