ベネフィットを提供する
広告を見たお客さんが、確実に行動してくれるように
広告を作るにはどうしたらいいのでしょう。
行動してくれる、というのは来店や問い合わせなど、
広告主がお客さんに希望する行動です。
それは、キャッチコピーにお客さんの得になることを
書けばいいのです。
専門的には『ベネフィット』という言葉が使われています。
『利益』という意味なのですが、広告を見たお客さんが
それを自分のことだと思ってくれるように広告文を書きます。
さらに言えば、自分の利益になることと思ってくれるように
書くのが理想的です。
でも、この『利益』という言葉をきちんと理解しなければいけません。
というのも、『利益』という言葉を自分勝手に解釈して
「『激安セール』とか『50%OFF』なんていうのは
お客さんのためになることでしょう?!」
と思う人が非常に多いからです。
『50%OFF』などと書いてある場合、なぜ半額なのか
という理由がないものがほとんどです。
売り手のほうが清水の舞台から飛び降りる気持ちで
『50%OFF』などとしても、理由がきちんとしていないと
相手には案外響きません。
だから、安いということや、ただ目を引くだけのデザインで
注目させても、その後の行動に結びつけることは難しいのです。
お客さんにベネフィットを与えているとはいえないのです。
では、どんなふうに考えたらいいでしょう?
ひとつの方法として次のようなものがあります。
自分のことで考えてみると、わりと簡単に分かるのですが
漠然と「こうなったらいやだなぁ」と考えること、ありませんか?
たとえば、
「病気になったらいやだな、健康で過ごしたいな」とか
「損したらいやだな。お金を上手に使いたいな」とか
「さびしいのはいやだな。良いパートナーが欲しい」とか。
普通の人が普通に「こうだったらいいのにな」と
考えること。そういうことと自分の商品/サービスを
結びつけて考えるのです。
そうすると、お客さんにどのように勧めていけばいいのか
ピンとひらめいたりします。
このアプローチで作っていくと
「わたしの商品、買って買って」という売り込み臭を
抑えることができるのです。
現代のお客さんはとにかく売り込まれることを嫌います。
情報はもうあふれかえっていますし、欲しいときに
欲しい情報を自由に探すことができるのですから
情報を押しつけて欲しくないのです。
以前にも書いたように、あなたの商品やサービスになど
まったく興味ない、というのが基本姿勢です。
でも、外からの情報をシャットアウトというわけでは
ありません。
自分の欲や要求の関するものには反応します。
だからそこに訴えかけるのです。
彫刻家 杉 英行さん 第3回 ~作りたいものを作っていけばいい~
みなさま こんにちは。
彫刻工房くさか 日下育子です。
今日は素敵な作家をご紹介いたします。
彫刻家の杉 英行さんです。
前回登場の岡村 光哲さんからのリレーでご登場頂きます。
彫刻家 岡村 光哲さん 第1回
、 第2回
、 第3回
、 第4回
、 第5回
、 第6回
杉 英行さん
第1回 ~ 木は一番馴染みます ~
第2回 ~再生する力(生命力)を伝えたい ~
第3回の今日は、制作や素材についての思いということで
制作の技術面や、いくつかの作品に出てくる木の組み方、
具象、抽象ということについての杉さんの想いをお聴かせ頂きました。
どうぞお楽しみ頂ければ幸いです。
************************
方舟‐Ⅵ
木・アクリル絵の具69x69x70cm
2013年
RESURRECTION
160x160x45cm
2000年
FRAGILE-蜻蛉Ⅱ
木・鉄 120x60x100cm
2010年
飛ぶ
木 170x48x108cm
2011年
さすらい人
木
2012年
日下
前回、制作テーマの面から「方舟Ⅵ」についてお話をお聞かせ頂きました。
今日は少し技術的な面からお伺いしてみたいのですが、
それと木の肌の半球の屋根になっている所も、とても魅力的だなと思いました。
寄木で、すごく堅そうな気がするんですが。
杉 英行さん
堅くはないんですけど。
日下
あっ、そうなんですか。
凄くピシッとした、完璧な面というか、それが堅さを感じさせるのでしょうか。
杉 英行さん
木工技術ですね。
日下
あれはどのように作られるのでしょうか。
杉 英行さん
あれは図面を書いて。
木の幅を決めて、くっつけ合わせる角度を割りだして
その角度のように、一個ずつ切って削って、それを貼り合わせていくんですよ。
だから木工的な技術がないと綺麗にいかないんですね。
日下
そうですか~。(感動!)
