みんなの学び場美術館 館長 日下育子

素敵なアーティストのインタビュー記事を掲載。
日下育子の作品をご紹介して行きます。


テーマ:

みなさま こんにちは。

彫刻工房くさか 日下育子です。

 

今日は素敵な作家をご紹介いたします。

彫刻家の片桐 宏典さんです。

 



片桐 宏典さん
ケイト・トムソンさん
お二人とも彫刻家であり、ご夫妻でもいらっしゃいます。

 


前回の日下育子からのリレーでご登場頂きます。
     第1回  第2回  第3回  第4回  第5回  

 

 

第1回の今日は、片桐 宏典さんが制作を始められたきっかけについてお聴かせ頂きました。
高校の美術部時代は具象の塑造制作、大学で石の抽象彫刻を始められたとのことです。


ご自身のルーツである、宮城県気仙沼市唐桑のリアス式海岸が原風景かもしれない

というお話をお届けします。

 

インタビューはお二人いっしょにさせて頂きましたので
ケイト・トムソンさんの言葉も含めて掲載させて頂きます。

 

どうぞお楽しみ頂ければ幸いです。

 

************************

 


ウオーターマーク

「ウォーター・マーク ~北上川の四季」
スウェーデン黒、岩手産白花崗岩
本体寸法   700x700x800cmH
いわて沼宮内アートロード計画 「シンボル・モニュメント」
岩手県岩手町いわて沼宮内駅前
2003



 


シンフォニア

「シンフォニア(交響曲)」
岩手産白花崗岩、クリ
450x180x900cmH
岩手県二戸郡奥中山いわて子供の森
県営テーマパーク施設のシンボル・モニュメント
2002


 

「コスモス」

1.[ビックバン広場ーモノリス」

岩手産白御影石、遠野産黒御影石
本体寸法  6.2mH x 30m x 25m

宮城県仙台第一高等学校

 


「コスモス」

2.「現在の時空広場」

岩手産白御影石、遠野産黒御影石
本体寸法  2mH x 30m x 25m

宮城県仙台第一高等学校

 

デザイン及び制作
片桐宏典、ケイト・トムソン、用澤修、吉田昇、ルボミア・ヤネチカ、
アンディー・アルプ、岩村俊秀、清本真右、坪井常男

岩手産白御影石、遠野産黒御影石

デザインから制作まで全て芸術家の共働制作によるプロジェクト
1993


 


七つの旅2


七つの旅1

「七つの旅」
片桐宏典+ケイト・トムソン共働制作
中国産大理石
本体寸法  150x1050x210cmH
青森県八戸市南郷区図書館
2004
メモ
この作品は、人間の知的好奇心と柔らかな精神が、
世界に広がる文化的多様性と叡智に触れる驚きと
喜びから生まれる「知的果実」を求めて、
理想と現実世界を駆け抜ける精神の旅を象徴しています



 


エクリプス2011

 

「Eclipse- Prominence 2011-e3」
スウェーデン産黒御影石
59 x 18 x 59 cm high
2011

 

 

 

覚醒する風景2011

"覚醒する風景ー邂逅"
インド産黒御影石
50 x33 x 330cmH
2011

 


 


眠る心臓07ー05

「眠る心臓 2007-05」
宮城県産玄武岩
35x9x40cmH
2007

 

 


 

よみがえる港

「よみがえる港」
宮城県産玄武岩
幅90x厚15x高25cm
2004


 

 

 

日下
制作をはじめたきっかけについてお聞かせいただけますでしょうか。

 

 

片桐 宏典さん
私は、小学校の時から絵が結構上手だと言われていたので、

前から美術に興味がありました。
高校では最初はバレー部に入ったのですが色々あって1年生の時に辞めて、
その夏休みから美術部に入ったんです。

 

そこで、普通は油絵を描くじゃない?
でも粘土があって、その時の部長が彫刻をやっていて
「片桐君、粘土もあるし石膏もあるから、彫刻だったらお金かからないよ」と言うわけです。
じゃあ僕も彫刻にしようかな、って始めたのが彫刻の始まりなんですよ。

 

だから高校の3年間は、首とか具象ばっかり作っていて、
抽象は下らないと思っていました。
当時はロダンやブールデルなどの大きい展覧会がありましたので、これしかない!みたいな。
それで宮城教育大学に入ったんですよ。

 

そしたら、土屋瑞穂教授(※)が「これからは抽象彫刻だ!」とステンレス抽象彫刻を制作していて
僕も入学当初から手伝いにかり出されていました。

 

当時、西武美術館で流政之の大きな回顧展があって、それがすごく面白くて!
「ああ、抽象もありかな。具象はつまらない。」と感じて石の抽象彫刻に移りました。
それが石の最初なんです。
 
 ※彫刻家 土屋瑞穂氏(1933-) 宮城教育大学名誉教授 一陽会運営委員

 


日下
そうだったんですか~。
宮城教育大学ではどのように制作を始められたのでしょうか。
大学の制作環境はいかがでしたか。

 

片桐 宏典さん
宮城教育大学ってすぐ隣にいろいろな学部があって、

よく一緒にお茶飲みながら世間話するんですが、
ある日、地学の先生が
「石ってみんな丸いと思っているけど、結晶を観ると
 みんな完璧な抽象的なかたちの対称形でそれこそ立方体とか平行四辺形なのに、
なんでみんな丸くしてしまうんだろうね。」と言うんですね。
「へぇ~なるほど、確かに。」と思いました。

 

宮城教育大学ってそういう意味で面白かったですよ。
土屋先生も積極的に音楽の先生などとコラボレーションされたりしていたし。

だからそういう意味ではすごくフットワークが軽くなって
芸大に行かなくて良かったと思います。行けなかったけどね。

 

当時はポップやキネティックアート、ハプニング、アースワーク全盛時代で
世界的に美術がイズムからアートに移行する時期でもありました。

 

僕の場合、大学に入った当初は、当時流行ったホログラフィーの
制作をしていたんだけど、物理の教授がそのためにレーザーとか必要な機材、
実験室まで喜んで貸してくれて。

当時、すでにコンピューターグラフィックをやっていた人もいて、
美術の学生が理系の研究室に入り浸ってました。

当時のCGってネット状の三次元地形みたいなのを描くのに1週間もかかるという代物で、
フラクタルがやっと出てきた時だから、それを作るのだって
当時のコンピュータでは3日かかるんだもの。
でも、とても楽しかったですね。

 

そういう柔軟な環境が当時の宮教大にはありました。
そこに大学1年の夏、石彫の集中講義で彫刻シンポジウム(※)で活躍していた
彫刻家の横沢英一さん(※)が来て、それもタイミング的にはすごく良かったなぁ。

 

 ※ 横沢英一さん Ukishima.Net   国際彫刻シンポジウム誕生の経緯(1959年~1970年代)
               私の参加した時代(1978年~2000年まで)参照

 

 

日下
横沢英一さんは非常勤の講師でいらしていたのですよね。

 

 

片桐 宏典さん
非常勤というか、石彫の特別授業は2年か3年に1回で、
オリンピックのような感じで来る先生だったからね。
それで、暴れて帰っていくという。

 

丁度、僕らが石彫を始めたばかりだったのと、

土屋先生も本格的に石彫をやりたくて仕方なかったようで。
で、その夏に横沢英一さんの講義を組み入れて、本格的に始まったんじゃないかな、確か。

石を始めちゃうと他のものがもう、つまんないのよね、物足りなくて。

 


日下
私もその口でした。(笑)

 


 

 


 

片桐 宏典さん
でしょ。もう決まり!みたいな。
他のものは馬鹿馬鹿しくて出来ないという感じになっちゃうんですよ。

 

 

日下
そうですね~。(共感!)
ところで、片桐さんはお父様が遠洋マグロ漁業の網元だったとお聴きしています。
何かそこから影響を受けられたことはありますか。

 

 

片桐 宏典さん
全然関係ないです。

 


日下
高校の頃はもう仙台に住んでいらしたというのは、
その頃はもう網元は辞めていらしたのでしょうか。

 

 

片桐 宏典さん
そうですね。小学校の3年生ぐらいの時に辞めたんじゃないかな。
それで後は船を貸してそれで生計を立てていたと・・・。
ああいう仕事をやった後は、他の仕事はみなつまらなかったようで。
会社勤めなど馬鹿馬鹿しくて、10年位は何も出来なかったみたいです。
ギャンブル性が強かったんですね。

 

日下
ああ~(笑)、そういうことですか。


 

片桐 宏典さん
網元というのは当時、大きな博打です。
マグロ漁って一回行ってうまく行けば、1億2億すぐ儲かる商売だからね。


 

ケイト・トムソンさん
だけど獲れないと1億赤字とか。

 

片桐 宏典さん
そう、ギャンブルだから当然ですね。

だから親父の仕事の影響というより、気仙沼、唐桑という環境の方が
彫刻的なものはあったのかなという気がします。


 

日下
観ている景観とか、原風景とかがでしょうか。

 

 

片桐 宏典さん
そうですね。後付けで考えれば、僕自身は気仙沼に住んでいたんだけど、
子供の頃、夏によく遊びにいった、父親の実家は気仙沼の唐桑の、
三陸のリアス海岸って、岩場がスゴイじゃない。
だからああいうのは後から考えると影響あるのかなと。

 

仙台一高のモニュメントを、唐桑の親戚が見に来た時に
「宏典、あ、これ、唐桑の 巨釜半造(おがまはんぞう)(※)
じゃないか」
って、言われて。
巨大な柱と、水面に波打つ、渦が巻く所。すっかりそうなんだよね。
全然、僕は気がつかなかったんだけど。

 

 ※ 巨釜半造(おがまはんぞう) ⇒ 気仙沼市HP     宮城の旅

 

 


日下
巨釜半蔵(おがまはんぞう)というのは地名なんですね。
そうだったんですか!面白いことですね~!(感心!)

