伊勢国の神宮めぐり④ ~内宮と荒祭宮~ | NAVI彦 ~つつがなき神さまめぐり~

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神社めぐりをしています。
その土地ならではのお話も、
さくっとまとめてます。

伊勢神宮(いせじんぐう)
内宮(ないくう)です。

 



日本の最高神であり
皇室の祖神である

天照大御神
(あまてらすおおみかみ)
祀られているといいます。

大分県にある
宇佐(うさ)神宮とともに

二所宗廟(にしょそうびょう)
いわれるのは、

伊勢神宮が
天照大神の死地であり

宇佐神宮が
市杵島姫命(いちきしまひめ)の
死地であるからでしょうか。



内宮の正殿では、
天照大神のほかに

栲幡千千姫命(たくはたちぢひめ)
天之手力男神(たぢからお)が
祀られているといいます。

ホツマツタヱによれば、
伊雑宮(いさわのみや)
天照大神に

つかえた方々のようですね。

千千姫は
天照大神の世継ぎである
天忍穂耳尊(おしほみみ)の
妻となり、

死後は

スズカの神として
鈴鹿(すずか)峠に

祀られたといいます。

手力男は
天照大神の姉である
ワカ姫ヒルコ

天照大神の幼馴染で
親戚の思兼命(おもいかね)の
子であり

オモイカネを継いで
伊勢で暦をつくっていた

といいます。

 



古代の暦は
マサカキといわれる
暦の木によって

鈴(すず)という単位で
数えられていたようですが、

天照大神が亡くなられたのは
ちょうど50鈴にあたるため

境内をながれる川を
五十鈴川(いすずがわ)
いうようですね。

伊勢神宮には、
しめ縄も狛犬もなく

榊(さかき)によって
神域が守られているというのも、

暦にもちいられた
マサカキによるのかもしれません。



正殿には
天照大神のご神体として
『八咫鏡(やたのかがみ)』が
祀られているといいます。

皇室に継がれる
三種の神器のひとつですね。

皇居にあるのは
複製品で、

神宮にあるのが、
本物だそうです。

 

先代から受け継いだ

瓊(と・勾玉)の教えと

矛(ほこ・剣)の教えに

 

鏡をくわえたのが

天照大神だといいますから

 

鏡は天照大神の

象徴にもなっているようです。


また、千千姫は
『剣』がご神体であり、

手力男は
『弓』がご神体だといいます。

剣と弓というと

武器のイメージが

強くなってしまいますが、


弓は
弦楽器のもとになった

ともいわれ、

弓の弦をはじく音は
祓い清めにもなるといいますから、

 

そこにもまた

意味があるのかもしれません。


これらのご神体は、
御船代(みふなしろ)という

木製の船型に
納められているといいます。



天照大神と
千千姫・手力男の関係は

ホツマツタヱにしか
ないはずですから

内宮でともに祀られている

というのは面白いですね。

 

福知山の

元伊勢(もといせ)でも

 

本殿の両脇に

このおふたりが

祀られていました。

また、
天照大神を男神とすると


男神・女神・子神の

ならびになりますから、

天照大神の妻である
瀬織津姫(せおりつひめ)

天照大神の子である
天忍穂耳尊(おしほみみ)を
あらわしているようにも思えます。

この、
三位一体のかたちは

瑞垣ないの
正殿と東宝殿・西宝殿の
ならびにもありますし



正殿の
中央真下に埋められるという
『心御柱(しんのみはしら)』も
3本1組ともいうようです。


柱とはいうものの

心御柱は、
 

建物を支えるわけでは

ないといいます。


厳格な秘儀によって
深夜のうちに埋めてしまう
というのこの御柱は

ホツマツタヱにも


みたけはしらお
をさめしむ
これすへらぎの
みつからのたけ


とあるように

天照大神の身長と
おなじ長さの柱である
といわれ、

 

天照大神の

神霊を宿すための

神籬(ひもろぎ)であるようです。

ですから、

天照大神そのものでもあり

 

ご神体である

『八咫鏡』とおなじくらい大切にされ

人目に触れることはないといいます。


遷宮前の旧座地には
小さな祠がありますが

そこには、旧社殿の

心御柱がのこされている

ともいうようです。



内宮正殿の北には
天照大御神の
荒魂(あらみたま)を祀る

別宮・
荒祭宮(あらまつりのみや)が
あります。

天照大神の荒魂は
またの名を、

向津媛(むかつひめ)といい

天照大神の正后である
瀬織津姫のことだといいます。

 



三重県度会(わたらい)郡にある

別宮・瀧原宮(たきはらのみや)や、

大阪府中央区にある

御霊(ごりょう)神社

兵庫県にある
廣田(ひろた)神社でも

 

天照大神の荒魂として

向津媛や瀬織津姫が

祀られていました。

 

とくに、

廣田神社のあたり

瀬織津姫が

晩年を過ごされたともいい

 

廣田神社の社殿には

荒祭宮の旧社殿が

つかわれていたといいます。



ここは、

別宮のなかでも
第1位だといいますから

それだけ

重要とされているようですね。

またこちらには
鳥居がないもの

特徴だといいます。

 

 

内宮の正殿の

北にありますから、

 

もしかすると、

内宮を参拝すると

荒祭宮も遥拝したことに

なるのかもしれませんね。



瀬織津姫さまには

いつもお導きいただいているように

感じています。

 

ありがとうございますキラキラ

 

 

伊勢国の神宮めぐり⑤ へ つづく

 

 

 

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