素晴らしいですね。
最後に表面を、ああいうひずみのない完璧な凸面にしていくには、
どう仕上げていかれるんでしょうか。
杉 英行さん
仕上げはグラインダーとかサンダ―です。
石と同じです。
日下
そうですか。素晴らしい技術ですね。
『木という素材の生命力、あたたかさ、手触り、香り、全てがいとおしい。
自分にとって大好きな、とても親しみやすい素材である。』
とお書きになっていて、本当に大好きでいらっしゃるんだなと感じます。
杉 英行さん
そうですね。
日下
バイクの旅で見つけられた素材など、
いろんな種類の木を幅広くお使いだと思います。
木の種類ごとに活かし方で心がけていらっしゃることなど
ありますでしょうか。
杉 英行さん
木の種類によって堅さとか違うので、
自然に何か感覚的にやっているんでしょうけど、特に意識はしていません。
日下
そうでいらっしゃるんですか。
私の眼が行ったところで、
いくつかの作品に共通して出てくる木の組み方があります。
「resurrection_5」 の下の土台のところ、
「飛ぶ」の台座、「方舟Ⅵ」 にもでてくるものです。
下の部分を寄せて筒状に作って上に蓋をかぶせるかたちが
何回か共通して出てきて独特だと思いました。
杉 英行さん
そうですね。
あれは、鉄を使ってジョイントにしているのも有ります。
『resurrection』の桶みたいな部分では、鉄も使っていますけど
上の方は、裏でロープで締め込んでいるんです。
一番新しい作品で画像を見ると、「方舟Ⅵ」とかは
溝を切ってロープが締めてあるのがわかります。
日下
あ、そうですね。
これはご自身で考えられた手法なんですか。
杉 英行さん
そうですね。
日下
このやり方は、複数の作品で見られるので、
こだわりをもっていらしゃるのかと感じるのですが。
杉 英行さん
特にこだわりはないんですけど。
何かロープと組み合わせるのが好きなんですよね。
「2人ーきずな又はしがらみ」という作品もロープでつながっているんですけど。
日下
はい、どういう順番でロープを通したらこういう風になるのか、
一生懸命考えていました。(ワクワク)
杉 英行さん
それを考えるのが面白いんです。(ワクワク)
日下
これは途中で切ったり結んだりというのは、どうするのでしょうか。
この「2人ーきずな又はしがらみ」という作品は、
きっちりとしていて、凄く綺麗ですが、どうでしょうか。
杉 英行さん
これは何本か使っていますし。色も塗っているんですね。
最近のは途中で切っています。
日下
そうですか。
「ーきずな又はしがらみ」って内容も面白いですね。。
わたしは結婚して3年目なんですが、自分も体験していることだと思うと、
とても興味深い作品だと思います。(笑)
杉 英行さん
(笑)年数が経たないと。
日下
ああ~、そうですか~。(笑)
Tさん
木 17×23×48
2009年
Kさん
石膏 15x26x44cm
2011年
杉 英行さん
彫刻の具象作品のことですが少しいいでしょうか。
一言だけ。
日下
はい。お願いします。
杉 英行さん
最近、2年間位の事なんですけど。
二十年間位、抽象的な作品を作ってきて
自由美術展とかでいきなり具象の作品を出したら一部の人がやっぱり
「どうしたの?」って、「どういう心境の変化?」とかって言われたんですよ。(笑)
日下
「飛ぶ」という作品でしょうか。
杉 英行さん
「FRAGILE-蜻蛉Ⅱ」という作品ですが。
日下
人物の作品ですね。
杉 英行さん
でも自分の中ではもともと人物が好きなんですよね。
クロッキーとかやったりしてきたんで。
日下
はい。
杉 英行さん
具象の方が表現しやすいもの、抽象の方が表現しやすいものがあるんですよ。
そういうこともあるので、具象、抽象なんてこだわらずに
作りたいものを作っていけばいいなと想うんです。
そう想ってやっています。
また人物を作っていく可能性もあるし。
そういう具象だとか、抽象だとかいうこだわりは捨てましょう(笑)
これだけ一言。
日下
はい、ありがとうございます。
飛ぶ 2
木 45x14x33cm
2011年
*********************************
今回、岡村 光哲さんからのご紹介で、初めて杉 英行さんのお話をお聴かせ頂きました。
杉 英行さんは「再生」をテーマにした作品制作をされています。
このテーマについての手記で杉 英行さんは
「例えば、どんなひどい状況下でも、矛盾と混沌の中からいつか必ず再生する力
(生命力)が生まれてくる事を、感じとってもらえるような表現をし、伝えたいと思います。」
と書かれてあり、杉 英行さんの作品制作の常に根底にあるものだと感じました。
さて、杉 英行さんは横浜市緑区の築100年の農家住宅にお住まいだそうです。
もともとは茅葺屋根で、今はその上にトタンをかぶせた屋根だそうですが、
ご自身も手伝って萱の葺き替えをされたこともあったそうです。
冬の暖房は薪ストーブで、薪はご自身で割られるそうです。
そのような自然に近いライフスタイルも、澄んだ豊かな感性を保ち続けていらっしゃる
秘訣なのかも知れないと私は感じました。
みなさまもぜひ、杉 英行さんの彫刻作品をご覧になって見てはいかがでしょうか。・
*********************************
◆杉 英行さんの手記 「木材入手顛末記」
◆杉 英行さんが登場するWEBページ
◇ 自由美術協会公式ウェブサイト
◇ 杉 英行さんの紹介ページ
◆ 杉 英行さんが出品されるグループ展
第10回 彫刻7人展
2014年1月13日(祝日・月)~1月19日(日)←現在開催中です!
11:00~18:00 (最終日は17:00)
万国橋ギャラリー
〒231-0003 横浜市中区北仲通4-49 萬国貿易ビル1F
電話/FAX 045-201-8103
交通 ■地下鉄 みなとみらい線 馬車道駅下車、6番出口徒歩1分
JR桜木町駅下車、県庁方向へ徒歩10分
JR関内駅下車、馬車道通りを海の方へ徒歩10分
市営地下鉄 関内駅下車、9番口 馬車道通りを海の方へ徒歩5分
/横浜第2合同庁舎向い側
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新海苔の季節で~す
皆様、こんにちは
おいしいお茶で癒しと健康をお届けする【下総屋茶舗】五代目の金久保です。
皆さん、今年はどんな年にしたいですか?