 


ケイト・トムソンさん
大きいプロジェクトとかまとめるのが上手いですね、貴方。
そういうのはお父さんのお仕事と関係あるんじゃない?

 

たくさんの船の面倒をみるのとロジスティクスを全部考えるのと
プランニング、大きい仕事が入ったらどうやって進めていくかとか、
いざという時のバックアッププランを考えるのとかはすごく上手い。

 


片桐 宏典さん
そういう素地はもらっているかもしれない、自由業だからね。
就職は絶対しないし(笑)。

 

 

ケイト・トムソンさん
やっぱり大きい彫刻プロジェクトをやると
そういう考え方とイマジネーションが無いと出来ないですから。

 

 

片桐 宏典さん
それって、美術で一番面白いのは、自分が社長で、

自分が1番下のカス、お掃除屋さんだから。
上から下まで全部一人でやる、それが一番面白いわけじゃないですか。

 


ケイト・トムソンさん
ね。

 

 

片桐 宏典さん
人に命令されるわけじゃない。
クライアントは別としても、自分で決めて自分で作って、自分でボロボロになるという(笑)。
だからアシスタントが入って大きな仕事の時はしょうがないけど
基本は自分で眼を届かせるということが大事だから。


でも、最近の人はデザイナーが多いからね、どっちかっていうと。
大学だってデザイナー養成っぽくなってきているでしょう。
自分で作るよりも、デザインをしてそれを発注するというパターンだよね。

 

僕が、シンポジウムなんかが肌にあっていたのは、
自分から社会に入っていって、直接関わって、自分で直接つくる、
自分ですべてやるというところかな。

 

 

日下
はい。片桐さんは、大学卒業後すぐにヨーロッパにわたって彫刻をしていたとお聴きしています。

 


片桐 宏典さん
1年生の特別授業のあと、横沢先生の紹介で諏訪湖(1978)のシンポジウムに参加しました。
卒業後に参加した萩国際長異国シンポジウム(1981)で知り合った

オーストリアの彫刻家、マティアス・ヒッツの招待で、

彼のオルガナイズしているリンダブルン国際彫刻シンポジウムで、

アシスタント・オルガナイザーとして手伝いながら、ヨーロッパ各地のシンポジウムや、

スコットランドのワークショップでの制作で10年ほど過ごしました。

 


日下
片桐 宏典さんは、本当に20代に本格的にヨーロッパで実践的に彫刻を学ばれたのですね。
本当に素晴らしい経験を積まれているのですね。
ありがとうございました。

 


 

シクロス1982

シクロス国際彫刻シンポジウム、

マティアス・ヒッツ氏(左)と片桐宏典さん(右)、

1982

 

 


諏訪1978

諏訪湖国際彫刻シンポジウム、

横沢英一氏(右)と片桐宏典さん(左)、

1978

 

 

***************************************

編集後記

 

私が片桐 宏典さんとケイト・トムソンさんに初めてお会いしたのは、
私が大学副手1年目の冬に、お二人の住む岩手県岩手町にある

浮島彫刻スタジオを訪問した時でした。

大自然とも言えるような広大なスタジオに姫神産の巨大な原石が置いてあり
「大学の石彫場とはスケールが違うなぁ!」と感動したのを覚えています。

 

片桐 宏典さんは私が学生の頃から、地元の美術関係者の中では、
「宮城教育大学の在学中から彫刻に夢中になって、そのままヨーロッパに渡って活動している人がいる」
と有名な存在の方でした。

 

6年前にイギリスにも本格的な拠点を構えられて、
今現在は、1年の半分がイギリス、半分が日本での活動とのことで、
2カ月か1ヶ月おきに行ったり来たりされているそうです。

 

私が今回お二人とお会いしたのは、イギリスから昨日帰って来たばかりという日の午前中、
まだ時差感覚が戻ってらっしゃらないでしょうに、仙台市内の片桐 宏典さんのご実家に
お伺いしてお話をお聴かせ頂きました。(ご親切なご対応ありがとうございます!)
片桐 宏典さんにはほぼ7年ぶり、ケイト・トムソンさんには10年ぶり位でお会いしました。

 

お二人のインタビューでは、本当に国際的に、プロフェッショナルとして活動していらっしゃる
彫刻家の内容の濃い貴重なお話をお聴かせくださいました。

 

これからじっくり紹介させて頂きますので、どうぞお楽しみに。

 

**************************************


 

◆片桐 宏典さん、ケイト・トムソンさんのホームページ
 浮島彫刻スタジオ 

 

スターリング大学(イギリス)での展示
 片桐 宏典さんの紹介ページ 

 スターリング大学 Corridor of Dreams 「夢の回廊」 インタビュー動画)

 (全23分中、お二人と作品が映るのは11:30~15:30頃です。)

 

◆現在開催中の展覧会です。

 

「詩的抽象」二人展 / ケイト・トムソン+片桐宏典
ケイト・トムソンの大理石彫刻、片桐宏典のスウェーデン黒御影石彫刻、伊達冠石彫刻、ドローイングなどを展示。

■会期:2016年9月23日(金)—10月23日(日)
■会館時間: 午前11時---午後5時
■休館日: なし
■会場Milton Gallery,  Milton of Crathes, Banchory, AB31 5QH, Scotland, UK
tel:Tel: UK (01330) 844 664,

■オープニング:9月23日 午後6時 -9時

※ ちょうどスコットランドにいる、という方はぜひご覧ください。

 

 

日本・石の野外彫刻―ストーンアート写真集
  藤田観龍 著(写真)  本の泉社

 

 

 片桐 宏典さんの作品写真と手記「石彫というジャンル」(318ページ)
 ケイト トムソンさんの作品写真が掲載されています。


 

彫刻家 片桐 宏典さん 第1回続き 略歴のご紹介

 

 

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

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皆様こんにちは。彫刻工房くさか 日下育子です。

 

昨日より、宮城県芸術祭彫刻展・彫刻公募展が始まりました。

 

「芽ざめる」という作品で、一昨日の審査会にて、

初めて最高賞の宮城県芸術祭賞を頂きました。

日頃、応援してくださる皆様に心より感謝申し上げます。

 

 


私は本日午後、会場当番をしております。

14~18時が当番の時間となります。

16時30~17時30は受賞者を中心としたアーティストトークがあり、私も喋ります。


あくまで予定ではございますが、14時間以前から

会場にはいたいと考えているところです。

 

また、展覧会最終日の29日(水)はこの展覧会を

彫刻お散歩会のお散歩会場にしております。

お昼からおおむね13時台と、17時閉場・搬出前の夕方には会場にいる予定です。

 

皆様、どうぞご都合の良い時にはご高覧頂けましたらとっても嬉しく存じます。
何かありましたら090-41319-7439へご連絡下さいませ。

フェイスブックメッセンジャーの無料通話も可能です。

 

皆様にお会いできますことを楽しみにしております

展覧会日時などの詳細はこちらをご覧頂けましたら幸いです。

http://ameblo.jp/mnbb-art/entry-12201675654.html

 

本日もご訪問くださいまして

ありがとうございます。

 

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

 

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みなさま こんにちは。

彫刻工房くさか 日下育子です。


今日は素敵な作家をご紹介いたします。

ガラス工芸作家の大槻洋介さんです。

 



大槻 洋介さん

 

以下2014年5月の再放送でお届けいたします。

前回登場の川﨑 文雄さんからのリレーでご登場頂きます。

  彫刻家 川崎 文雄さん 第1回第2回  、第3回  、第4回  、第5回  

 

 

大槻洋介さん  第1回  ~全く未知の世界に興味を持ちました~
          第2回 ~「Gate・門」というテーマがライフワークです~
           第3回  ~瑠璃色は沖縄の海の青さに重なります~

          第4回 ~震災の時に作品の明かりがお役に立てました~
 


第5回の今日は、大槻さんがガラスの最大の魅力とおっしゃる
「透明な塊」という視点でお話をお聴かせ頂きました。


ガラスの、どれだけクリア―でも手は入れられない世界というのが
子供の時に憧れた宇宙の世界、星の世界というのと重なっているという想いを
お聴かせ頂きました。


どうぞお楽しみ頂ければ幸いです。

************************


Gate_17a
Gate17
2010
W13.5×D20.5×H28cm

 


gate7.
Gate7
2005
W15×D15.5×H19cm

 

 

 


Birth of Planet1 (星の誕生)
2012 L-49
W9.8×D9.8×H26.5cm


 

 


Life_8
Life 8
2009
W16×D15×H18cm

 

 


Planetalyring_13

Plantery ring13
2012 L-23
W12×D12×H24cm




 

Plantery ring12

Plantery ring12
2012
W12×D12×H16.5cm

 

 

 


planeteryring_10.

