南アフリカでロックダウン その13ータウンシップの子どもたちに食糧の届け物 | 南アフリカでシュタイナー教育〜やんちゃ男児たちの子育て日記〜

南アフリカでシュタイナー教育〜やんちゃ男児たちの子育て日記〜

日本人夫婦による2010年&2012年生まれの男児2人の日本でのバイリンガル子育ての記録で始めたブログ。
2017年夏からは、夫の駐在先・南アフリカでのシュタイナー学校の様子などを伝えながら、生活の中から見えるアフリカの魅力などをお伝えしています。

タウンシップの子どもたちに食糧の届け物

 

これまでの話↓

南アフリカでロックダウン その1ーコロナウィルスってなんだ?

南アフリカでロックダウン その2-イースター休暇はヨーロッパへ

南アフリカでロックダウン その3-振り返れば、とっても充実した2月だった

南アフリカでロックダウン その4ーコロナと人種差別

南アフリカでロックダウン その5ーラマポーザ大統領、国家的災害事態を宣言

南アフリカでロックダウン その6ーラマポーザ大統領の言葉は国民に届いたのか?

南アフリカでロックダウン その7ーシュタイナー学校の遠隔授業(1)

南アフリカでロックダウン その8ーいよいよロックダウン!

南アフリカでロックダウン その9ー報道から見るロックダウン下の南アフリカ

南アフリカでロックダウン その10ー南アフリカからもチャーター機飛ぶかも?

南アフリカでロックダウン その11ー非常事態下の日常生活

シュタイナー学校、遠隔授業による新学期始まりました!

 

私、だてに17年も国際協力に関わってきたんじゃないのかもしれない。

国際協力の現場で働いているときから、私が得意としていたのは、人と人とのつながりを構築すること。

 

今回のコロナウィルス禍、私達駐在員が住んでいる地域は、軍や警察のおかげか、犯罪がめっきり減り、とても平和です。

でも、報道では、ここから車でわずか20~30分の距離のタウンシップなどでは、さまざまな略奪事件が起きている様子を目にします。

もともと、ここ南アフリカは2つの国(先進国と開発途上国)が混在していると言われているほど、悲しいかな、経済も、医療も、教育も2極化しています。

 

3月27日からの21日+14日間のロックダウンにより、コロナウィルス禍以前から存在していた貧困はさらに深刻化しています。日雇いで働いていた人々は、ある日突然、職を失い、収入がなくなってしまいました。

 

去年から、私が関わりはじめていた近場のタウンシップの子どもたち。

やんちゃ男児たちが通う学校付属の幼稚園のアシスタントティーチャーPさんが毎晩近所の子どもたちをお家に招いて、本を読んであげるという活動を行っていると聞き、その支援の一環として、私は仲間たちからの協力を得て、その子どもたちに様々な体験をプレゼントする活動を続けています。

 

その子たちが元気かな、大丈夫かな、と気になり、度々、仲介役のPさんに連絡と取り、様子を聞いていました。

 

これまでの活動↓

いらっしゃい!タウンシップの子どもたち!

《続編》”いらっしゃい!タウンシップの子どもたち!”

いらっしゃい!タウンシップの子どもたち 第2弾!

この後に、クリスマスプレゼントとして演劇鑑賞をプレゼントしました。

 

 

政府の食糧配給は始まっていますが、全員に行き渡っているわけではなく、今現在届いている食糧は、子ども一人につき、食パン一斤を一日おきに配給されているだけだというのです。すぐにPさんに、ちかくにスパザショップ(個人経営の商店)やスーパーなど、食糧が買えるところがあるか尋ねました。購入可能であり、こどもたちはみんな近所に住んでいるので、渡すことが可能とのことだったので、すぐに送金しました。彼女からは、野菜や果物が必要との連絡があったので、購入内容に関しては、彼女にお任せし、必要なものを10家族に届けてもらいました。

 

 

そして、同時に、去年、この子どもたちを演劇鑑賞に連れて行くプロジェクトに協力してくれた5家族に状況を知らせ、協力を依頼しました。そうしたら、一人のママが所属しているインド系のお寺で食糧の配給をはじめたとのことで、これからは、そちらを通して、コミュニティへの支援をすることになりました。

 

もともと、治安の関係上、私はこのタウンシップに足を運ぶことはできませんでした。でも、そこにいる人と繋がっていれば、方法はいろいろとある。私ができることはほんの少しかもしれないけど、ニーズのあるところに、私ができる限りの支援をする。そして、ひとりではできないことも、仲間を増やしていくことで、もっともっと支援の輪を広げることができる。

 

無事、子どもたちの家庭に食糧が届けられたという連絡があり、ほっとしていたところ、一人の女の子のお母さんから、メッセージが届きました。

 

こんにちわ。

Pの読書グループでお世話になっているLの母Eです。

今日は食糧を届けていただき、本当にありがとう。

本当に大変な状況に置かれている私達にとって

とてもとてもありがたかったです。

本当に本当にありがとう。

ただただお礼を伝えたくてメッセージを送らせてもらいました。

 

お母さんとは、直接あったことはないし、具体的にどんな状況下もわからないけれども、少しでも役に立つことができて良かったです。

取り急ぎ、政府からの食糧配給までの支援ですが、子どもたちがお腹いっぱいになって、ぐっすり眠ることができますように照れ

 

奇しくも、今、このブログを書いている時に、ラマポーザ大統領がGDPの10%にあたる5000億ランドをコロナ支援対策として充てることを発表しました。横領、汚職も多々存在する南アフリカで、これらの予算が無駄なく使われますようにショボーン

 

ラマポーザ大統領 英文スピーチ(2020年4月21日)

ラマポーザ大統領 スピーチ(動画)(2020年4月21日)

 

 

追記 ヨハネスブルグ のような都会では、まだこのように支援が展開されていますが、私が以前活動していたリンポポ州では、ロックダウンで家から出ることができす、支援を必要としている世帯の把握すらできないとか。これは緊急事態であるのだから、ソーシャルワーカーと協働するなど方法はないのかな、、、ショボーン

 

 


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