新たな目標に向かって新年をスタートした方も多いと思います。
先日は成人の日、新成人達もそれぞれの目標に向かって
力強い1歩を踏み出せたことと思います。
私の目標は、健康面ではトライアスロンの成績を上げること
仕事面では、より多くの方の健康に寄与するために
【五爽茶】や緑茶の素晴らしさをお伝えして、会社の業績を上げること
大切な家族と仲良く暮らすこと、家族旅行もしたいですね~
そして「健康で安全で豊かな社会を子孫に手渡す」というミッションに生きることです。
だから「食と健康」を今年も掘り下げていきたいと思います。
さて、昨年末に日本食がユネスコ世界無形文化遺産に登録されましたね!
下総屋では、お茶と海苔を扱っているので
和の食文化が世界に認められたのは、とても嬉しい限りです。
寒いと温かいお茶が、さらにおいしく感じますけど
今は新海苔がおいしい時期なので、今日は海苔のお話です。
以前にも書きましたが、海苔は宮城県~三重県の太平洋沿岸や
瀬戸内海(和歌山~大分県)、有明海及び八代海(福岡~鹿児島)が産地です。
そして、新のり生産は、気候が寒い北の地方から順に始まります。
海苔は12~13℃の低水温の海中で伸び伸びと育ちます。
私の店では、品質が良いので有明産の海苔を扱っています。
晩秋に種付けされた網が海に入れられ、冬場に新海苔として収穫されます。
有明産は、毎年12月中ごろに新海苔第一弾が入荷します。
しかし、近年は温暖化の影響もあって海水温度がなかなか下がらず
1月に採れる「冷凍網」と呼ばれる海苔の方が、おいしいのです。
これは、晩秋に種付けした網の半分を冷凍保存しておいて
通常の新海苔が採り終わり、海水温度が低い時に網を海に入れて育てた海苔です。
パリっと香ばしくて、口溶けも良く、自然のうま味があって美味しい海苔ですよ。
12月の新海苔の出来が良かった浜がわかっているので
その浜で採れた海苔を選べば、冷凍網の海苔も当たりが多いのです。
こうして仕入れる目安の情報があれば、安心だし高品質のものを押えることができます。
「冷凍網」というと聞こえは良くありませんが
海苔は一切の添加物を使いませんので(味付け海苔等は別)
良い産地と収穫時期など素材の持ち味の決め手となる要素が重要なんです。
お餅に巻いても、おにぎりに巻いても、工夫をこらした手巻き寿司など
美味しくて、ビタミン、ミネラルが豊富でカロリーの少ない海苔は
和食文化にも健康維持にも欠かせない自然の恵みです。
今日も自然の恵みと健康に感謝。
本日から開催! 杉 英行さんと渡辺 知平さんご出品の彫刻7人展
彫刻工房くさか 日下育子です。
さて、今年最初の展覧会紹介です。
あす、1月2日から学び場美術館にご登場下さる 彫刻家 杉 英行さんと
2月にご登場下さる彫刻家 渡辺 知平さんさんが出品される彫刻のグループ展です。
第10回 彫刻7人展
2014年1月13日(祝日・月)~1月19日(日)
11:00~18:00 (最終日は17:00)
万国橋ギャラリー
〒231-0003 横浜市中区北仲通4-49 萬国貿易ビル1F
電話/FAX 045-201-8103
(↓ ギャラリーの地図です。 クリックすると拡大してご覧頂けます。)
交通 ■地下鉄 みなとみらい線 馬車道駅下車、6番出口徒歩1分
JR桜木町駅下車、県庁方向へ徒歩10分
JR関内駅下車、馬車道通りを海の方へ徒歩10分
市営地下鉄 関内駅下車、9番口 馬車道通りを海の方へ徒歩5分
/横浜第2合同庁舎向い側
皆さまも新春、素敵な展覧会を どうぞ ご覧になってみてはいかがでしょうか。
本日もご訪問くださり、ありがとうございました。
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(文:日下育子)
アーティストを応援する素敵な彫刻工房@日下育子の学び場美術館
彫刻家 杉 英行さん 第2回 ~再生する力(生命力)を伝えたい ~
みなさま こんにちは。
彫刻工房くさか 日下育子です。
今日は素敵な作家をご紹介いたします。
彫刻家の杉 英行さんです。
前回登場の岡村 光哲さんからのリレーでご登場頂きます。
彫刻家 岡村 光哲さん 第1回
、 第2回
、 第3回
、 第4回
、 第5回
、 第6回
杉 英行さん
第2回の今日は、杉 英行さんの制作テーマについて、
「再生」というテーマ、彫刻によってメッセージを伝えたい、という想いと
作品「方舟」シリーズについてお話をお聴かせ頂きました。
巻末に杉 英行さんの手記「再生というテーマについて」も掲載いたしました。
どうぞお楽しみ頂ければ幸いです。
************************
作業台‐再生
木 57x57x93cm
2002年
RESURRECTION
160x160x45cm
2000年
予感‐RESURRECTION
200x200x45cm
2001年
閉じ込められた意思‐Ⅱ
木・鉄
2008年
焦土から
木
2009年
日下
杉さんの文章を拝読しながら、作品を拝見いたしました。
その中の
『(前略)~「再生」は、死あるいは破壊と表裏一体のものです。
生きることは、現在という瞬間において、自らを創造し再生する事でもあります。
過ぎた一瞬はもう既に存在しないので、死んだのと同じです。
常に新たなる再生をしなければなりません。~』
という文章がとても印象に残りました。
この頃に作られたのが「作業台‐再生」、「作業台‐再生Ⅱ」という作品ですね。
杉 英行さん
後から送った『resurrection』という作品もそうですね。
『resurrection』というのは「蘇り」という意味なんですよ。
なので、再生と同じ意味です。
日下
そうですか。
私は特に「作業台‐再生Ⅱ」という作品に力を感じました。
上手く言えないのですが、この作品の作業台というものが
