当校、武蔵野栄養専門学校も冬休みまであと数日となりました
師走というだけあって、時の流れが速いですね
都内でも雪が降ってもおかしくないくらい寒い日が続き、
あったかい毛布にくるまっている幸せを強く感じます...
私事ごとですが、つい最近この寒さにやられて体調を崩してしまいました…
皆様はしっかり睡眠をとって、特に夜は温かくしてお過ごしください
それでは本日の問題を見てみましょう
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K産科・小児科クリニックの管理栄養士である。
相談者は、1歳1か月の女児とその母親。女児は、第一子、在胎40週、出生時体重は2,850 g。 1か月健診、4か月健診、いずれも成長・発達は順調で、同クリニックで 1 歳児健診を受けることとなった。
1歳児健診の問診票に、1日3回離乳食を食べているが、子どもの気になる様子として、「偏食」、「肉や魚を食べない」と記載されていた。1歳児健診の身長73cm、体重 9.0kg、歯は上下合わせて前歯4本が生えていた。
(171)健診当日に個別相談を行った。女児は、棒状にした飯を手に持って口に入れ、顎
を左右に動かして噛む動きがみられた。口の中の様子を見ると、飯粒を潰せないま
ま飲み込んでいた。女児の離乳の段階である。最も適切なのはどれか。 1 つ選べ。
⑴ 離乳初期
⑵ 離乳中期
⑶ 離乳後期
⑷ 離乳完了期
(172)個別相談の際、母親は、「市販の鮭フレークを混ぜたごはんは食べるので、鮭は
好きかもしれないと思ったのですが、一口大の焼き鮭は食べられませんでした。」と
話した。母親が続けて話した女児の焼き鮭の食べ方である。
最も適切なのはどれか。 1 つ選べ。
⑴ 口に入れることを嫌がります。
⑵ 口に入れるとすぐに吐き出します。
⑶ 噛み潰さずに飲み込もうとして、おぇっとして吐き出します。
⑷ 口の中で、もぐもぐしたままでいます。
(173)母親から、「肉や魚をあまり食べないので、その分、母乳を減らさずにあげてい
ます。どのようにしたら、肉や魚を食べるようになりますか。」と質問された。管理
栄養士の応答である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
⑴ 授乳回数を減らしてお腹が空けば、肉や魚も食べるかもしれませんね。
⑵ 肉や魚を食べなくても、卵や豆腐、牛乳でたんぱく質を摂れていれば問題な
いですよ。
⑶ 前歯は生えているので、硬いものを食べて、噛む練習をしてみましょう。
⑷ 肉や魚は、軟らかくして、ほぐしたら食べられるかもしれません。
考え方のポイント
離乳食のステップの問題です。
離乳食の段階は大きく4段階に分けることが出来ます。
・離乳食初期(ゴックン期):5・6か月
→1日1~2回が目安
初めのころは水分を加え滑らかに
すりつぶすか裏ごしをして与える。
・離乳食中期(モグモグ期):7・8か月
→1日2回が目安
食材の形が少し残る程度
~2,3mm程度に刻むくらいの時期
・離乳食後期(カミカミ期):9~11か月
→1日3回が目安
歯茎で潰せるくらいの硬さ
5mm程度の角切りから始め、徐々に大きくしていく。
・離乳食完了期(パクパク期):12~18か月
→1日3回の食事に間食を足す。
肉団子くらいの硬さの食材が食べれるようになってくる。
徐々に形や大きさを変え、前歯を使う練習をする。
1歳児検診の状態を見るに、成長は順調で
1日3回の離乳食をしている時期と考えると
「離乳食後期」あたりの状態であると考えられます。
もぐもぐと噛むような仕草は見せてくれますが、
歯はないので、歯茎で潰しているだけの時期になります。
解答
(171) 3 (172) 4 (173) 4
正しい離乳期の目安を知りつつ、
問題文に落とし込んで解けるよう確認していきましょう
ではでは