ナゼ経済成長が必要なのか?常識で考えよう! | 「国家戦略特区」blog

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ポスト・グローバリズムの社会を考察。日本を貧しくする移民=外国人労働者受入れ政策に警鐘を鳴らしています。

「世の中には経済成長否定派が一定数おり、その成果で今の日本は経済成長0%国家になっていますが国民が貧乏になって行く現実に気づくべきです」

『経済成長しなければ必ず負け組が出る!

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『レイのMMT入門翻訳出版から1年で言論状況は更に悪化』

 
 ランダル・レイの現代貨幣理論(MMT)入門の翻訳出版から1年が経ちますが、アマゾンレビューで私が危惧した通りで、言論状況は悪くなっています。極左MMT原理主義者(当方命名にゅんMMT)は、もはや極左である事を隠そうともせずマルクスを連呼し経済成長を否定しています。またMMTを語りながらMMTが完全否定のベーシックインカムの理論的背景としてMMTを悪用する偽装MMT(当方命名:万作MMT)は、無税国家やベーシックインカムのデマを日々垂れ流しています。
 

『ナゼ経済成長が必要か?』

 
 レイのMMT入門を読めば、デフレはそもそも論外で、インフレがナゼ必要か?を分かり易く解説しており、にゅんMMTがデマ製造機なのは明らかなのですが、MMT以前の話しとして常識で考えれば、経済成長が必要なのが分かります。私は単純明快に福祉と医療の為に経済成長が必要と答えます。もう少し丁寧に説明すれば、経済成長しなければ、福祉と医療を充実させるには、必ず誰かが貧しくなります。
 
 

『コロナ禍で分かった日本が後進国になった現実』

 
 SARS-CoV-2感染症で分かったのは、日本は既にアジアの後進国になっているという現実です。フィリピンなどはコロナ封じ込めに失敗していますが、台湾、ベトナム、タイ、そしてコロナの祖国チャイナなどは、見事にコロナを制圧しています。更にグダグダの文在寅の韓国にも日本は大きく遅れを取っています。表現者クライテリオンを筆頭としたハナダやウィルなど自称保守系メディアは「コロナ恐るに足らず!」とコロナ玉砕論を吹聴する惨状で、言論のパニック状態となっており、正に大東亜戦争末期を想起させます。
 

『日本製の全自動PCR装置が日本の惨状を示す』

 
 私はコロナに関して何が何でも検査しまくれ!と主張するつもりは無いのですが、それにしても日本の検査体制の不備は明らかです。要するに厚労省は、今あるリソースをベースに感染症対策を行おうと必死なのですが、日本の検査件数の少なさは、医療体制が未整備な後進国並です。皆さん既にご存知だと思いますが、日本製の全自動PCR装置が海外で大活躍しており、フランス大使館から表彰されているのですが、日本国内では、つい最近まで使われていませんでした。これ如何に?
 

 

『PCR検査の不備は、緊縮財政が原因なのは明らか』

 
 日本は世界一の高齢化社会で、福祉や医療の予算は放置しても毎年必ず増加します。日本は財政問題は無いのですから、必要な予算を増やせば良いのですが、政府は、緊縮財政によって、医療費抑制に命を懸けています。そのような状況では、全自動PCR装置の投資など意地でも行わないでしょう。仮に積極財政で医療費が伸びていれば、当然、全国津々浦々の病院にメイドインジャパンの自動PCR装置が置かれ、後進国並みの検査数の少なさなどという国辱は避けられたハズです。
 

『1億6700万円の薬誕生』

 
 また医療について確認したいのは、日々、最新の治療法が登場している点です。例えば今年1億6700万円の高額薬品が認可されました。難病の赤ちゃんに投与する薬で、年間25人程度の命を救うそうなのですが、およそ年間42億円新たに、この薬を使う為にカネが必要になります。仮に日本の経済成長が必要ない!とするなら、誰からか?42億円をブン取る必要があります。恐らく、ブラック企業でコキ使われるワーキングプアの給料を、更に下げるなどの悪行が日本のどこかで行われて、マクロ的にツジツマがあうのでしょうね?
 
 

『パイを大きくしなけば奪い合うだけの社会になる』

 
 経済成長など不要だ!との理論を開陳する連中は、恐らくテクノロジーは過去も現在も未来も同じだ!と思い込んでいるのでしょう。しかし、今までは、重い障碍を抱えながら短い人生を終えた人々を救う医薬品などが、人々の日々の必死の努力によって、毎年毎年、実用化されているのです。そして、この新たな技術が登場した時に経済が成長しなければ、奪い合う社会が目の前に現れます。
 

『人類は創意工夫で日々進歩している現実を見よ!』

 
 常識で考えれば分かりますが、普通の庶民だって今60分間掛かる作業を、一年間続ければ58分くらいで終わります。生産性の向上など主張しなくとも人類の生産性は高まってしまうのです。そして経済成長して全体のパイが拡大しない限り、生産性の向上で物価はドンドン下がり、それは所得減に繋がります。
 

『奪い合う経済こそ新自由主義やグローバリズムや緊縮財政』

 
 新たな技術革新が起こり、経済全体のパイが拡大しなければ、ある者は、それを難病の治療に使うべき!と主張し、ある者は、そんな事は無駄だ!と罵ります。この同じ経済のパイを奪い合う行為こそ新自由主義そのものです。難病患者から奪うか?ワーキングプアから奪うか?人類の創意工夫や切磋琢磨が、人々を不幸にするという合成の誤謬を回避する方法は、経済成長のみです。
 

『需要は公的部門に集中している事実』

 
 では、どうやって経済を成長させるか?ですが、現在の日本では、各地で頻発する巨大地震や地球温暖化で毎年頻発する巨大台風など自然災害に対する需要や、東京の一極集中を解消するインフラ整備や、難病治療の新薬やコロナ感染症対策などの、公的部門の需要は無限大です。また冷えきった民間需要を喚起する消費税廃止も有効です。要するに積極財政が経済成長の答えです。
 

『成長は格差縮小の必要条件』

 
 ここまで常識考えて分かる経済成長の必要性を説明したのですが、必ず出てくるのが、経済成長しても欧米は格差が拡大しているでは無いか!です。私も経済成長だけすれば良いとは思いません。移民禁止に代表される規制強化と積極財政は、必ずセットで行う必要があります。要するに、経済成長は格差縮小の必要条件だという事です。哺乳類はネコの必要条件、年収500万円は年収1000万円の必要条件です。哺乳類で無いネコは存在しませんし、年収500万円を超えていない年収1000万円はいません。同様に経済成長ナシの格差縮小は、有り得ないのです!
 

 

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