物体というよりは、彫刻を作る為の「場」として感じられます。
作業台の上に半球で、台の下からは鋭角に出てくる、
台に内包されているかたちは、まさに杉さんのクリエイティブ・スピリットというか
精神を造形化しているものなのかなと感じました。
杉 英行さん
そう解釈されて、その通りです。
日下
そうですか。
私にとっても「再生」は関わりあるテーマですが、
杉さんはご自身が生きることそのものを「再生」と捉えていらしゃるのが
新鮮に感じられました。
杉 英行さん
そうありたいということです。希望とか。
実際はそんなに・・・。
毎日毎日、希望としては思っていますが厳しいです。
生きるという意味では。
日下
そうですか~。それから
『(前略)~ご自身に厳しくありたいと思っています。』と書かれていますが
具体的に心がけていらっしゃることはおありでしょうか。
杉 英行さん
作品に対して、制作に対してということです。
例えば、こういう風にして見せ場を作ろうとか、
あるいはこう見せてやろうとか、何かそういう風に思いがちじゃないですか。
なんというか小手先のこと。
そういうことに絶対走らないと。(笑)
日下
ああ~。なるほど~。
杉 英行さん
ピアニストのオヤマさんと言う人が書いていた文章なんですけど
画家のゴヤについて書いていた文章なんですが
「自分の全存在をかけて、生きるということの意味を絵筆で問うていた。
そこにはこう見せたいとか、そういう下心も作為も一切ない。」
というようなことを書いているんですよ。
自分に厳しくしたいというのはそういうことなんです。
日下
そうですか。
でもそれは凄く難しいことだなと思います。
そういう方向に走らないように自分を律しながら
かたちを作っていくというのは、とても難しいことですよね。
杉 英行さん
そうですね。
日下
凄いことだと思います。
それから杉さんの文章の中で、
『私は政治家ではないし、声高に自然保護や反戦活動をやっている訳ではもありません。
一人の木彫作家として、作品によって伝えたい。
少しは社会的な運動にも参加するかもしれないけど、彫刻によってメッセージを伝えたい。
メッセージといっても、具体的な「再生」そのものではなく、また再生の説明でもありません。』
というところもとても印象に残りました。
作品で伝えていきたいというすごく強い意思がおありですよね。
というのは、学び場美術館でインタビューさせて頂いていると
メッセージを伝えたいと明言される方は、意外にそう多くはないのです。
制作プロセスから生まれてくるもの、制作を通して感じたことを
表現していらっしゃるという方が多いと感じます。
「メッセージ」と仰る方は少ないと思います。
杉 英行さん
基本的には、仰った方と同じだとは思いますけど。
だから、自分では意識しているところもありますけど、
どう受け止められるかはわからないので。
だから、上手く説明できませんが、
あまり具体的な事例に対してのメッセージではないんですよ。
「閉じ込められた意思ーⅡ」という作品がありますが。
日下
ええ、これは訴える力と緊張感が素晴らしい作品ですね。
杉 英行さん
あの作品を制作したのは、
ミャンマーの仏教徒の人たちが弾圧されたんですよね。
そのことがきっかけだったんですけど。
他にも本当は何点かあるんですけど、それもちょっと反戦のメッセージを
込めたつもりではいたんですけど。
でも内容的には、「焦土」という作品がそうですが、
戦争で焼かれた大地、焦土の中から必ず再生していく生命力みたいなものを
信じましょう、というような内容ですよね。
だから再生のテーマとずっと繋がっています。
日下
そうですね~。文章にある
『どんなひどい状況下でも、矛盾と混沌の中からいつか必ず再生する力(生命力)が
生まれてくる事を、感じとってもらえるような表現をし、伝えたいと思います。』
ということは、すべての作品に共通しているのだなと感じました。
方舟ーⅠ
木 150x70x60cm(本体のみ)
1998年
方舟‐Ⅲ
木・アクリル絵の具 90x35x35cm
2012年
方舟‐Ⅵ
木・アクリル絵の具69x69x70cm
2013年
日下
さて、もう一つ印象的に感じる作品が「方舟シリーズ」です。
よく拝見していましたら1998年、99年、2000年と三つ作品があって
その後2012年から制作を再開していらっしゃいますね。
杉 英行さん
そうですね。
日下
私は、最初カラフルな彩色に眼が行って、楽しい彫刻だと感じていたのですが
見ているうちに、だんだんと彩色が、舟の外側、舟がわたっていく空間を反映した
ものではないかと感じました。 方舟の窓かなと思われるような部分もあります。
「方舟Ⅵ」になって来ると、舟の造形がカプセル状というか、半球の屋根になっていて、
シェルターとか潜水艦のようにも感じられます。
そうだとすると、勝手な読み込みかもしれませんが、この頃起こった出来事など、
何か特に祈りを込めていらっしゃる作品なのかと感じたのですが。
杉 英行さん
そうです。
題名は「方舟」なんですが、
1998年99年頃の作品と違って彩色をするようになったんですけど。
彩色するというのは、絵画的な手法を取り入れたかったんですね。
しかし木のもつ素材感も殺したくないと。
木のもつ素材感を活かす方法で、絵画的な手法を取り入れて制作したいなと。
それで特に意図は無いんですけど、
もともと木彫をやっていること自体が楽しいので
そういう色を彩色することも凄く楽しくて、
作品を観た人が楽しく作っているなというのを感じてもらえたらいいなと。
まあ発想、・・・発想と言うほどでもないんですが、
例えばエジプトの王家の石棺がありますよね。
で、あの棺ってやっぱり非常にきれいに模様を描いたり、色を塗ってありますよね。
金箔を貼ったり。それがちょっとヒントにもなっています。
日下
そうですか~。(感心!)