Plantery ring10
2010
W14×D17×H17.5cm


 


kou7
Kou(孔)7
2003
W13×D13×H60cm

 



 

日下
さて、制作や素材への想いということで
大槻さんにとってのガラスの最大の魅力と言うのはどんなところでしょうか。

 


大槻洋介さん
やはり透明なところ、透明な塊ですね。
私は透明な塊のガラスに非常に魅力を感じているので。


本当に透明なガラスの塊というのは、中に何もない、
手に取るぐらいに非常にクリアーに見えるのですが
中に手を突っ込んでガラスの中を触ることができない。


水槽の中だとジャボッと手を入れて中のものを触ることが可能ですが
ガラスの中というのは、これだけよくはっきり見えているのに
触れることの出来ない空間で、本当に未知の世界だと・・・。
その辺のもどかしさとクリアで分かりやすい部分。

 

木だと切って見ないと分からないとか、石の中もそうですよね。
木や石は割って見れば、年輪や面白い表情があったり、化石が入っていたりするかも知れませんが、
表面からはその表情しか見られないですよね。

 

ガラスの塊の魅力は、その中まで、さらにその向こう側まで見えるという素材ですね、
そんな質感が金属や、木や石と違った面白さがあるなと想います。

 


日下
そうですね。(共感!)

 


大槻洋介さん
Gateの次にシリーズで展開している
星の誕生やPlanetry ring(プラネタリーリング)というのは、星の世界のイメージの作品です、
宇宙の星というのはよく写真とか映像とかで目にする機会って多いと思うのです。

 

ですが、それもあれだけクリア―に見えていて
未だに実際に見る事は限られた人にしか見られていない世界です。

 

ガラスの中には、どれだけ科学が進歩しても
さすがに手は入れられない世界だと想いますが
それが何か子供の時に憧れた宇宙の世界、星の世界というのと
ちょっと並んでいるという感じがして。

 

 

日下
今お話をお聴きしていてふと浮かんだ言葉ですが
ガラスって「一番身近な宇宙」かな、と感じます。

感じられるけれど入っては行けない空間ですものね。

 


大槻洋介さん
それだけ身近で目に入るのですけどね
どうしても中に入れない所なので。


宇宙はもうしばらくすると行ける人が増えていくと思うのですが。
ガラスの中だけは宇宙に行けるようになっても
もっと先の世界じゃないかなと想いますけどね。

 


日下
憧れの空間ですね。

今後の発表の予定はありますでしょうか。

 

 

大槻洋介さん
今後も首都圏を中心にギャラリーや百貨店で発表活動を行います。


一番近くですと、公募展で第五十四回東日本伝統工芸展に入選しています。
2014年4月16日(水)から21日(月)まで
日本橋三越本店新館7階ギャラリーで開催されます。

(※インタビューさせて頂いた3月末時点でのご返答のため、現在は展覧会は終了しております。)

 

 

日下
素晴らしいですね。おめでとうございます。
普段は大槻洋介さんの作品はどこで見られるでしょうか。


 

大槻洋介さん
大槻工房 で見られます。

フェイスブック にガラス工房のもの を出していますので
そちらからもご覧いただけます。

 

あとは、週に1回、幼稚園でアート全般を指導の仕事もしていますが、
そこの卒業生である小学生対象で、夏休みにガラス工芸を教える
講座を開いています、その内容も掲載しています。


 

日下
最後の質問ですが、
あなたにとってアートとは?


 

大槻洋介さん
好きで続けてゆくことです。

 

常に、日常の中に非日常という
工業製品の大量生産ではないものを、
一つ一つ私の手を通して、想いを込めて、制作したものを提案し伝えたい。
人の心の中まで、温かくできるような心のこもったものを
送り届けたいという想いで日々制作に向かっています。

 


日下
今回は素敵なお話をたくさんお聴かせいただきまして
どうもありがとうございました。


 

 

kou6b
Kou(孔)6
2003
W19×D19×H63cm
W23×D23×H53cm
第40回神奈川県美術展 大賞

 

************************

今回、川崎文雄さんからのご紹介で、初めて大槻洋介さんのお話をお聴かせ頂きました。

 

大槻さんはいくつかのテーマをシリーズで制作をされていますが、
ガラスの透明な塊に子供の頃からの宇宙への憧れを重ねて
制作していらっしゃるのだそうです。

 

学び場美術館では、特にライフワークにされている「Gate」のシリーズについて、
大槻さんはGate・門というものを、制作を続けていくご自身の生き方に重ね合わせて
定期的に制作なさっているというお話を伺い、とても共感を覚えました。

 

工芸はよく「用と美」という言葉で表現されます。
大槻さんは、その美というところで、宙への憧れをこめた作品で
日常の空間に、人の心を動かすような非日常的なものを届けたいという強い想いで
制作されているところがとても素晴らしいと感じました。

 

みなさまもぜひ、大槻洋介さんの作品をご覧になって見てはいかがでしょうか。
 

*********************************

 

◆大槻洋介さんが登場するWEBページ

 ◇  大槻洋介さんのホームページ
    大槻ガラス工作工房 OTSUKI GLASS STUDUIO 

 ◇  大槻洋介さん ガラス工房フェイスブック


◆大槻洋介さんの作品が直接見られる所 

 ◇  大槻工房ホームぺ-ジ
  

◆大槻洋介さんの作品がご覧頂ける展覧会
 

大槻洋介作品展 彩りのガラス展 (※終了しました。)

切り子のグラス、ペンダントなど資格と味覚で楽しむガラスをお届します。

2016年8月24日(水)~29日(月) 10:30~19:30 

会期中、作家によるカットグラスの実演を行います。

日本橋三越本店 本館5階和食器

東京都中央区日本橋室町1-4-1 電話03-3241-3311

 

◆大槻 洋介 さんのプロフィール

≪略歴≫
1972 横浜生れ
1997 多摩美術大学立体デザイン科クラフトデザイン専修ガラスコース 卒業
1997~2001 新島ガラスアートセンター スタッフ
2004 大槻ガラス工作工房 設立

 

≪展覧会・個展≫
1997  多摩美術大学クラフトデザイン卒業制作展     スパイラルガーデン
    金沢工芸大賞コンペティション、'99年入選     石川県金沢市
1998  '98国際クラフト展‐伊丹‐               伊丹市
    第34回神奈川県美術展、('99 '00 '02 以後毎年入選) 
                                    神奈川県民ホールギャラリー
1999  第17回朝日現代クラフト展、'01 '04 '07年入選  大阪市
2000  日本クラフト展、'02 年以後毎年入選         松屋銀座、丸ビル
    工芸都市高岡2000クラフトコンペ展         高岡市
2001  第3回現代ガラスの美展IN薩摩、'04年入選     鹿児島県
     現代ガラス展inおのだ、'04 '06年入選        小野田市
2002  ビアマグランカイ4                    札幌芸術の森
2003  現代日本の工芸作家たちーその新しいかたちー  コンテンポラリーアートNIKI
     大槻洋介 ガラス展 -Aqua-             AC,GALLERY
2004 書・册あるいは机上空間のためのオブジェ展     NIKI GALLERY册
    大槻洋介 ガラス展 -ひかり-             AYUMIGALLERY
     大槻洋介 ガラス展 あかりと器            ギャラリー大田町
2005  神奈川県美術展大賞受賞作家展
     大槻洋介 ガラス展 -光の瀕-            神奈川県民ホールギャラリー
2006  初夏のガラス展                      府中伊勢丹
2007  大槻洋介 ガラス展 -光の瀕 2-           AC,GALLERY
    ガラスとLEDのコラボレーション             東急ハンズ新宿店
2008  おひなさまと器展 新宿高島屋
    大槻洋介 ガラス展 -光の瀕 3-           AYUMIGALLERY
2009  大槻洋介 ガラス展 -くらし・ガラス・やすらぎ-   ギャラリー太田町
2010  大槻洋介 ガラス展 -光の瀕 4-           AYUMIGALLERY
2011  第50回日本クラフト展 丸ビルホール         (東京丸の内口)
    大槻洋介 硝子展 カットガラスとLEDのあかり     三越日本橋本店
    大槻洋介ガラス展 仄かな彩り             ギャラリー太田町
    大槻洋介 ガラス展 福岡                GALLERYモッコ
    三羽硝子 生島賢・大槻洋介・羽深藤絵       阿佐ヶ谷 アートスペース煌翔
    日本のクラフト26人展ー暮らしの工芸ー オリエアート 外苑前
2012  第5回KOGANEZAKI「器のかたち」現代ガラス展VESSELS
                                    黄金崎クリスタルパーク・ガラスミュージアム
     ビアマグランカイ9                     札幌芸術の森 工芸館
     「第5回現代ガラス展in山陽小野田」          おのだサンパーク
    我が行くは 星の大海 大槻洋介ガラス展       AYUMI GALLERY
2013  彩りの日々 大槻洋介ガラス展             GALLERY RUEVENT  ギャラリー ルヴァン
    大槻洋介 夏のガラス展                 日本橋三越本店
    「茶事七式、夜咄。」                   日本橋三越本店 本館6階 工芸サロン
2014  「第五十四回東日本伝統工芸展」           日本橋三越本店新館7階ギャラリー

