2023年11月23日、「中国地方TSHO周遊」の初日。この日のネタで記事にしているのは朝イチの大倉隧道、土器セン橋、お昼過ぎの島村橋と前半のネタばっかり。今宵ご紹介するのもこれまた午前中に訪ねた、航空写真で見つけていた物件。
さっそく、ドン。
吉田川に架かる、2.0t重量制限標識が誇らしげな(謎)こちらの橋。現在地こちら。
この橋の特徴、もうおわかりだろうか。今どき珍しい橋ですぞ。
では、角度を変えてご覧あれ。
桁も高欄も、橋脚も。そう、この橋、総木造!
しかも2.0tの重量制限ってことは、
すなわち普通車も通行可ということだ。
観光用ではない、生活道路でこの規模の木橋、
なかなかのもんじゃない?
しかもこの橋、
未舗装!いやこれもう、完璧じゃないのよ!
橋上から望む、上流側。
向こうに見えているのは水路橋。
そしてこちら下流側。
欄干に、確かな保守の形跡。
安心安全に渡れる、バリバリ現役の総木造橋、
最高じゃないですか!
渡りきって正対。
いや~、スッキリ端正。素晴らしいね!
見たところ、現在の橋はそれほど古くはなさそうで。
比較的近年に架け直されたように見えるんだが、なぜこの現代に、あえて木橋を架けたのだろうか。
まあそんなことは抜きにしても、
とにかく雰囲気がイイ!最高ですやん。
あとはお約束の、
下から鑑賞~!
いやほんと見事に、
鎹(カスガイ)以外は完全に木造。
そして下から見るとより明確に、
木造橋への拘りというか、万全な保守っぷりが伝わってきた。この木橋への並々ならぬパッションは、一体何なのだろう?非常に興味深い。
実はこの日は訪ねられなかったんだが、この吉田川には下流にあと二本、木造橋が架かっている。今日までそれらが生きながらえているのには、なんらか歴史的な背景、もしくは技術の伝承とか…そんな特殊な事情があるのかもしれない。
ちなみにそれら二本の橋の重量制限は、それぞれ0.5tと1t。つまり、普通車を渡せるのはこの東切川橋だけということになる。
さらにだ。
これら三本の木橋、いずれもQ地図様には掲載されていない。ということは、これらはいずれも市道ではなく農道の橋ということになるのだろう。なので当然お名前やお誕生日など情報皆無だったのだが、当橋だけが「全国地価マップ」で名称が判明した。それこそが記事タイトルである「東切川橋」である。
最後に、上流側から引きのサイドアングルを。
落ち着いたロケーションも含め、期待以上だった。素晴らしかった!
以上。