「方舟」という言葉から、キリスト教のノアの方舟をイメージしてしまうんですが
杉さんの作品そのものが表現しているのは、なにかもっと違う、
精神の方舟かなと感じました。
杉 英行さん
ノアの方舟も、あれは洪水、神様が洪水を起こすと、
一部の人に新たな世界へと行けるように方舟を作らせたと。
まあそれは根底にはあるんですよ。
で、そこから翻案(ほんあん)して、いろんな、もっと広い意味でいければと。
生とか死とか、いうことも含めています。
日下
素晴らしいですね。
杉 英行さん
独りよがりでなければ良いんですが。
日下
いえ、なんというのでしょうか、
カラフルな凄く、楽しく伝わってくる部分とはうらはらに
とっても真摯な想いが伝わってくる彫刻だと想います。
素晴らしいお話をありがとうございました。
*********************************
今回、岡村 光哲さんからのご紹介で、初めて杉 英行さんのお話をお聴かせ頂きました。
杉 英行さんは「再生」をテーマにした作品制作をされています。
このテーマについての手記で杉 英行さんは
「例えば、どんなひどい状況下でも、矛盾と混沌の中からいつか必ず再生する力
(生命力)が生まれてくる事を、感じとってもらえるような表現をし、伝えたいと思います。」
と書かれています。
お話と作品から、これは杉 英行さんの作品制作の常に根底にあるものだと感じました。
私にとっても「再生」は大切なテーマですが、杉 英行さんの「再生」にはご自身が
生きること自体を「再生」と捉えていらして、そこは新鮮に感じました。
みなさまもぜひ、杉 英行さんの彫刻作品をご覧になって見てはいかがでしょうか。・
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◆杉 英行さんが登場するWEBページ
◇ 自由美術協会公式ウェブサイト
◇ 杉 英行さんの紹介ページ
◆ 杉 英行さんが出品されるグループ展
第10回 彫刻7人展
2014年1月13日(祝日・月)~1月19日(日)
11:00~18:00 (最終日は17:00)
万国橋ギャラリー
〒231-0003 横浜市中区北仲通4-49 萬国貿易ビル1F
電話/FAX 045-201-8103
交通 ■地下鉄 みなとみらい線 馬車道駅下車、6番出口徒歩1分
JR桜木町駅下車、県庁方向へ徒歩10分
JR関内駅下車、馬車道通りを海の方へ徒歩10分
市営地下鉄 関内駅下車、9番口 馬車道通りを海の方へ徒歩5分
/横浜第2合同庁舎向い側
◆杉 英行さんの手記 「木材入手顛末記」
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◆ 杉 英行さんの手記
再生というテーマについて
最近、「再生」をテーマにした作品制作をしています。
「再生」は、死あるいは破壊と表裏一体のものです。生きることは、現在という瞬間において、
自らを創造し再生する事でもあります。過ぎた一瞬はもう既に存在しないので、死んだのと
同じです。常に新たなる再生をしなければなりません。
私にとっては、木彫という創造的作業を通して同時に自分を再生することになります。
新たなる挑戦、新しい作品制作によって新たな自分を生きる、とでも言ったらいいでしょうか。
その意味で自分に厳しくありたいと思っています。
また、「再生」というテーマは、今こそ人類にとって重要なものになっています。
戦争、自然破壊・・・人類の歴史は、近代において特に破壊の歴史だったのではないかと
思わざるを得ません。
私は政治家ではないし、声高に自然保護や反戦活動をやっている訳ではもありません。
一人の木彫作家として、作品によって伝えたい。少しは社会的な運動にも参加するかも
しれないけど、彫刻によってメッセージを伝えたい。
メッセージといっても、具体的な「再生」そのものではなく、また再生の説明でもありません。
例えば、どんなひどい状況下でも、矛盾と混沌の中からいつか必ず再生する力(生命力)
が生まれてくる事を、感じとってもらえるような表現をし、伝えたいと思います。
2003年5月21日
杉 英行
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効果のある広告にするには
広告はたくさんの人に情報を届けること。
でも、たくさんの人に届いただけでは広告の目的は果たせません。
広告の目的とは、広告主の売上をあげること。
広告を見た人たちが、商品を購入してはじめて、広告主の企業の売上があがります。
つまり、広告を見た消費者が行動してくれなくては、広告の目的が果たせたことにはならないのです。
広告が届いた、という時点では消費者は広告を見た、あるいは聞いたという受け身の状態でしかありません。
そこから、店舗に行ってみたり、インターネットで調べてみたりして、購入するという行動を起こしてもらわなければ、広告の意味がないということになります。
消費者が情報や商品に飢えていた時代ならば、情報を届けるだけで消費者は動いたかもしれませんが、情報があふれている現代では様子がだいぶ変わってきているのです。
たくさんの人に届けただけでは広告の効果は期待できない……。
では、どうすれば広告の効果が期待できるのでしょう。
それには一人ひとりの消費者に「自分のことだ」と思ってもらい、共感してもらうことが重要だと思われます。
つまり、ソーシャルメディアだったり、PPC広告だったり、複数のメディアを利用するメディアミックスだったり……で、よりパーソナルなアプローチをすることです。
一方的に情報を送るだけでは、共感してもらうのは難しいものです。
広告を受け取った人が「私のことだ」と思うような広告を作ることが大切なのです。
あなたが豊かって感じる瞬間は?
