NExT神経機能医学と漢方医学 ~その4~
前回、ある法則について発見したときは、驚愕したと書きました。その時、ある空想をしました、「古代人は、中枢神経について知っていたのではないか?」と思えるほどでした。「これは、今の文明のものではなく、もっと前のものではないか?」そんなことまで思いました。現在ある漢方医学は、現代医学から見ると矛盾するところや根拠が分からない理屈がありますがそれは太古の昔に他の文明でかなりのレベルで完成されていたものが、その文明が滅んだ後の医学の残骸を、元に昔の中国の人々が付け加えていったからではないかとも。秦の始皇帝の兵馬俑から、銅で出来た経穴を刻んだ人形である「銅人」が見つかっています。と言うことは、約紀元前200年前には基本的な経穴は完成していた。医学は戦乱では、系統的発達をするのは困難ですからこれよりずっと前からあったと考えて良いでしょう。今の科学技術を凌駕する文明が太古の昔にあったとしてそれが何らかの理由で滅んだとしたら・・・。今の文明を考えれば分かりますが、隕石の衝突などに襲われ、巨大洪水や地震、さらに氷河期などに成れば発電施設や工場は壊滅します。(メキシコのユカタン半島を包み込むくらいのクレーターがNASAによって発見され、1万5千年前に隕石が地球に衝突した事が確認されています。)それは東日本大震災を見れば分かります。その規模が地球規模になれば、再生は不可能でしょう。そんなとき残る医学は、薬や薬品ではなく、人の口伝えに残る理論だけです。そういえば、フランスのロゼールというところで、1万年~7000年前の外科手術を受けた後のある頭蓋骨が発見されています。(Reproduced by permission from Kurt W.Alt,et al., "Evidence for stone age cranial surgery",p360,fig1(a),in Nature,Vol387(May 1997))矢印の場所は、一旦、頭蓋骨を切除した後ですが、死んでから行われたのではありません。切除した骨片を元に戻し、それがキチンと癒合(つまり、つながって治っている)しています。つまり、この手術を受けた人は受けた後も生きており、骨がつながったことを表しています。メソポタミヤやエジプト文明でも、いまから4000年から5000年まえの話です。7000年というのは、現在我々が知る文明の前の文明の存在を伺わせます。話がそれましたが、NExT-Neuro Functional Medicine は、漢方理論をも、現代医学の言葉で説明し、医学的システムで応用する事を研究しています。また、それを実際に治療に応用し、治療効果を上げることが出来ています。このことはNExTにとって、慢性的な難病治療に大きな力を発揮する事になりました。