先日、クローン病の患者さんが相談に来られました。

「治らないという難病を、どういう風に治すのか?」

というご相談です。

「NExT-Neuro-Functional Medicine というのは、どういう原理で病気を治すのか?」

いや、一般の患者さんは医学的な治療における作用機序について

お話ししても、分からないと思います。

まして、医学を学んだ事がある方でも

神経生理学や免疫学、運動生理学に関しては、余り知らないものです。


普段、投薬による治療を行っている医療関係者は、なおさらでしょう。

私のところに来る患者さんの中に、看護師さんや、歯科医師の先生もおられますが

やっぱり、専門外の事は知らないのです。

もっとも、医学全体は膨大な領域ですから、

一人がすべて熟知するなど不可能です。

だから、内科の先生や、外科の先生に分かれているのですよ。

ところで、一般の患者さんにとって、知りたいのは医学的作用機序ではなく

「具体的にはどうするのか?」


と言うことですね。

そこで、今回はそれに関する話を書こうと思いますが

文章で全て伝わるモノでもないし、

具体的な治療法は、原因によって違いますから

みんな同じであるはずもありません。

同じだとおかしいでしょ???

ですから、そんなことは全部書けるわけもないので

これを読んでくださっている患者さん向けに、出来るだけ分かりやすく

(本当は、それが一番難しい!!)

書きたいと思います。

そして、今回はクローン病などの免疫疾患にそって、解説していきます。

あくまで、一般の患者さん向けですから

このブログを見てくださっている

(結構おられるそうです。ありがとうございます。
 中には私のブログが更新されると、すぐに更新されるブログがあるそうで(*^.^*)。)


医療関係者の方は、NExT神経機能医学講座へどうぞ。

プロが、ブログで勉強しようなど考えてはいけません。

まず、「NExT」と言う言葉。

これの意味から。

「NExT」とは、

Nervous Autonomicus Examination and Treatment」

の頭文字を取った略語です。

「自律神経の検査と治療」(注1)という意味ですね。

この治療システムは、自律神経をメインにコントロールし、自律神経疾患はもとより

自律神経系に関わる免疫系に対して治療を試みるシステムです。

意外かもしれませんが、

これは筋骨化系の機能障害、つまり、腰痛や肩こり、膝痛、頚部のむち打ち、寝違いなどの

障害についても、その原因を検出することが出来ます。


たとえば、「ぎっくり腰」一つに関しても「重い物を持った」などの記憶がない人が

殆どのはずです。

これらの原因は、神経系のストレスにあるのです。

この神経系は、自律神経と密接に関係しますから

自律神経の治療は、これら「ぎっくり腰」の原因から調整できると言うわけです。

えっ?

いきなり難しい??

そう言わずにもう少しお付き合いを。

NExT-NFMというのは、患者さんの状態に合わせていろいろな理論を使います。

分子栄養学、運動生理学、リカバリー、経絡、神経リンパ反射、神経血管反射、筋肉運動点

神経学的な刺激経路の判断、神経細胞の受容限界値、などなど。

一見バラバラですが、

これは根本的な、一つの理論で統一されています。

個人的にレジスタンストレーニングを実践し、研究してきましたから

これがなんと、高齢の患者さんの問題解決に、驚異的な力を発揮します。



注1:NExTは、自律神経免疫療法とは、違います。