 

≪受賞≫
2000  ビアマグランカイ3 作家奨励賞            札幌芸術の森
2004  第40回神奈川県美術展 大賞           神奈川県民ホールギャラリー
    日本クラフト展 佳作賞                 丸ビルホール
2006  金津創作の森グラスワークショップ ベンエドルスクラス ベストスチューデント
                                    金津創作の森

 

≪建築アートワーク≫
2004  居酒屋久佑 看板                       横浜元町
2005  シーサイドウェディング リビエラ 照明           逗子マリーナ
    中南信用金庫 階サイン板                 神奈川県伊勢原市
    村上邸 ファシリティ照明 玄関窓             埼玉県鳩ヶ谷市
2006  元町クラフトマンシップ・ストリート
     インフォメーションタワーガラスオブジェ          横浜元町
2007  虎ノ門33森ビルエレベーターホール ガラスオブジェ  東京虎ノ門
     BELISTA横濱上永谷 マンションエントランスホール   ガラス照明
                                       横浜上永谷
2008  石和温泉卿糸郷「万葉館」ガラス看板            山梨県石和温泉卿

 

本日もご訪問下さいまして、ありがとうございました。

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学び場美術館登場作家リスト

学び場美術館登場作家リストⅡ  

学び場美術館 登場作家リストⅢー2014
学び場美術館 登場作家リストⅣー2015・2016

 


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皆様、こんにちは。 彫刻工房くさか 日下育子です。

 

いよいよ芸術の秋ですね♪

食欲の秋、スポーツの秋でもありますが(笑)

 

今日は、私も出品する展覧会のご案内です。

 

宮城県芸術祭 彫刻展・公募展という展覧会で

公益社団法人 宮城県芸術協会の会員が出品する展覧会です。

↓   ↓   ↓   ↓    ↓

せんだいメディアテークにて。

開場時間は10:00AM~18:00PM 最終日は17:00までとなります。

 

会期中イベントとして、

9/24(土)16:30~17:30 アーティストトークがございます。

この展覧会は審査があり、受賞作家および招待作家を中心に

数名のアーティストが自作について語ります。

 

制作者から直接、作品制作の想いや意図を聴けるのって

なかなか貴重な機会で楽しいですよ!

 

 

ちなみに私は、9/24(土)午後会場におります。

また彫刻工房くさか恒例の彫刻お散歩会では、

9/28(水)のお散歩会場をこの展覧会にしており、

当日のおおむね、お昼頃から13時台と

17:00の閉場前の夕方は会場におります。

 

散歩会当日、13:30~せんだいメディアテーク6F 展覧会場入り口集合。

展示スペースを散策、鑑賞、その後カフェへ移動します。

途中、入退出自由。参加費無料。

観覧料、お茶代のみ各自ご負担となります。

どうぞ、気軽にご参加くださいませ。

日下連絡先 info@k-195.com  090-4319-7439

 

 

宮城県芸術祭は、あらゆる分野の芸術に親しめるイベントです。

彫刻展以外のジャンルについては下記、御覧下さいませ。

 

詳細は、第53回宮城県芸術祭WEBサイト http://miyagiart.com/art-festival/ 

をご覧くださいませ。

 

本日もご訪問くださいまして、ありがとうございました。

 

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みなさま こんにちは。

彫刻工房くさか 日下育子です。


今日は素敵な作家をご紹介いたします。

ガラス工芸作家の大槻洋介さんです。

 



大槻 洋介さん

 

以下、2014年5月の投稿より再放送いたします。

 

前回登場の川﨑 文雄さんからのリレーでご登場頂きます。

  彫刻家 川崎 文雄さん 第1回 第2回  、第3回  、第4回  、第5回  


 

大槻洋介さん  第1回  ~全く未知の世界に興味を持ちました~

           第2回 ~「Gate・門」というテーマがライフワークです~

           第3回  ~瑠璃色は沖縄の海の青さに重なります~

 

 

第4回の今日は、大槻さんのガラスの作品はオブジェであると同時に
LEDの内蔵された照明器具でもあるのですが
その作品が震災のときに作品がお役に立てて嬉しかった
というエピソードをお聴かせ頂きました。

 

どうぞお楽しみ頂ければ幸いです。

************************






 




 



 



 



 



横浜市中区、元町クラフトマンシップ・ストリート
インフォメーションタワーのガラスオブジェを制作(2006年)

 

 


日下
大槻さんは普段、制作の時に何か社会との接点を
意識されることはおありでしょうか。

 


大槻洋介さん
作品のPlanetry ring(プラネタリーリング)からKou (孔)に至るまでは
全部LEDを使っていて、オブジェであり、照明器具でもあるというお話をしました。

 

この作品をお買い上げ頂いた、ご夫婦のお客様のエピソードがあります。

 

3.11の東日本大震災がありましたよね。

横浜の方は、東北のような大きな被害は無かったのですが、
例の計画停電で、数時間停電になってしまうという状態がありました。

 


日下
ええ、それも本当に大変でしたでしょうね。


大槻洋介さん
やはり、どこでも懐中電灯や電池などを買い漁る状態で
どこに行っても品薄状態で売って無い状態でした。

 

そのご夫婦も、懐中電灯を買いそびれた状態で、
二人でお住まいなのですが、夜、計画停電になると
家には懐中電灯が一個しかない。
そうなると奥さんが台所で料理をしていて、旦那さんがリビングで待っていると。

 

そんな時に、どちらかが移動すると、
一個しかない懐中電灯を持って行かれてしまう、
待っている方は真っ暗闇で、奥さんだったら料理ができない、
旦那さんだったら本を読むどころか身動き取れないという
ご不自由をしているというお話を伺いまして。


 

日下
ええ、ええ。(興味津々)

 


大槻洋介さん
それで、「私の作品あるじゃないですか!」
あれは電池でつきますよ、とお伝えしたのです。

 

充電式電池の使えるタイプですので
これを充電して停電になったら最低でも6時間点灯可能な事、
非常に明るい光ではないですけどほんわりと室内を照らす
ぐらいの明るさにはなりますので使って下さい
とお伝えし、外付けの電池ボックスをお送りしました。

 

食卓に置いて、停電になったらポンとつけて
奥様が懐中電灯片手にお料理をして、
旦那さんが移動してもリビングの中央に
には私の作品がほわっと灯がついて、つまずく事も無く、
食事が出来たら私の作品を挟んで、食事をして頂いて。


 

日下
うわ~、何か災害を感じさせない雰囲気がありそうですね。

 


大槻洋介さん
そうなのです。
計画停電で非常に不自由されている方が、
「その明りで、まあなんて贅沢な食事をさせて頂いて
 とても良かったです。本当にありがとうございました。」
というお言葉を頂きました。

 

LEDを使って光の作品を作っていた事が
私が表現したい想いだけでなく、
思わぬところで一つの違う役に立ったというのは嬉しいお話でした。

 


日下
素晴らしいエピソードですね。
明かりって、暗がりの中で本当に人の心を癒すものなんでしょうね。

 

震災を経験して、美術が社会の役に立てるかどうかや
アートの力や役割を改めて考えさせられる時期でしたが、
とても素敵なお話ですね。

 


大槻洋介さん
被災地に向けての活動というのは
多くのアーティストさんが、いろんなことをされていると思うのですが
私のこのエピソードは全くそんなことは考えずに
私の創作活動で作ったものがお役に立ったということなんです。

 

私の作品とたった一個ある懐中電灯以外は全く明かりが無いという不自由な状況で
作品の明かりが贅沢でいいというお言葉を頂けたことが
作家冥利に尽きる経験でした。


 