おはようございます。
彫刻工房くさか 日下育子です。
「あなたが豊かって感じる瞬間は?」は、
私が、毎朝受け取っている
「朝一分右脳トレーニング」で元日に配信された質問です。
配信してくださっているのは、
右脳トレーニング講師の 熊谷留美子さん
。
それに対して、私がした返信は、
「豊かに感じられるのは、
自分がなすべきこと、したいこと が明確な状態の時です。
少しでもその状態でいたいので、
目覚めのレッスン
の朗読録音(※)、
途中だったものを今日、再開 しました。
少しでも、結果の発動する行動を して参りたいと思います。」
(※)自分で本を朗読して録音、移動の時に聴きます。
今年は、スイスイっと想ったことを行動にうつしていきます。
実体験の多い一年にしたいです。
どうか、見守っていてくださいませ。
(文:日下育子)
アーティストを応援する素敵な彫刻工房@日下育子の学び場美術館
彫刻家 杉 英行さん 第1回 ~ 木は一番馴染みます ~
みなさま こんにちは。
彫刻工房くさか 日下育子です。
今日は素敵な作家をご紹介いたします。
彫刻家の杉 英行さんです。
前回登場の岡村 光哲さんからのリレーでご登場頂きます。
彫刻家 岡村 光哲さん 第1回
、 第2回
、 第3回
、 第4回
、 第5回
、 第6回
第1回の今日は、杉 英行さんが彫刻の制作を始めたきっかけについて
お話をお聴かせ頂きました。
杉 英行さん多摩美大の在学時、彫刻家 建畠覚造氏の指導を受けられた時に
お感じになったことをお聴かせくださいました。
別ページに掲載する、杉 英行さんの手記 「木材入手顛末記」
も
どうぞ併せてお読み下さいませ。
より彫刻家 杉 英行さんの人となりを感じて頂けるかと想います。
どうぞお楽しみ頂ければ幸いです。
************************
方舟‐Ⅵ
木・アクリル絵の具69x69x70cm
2013年
方舟‐Ⅴ
木・アクリル絵の具121x27x24cm
2013年
方舟‐Ⅳ (後ろ側、立っている方の作品)
木・アクリル絵の具 34x38x179cm
2013年
閉じ込められた意思‐Ⅱ
木・鉄
2008年
作業台‐再生Ⅱ
木 60x60x80cm
2003年
日下
杉さんが制作をはじめたきっかけについてお聴かせいただけますでしょうか。
杉 英行さんの手記「木材入手顛末記」
の中で
お父様が建築家で子供時代は木が身近にあった、とのことですが
それはやはり彫刻を始めるきっかけにはなったのでしょうか。
杉 英行さん
きっかけというわけではないのですが、子供の頃から高校2年生までは理系志望というか、
機械、電気が大好きなので、エンジニアを目指していたんですね。
高2の時に急に進路変更しまして。
もともと美術は小さい時から得意ではありましたが、
まさかこういうものが仕事になると思っていなかったので
子供の頃は芸術家という発想は無かったんですけどね。
日下
そうでいらしたんですか。
機械や電気がお好きで、そこが原点におありなのでしょうか。
杉さんのフェイスブックを拝見していると、彫刻と真空管アンプ制作とバイクと幅広く
活動されていますね。
杉 英行さん
そうですね。
でもまあ、そっちは趣味でやっているので。
日下
お仕事では木彫の工房をしていらっしゃるんですよね。
杉 英行さん
私は美大を中退したのですが、その後手作り家具の工房に1年間行って
そこで職人さんについて、家具作りの修行をしたんですよ。
それで、家具の工房とメインは子供たちの美術教室をしています。
幼稚園の講師もしていますし。
日下
それは素晴らしいですね。
杉さんのフェイスブックでは「食器棚が完成しました」という記事を拝見しました。
私がかつて、彫刻シンポジウムで出会ったヨーロッパの作家さんは
普段、家具製作を仕事にしていて、ヨーロッパでは彫刻家がその技量を
生活に関わるもの作りにも発揮するのは当たり前ですよ、と仰っていました。
杉さんのお仕事もそんな感じがしますね。
予感‐RESURRECTION
200x200x45cm
2001年
日下
さて、杉さんは多摩美術大学に通われていたそうですが
杉さんはどなたか師事された先生はいらしたのでしょうか。
杉 英行さん
僕の学年の主任は、建畠覚造先生
だったんです。
なので、入った当初はアカデミックな教育は受けていないんです。
建畠先生のやり方は最初っから
「私はアカデミックな教育はいたしません」
「彫刻は空間を相手に作る美術なので、自分なりの空間概念みたいなものをつくる必要がある」
ということを言われました。
それで「空間の要素は、点、線、面で・・・」というところから始まって線材構成、
線の軌跡が面になるということで面構成、面も含む面と空間を切る面の空間。
そのあとは球体。球体は完全なかたちで。球体の分割と再構成。
もう、こういう授業だったんです。
最後の方になってやっと首を作って・・・。
日下
そうなんですか~。(意外)
杉 英行さん
はい。首は2年生になってからかな。
他の美大と違う感じでした。
日下
そうでしたか。
私の住んでいる仙台は、彫刻のある街づくりをしていましたが、その1点に
建畠先生の「Waving Figure」(波貌 はぼう)
というステンレス彫刻もあります。
