
私の防災・その317 コールトリアージ~熊本地震から7年
今日は7年前に熊本地震が起きた日ですね。
それまで大きな地震が起きると殆ど思われていなかった熊本での地震、それも震度7が続けて2回も起きたことに衝撃を受けました。
日本は何処に住んでいても地震が起きることを前提にしなければならないと改めて思わせられた地震です。
地震対策、してますか?
大きな災害が発生した直後は人命救助が最優先で行われます。
ですが、救助要請が多くなれば全ての要請には応えられなくなります。
救助のプロが必要な現場に優先的に向かわなければならないので、命に関わる状況でなければ自助・共助で何とかすることが求められます。
だからこそ、自宅の耐震化、家具の固定、ガラスの飛散防止対策等で命を守り怪我をすることを避ける努力が必要です。
そして、救助要請の窓口も災害発生時には多くの通報が殺到するため、出動の必要性を見極めることが難しくなります。
確実に救助の必要な現場に出動出来るようにするためには、窓口の負担も減らす必要があります。
熊本地震の時の救急要請の現場の状況とその後作成された「コールトリアージ」マニュアルについての記事です
「トリアージ」とは主に災害医療の現場で用いられる用語で、より多くの命を助けるために治療の優先順位を決めることで「命の選別」とも言われています。
「コールトリアージ」とは救急要請の窓口で出動の可否を決めるための優先順位を決めることです。
混乱した状況で的確な判断を下すために通報を受けた人が誰であっても同じ判断が出来る様にマニュアルが作られたのです。
ですが、
このマニュアルで出来ることは要請を受けた後の判断です。
日常でも良くある事のようですが、本来は救急に通報すべきでない通報が多数かかってくることが災害時の一刻を争う救急出動の妨げになってしまっているそうです。
もしあなたの大切な人が倒壊した建物の下敷きになって助けを求めていたら、一刻も早く救助に来て欲しいですよね。
それなのに、全く無関係の通報で窓口対応が手一杯になってしまっているとしたら、どう思いますか。
救急通報は適切な運用がなされてこそ意味があります。
自助・共助ではどうしようもない救助のプロが必要な時に確実に来てもらえる様にするには、通報する一般人の意識こそが大事になってきます。
記事から抜粋しました。
通報が必要な場合・問い合わせ先
最後に通報が必要な場合と、そうでない場合の問い合わせ先をまとめました。
119番通報が必要となるケースです。
●火事、事故
●ケガや体調不良などの救急
●閉じ込めや下敷きなど救助が必要な場合
これらの場合は迷わず通報してください。
熊本地震で多かった、緊急時に消防への通報を控えた方がよい問い合わせです。
●電気・ガス・水道などの「ライフラインの不調」
各事業者に連絡してください。
直後は事業者につながらないケースもありますが、災害直後の消防への問い合わせは大きな負担になるため、やめましょう。
●「避難所の開設状況」
各市町村の役場が問い合わせ先です。
ただ、役場も災害直後は非常に多忙です。ホームページなどで確認できるほか、普段からの確認、近所での助け合いで対応しましょう。
●「家族の安否の確認」
災害用伝言ダイヤル「171」がひとつの手段です。
災害用伝言ダイヤル は災害時、171に電話をかけ、音声案内に従って、連絡を取りたい電話番号を入力することで、伝言を録音したり再生したりできます。
平時に家族といっしょに使い方や、連絡手段を確認しておくことが大事です。
引用ここまで
いざと言う時に頼れる存在である消防ですが、災害時にも頼れる存在でいてくれるかどうかは私達の適切な頼り方があってこそだと思います。
救急車はタクシーじゃありません。
通報窓口は困り事なんでも相談ではありません。
耐震化や家具の固定等の怪我をしない備えをする
救急救命法を受講する
災害拠点病院を確認しておく
その時に適切な行動を取るために事前に出来ることはあります。
助けて欲しい時に助けてもらえる様にすること、考えて欲しいと思います。
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