神奈川県横浜市 フェリス女学院大学     
山手の丘音楽コンクール2012 
グランプリトロフィー
W9×D6.5×H18cm
元町クラフトマンシップ・ストリート賞トロフィー
W5.5×D5.5×H18.5cm
制作(2012年)

 

 


日下
とっても素晴らしいと思います。
他には何か意識されることはありますでしょうか。

 


大槻洋介さん
常にグラスや器を制作していますので、
日常の中に私の作品があって欲しい、
あるのであればどういう位置づけで存在しているのかを考えるというのが
いわゆる純粋な絵画や彫刻のファインアーティストさんとは
ちょっと違うかとは思っています。

 

私の作っている光のオブジェも常に
室内とか橋とかそういう所にあることによって
雰囲気があるものであればいいなということを想います。

 

やはり大きさがどこまでも大きくということには限界がありますので
日常生活に入りやすいアートの大きさという認識は常にあります。

 

コミッションワークは、必ずどこかに置かれるという前提の作品ですから
これはお話を頂いたら必ず現場に赴いて、
お話を頂いたクライアント様のお話を聞いて
それに合わせて一つずつ制作している作品です。

ですから社会との接点という意味ではそれに適している作品だと想います。

 


日下
素晴らしいですね。

 


大槻洋介さん
素材という点では、アートの素材としては、
ガラスというものが一番出遅れている感を感じているんですね。


 

日下
どうしてでしょうか?

 


大槻洋介さん
なぜなら、木や金属、焼きものに比べて、やはり破損した場合の、
一般の方が思い描いている、ガラスは割れるから危ないという
マイナスイメージの方が強過ぎて
公共彫刻なり、日常の空間でも他のジャンルに比べて
若干浸透しきれていない部分を感じるのです。

 

もっと日常の中に、アートの中にガラスが入っていければ良いなとは思っています。

 


日下
そうですか~。
私はそうは感じていませんでしたが。

 

私の個人的な意見ですが、ガラスの割れるという性質も含めて
公共のスペースでもガラスがモニュメントなど屋外設置の素材として
認められるように、鑑賞者も成熟していくと良いですよね。

大槻さんの作品はとても安定感があって、しかも美しいので
より多くの場所で見られるようになるといいですね。

 

今日もとっても素敵ないいお話をありがとうございました。

 


 

BELISTA横濱上永谷 マンションエン

トランスホール
ガラス照明「孔」 制作
W28×D17.5×H60cm(2007年)

 

************************

 

今回、川崎文雄さんからのご紹介で、初めて大槻洋介さんのお話をお聴かせ頂きました。


大槻さんはいくつかのテーマをシリーズで制作をされていますが、
ガラスの透明な塊に子供の頃からの宇宙への憧れを重ねて
制作していらっしゃるのだそうです。


学び場美術館では、特にライフワークにされている「Gate」のシリーズについて、
大槻さんはGate・門というものを、制作を続けていくご自身の生き方に重ね合わせて
定期的に制作なさっているというお話を伺い、とても共感を覚えました。


今日は、大槻さんのオブジェでありながら照明器具でもある作品が
非常時という状況すらも忘れさせてくれる、心潤すものとして、
クライアント様の空間に存在していたというお話にとっても感動を覚えました。


工芸はよく「用と美」という言葉で表現されます。
大槻洋介さんは、その美というところで、
日常の空間にありながら、人の心を打つ非日常的なものを届けたいと
いう強い想いで制作なさっていてとても素晴らしいと感じました。


みなさまもぜひ、大槻洋介さんの作品をご覧になってみてはいかがでしょうか。



*********************************

 

◆大槻洋介さんが登場するWEBページ

 ◇  大槻洋介さんのホームページ
   
 大槻ガラス工作工房 OTSUKI GLASS STUDUIO 

 

 ◇  大槻洋介さん ガラス工房フェイスブック


◆大槻洋介さんの作品が直接見られる所 

 ◇  大槻工房ホームぺ-ジ
 

◆大槻洋介さんの作品がご覧頂ける展覧会
大槻洋介作品展 彩りのガラス展 (※終了しました。)

切り子のグラス、ペンダントなど資格と味覚で楽しむガラスをお届します。

2016年8月24日(水)~29日(月) 10:30~19:30 

会期中、作家によるカットグラスの実演を行います。

日本橋三越本店 本館5階和食器

東京都中央区日本橋室町1-4-1 電話03-3241-3311

 

◆大槻 洋介 さんのプロフィール
  第1回  ~全く未知の世界に興味を持ちました~ 
 (最後に記載してあります。)

 

 

本日もご訪問下さいまして、ありがとうございました。

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

 

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学び場美術館 登場作家リストⅢー2014
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皆様、こんにちは。
彫刻工房くさか 日下育子です。

先日、仙台市青葉区大町にある
坐カフェに行きました

友人でコンサルティング営業の
スペシャリスト、平山さとみさんと
久しぶりにお会いしました

坐カフェ→http://yaplog.jp/za-cafe/

平山さとみさん→http://s.ameblo.jp/fairy358/message-board.html


そこでは時折、壁面を使ってアーティストの個展が開催されているのですが、
この日は偶々、ある若手アーティストの
個展最終日。

「言霊~光~」をテーマに自由な感性で
表現された水彩画が展示されていました。












アーティストは早坂寿耀さん。
26才の若さで、今年
(株)DreaMoon  (ディアムーン)という法人を立ち上げ、ロゴデザインやシルバーアクセサリーなどのデザイナーをされている
そうです。

もともとは競泳選手、数日後には
ボディービルディングの大会に出場予定
とのことで、多彩な活動ぶりです。

素直で自由な感性をお持ちの方で、
偶然の初対面ながら、
平山さんと三人で楽しくお話
させて頂きました。




ご縁とは面白いものですね☺

数日後には、早速また次の個展に向けての
ご縁があったそうです。

そのときは、またご案内させて頂きます。

本日もご訪問くださいまして
ありがとうございました

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みなさま こんにちは。

彫刻工房くさか 日下育子です。


今日は素敵な作家をご紹介いたします。

ガラス工芸作家の大槻洋介さんです。





大槻 洋介さん


以下、2014年5月の再放送でお送りいたします。

前回登場の川﨑 文雄さんからのリレーでご登場頂きます。

  彫刻家 川崎 文雄さん 第1回 第2回  、第3回  、第4回  、第5回  


大槻洋介さん  第1回  ~全く未知の世界に興味を持ちました~  

  第2回 ~「Gate・門」というテーマがライフワークです~  

     

第3回の今日は、Gateなどのガラス作品の制作手法と
瑠璃色のガラス、アズ―ル・ブルーについてお話をお聴かせ頂きました。


塊のガラスを熱い状態から手で触れてられる状態にするのに
とても長い時間をかけて冷ますというお話など制作手法のお話をお聴かせ頂きました。


また大槻洋介さんはガラスの無垢の透明さに最も魅力を感じるそうですが、
色を用いたガラスでは、瑠璃色のガラスに魅力を感じて制作されているということです。


どうぞお楽しみ頂ければ幸いです。



************************



Gate_18a
Gate 18
2012 L-21
W12×D12×H28cm



Gate_17a

Gate17
2010
W13.5×D20.5×H28cm




Life_8
Life 8
2009
W16×D15×H18cm



Life_6

Life ,6
2009
W8×D7×H11.5cm



Plantery ring12

Plantery ring12
2012
W12×D12×H16.5cm



Plantery ring4

Plantery ring4
2008
W15×D14×H18cm




m_Azre-blue_1_4_jpg

Azre-blue
2010
W11×D11×H15cm



kou_14
Kou(孔)14
2010
W17×D17×H53cm




kou6b

Kou(孔)6
2003
W19×D19×H63cm
W23×D23×H53cm
第40回神奈川県美術展 大賞





日下
大槻さんのホームページ、Gateの作品詳細 を開くと
作り方が記載されていますね。


その中に「~気泡を封じ込め~」とありますが、
吹きガラスのように竿でガラスを扱って制作なさるのでしょうか。



大槻洋介さん
そうです。
僕はいわゆる型にガラスを流し込むのではなくて
吹きガラスの竿にガラスを巻き取って、少し大きな無垢の塊を作って、
それが冷めて固まってから面を削り出して・・・。



日下
Gateの2010年、2012年の作品はかなり細かいさざ波のような面が入っていますが
削りだすのにかなり時間がかかるものなのでしょうか。



大槻洋介さん
はい、かなり時間がかかります。
重い塊を持った状態で、ダイヤモンド砥石のついたグラインダーを
高速で回転させながら削るので、しばらくすると腕の筋肉がパンパンになるような体勢で
プルプルしながらグワーッと削って繊細な作業をして行くので・・・。