その点線面という造形原理の基本の勉強をしていらして
それを今の制作で振り返るということはありますでしょうか。
杉 英行さん
逆にですね、建畠先生はもともとは具象をされた方なんですよね。
具象で高村光太郎賞なんかをもらわれた方で、その後抽象に転じていらっしゃるんですね。
なので、ご自分で彫刻の要素はどうのこうの、という理論を確立して行かれたんだと思いますが、
いきなり、それを教えるというのに対して、僕は後で反発をしたんです。
理論は、自然物や人体、そういうものを作る中で自分で発見していくものだと思ったんです。
そうでないと、そういう理論は本当に自分のものになっていかないと想って、
始めっからやり直すつもりで、人体彫刻をしばらくやっていました。
日下
そうでいらしたんですか。
確かに、造形原理というのは自分の制作の体感を通して発見する
答えみたいなものなんでしょうね。
杉 英行さん
そうなんです。
そういう空間概念みたいなものは、自分で発見していかないと
出来ていかないんじゃないかなと思いました。
日下
そうですか。
その大学のあとに、木工修行をされたんですね。
杉 英行さん
最初は就職をしないと生活できませんから造形会社に行ったんですけど。
そこは、ほとんど実験用の模型を作るのがメインだったですね。
建設省だったかな、ダムとか水路とかの施工の模型で、
圧力をかけて破壊実験をやったりとか、そういうのがメインの会社でした。
勿論建築物の装飾的な仕事もありましたけど。
日下
では、その後に木工修行をされたんですね。
杉 英行さん
そうですね。
その家具の修行で学んだことは、すごく役に立ちましたね。
日下
杉さんはご自身で制作されたアンプの写真などもフェイスブックに掲載されていますが
その木の箱の形もとっても美しいですよね。
杉 英行さん
ありがとうございます。
音も素晴らしいですよ。(笑)
音楽も大好きなので。
でも、アンプは趣味ですから。(笑)
日下
いえ、その四角い箱がとっても美しくて、素晴らしいと思いました。
杉 英行さん
アンプのケースとかはアルミ材を加工して作るんですけど、
金属加工は余り得意じゃないですね。
日下
手記の中でも
木はとても、杉さんの肌にあっているというお話ですものね。
杉 英行さん
木は一番馴染みます。
日下
今日は素敵なお話をありがとうございました。
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今回、岡村 光哲さんからのご紹介で、初めて杉 英行さんのお話をお聴かせ頂きました。
杉 英行さんは「再生」をテーマにした作品制作をされています。
このテーマについての手記で杉 英行さんは
「例えば、どんなひどい状況下でも、矛盾と混沌の中からいつか必ず再生する力
(生命力)が生まれてくる事を、感じとってもらえるような表現をし、伝えたいと思います。」
と書かれています。
お話と作品から、これは杉 英行さんの作品制作の常に根底にあるものだと感じました。
私にとっても「再生」は大切なテーマですが、杉 英行さんの「再生」にはご自身が
生きること自体を「再生」と捉えていらして、そこは新鮮に感じました。
みなさまもぜひ、杉 英行さんの彫刻作品をご覧になって見てはいかがでしょうか。・
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◆杉 英行さんが登場するWEBページ
◇ 自由美術協会公式ウェブサイト
◇ 杉 英行さんの紹介ページ
◆ 杉 英行さんが出品されるグループ展
第10回 彫刻7人展
2014年1月13日(祝日・月)~1月19日(日)
11:00~18:00 (最終日は17:00)
万国橋ギャラリー
〒231-0003 横浜市中区北仲通4-49 萬国貿易ビル1F
電話/FAX 045-201-8103
交通 ■地下鉄 みなとみらい線 馬車道駅下車、6番出口徒歩1分
JR桜木町駅下車、県庁方向へ徒歩10分
JR関内駅下車、馬車道通りを海の方へ徒歩10分
市営地下鉄 関内駅下車、9番口 馬車道通りを海の方へ徒歩5分
/横浜第2合同庁舎向い側
◆杉 英行さんの手記 「木材入手顛末記」
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◆ 杉 英行さんの 略歴 (第1回と最終回に掲載させて頂きます)
1945年熊本県生まれ
多摩美術大学彫刻科中退
1973 横浜新人の美術招待展
1982 自由美術協会会員
1986 横浜美術招待展
1998 自由美術展平和賞
1999 文化庁現代美術選抜展
2000 個展
以後グループ展多数
自由美術協会会員
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彫刻家 杉 英行さんの手記 「木材入手顛末記」
皆さま、こんにちは。
彫刻工房くさか 日下育子です。
本日、木曜日公式ブログ みんなの学び場美術館にご登場の
彫刻家 杉 英行さんの手記「木材入手顛末記」を文字数都合で、このページに
掲載させて頂きます。
どうぞお楽しみくださいませ。
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「木材入手顛末記」
