南アフリカでロックダウン その4ーコロナと人種差別 | 南アフリカでシュタイナー教育〜やんちゃ男児たちの子育て日記〜

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日本人夫婦による2010年&2012年生まれの男児2人の日本でのバイリンガル子育ての記録で始めたブログ。
2017年夏からは、夫の駐在先・南アフリカでのシュタイナー学校の様子などを伝えながら、生活の中から見えるアフリカの魅力などをお伝えしています。

コロナと人種差別プンプン


これまでの話↓

南アフリカでロックダウン その1ーコロナウィルスってなんだ?

南アフリカでロックダウン その2-イースター休暇はヨーロッパへ

南アフリカでロックダウン その3-振り返れば、とっても充実した2月だった



さてさて、日本で新型コロナウィルス対策として、全国すべての小学校、中学校、高等学校、特別支援学校を3月2日からお休みにします、という要請が出されいた頃、南アフリカ政府は、武漢に在留する199名のうち希望する132名の南アフリカ国民を南アに退避させることを発表しました。まだこの段階では南アフリカ国内での感染者はゼロでした。

 

3月5日に、初の新型コロナウィルス感染者が出ました。イタリアから帰国した38歳の男性でした。

 

しかし、まだまだ

 

コロナウィルス=中国

 

のイメージが強く、日本人も街中で差別的な言動に出くわすようになりましたプンプン

私達を「日本人」と識別できる人はあまりいません。大抵、中国人と間違われて「ニーハオ」と良く声をかけられます。

 

あるマーケットでは、日本人女性数名が歩いていたところ、マスクを顎に引っかけた男性が(この頃、マスクしているひとは皆無。反対にマスクをしていたら、この人感染者?と疑われるような時期)

 

コロナウィルス!

 

と通りがかりに、言われたり、

 

ある量販店では、入り口で

 

お前は入っちゃだめだ!

 

店に入らせてもらえなかった、などというエピソードをちらほら聞くようになった頃、とうとう我が家にも、、、

 

学校の招待で、クリケットの試合を観に行ったときのこと。

長男が、見知らぬ少年から、ニタニタと笑われ

 

コロナウィルスにかかってる?ニヤリ

 

と聞かれたそうです。すかさず

 

かかってたら、ここにいるわけねーだろプンプンむかっ

 

と言い返したそうです。私はその場にいなかったので、その日の夕方教えてくれたのですが、我が子ながら、ひるむことなく、

よく言い返した!と褒めてしまいました👏👏👏👏




 この出来事があった前日の3月7日に南アフリカでは2人目の陽性者が確認されました。やはりイタリアから帰国した方だとか。


この頃になると、『コロナウィルス』という単語はすっかり私たちの日常生活に入り込んでいました。普段は握手やハグ、キスをして挨拶する南ア人たちも、冗談半分で肘で挨拶するようになったり、会話の中にも頻繁に登場してくるように。学校でも今まで以上に手洗いや咳エチケットについての指導が徹底されるように。


それでも、まだまだコロナウィルスに対する危機感は薄いものでした。


友だちと話をしていても、毎日殺人で命落とす人の数の方が多いよね、と。


 確かに、ここ南アフリカでは、殺人によって命を落としている数の方がはるかに多い。


2018年に発表された犯罪統計によると、世界でも治安の悪さでトップを

争う南アフリカの殺人数は、

一日平均57人。25分に1人。年間2万人強。戦争地帯に近い、と。


(参考)1日あたり57人が殺害される南アフリカはさながら「戦争地帯」 因みに、同時期の日本の統計は年間400人に満たない。

 


こんなに自然豊かで、美しい国なんだけどなぁショボーン


サントンの高台にあるレストランからの眺め



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