日下
これは期間的にはどのぐらいかかるものなのでしょうか。



大槻洋介さん
他の作品との同時進行にはなりますが
大体一つの作品に3カ月はかかりますね。



日下
それはかなり作り込まれるということなんでしょうね~。



大槻洋介さん
この説明文にあるように、
「高温で溶けたガラスに様々な気泡を封じ込め~
 ~後に常温に冷めたガラスを研磨して仕上げる」と
かなり簡略化して書きましたが、


普通のぐい飲みやグラス、皿みたいなものですと
成形したものが手で触れる常温までになるまで一晩かけて冷まします。



日下
ええ、ええ。(興味津々)



大槻洋介さん
それは、一晩かからないと冷めないというより
一晩かけてゆっくり冷まさないとガラス自身が割れてしまうのです。


その為、Gateの様な塊の大きな作品ですと、

大体10日から2週間かけてゆっくり冷ましていかないと
常温でバキバキに割れたガラスの塊になってしまうのです。


常温で手で触れる状態になるのに半月から1ヶ月ぐらいかけて冷まして
その後、そこからまた削り出していかないといけないので、三ヶ月ぐらい。


それ一個にかかりきりではないのですが、そのぐらいかけて作ります。
長いものだと半年ぐらいかけて手を加えています。



日下
重いものを手で持って作られるというお話ですが
比重はどのぐらいでしょうか。
石だと2.7とか2.8ぐらいですが。
私の印象的では、石より重いのではないかと思うのですが。



大槻洋介さん
ガラスは色々比重が違うものが何種類かありますが、
基本的には石とだいたい同じものだと思います。
石よりかなり重いガラスもあります。



日下
それでは、仕事的には結構な力仕事ですね。



大槻洋介さん
表面を磨く機械ですと、ガラスを置いた状態で使う道具もあるのですが、
細かい模様を削る機械だとガラスを持って削るので大変です。



日下
それから、同じく説明分の中に「~白色LEDの光によって発光する~」
と書いてありますが、光を当てているということなのでしょうか。



大槻洋介さん
当てているというより
この作品写真では見づらいかと想いますが
Gateの作品の下の所に自分で作った箱状の台座がありまして
この中に発光ダイオードのLED照明が内蔵してあります。


これは単純に下の発光体も含んだ照明の明かりのオブジェの作品で
電源コンセントに差して光を発する作品です。



日下
そうなんですか~!(感動!)



大槻洋介さん
先ほど挙げた星の誕生、Life、流動、Planetry ring(プラネタリーリング)
Tower(タワー)、Azre―blue(アズ―ル・ブルー)などのシリーズは
全て自分で発光するようにLEDの明かりが内蔵されている、
オブジェでもあり照明器具でもある作品です。



日下
そうですか~。
アズ―ル・ブルーの作品は、もの自体が光を放っている感じがとっても美しくて、
詳しくお聴きしてみたいと思っていました。
では、照明でもある作品なんですね。



大槻洋介さん
はい。照明という形で卓上にちょっと置いて
光として照らして頂くことができますし、
もちろんオブジェとしても見ることができます。


アズ―ル・ブルーについてお話しますと、
他の作品も見て頂いておわかりになるかと思いますが
色ガラスの発色がいろいろありまして、かなりな綺麗な色があるのです。


ホームページの上半分のものは、色のない透明のものが多いのですが。


アズ―ル・ブルーと孔の作品はコバルトブルーの色をしています。
この青、瑠璃色というのは、色ガラスの色としては
本当に昔からあるガラスの色で、
私個人色ガラスの中では最も美しい色だと思っています。


やはり最近できた目新しい色ではなく
透明、もしくは透明でないのであれば、

この一番シンプルで一番美しい色と光を駆使して

表現していきたいと思っています。


私がなぜこの色の何に一番惹かれるかというと
私は大学時代、沖縄の海に水泳部の合宿で海に潜ってた時の
海の青さと美しさに重なるのです。


その色、美しさにはまだ及ばないですが
少しでも近づけたらいいなという想いで、当分しばらくは
この青の色は良い作品ができるまで、納得ができるまで
作り続けたら良いなと想っています。



日下
この色はどのように作られているものなのでしょうか。



大槻洋介さん
ガラスに色をつける原理としては
コバルトブルーは鉱物のコバルトをガラスに混ぜているということです。
ガラスに鉄を混ぜるとみどり色、金を混ぜると赤になるという原理です。



日下
そうですか~。興味深いですね。
素敵なお話をありがとうございました。



 ************************


kou7
Kou(孔)7
2003
W13×D13×H60cm




今回、川崎文雄さんからのご紹介で、初めて大槻洋介さんのお話をお聴かせ頂きました。


大槻さんはいくつかのテーマをシリーズで制作をされていますが、
ガラスの透明な塊に子供の頃からの宇宙への憧れを重ねて
制作していらっしゃるのだそうです。


今回のインタビューでは、特にGateといライフワークのシリーズに絞って
詳しくお話をお聴かせ頂きました。


Gate・門というものを、制作を続けていくご自身の生き方に重ね合わせて
定期的に制作なさっているというお話にとっても共感を覚えました。

大槻さんはガラスの透明でありながら、手にふれることの出来ない不思議な空間に
子供の頃からの宇宙への憧れを感じながら、
日常の空間に非日常を送り届けたいという想いで
制作に向き合っていらっしゃるところがとても素敵だと感じました。


みなさまもぜひ、大槻洋介さんの彫刻作品をご覧になって見てはいかがでしょうか。


*********************************


◆大槻洋介さんが登場するWEBページ

 ◇  大槻洋介さんのホームページ
   
 大槻ガラス工作工房 OTSUKI GLASS STUDUIO 


 ◇  大槻洋介さん ガラス工房フェイスブック



◆大槻洋介さんの作品が直接見られる所 

 ◇  大槻工房ホームぺ-ジ
 


◆大槻洋介さんの作品がご覧頂ける展覧会



大槻洋介作品展 彩りのガラス展 
 (※終了いたしました。)

切り子のグラス、ペンダントなど資格と味覚で楽しむガラスをお届け

します。

2016年8月24日(水)~29日(月)  10:30~19:30

会期中、作家によるカットグラスの実演を行います。

日本橋三越本店 本館5階和食器

東京都中央区日本橋室町1-4-1 電話03-3241-3311

 

◆大槻 洋介 さんのプロフィール

  第1回  ~全く未知の世界に興味を持ちました~ 
 (最後に記載してあります。)

本日もご訪問下さいましてありがとうございました。

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

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皆さま、こんにちは。
彫刻工房くさか 日下育子です。

遅ればせながら、去る月日に行った
彫刻お散歩会のご報告です。

この回では、仙台市郊外にある
葛岡墓園に行きました。

ここにあるお目当ての彫刻は、
速水史郎氏作、「天」と題する
高さ4メートル×幅3.8メートルの
巨大彫刻です。

かつて仙台市彫刻のあるまちづくり事業で
設置されたものです。

丘陵にある墓園の中、
彫刻に近づいて行くと…、

こんなに大きいんです。



形の空間奥に見えるとんがり山は
太白山。




丘陵を登り続けて
上から彫刻を見下ろすと
また良い感じです

ひろーい墓園です。

帰りは「そあとの庭」でお茶。
アルプスの少女 ハイジが住んでいそうな
イメージです。

「そあとの庭」は東北の造形作家を
支援するNPO活動もされています。

この日は、学び場美術館の
作家インタビューにもご登場下さった
齋正弘さんの子どもを対象とした
ワークショップも開催されていました。

↑齋さんの作られた大きな笹船が
  吊るされていました



木の枝にはブランコがいくつかあり、
私も乗ってみました



今回も楽しいお散歩となりました。

本日もご訪問ありがとうございました。

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

 

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みなさま こんにちは。

彫刻工房くさか 日下育子です。


今日は素敵な作家をご紹介いたします。

ガラス工芸作家の大槻洋介さんです。





大槻 洋介さん


以下、2014年4月の再放送でお送りいたします。


前回登場の川﨑 文雄さんからのリレーでご登場頂きます。

  彫刻家 川崎 文雄さん 第1回 第2回  、第3回  、第4回  、第5回  




大槻洋介さん  第1回  ~全く未知の世界に興味を持ちました~



第2回の今日は、大槻洋介さんの制作テーマの一つである「Gate」について
お話をお聴かせ頂きました。


Gate・門をご自身の制作を続けていく仕事の終着点、目標であり、
過程、出発点でもあると捉えてライフワークとして制作されている
というお話をお聴かせ頂きました。


どうぞお楽しみ頂ければ幸いです。



************************



Gate_18a
Gate 18
2012 L-21
W12×D12×H28cm




Gate_17a

Gate17
2010
W13.5×D20.5×H28cm




gate9_10_11

Gate9.10.11
2006
W15×D14×H32cm
W12.5×D12.5×H28cm
W13.5×D13×H18.5cm





gate7.
Gate7
2005
W15×D15.5×H19cm




gate1_2.jpg

Gate1.2
2004
W15×D12×H27cm
W15×D12×H20cm
日本クラフト展 佳作賞






日下
制作テーマについてお伺いいたします。
作品を拝見すると、どれもとっても生命感のある素晴らしい作品ですね。


大槻洋介さんのホームページ  の作品を拝見して
いくつかのシリーズの中で、私が特にとても素晴らしいと想ったものは
Life、星の誕生、Gate、Azre―blue(アズ―ル・ブルー)などです。