杉 英行
私は2輪ライダーでもあり、普段車で通らないような裏道を走ったりする。
すると道端や畑の中、駐車場の隅等に、丸太が転がっているのを発見したりする。
当然、木彫に使えそうなら所有者を訪ねて交渉する。木彫に使うので譲って欲しい
と言うと大概快く譲ってもらえる。処分に困っているところもあるので、喜んでくれる。
昨年から今年にかけて山桜3本と楠5本が入手できた。初めの1本は直径80cm
長さ1.3m程の山桜だったが、これは足場用鉄パイプ3本と1t用のチェンブロックを
持って軽トラックで取りに行った。鉄パイプで3又を組みチェンブロックをセットして
木を持ち上げ、その下にバックして軽トラの荷台を入れて積む。
距離が近いとは言え軽トラックのサスがぺちゃんこにつぶれていた。ゆっくり走って
運んだが、明らかに積載量オーバーだ、後で聞いたら1t以上の重量があったそうだ。
あと欅を合わせ5~6本は友人とクレーン付きトラックをレンタルして、運んだ。
まだ残りの山桜が3本残っている。いつかは取りに行きたいが、クレーン付きトラックを
レンタルしなければならないので、なかなか行けないでいる。
今年の楠は直径45cm~60cm長さ1.6m位5本は植木屋の畑に数年前からあった
ものだ。薪ストーブに使うという先約があったが、結局私が譲ってもらえることになった。
これは植木屋さんのクレーン付き2トントラックで運んでもらった。
枝や節もあり切り倒した時期もよくないが、とりあえず有効に使っていきたいと思う。
時には、以前木を譲っていただいた方から、また切り倒したから取りに来るようにと、
わざわざ知らせに来てくれることもある。昨年出品した作品の楠を以前譲っていただ
いた方で、まだ取りに行っていない。見に行ったら直径70~80cmで長さ1.5mある
楠だった。
木という素材の生命力、あたたかさ、手触り、香り、全てがいとおしい。自分にとって
大好きな、とても親しみやすい素材である。
そもそも父が建築家で子供時代は木が身近にあった。鑿、鉋、のこぎり、等の大工
道具も一応揃っており自宅の家や塀の修理、鶏小屋作りなど色々手伝わされた。
また木のおもちゃ作りなどやっていた。
美大学生だった頃から、木彫を中心にやりたい思いはあったが、なかなか木を
買えなかった。やむなく塑像を中心に10年位続けていた。楠の原木は直径7~80Cm
で長さ4m位のものが20万円~30万円程度だろうか(最近買ってないのでわからないが)
若い頃は買えなかった。
ある時、道端に転がっていた丸太を譲ってもらえることになり、知人のトラックで運んで
もらい念願の木彫大作がやれた。直径70Cm長さ2mの堅くて重い椋の木だった。
それから道端に木が転がっていないか、意識して探している。貰ってきたり、時には
材木店から買ったりで、現在に至っている。
自分の姓が杉という木に関係あるのも、木彫をやっている事と何か因縁があるかも
しれない。
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今年の初仕事(^_^)b(笑)
皆様、
明けましておめでとうございます。
彫刻工房くさか 日下育子です。
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
元日の今日、
娘と初仕事いたしました。(^_^)v
子供用本棚の組み立てです。
娘が生まれたときから、
友人の熊谷留美子さん、
兎原智子さん
、姉から絵本を頂いて来ました。
これまでプラスチックのかごや、
段ボール箱に、背表紙が見えるようには収納していました。
ですが、子供は決まった本しか手に取らないようで、
これではもったいないと思っていました。
ワタクシ、一応工作は得意なので、
手持ちのコンパネで手作りしようと
思っていたのですが、自分の制作に材料を使ってしまい・・・。
暮れにネット通販で
購入し、組み立て出来ていなかったものに本日着手。
娘の本棚なので、娘にも手伝わせてみました。(^^)/
「この穴に、
このネジ立ててみて~」とか
「この穴に、
この木の棒立ててみて~」
とかいう、簡単なお手伝いですが
娘はとても喜んで、やりました。
良かった。
というのは、今日の午前中、
初詣に行った帰りの車で、
あまりのワガママぶりに
お父さんと私に叱られ、
ずっと泣き通して昼寝。
その後、私と三輪車で散歩し
帰宅後もゴネゴネで、また叱られ
娘にとっては、ちょっと散々な新年の幕開け・・・(T_T)
こんな風に手を動かしてみることが
いいリフレッシュになったようです。
私自身も、娘に楽しんでもらえてちょっとホッとしました。
完成後はこの通り。
元日から
よく頑張った1日でした。
今年の学び場美術館は、これまでよりは頻度をあげて、マイペース更新、
ありのままに飾らずにお届けして参ります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
本日もここまで、お読みくださって
ありがとうございました。
(文:日下育子)
アーティストを応援する素敵な彫刻工房@日下育子の学び場美術館

























