
私の防災・その460 大規模災害時の「トリアージ」
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元々は娘の子育て中の記録として始めたブログですが、現在は主に障害児(者)家族の防災ブログとなってます
父が被災した阪神・淡路大震災から30年の「防災とボランティア週間」も明日まで。
父が話してくれた体験談の中にもありましたが、父が感じた
「救助はその場に居る人がするしかない」
と言う思い、それを伝える記事がありました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250114/k10014689761000.html
阪神・淡路大震災の時に実際に救助された人のうち
消防などによる「公助」は約2割、残り8割はその場にいた人達による「共助」
でした。
公的な救助隊はどうしても現場に駆けつけるには時間がかかります。
そして、キャパシティーを超えた救助要請全てに応えることは不可能です。
救助隊も「助かる可能性が高い人から優先して助けるしかない」状況でもあります。
実際に父の知り合いは家族が下敷きになった状況でも「生きていることが確認できない」と救助を断られました。
大規模災害時の「消防トリアージ」の記事もありました。
https://www3.nhk.or.jp/news/special/saigai/select-news/20190204_01.html
消防は大規模災害時、一人でも多くの人を助けるために消防にしか出来ないことを最優先します。
消防は大規模災害時、一人でも多くの人を助けるために消防にしか出来ないことを最優先します。
つまり、個別の救助要請を断る決断をしなければならないことがあり得るのです。
阪神・淡路大震災の時に大規模火災が起きたことをご存じでしょうか。
倒壊した家屋の下敷きになったまま火に撒かれて犠牲になられた方々も多数いらっしゃいます。
倒壊した家屋の下敷きになった人がいたとして、その1人を助けるために動くのではなく、消火活動を優先することが結果的に下敷きになった人も含めて助かる可能性が高くなるのですから、当然消防は消火活動を優先します。
決して下敷きになった人を見捨てる選択ではないのです。
でも、自分の大切な人が下敷きになったのに救助要請を断られても仕方がないと諦められる人はいませんよね。
だからこそ、
まずは
救助要請をしなければならない状況にならない様にする
ことと、
救助が必要な人がいたら
その場に居る人が救助するしかないとの覚悟を持つ
ことが必要です。
大規模災害時、救助要請をしたくてもそもそも繋がらない可能性も高いです。
そして、記事の中にも出ていましたが、SNS での救助要請を確認する余裕はありません。
「救助は来ないかもしれない」
この事を知っているかどうかは大きな違いになってくるのではないでしょうか。
大規模災害時には
「消防(救助)のトリアージ」
と共に
「医療のトリアージ」
も行われます。
「命の危機に瀕していて、でも手を尽くせば助けられる人」を最優先に治療が行われます。
こちらがわかりやすいと思います。
命の危険がないレベルの怪我なら自分で何とかするか後回しにされても仕方がないと考えなければなりません。
あなたは自分のそばに怪我をした人がいたら適切に判断して医療機関に繋げたり応急手当が出来ますか?
「自分がその場にいたら」
何が出来ますか?何をしますか?
傍観者として立ち尽くしますか?
来ない救助を嘆いて終わりますか?
そうならない為にどんな備えをしますか?
どうか今一度真剣に考えていただきたいと思います。
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