ご自身で一番ガラスを通して伝えてきたいもの、一番見てほしいものは、
あるいは、ご自身でガラスの魅力を最大限、引き出していると
感じていらっしゃるものはどの作品でしょうか。



大槻洋介さん
今、挙げて頂いた作品というのは私自身でも思い入れの強い作品です。
特にGateには深い思い入れがあります。



日下
はい、特にGateは素晴らしいですね。
透明なところと曇った所の素材のコントラストがあって、とっても素敵だと想います。


では造形表現がとっても優れているGateについてお話を
おうかがいしていきたいと想います。



大槻洋介さん
「Gate」は私の作品の中でも特に彫刻的な作品です。
他にも食器や花器など日常の世界で使って頂ける作品も
多く作っています。


これは日常の空間の中にあって、用途としてでは無く、
空間を変える、感じるきっかけになればという想いで制作した作品です。



日下
作り方や素材の扱い方についてもお聴かせ頂きたいところですが、
まずGate(門)そのものについては、何か思い入れはおありでしょうか。



大槻洋介さん
Gateというのは題名を見る通りで、とても分かりやすいと思うのです。
どなたでも日常生活の中で、門をくぐって出て行き、門をくぐって帰って来られると思います。


朝、家の門を出てから、仕事場から食事や遊びに行って自宅に帰るという所まで
数多くの門を通ることを繰り返して毎日を過ごしていると思います。


逆に門(Gate)をくぐることそのものを目的に、
門に向って行くというのはあまり無いかと思います。
(浅草の雷門とかパリの凱旋門とか観光名所は別ですが。)


人は門ではなくて門の先にあるもの、
それは部屋の扉の先の家の門のさらに先の外にあるところ、

職場や学校などを目指して向かっています。


私の制作活動も、ひとつの作品を構想しガラスを吹き、削り磨き仕上げる。
その完成に向かって進みながら、完成は最終目的地ではなく、通過点にすぎない。


行く時点で終りは無く
その作品が完成した時点で、また次の「Gate」へ向かって歩き出していくという。
目標にして向かっている所は、ゴールではなく、そこに到達した時に
その所が新しいスタート地点になる。

後になって振り返ればそこが通過点であったと気がつく。


Gateは目標でもあり、終着点で結果点でもあるところが
制作を続けていく仕事の目標であり、過程であり、出発点であると。


そういうような考え方でGateというものを作っているのです。
一番ライフワークに近いテーマの作品です。

その為、かなり短期間に多数の作品を作るということはしていないのですが
少なくとも2、3年の間に少なくとも1点は作っているという作品です。



日下
そうですか。
大槻さんがおっしゃる通り、人間というのは
いろんな場面をくぐり抜けて生きていると想います。
今のお話をお聴きして、
私にとってもGateというのは凄く共感するテーマだと想います。


作品の造形は、デッサンを繰り返して考えられるのでしょうか?
それとも直感でイメージがうかんでくるものなのでしょうか?



大槻洋介さん
デッサン、ドローイングは予備校と大学でそういう教育を受けてきましたので
常に自然に日常のなかで手を動かしています。
しかし、ガラスを扱えば扱うほど出来上がったガラスの表情には思いもかけない
光の反射や屈折、輝きが現れてくるのです。
最近はドローイングはアイディアの記憶と整理の為の作業に留め、
ガラスを触れる事で発見する事を大切にしています。



日下
実制作を通して発見することを大切にするというのは
とっても素晴らしい制作スタイルですね。
今日は素敵なお話をありがとうございました。



Life_6  

Life6
2009
W8×D7×H11.5cm





Birth of Planet1 (星の誕生)
2012 L-49
W9.8×D9.8×H26.5cm


************************


今回、川崎文雄さんからのご紹介で、初めて大槻洋介さんのお話をお聴かせ頂きました。


大槻さんはいくつかのテーマをシリーズで制作をされていますが、
ガラスの透明な塊に子供の頃からの宇宙への憧れを重ねて
制作していらっしゃるのだそうです。


今回のインタビューでは、特にGateといライフワークのシリーズに絞って
詳しくお話をお聴かせ頂きました。


Gate・門というものを、制作を続けていくご自身の生き方に重ね合わせて
定期的に制作なさっているというお話にとっても共感を覚えました。

大槻さんはガラスの透明でありながら、手にふれることの出来ない不思議な空間に
子供の頃からの宇宙への憧れを感じながら、
日常の空間に非日常を送り届けたいという想いで
制作に向き合っていらっしゃるところがとても素敵だと感じました。


みなさまもぜひ、大槻洋介さんの彫刻作品をご覧になって見てはいかがでしょうか。


*********************************


◆大槻洋介さんが登場するWEBページ

 ◇  大槻洋介さんのホームページ
   
 大槻ガラス工作工房 OTSUKI GLASS STUDUIO 


 ◇  大槻洋介さん ガラス工房フェイスブック



◆大槻洋介さんの作品が直接見られる所 

 ◇  大槻工房ホームぺ-ジ
 


◆大槻洋介さんの作品がご覧頂ける展覧会



大槻洋介作品展 彩りのガラス展 
 (※終了いたしました。)

切り子のグラス、ペンダントなど資格と味覚で楽しむガラスをお届け

します。

2016年8月24日(水)~29日(月)  10:30~19:30

会期中、作家によるカットグラスの実演を行います。

日本橋三越本店 本館5階和食器

東京都中央区日本橋室町1-4-1 電話03-3241-3311

 

◆大槻 洋介 さんのプロフィール

  第1回  ~全く未知の世界に興味を持ちました~ 
 (最後に記載してあります。)

本日もご訪問下さいましてありがとうございました。

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

★☆ アーカイブス ☆★

学び場美術館登場作家リスト  

学び場美術館登場作家リストⅡ   

学び場美術館 登場作家リストⅢー2014

学び場美術館 登場作家リストⅣー2015・2016




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テーマ:

なさま こんにちは。

彫刻工房くさか 日下育子です。


今日は素敵な作家をご紹介いたします。

ガラス工芸作家の大槻洋介さんです。





大槻 洋介さん


以下、2014年4月の再放送でお送りいたします。

前回登場の川﨑 文雄さんからのリレーでご登場頂きます。

  彫刻家 川崎 文雄さん 第1回 第2回  、第3回  、第4回  、第5回  


第1回の今日は、大槻洋介さんがガラスの制作を始めたきっかけについて
お聴かせいただきました。


美術予備校時代にテレビで見た、ガラス工房の特集番組で
全く未知の分野のガラスに興味を持たれたことをきっかけに
制作を始められたというお話をお聴かせ頂きました。


昨日、2016年8月24日より開催の個展情報も最後に掲載しております。

どうぞお楽しみ頂ければ幸いです。


************************




Gate_17a


Gate17
2010
W13.5×D20.5×H28cm




Life_8


Life 8
2009
W16×D15×H18cm




Planetalyring_13

Plantery ring13
2012 L-23
W12×D12×H24cm



planeteryring_10.


