摂津国の廣田神社 | NAVI彦 ~つつがなき神さまめぐり~

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神社めぐりをしています。
その土地ならではのお話も、
さくっとまとめてます。

以前に、

西宮と女神さま⑥~廣田神社~
でもご紹介しましたが、

ふたたびの

廣田(ひろた)神社さんです。

 

今回は、
境外摂社の
若宮(わかみや)神社から

行ってみます。

 



廣田神社の本殿より

真東に300メートル、

新池を越えた先に
あります。



西宮一帯は、
起伏に富んだ地形で、
ここも

斜面になっています。
 

この広場のおくに

お社がありました。

 


 

創建時期は

不明だといいます。
 

そして祭神は
若宮大神だそうです。

 



廣田神社の
ご祭神は、
向津媛(むかつひめ)といい、

 

天照大神(あまてらす)の

正后である
瀬織津姫(せおりつひめ)さま

のことであるといいますから、

その若宮(御子)といえば、
天照大神とのあいだに産まれた

天忍穂耳尊(おしほみみ)の

ことでしょうか?

 



天照大神の産んだ
5男3女(ごなんさんじょ)のなかで、

このオシホミミが、
天皇家へと続きます。

若宮神社のある広場は
とても心地がよく、
ゆらゆらと
踊りたくなる場所でした。

その若宮神社から、
南西100メートルに
具足塚(ぐそくつか)古墳が
あるといいます。

神功皇后(じんぐうこうごう)が、
鎧を埋めた場所だとも
いいますが、
一般公開されていないようです。

巨岩のならんだ天板が
見られるといいます。

甲山(かぶとやま)のあたりは
巨岩だらけですので、

どうやらそこから
具足塚のある丘まで
運んできたようです。

 

いつか観てみたいです。

さて、
その甲山を眺めながら、
廣田神社へ

入っていきます。

 



前回は
夕暮れ時だったので、
暗い写真が多かったですから、

ようやく明るい写真を
載せられます。

 



冠木鳥居(かぶきとりい)ですね。

 

 

ご祭神の名は、

撞賢木厳之御魂天疎向津媛命
(つきさかきいつのみたまあまさかるむかつひめのみこと)
というそうです。

 

長いですね。

最尾の「ムカツヒメ」しか

覚えられません。

 



今回は参道に
提灯がありました。



あちらが拝殿です。

 

 

石碑にも

由緒がありました。

 

日本書紀には、

神功皇后が、

御霊を感得して

創建したとあります。

また、

ホツマツタヱには
冒頭の1節から

「ひろた」が登場します。



中央奥に
本殿があり、



こちらで
ムカツヒメさまを
祀っているといいます。

むかって右側が、
第一、第二脇殿で、



住吉(すみよし)大神と
八幡(はちまん)大神を

祀っているようです。

これは
神功皇后と、
応神(おうじん)天皇のことでしょう。



そして左側は、
第三、第四脇殿で、



諏訪健御名方大神(たけみなかた)
高皇産霊大神(たかみむすび)を
祀っているようです。

何故
諏訪(すわ)大社の神様と、
造化三神(ぞうかさんしん)

なのでしょう?

 

公式HPには、

大国主の御子と、

宮中八神殿の主神である

と書かれていました。



そして、
気になる摂社の

伊和志豆(いわしず)神社です。



一説には、
彦坐王(ヒコイマス)
祀るありますが、

どうも違うようです。

 

ここより北の

宝塚市の伊孑志(いそし)にも

伊和志津(いわしず)神社があります。

 

伊蘇志臣(いそしのおみ)という

氏族の産土神として

祀られていたといいます。

 

「勤しむ」から「いそし」と

名づけられたこの氏族が、

六甲山麓に住み、

祖先を祀ったのだと思われます。

 

当時は

廣田神社の

社領であったからには、

 

おそらくこの氏族も、

ムカツヒメと

深く関わるのでしょう。

 



関わると言えば、
齋殿(ときどの)神社には、
 

初代・斎宮の
葉山媛(はやまひめ)を

祀っています。

 



三韓遠征の帰路、

おおくの神さまを

感得した神功皇后は、

 

廣田神社をはじめ、

生田(いくた)神社

長田(ながた)神社、

住吉(すみよし)神社などを

創建して祀らせたといいます。


境内には、
御神水や、



神池もありました。



さて、

廣田神社のとなりには
廣田山公園が広がっています。

いつか行ってみたいと

思っていたのが

ようやく叶いました。

廣田山公園は
コバノミツバツツジの
群生地だといいます。

 



2万株ちかい
コバノミツバツツジが
咲き誇るといいますが、

ぼくがいったのは
3月の中頃でしたので、
まだつぼみでした。

 



とはいえ、
ちらほらと咲いているところも
ありました。

 

4月上旬が

見ごろだといいます。



廣田山は
小さいながら起伏があって

散策もはかどります。

 


鬱蒼とした
原生林にさえ見えます。

昼の散策は楽しいですが、
夜の一人歩きは
危険かもしれませんね。

 



さて、
今回ぼくが
もっともご紹介したかったのは、



参道をのぼって、
左へゆけばすぐ
見つかるこの巨岩群の

 

裏にある、

こちらです。

 


よおくみると、
小さなお狐さまが
いらっしゃるのがわかるでしょうか?

 



自然災害のためか
首はとれていますが、
立派なお狐さまです。

あまりに人知れず、
ひっそりと鎮座しておられます。

すこしピリついた空気が
ありましたが、

ご挨拶をすると、
和らいだように
おもいます。

 



お狐さまが好きな方は、
ぜひこちらにも
ご挨拶くださいませ。
 

 

摂津国の廣田神社 ~終~

 

 

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