新型コロナ禍で見えた南アフリカのすごいところ(2)
南アフリカロックダウン54日目。
そして、日本に一時退避してから、早くも25日目。
この間、何度か南アフリカに関する報道を目にしました。が、なかなか南アフリカのすごいことって報道されない。。。残念。
ということで、今日のブログも、新型コロナ対策を通して見えた南アのすごいところ!第2弾です。
第一弾はこちら↓
南アフリカでロックダウン(帰国中)その19ー新型コロナ対策から見えた南アフリカのすごいところ(1)
日本はロックダウンを実施できる法律もないので、すべて政府が国民に対して「要請する」という形を取っていますね。
「外出を自粛してください」というのも、「自から進んで、行いや態度を改めて、つつしむ」ことをお願いしているだけなので、強制力はありません。
南アでロックダウン(都市封鎖)が導入された当初(レベル5)では、不要不急(食糧買い出しや通院)以外の外出は禁止、ジョギングや犬の散歩も禁止、アルコールやタバコの販売も禁止、レストランやデリバリー、テイクアウトも禁止、乗合タクシーも座席の50%以下の乗車人数(後に70%に変更)など、徹底した決まりと、それに伴う罰則が設定されています。
5月1日からは、レベル4になり、若干緩和され、朝6時から9時はジョギングしても良いこととなったり、レストランのデリバリーは利用できるようになったものの、依然、アルコールやタバコは販売されていません。
日本の要請ベースの「自粛」に比べたら、とても明確に記されています。が、あまりにも詳細に記されたガイドラインは、何十ページにもわたります。一般の人が、さっと読める量ではありません。
そこで、立ち上がったのが、ケープタウンとヨハネスブルグに住んでいる若者たち4人。ケープタウンに住むふたりの若者は、すでに高い技術を必要としない単純労働者の単発の仕事探しのマッチングアプリを開発しており、大統領が5月1日から段階的にロックダウンを緩和するという演説を聞き、即座に開発したアプリがこちら。Lockdown Bozza (Boss)
ロックダウン(都市封鎖)そのものがすでに人々にストレスを与えているのに対し、ソーシャルメディアでは多くのフェイクニュースが流れ、その結果、警察に逮捕されてしまったりするようなことも起きかねないという状況。そんな状況を鑑み、彼らは、すべての人がロックダウンのレベルに応じて、何ができて、何ができないのかの判断をするために、
信頼できる情報を国民に提供したい
フェイクニュースから国民を守りたい
即座に、関連した、正確な情報を提供したい
という思いから生まれたこのアプリ。
”Fellow South Africans"は、ラマポーザ大統領が演説の冒頭に国民に対して必ず語りかけている「親愛なる南アフリカの国民のみなさん」という表現から。
これまでの話↓
①南アフリカでロックダウン その1ーコロナウィルスってなんだ?
②南アフリカでロックダウン その2-イースター休暇はヨーロッパへ
③南アフリカでロックダウン その3-振り返れば、とっても充実した2月だった
⑤南アフリカでロックダウン その5ーラマポーザ大統領、国家的災害事態を宣言
⑥南アフリカでロックダウン その6ーラマポーザ大統領の言葉は国民に届いたのか?
⑦南アフリカでロックダウン その7ーシュタイナー学校の休校対応(その1)
⑨南アフリカでロックダウン その9ー報道から見るロックダウン下の南アフリカ
⑩南アフリカでロックダウン その10ー南アフリカからもチャーター機飛ぶかも?
⑫南アフリカでロックダウン その12ーシュタイナー学校、遠隔授業(2)
⑬南アフリカでロックダウン その13ータウンシップの子どもたちに食糧の届け物
⑭南アフリカでロックダウン その14ーほんの少しの間、南アフリカとお別れ
⑮南アフリカでロックダウン その15ーエチオピア航空チャーター機の旅(申込みから出発まで)
⑯南アフリカでロックダウン その16ーエチオピア航空チャーター機の旅(出発当日)
⑰日本到着から2週間の隔離生活。 ディスタンス・ラーニング継続しています。
⑱南アフリカでロックダウン(帰国中) その18ーホテルでの2週間の隔離生活、ようやく終了、、、
⑲南アフリカでロックダウン(帰国中)その19ー新型コロナ対策から見えた南アのすごいとこ(1)