Plantery ring10
2010
W14×D17×H17.5cm




kou7

Kou(孔)7
2003
W13×D13×H60cm



kou6b

Kou(孔)6
2003
W19×D19×H63cm
W23×D23×H53cm
第40回神奈川県美術展 大賞

日下
大槻さんが制作をはじめたきっかけについて
お聴かせいただけますでしょうか。



大槻洋介さん
美術関係の仕事をしている方々は子供の頃から絵が好きだった方が多いと想いますが、
私もそういう典型的な子供だったと思います。


学年が上がるにつれて、小・中学校ともに褒められるのが美術の時間でした。
川﨑 文雄さんは私の中学校の美術の恩師です。
その時に才能を見込んで頂いたのかどうかはわかりませんが(笑)
作ることが好きな子供だということで、気にかけて頂き
卒業後も折りに触れて交流はありました。


高校に上がり、進路を考えるようになり美大受験を自然に選びました。


美術の予備校は毎日絵を描いたり、粘土をこねたり、
好きな仲間が集まっているので非常に楽しい場ではありました、
しかしまだ、具体的な進みたいジャンルは見えていない時期でした。


大学に入る時には、倍率の高い世代でもあり、
浪人をして合格まで苦労しましたが、

その期間が自分がやりたいことを冷静に考える時間になりました。


私は予備校のデザイン科にいたのですが
偶々テレビで、ガラス工房の作家さんの特集を見た時に、
非常に深い興味が湧きました。


なぜかというと、例えば油絵や彫刻はしたことがない人は
一般でもたくさんいるかと想います、
しかし水彩絵具や油粘土でしたら小学校でも中学校でも誰でも使っていますよね。



また、陶芸をやったことをない人もいっぱいいると思いますが
粘土という素材なら、幼稚園の子供の頃から誰でも粘土は触っていると・・・。


それは木にしても金属にしても、
一流のアーティストの人が専門の技術や道具で制作するというのは
やっぱり専門の分野のことでしょうけど、
さわりの部分で素材に触れるということは、
大体のものは子供の頃の学校の中で経験できると思うのです。
しかし、ガラスに関してはほとんど皆無だと思うのです。



日下
はい、全く無いですよね。



大槻洋介さん
一流のアーティストの皆さんでもガラスをやったことが無い方というのは
大勢いると思うのです。


それで、いろいろなものを見聴きしての考え方を真摯に吸収しようとしていた時期に、
全く経験のない未知の世界である、ガラス工房の特集を見たことが
一つパズルのピースがはまったように「やってみたい!」と感じました。
それまで、何か漠然と絵を描いてデザイン科を受験しようかなと迷っていたのが、
受験勉強途中から明確にガラス工芸をやりたいという想いに方向転換しました。


幸いなことに
第一志望であった多摩美術大学の、
当時、立体デザイン科のクラフト専攻ガラスコースに入学できたことが
非常に嬉しかったです。



日下
そうですか。
大学に入られて初めて実際にガラスの制作が始まった時、
新鮮に感じられたこと、感動されたこと、
やって見て初めて分かったことなどありましたら
お聴かせいただけますでしょうか。



大槻洋介さん
いろいろ期待や想像をしていたのですが、それ以上でした。
専用の道具と炎と水と空気、重力と遠心力を利用して高温の状態でのみ
制作できる素材に心を奪われました。


しばらくはガラスに触れる事の方に魅力があり、作品で何かを表現するより
初めて体験する素材に戸惑い、楽しみ、習得する時期がありました。



日下
今日は素敵なお話をありがとうございました。



● 作品写真


************************


今回、川崎文雄さんからのご紹介で、初めて大槻洋介さんのお話をお聴かせ頂きました。


大槻さんはいくつかのテーマをシリーズで制作をされていますが、
ガラスの透明な塊に子供の頃からの宇宙への憧れを重ねて
制作していらっしゃるのだそうです。


今回のインタビューでは、特にGateといライフワークのシリーズに絞って
詳しくお話をお聴かせ頂きました。


Gate・門というものを、制作を続けていくご自身の生き方に重ね合わせて
定期的に制作なさっているというお話にとっても共感を覚えました。

大槻さんはガラスの透明でありながら、手にふれることの出来ない不思議な空間に
子供の頃からの宇宙への憧れを感じながら、
日常の空間に非日常を送り届けたいという想いで
制作に向き合っていらっしゃるところがとても素敵だと感じました。


みなさまもぜひ、大槻洋介さんの彫刻作品をご覧になって見てはいかがでしょうか。


*********************************


◆大槻洋介さんが登場するWEBページ

 ◇  大槻洋介さんのホームページ
  大槻ガラス工作工房 OTSUKI GLASS STUDUIO   

 ◇  大槻洋介さん ガラス工房フェイスブック  


◆大槻洋介さんの作品が直接見られる所 

 ◇  大槻工房ホームぺ-ジ
 


◆大槻洋介さんの作品がご覧頂ける展覧会(2016年8月最新)

大槻洋介作品展 彩りのガラス展

切り子のグラス、ペンダントなど資格と味覚で楽しむガラスをお届します。

2016年8月24日(水)~29日(月)  10:30~19:30

会期中、作家によるカットグラスの実演を行います。

日本橋三越本店 本館5階和食器

東京都中央区日本橋室町1-4-1 電話03-3241-3311

 


◆大槻 洋介 さんのプロフィール


≪略歴≫
1972 横浜生れ
1997 多摩美術大学立体デザイン科クラフトデザイン専修ガラスコース 卒業
1997~2001 新島ガラスアートセンター スタッフ
2004 大槻ガラス工作工房 設立


≪展覧会・個展≫
1997  多摩美術大学クラフトデザイン卒業制作展     スパイラルガーデン
    金沢工芸大賞コンペティション、'99年入選     石川県金沢市
1998  '98国際クラフト展‐伊丹‐               伊丹市
    第34回神奈川県美術展、('99 '00 '02 以後毎年入選) 
                                    神奈川県民ホールギャラリー
1999  第17回朝日現代クラフト展、'01 '04 '07年入選  大阪市
2000  日本クラフト展、'02 年以後毎年入選         松屋銀座、丸ビル
    工芸都市高岡2000クラフトコンペ展         高岡市
2001  第3回現代ガラスの美展IN薩摩、'04年入選     鹿児島県
     現代ガラス展inおのだ、'04 '06年入選        小野田市
2002  ビアマグランカイ4                    札幌芸術の森
2003  現代日本の工芸作家たちーその新しいかたちー  コンテンポラリーアートNIKI
     大槻洋介 ガラス展 -Aqua-             AC,GALLERY
2004 書・册あるいは机上空間のためのオブジェ展     NIKI GALLERY册
    大槻洋介 ガラス展 -ひかり-             AYUMIGALLERY
     大槻洋介 ガラス展 あかりと器            ギャラリー大田町
2005  神奈川県美術展大賞受賞作家展
     大槻洋介 ガラス展 -光の瀕-            神奈川県民ホールギャラリー
2006  初夏のガラス展                      府中伊勢丹
2007  大槻洋介 ガラス展 -光の瀕 2-           AC,GALLERY
    ガラスとLEDのコラボレーション             東急ハンズ新宿店
2008  おひなさまと器展 新宿高島屋
    大槻洋介 ガラス展 -光の瀕 3-           AYUMIGALLERY
2009  大槻洋介 ガラス展 -くらし・ガラス・やすらぎ-   ギャラリー太田町
2010  大槻洋介 ガラス展 -光の瀕 4-           AYUMIGALLERY
2011  第50回日本クラフト展 丸ビルホール         (東京丸の内口)
    大槻洋介 硝子展 カットガラスとLEDのあかり     三越日本橋本店
    大槻洋介ガラス展 仄かな彩り             ギャラリー太田町
    大槻洋介 ガラス展 福岡                GALLERYモッコ
    三羽硝子 生島賢・大槻洋介・羽深藤絵       阿佐ヶ谷 アートスペース煌翔
    日本のクラフト26人展ー暮らしの工芸ー オリエアート 外苑前
2012  第5回KOGANEZAKI「器のかたち」現代ガラス展VESSELS
                                    黄金崎クリスタルパーク・ガラスミュージアム
     ビアマグランカイ9                     札幌芸術の森 工芸館
     「第5回現代ガラス展in山陽小野田」          おのだサンパーク
    我が行くは 星の大海 大槻洋介ガラス展       AYUMI GALLERY
2013  彩りの日々 大槻洋介ガラス展             GALLERY RUEVENT  ギャラリー ルヴァン
    大槻洋介 夏のガラス展                 日本橋三越本店
    「茶事七式、夜咄。」                   日本橋三越本店 本館6階 工芸サロン
2014  「第五十四回東日本伝統工芸展」           日本橋三越本店新館7階ギャラリー

≪受賞≫
2000  ビアマグランカイ3 作家奨励賞            札幌芸術の森
2004  第40回神奈川県美術展 大賞           神奈川県民ホールギャラリー
    日本クラフト展 佳作賞                 丸ビルホール
2006  金津創作の森グラスワークショップ ベンエドルスクラス ベストスチューデント
                                    金津創作の森


≪建築アートワーク≫
2004  居酒屋久佑 看板                       横浜元町
2005  シーサイドウェディング リビエラ 照明           逗子マリーナ
    中南信用金庫 階サイン板                 神奈川県伊勢原市
    村上邸 ファシリティ照明 玄関窓             埼玉県鳩ヶ谷市
2006  元町クラフトマンシップ・ストリート
     インフォメーションタワーガラスオブジェ          横浜元町
2007  虎ノ門33森ビルエレベーターホール ガラスオブジェ  東京虎ノ門
     BELISTA横濱上永谷 マンションエントランスホール   ガラス照明
                                       横浜上永谷
2008  石和温泉卿糸郷「万葉館」ガラス看板            山梨県石和温泉卿



:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

★☆ アーカイブス ☆★

学び場美術館登場作家リスト  

学び場美術館登場作家リストⅡ   

学び場美術館 登場作家リストⅢー2014

学び場美術館 登場作家リストⅣー2015・2016

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