なんでもない、ふつうの日々を愛おしむ、
暮らしのジャーナリスト&スタイリスト
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くらしスト
国際薬膳師国際中医専門員(旧国際中医師)
やくぜんもとこです


今年のはじめのことです


「面白い本をもらったんだよ」


コーチ×アレクサンダー・テクニークのちえさん

がレッスンのときに、見せてくれたのが、ベストセラー作家、森博嗣さんの

『お金の減らし方』





森博嗣さんは、ミステリー作家ですが、森節とも言われる「あまのじゃく」ぶりが人気で、エッセイも書かれ、数多の作品があります


小説は、ドラマ化や映画化、はたまたアニメ化されているものもあるほどの人気


大のミステリー好きなのに、なぜか今まで作品を手に取る機会がありませんでした


ちえさんに見せられたとき、なんだかタイトルに惹かれ、はじめての森作品、『お金の減らし方』を読むことになりました



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読み終わったあと

「モノが買えなくなっちゃった」

ちえさんがそう言っていた理由を、身をもって体験することとなりました


森氏は、本の中で自分の選ぶモノサシは、必要でなく、好きであると書かれています


なるほど、面白いなぁと思って自分でも実践してみたら、本当に驚くほど、モノが買えなくなってしまいました



まず、買い物のとき、自問します


「ほんとうに好き?」


すると、8割くらいの確率で


「あっ!必要と思ったからだ」


そう気づくので、結局買えずじまい



ただ、簡単に買えなくなったけれど、逆にほんとうに好きで欲しいものは、たくさん見たり、調べたりして買うようになりました


「これは好き」


「こっちは好みじゃない」


好みじゃないモノも、見なければ分からない

好きを知るには、とにかくたくさん見るのがコツとあらためて思い知りました



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その良い例がダイニングの照明です


以前に使っていたのは、さほどインテリアには興味がなかった頃に買った、天井から広範囲に照らすライト


明るすぎる光が落ち着かず、好きではないけれど、壊れたわけではないし、仕方なく使っていたのです


でも、家を今より居心地よくしたくて、昨年から1年間インテリアを学び、目に入るモノで心が満たされることが分かりました


そこで、今あるもので困らないけれど、自分好みの照明を探すことにしたのです


必要じゃない、でも、好きを優先する


まさに、本からの教え


自分が心の底から好きだと思える灯りを見つけるため、インテリアの本を何度となく眺めたり、お店のHPを繰り返し見たり


じっくり時間をかけて、探した結果


「灯りをつけていても、いなくても、目に入るだけで幸せ」


そう思うライトを見つけることができました



全てのモノ選びで同じようにすることは難しいし、時間もそんなにかけられません


でも、吟味して選びぬいたモノは、そこにあるだけでパワーをくれるし、見ただけで、買ったときの想いがよみがえる


それは、自分を知る良いきっかけにもつながると実感しています


これからも、できるだけ「好き」を増やしながら、自分と向き合っていこうと思います


ありがとうございます