日本到着から2週間の隔離生活。
ディスタンス・ラーニング継続しています。
これまでの話↓
①南アフリカでロックダウン その1ーコロナウィルスってなんだ?
②南アフリカでロックダウン その2-イースター休暇はヨーロッパへ
③南アフリカでロックダウン その3-振り返れば、とっても充実した2月だった
⑤南アフリカでロックダウン その5ーラマポーザ大統領、国家的災害事態を宣言
⑥南アフリカでロックダウン その6ーラマポーザ大統領の言葉は国民に届いたのか?
⑦南アフリカでロックダウン その7ーシュタイナー学校の休校対応(その1)
⑨南アフリカでロックダウン その9ー報道から見るロックダウン下の南アフリカ
⑩南アフリカでロックダウン その10ー南アフリカからもチャーター機飛ぶかも?
⑫南アフリカでロックダウン その12ーシュタイナー学校、遠隔授業(2)
⑬南アフリカでロックダウン その13ータウンシップの子どもたちに食糧の届け物
⑭南アフリカでロックダウン その14ーほんの少しの間、南アフリカとお別れ
⑮南アフリカでロックダウン その15ーエチオピア航空チャーター機の旅(申込みから出発まで)
⑯南アフリカでロックダウン その16ーエチオピア航空チャーター機の旅(出発当日)
4月25日に日本に到着してから始まった隔離生活。ホテルの狭いツインルーム2部屋に家族4人で寝泊まりする生活も、ようやく一週間が経過しました。
一部屋は夫の仕事部屋。もう一部屋は子どもたちの勉強や4人で食事をするための部屋として使っています。
なぜこの政治判断もぐだぐだな状況の日本に今帰り、ホテルに缶詰で、コンビニ頼りの食生活をしなければいけないのか、、、モヤモヤの1週間。(もっと酷い環境での生活を強いられている人たちもいるのですから、文句言っていたらバチが当たりますね)
そして、昨晩のNHKの報道のひどさに、頭に血が上っている状態
国際報道2020 南アフリカ・学校まで略奪~新型コロナで社会崩壊寸前
なんてセンセーショナルなタイトルなんでしょう。
新型コロナで南アフリカの社会が崩壊寸前らしい、、、、
もともと日本ではアフリカに関する報道は少ないところにこんなセンセーショナルなタイトルで、しかもNHKなんかが報道してしまったら、みんな
アフリカ大丈夫?
ってなるはずだわ。。。
番組の詳細には、「5週間のロックダウンを続ける南アフリカでは、その期限を30日に迎えるが、感染者が予想以上に増えていて、延長が検討されている。しかし、経済的な打撃は特に貧困層に顕著に表れている。貧しい黒人が暮らす地区では、収入が途絶えた人々による略奪が続き、その対象が商店から学校へと移っている。悪質なことに、証拠を隠滅するために放火され、200近い学校が破壊された。」と。
南アフリカ崩壊してませんから。それにロックダウンもまだ解除してませんし、、、30日に期限を迎えるって、、、レベルが5から4になるだけ。
しかも段階的解除とは言っても、指定された業種の企業が少しずつ業務開始する以外は、限定した時間にジョギングができるようになったり、デリバリーができるようになったり、という程度。依然としてアルコールの販売は禁止ですし。どうしてもアフリカ(ってひとくくりにされるのもとても抵抗ありますが)=貧困、治安が悪い、というステレオタイプな報道がされがちでうんざりです。そうじゃなくても、日本でアフリカのこと報道されることってそんなにないのに
NHKさん、お願いだから偏った報道をしないでください!NHKへの文句は以上
南アフリカ在住の吉村さんが抗議文をブログでアップされていましたので、ぜひお読みください!
NHK BS1国際報道(2020年4月30日放送分)への抗議
****************************************************
さてさて、隔離生活。鬱になりそうです。さすがの私も、到着3日目に涙がポロポロ。
それでも、前に進めているのは、子どもたちの遠隔教育(ディスタンスラーニング)のおかげ。
シュタイナー小学校の低学年では、いわゆるオンライン教育は取り入れられておらず、先生が日々、もしくは一週間分の課題をデータで送ってくれるので、それを使って勉強をしたら、証拠となるノートなどを写真で撮ったり、動画で撮ったりして、提出する仕組みになっています。
今回、荷造りの際に、スーツケースに詰め込んだ学用品はこんな感じ。ブロッククレヨン、スティッククレヨン、ライラ(色鉛筆)、ビーズワックス(蜜蝋)、ビーンバッグ(お手玉)、おはじき、縄跳び、イソップ物語、英々辞書、、、教科書がない分、少ないです。
<小学2年生>
先日のやんちゃ次男の課題では、先生が録音してくれたチーターのお話を聞いて、ビーズワックスでチーターを造るというものでした。
黄色のビーズワックスを手に取ると、次男は、夫の仕事場(隣の部屋)にすーっと移動していきました。しばらくしてから戻ってきた次男の手にはこんないきいきとしたチーターが
ニコニコしながら、次男は「どうやって造ったか知ってる?」と。
「静かなところに行って、手でビーズワックスをゆっくりと温めながら、目をつぶるの。そうすると、クルーガー国立公園に自分がいるみたいになるの。そして目の前にチーターが現れるんだよ。ママもやってごらん」
いつも、クラスでもこうやって、ビーズワックスでアートワークしているんですね。ポイントは、ピースを作ってくっつけるのではなく、ひとつの塊から形を作り上げて行くこと。
小学4年生の長男の課題は、結構多い。動物学、地理、英文法、アフリカーンス語、ズールー語、体育、音楽、ユリズミー、フォームドローイング、図書館、クラフト、、、
これは、ある日のフォームドローイング(フォルメン)。
3月18日から休校になってしまい、友達とは全く遊べていません。お友だちも、やんちゃ男児たちが突然日本に退避することになり、とっても寂しいと、、、ということで、Zoomを使ったバーチャルプレイデート。ルービックキューブを競い合ったり、言葉遊びをしたり、、、最初は慣れなかったやんちゃたちも、最近はチャットを使いこなしたり、だいぶ慣れてきたよう。
この生活、いつまで続くのか、、、、考えたら、また涙が出てきそう。
頑張って、なんとか乗り越えよう!