凄足のトレイルランナー。
最近、YouTubeで戦国時代の動画をいくつか見たせいか。真面目なヤツからネタ動画までぞろぞろとオススメに出てきまして。そんな中で、目に止まるのはやっぱりネタ動画。いやー。天下の一大事な状況のはずがLINEのせいで緊迫感が全くない件。笑おもろー。と、そういえば。この動画のネタ元である中国大返しって、どれくらいの距離を走ったんだろう。気になったので、調べてみました。いやー。すごくないですか。ハーフマラソン走った翌日にウルトラマラソン70kとか無理ー。その後、1日だけ休んで30km走・ハーフ・30km走で、休む間もなくいざ山崎へ、とな。これを約15000人の足軽が全員やってる、ってのがまた想像を絶すること。しかも、当然ですがランニングシューズはありませんので。ゼロドロップの薄底でしょ。人はこれをワラーチと呼ぶ。いやはや。足軽ってのはスーパーランナーの集団ですな。だって、完走したら終わりじゃなくて走り終えてからが本番。合戦前にヘロヘロになってたら話にもならないですしね。こんなランニング、朝飯前ってやつ。単なるネタのつもりが妙にスケールの大きな話になってきて色々、調べものをしてみると。中国大返しを伝説にした情報戦と「足軽=トレイルランナー」説。(山田洋)「こうした秀吉の情報戦に、文献を重視する研究者たちは400年間翻弄されてきたんです。でも、アプローチを変えると、新しい見え方が生まれてくる。それが兵庫城の発掘調査に象徴される考古学の視点なんです」number.bunshun.jpスポーツグラフティのナンバー誌が既に記事を書いてた。こういうマニアックなネタ、ほんと好き。記事中にはランニングウェアについても考察の記載がありまして。当時の様子を描いた絵巻物を見ると、めっちゃくちゃ軽装備な人たちがたくさん描かれているんですよ。実は戦場では甲冑を装着しますけど、少なくとも移動の際は脱いでいたいやー。さすがに甲冑装着して走ったらど変態ランナーの領域なのでみんな脱いでるってことで少し安心。ま、それでも凄まじいですな。思えば、先月走った鯖街道も昔の商売人たちは鯖を担いで走ってた訳ですもんね。しかも足元はワラーチでしょ。車や電車など、交通網が発達する時代以前は、凄足のトレイルランナーが大勢存在したのかもしれませんね。